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(短編集)
〈あの絵〉のまえで
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〈あの絵〉のまえでの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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とても素敵なストーリーの短編集でした。上手いなあ、心地よいなあ、という感想が脳裏に浮かびました。 いつも通勤時間帯を貴重な読書タイムにあてています。原田マハさんの作品は大好きなので、いつものように美術との絡みを期待して読み進めました。確かに美術館や絵画が狂言回しのように登場しているのですが、それ以上に登場人物にまつわるエピソードや思いがストレートに伝わってきて、思わず涙腺が緩みそうになる瞬間もありました。 電車の中ですから、不意を突かれたわけですが、それほど見事な展開でした。ストーリーテラーとしても一流です。優れた短編の書き手の一人ですね、原田マハさんは。 美術大好きな当方にとっては十分満足する読後感でしたが、それ以上に短編の書き手としての優れた筆力を見せられた気がします。 切ない思いや、やるせなさは美術を絡ませなくても表現できるわけですが、効果的に絵画を使用することで、視覚的なイメージも読者へ与えることができています。絵画作品を前にした登場人物の心境が痛いほど伝わってきました。またそれぞれの人物への温かい作者の視線が心地よく伝わってきます。 このような作品は今後も書き続けてほしいと願っています。そんな気分に包まれた短編名作集でした。 | ||||
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原田マハはどの作品も、心が掴まれます | ||||
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日本経済新聞の書評5つ星でしたから買ってみした。美術に造詣の深い著者だからと言って、その絵の直接的な解説じみた本かと思ったら、どれもどれも秀作の短編でした。 | ||||
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著者の原田マハはこれまでにも「楽園のカンヴァス」「いちまいの絵」など、絵画にかかわる著作をいくつも出していますが、今回の短編集も楽しく読めました。いずれも、さまざまな過去を抱えた女性が、美術館の有名な絵画によって「新しい私」を見つけ出すといった物語ですが、題名通りの「ハッピーエンド」や、おもわずほっこりしたくなるような話など、盛りだくさんです。私は美術館巡りが大好きで、この作品に登場する美術館もすべて一度以上は訪れていますが、再訪したくなりました。 | ||||
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いくつかの有名な絵画がキーポイントとなる短編集。自分まで一緒に絵を観てるような気分になる物語でした。 お気に入りは、「豊穣」。 登場人物のスガワラさんがとっても素敵な人で、なんだかほっこりするお話だった。 あと、「聖夜」。すごく良かった。 ボロボロ泣いてしまった。 かなり短い物語なのに、なぜこんなにも泣けるのか? とにかくこの家族が温いのと、一人息子の誠也くんが素直で純粋でめちゃくちゃ良い子。 短いながらもそれが伝わってきたから入り込んで、泣けたのかなぁ。 ステキすぎる、温かすぎるストーリー。 | ||||
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地元の大原美術館のほか、ひろしま美術館、地中美術館などは馴染みのある所です。もう一度訪れて、「あの絵」を見てみたくなりました。 | ||||
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原田マハさんの作品はどれも美術の造詣が深く、私の知らない世界へといざなってくれます。 有名な一枚の絵画だけれど、その絵に係わる普通の人々の人生や様々な思いがあることを教えてくれます。 一枚の絵でつながる不思議なえにしを感じました。 見に行ったことのある絵画も多く、その時の旅の情景が本の描写に重なって懐かしく思い出されます。 美術館へ足を運んだことのある人にはお勧めの一冊ですが、描かれていつ家族の心のつながりにも涙します。 | ||||
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美術館の思いれが伝わって来なかった。 美術館の歴史、空気感、その中に佇む絵画の表現を感じかった。 | ||||
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著者お得意の「長編美術歴史小説」ではなく、初期によく書かれていた「善人の善人による善人のための小説」であり、読むとエネルギーをもられる短編集です。こんな時期ですので、世界中の美術館自体も閉館中ですが、活力をいただけたことに感謝しつつ、ここでみんなでがんばって再開を待ちます。 日本人あるある、で「海外旅行中の著名美術館」や「海外美術館からの借り出しによる特別展」には足を運びますが、やはり近所の美術館でその地域にゆかりのある作品をゆっくり見ることが正しいファンのありようかとも思います。 もちろん作品ごとに出来不出来もあり、オチが予想できたり、ちょっとまえに流行った歌とネタが同じでは?というものもありますが、半年にわたって毎月書き続けた著者の熱量に脱帽です。 | ||||
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全世界的に外出が憚られる今日この頃、よくよく思い悩んだ上で美術館にも行けず、ひとつの代替案として「<あの絵>のまえで」(原田マハ 幻冬舎)を読むことになりました。原田マハは、勿論「楽園のカンヴァス」が嚆矢と言っていいのかと思いますが、実は「暗幕のゲルニカ」に違和感を感じて、少し読むのを控えていました。気軽に読めた「いちまいの絵」からしばらく経過しますが、今回の読書に至ります。テーマは、日本各地の美術館。6つの短めの「短編」が収録されています。 ①ハッピー・バースデー・広島。ゴッホ。帰るべき場所、出会うための場所。 ②窓辺の小鳥たち・・・・岡山。ピカソ。かつてはたくさんいたような二人、でも今はあまり見つけられない二人。 ③檸檬・・・・・・・・・箱根。セザンヌ。森の中の美術館は終わりのはじまり。 ④豊穣・・・・・・・・・豊田。クリムト。そうなんだろうなという展開ですが、そうであってほしい結末ですね。 ⑤聖夜・・・・・・・・・長野。東山魁夷。そう、<あの絵>のまえで。 ⑥さざなみ・・・・・・・直島。モネ。好きな絵のまえに佇むとき、湧き上がる「感謝」を誰も抑制することはできない。 あまり難しいことは言わずに、ある時間の流れの中で六ヶ所もの美術館を訪れることができたことを「さざなみ」の私のように感謝したいと思います。 だいぶ前のことになりますが、「檸檬」で描かれた美術館にて、一緒に行ってくれたある女性がピカソの絵の前でしばらくの間佇んでいました。青の時代、海辺の小舟の前で幼子を抱いた女性が花を手向けながら祈るそのピカソ・ブルーの一枚の絵を前にして、彼女は一言「私は誰の子供でもいいから、子供が欲しい」と言ったことがありました。手向けた花の「赤」を思うとき、そのことを度々思い出します。 | ||||
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