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(短編集)
こちらあみ子
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こちらあみ子の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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無垢であること、無知であること、無粋であること、三つの集合に重複しやや毒もある。 | ||||
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余白がある表現、というものなのかもしれないが、人物や空間の描写が少なくて、質感やディティールがあまりないような、プロットだけがういて存在している印象を受けた。 映画(未視聴)の評判が良いというネットの記事を受けて読んだので、そういう部分が逆に映像化にハマっているのかもしれない。そう考えてみると3作とも映像ないし演劇で観たら惹かれるものがありそうな気はする。 | ||||
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映画『花束みたいな恋をした』でしきりに登場した、今村夏子さんのピクニック。想像を遥かに裏切る内容でした。こちらあみ子、チズさんも含め今村夏子さんの作品を初めて読みましたが、ここまで読む者に補完を委ねる小説があったのかと意表を突かれました。容易に理解する事は難しく、脳みそをきちんと働かせないといけません。でもそれが心地よい。他の作品も読んでみたいと思います。 | ||||
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表題作でなく、ピクニックを読みたくて購入。 「花束みたいな恋をした」の映画で、有村架純ちゃんが「今村夏子先生のピクニックを読んでも何も感じない大人にはなりたくない」的なことを言っていて、気になりました。 登場する人物が、みんなどこか変わってます。本当は馬鹿にしているのでは?と感じる場面も数知れず。でも優しい。個人的には、逆にこんな世界は少し生きづらいかもな、と思います。 | ||||
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発達障害の子供。それを取り巻く両親や兄弟。そして同級生。 理解されない立場の子供の視線で紡がれる作品。 直木賞に通じるこの作品は私には強烈すぎた。 | ||||
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表題作のみ読了。 文体はさらさらとシンプルで読みやすく、構成も作りこまれている印象。 とはいえこれは純文学的な文学で、作者は芥川賞作家な位だからもちろんエンターテインメントには寄らない。 だが、文学とはこんなに苦しいものなのか? 世界は残酷で不平等だなんて言うまでもない事だけれど、『こちらあみ子』は残酷で不平等なままで停止してしまっている。 ただ単に現実世界の不条理を描いたというだけなら、文学ではなくルポルタージュを読む方が面白いと思う。 ルポルタージュではなく文学として、こんなにも具体的なエピソードを積み重ねて主人公の生き難さをまざまざと描き出しているのなら、僭越ながら、作者にはその生の先にある「何か」を提示する義務があったのではないだろうかと残念(提示されていたのかもしれないが、少なくとも自分には読み取れませんでした)。 裏表紙の「純粋なあみ子の行動が周囲の人々を否応なしに変えていく」というフレーズを、勝手にポジティブな変化かと誤解して購入したので、余計に読後感が重く苦しかった。 | ||||
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あまりにもかわいそうで胸が痛くなり最後まで読める気力が起きず、最後は早足で読みました。もちろんそれは作家の技量でもあると思うのだけれど、ここまで登場人物をいじめ抜いて「純粋さ」を表現しようとする意図が私にはわかりませんでした。 「純粋なあみ子の世界」を描くために、ここまであみ子という人間が侮辱されないといけないのか。 また知的障害や発達障害のある子供=純粋無垢というのも固定観念です。 複雑な感情表現ができなかったり考えを伝えられなかったりするのは発達の問題であり、 内面的な美化はすべきでないと思います。 あみ子のパーソナリティを尊重して書かかれた作品ではなく、あみ子はこういう子、ちょっと変わっているけど純粋なんだよという固定観念に満ちた意図のために作られ、用意された周到なエピソードにしか思えませんでした。それが結局あみ子自身の個性を奪っているように思いました。 ちょっと話は違いますが、海外ドラマ「glee〜踊る合唱部」にはダウン症の女の子ベッキーが出てきますが、ものすごくビッチキャラで口が悪くて面白いんですね。ベッキーという人間に対して、「ダウン症」以外のパーソナリティを描こうとしています。「障害はあるけど優しくて純粋な子」という役割ではなかった。 無垢な世界を描くための小道具としてでなく、もっとあみ子という人間を大切にして欲しかったです。 技量のある作品だからこそリアルに感じられて辛いのかもしれない。「あみこ」に似た子は、小学校や中学校の時に一人か二人いました。そういう子に対して自分も心ないことを言ってしまった経験があります。 重ね合わせて悲しい気持ちになりました。父や母や兄や、周りの人のもの言わぬ気持ちも伝わってくるからこそ余計に。 間違いなくうまい作家だとは思いますが、私の好みには合わず、寒々しい気持ちになりました。 | ||||
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『こちらあみ子』と呼んでもあみ子のトランシーバーには誰も応答してくれない 切なさを感じる作品 | ||||
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近所の書店で手に取り、何気なく購入した。町田康の解説が面白かったから。 しかし、読み始めると辛い。苦しい。 歴史、文化、ビジネス関連をしばらく読んでいたので、心の動揺が大きかった。 | ||||
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様々な見方があって、久しぶりに小説って感じのものを読ませていただきました。文体は昔吉本ばななを初めて読んだ時のような不思議な感じを受けました。でも知的障害?なのにかなり物分りがいい部分があるので、こういう方を主人公にするのは難しいものだとつくづく感じました。私には主人公が「となりのトトロ」に出てくるメイちゃんみたいに思えて仕方なかった・・・すいません!文体もきれいで上手だからこういった流れの作品をこれからもお書きになられるのでしょうね。今度は新作を読もうと思ってます。 | ||||
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読みやすさが徹底されて、最後まで楽しむ事ができた。 主人公も魅力的に描かれている。 ただこういった主人公のキャラクターにつくしすぎている文体の様にも感じられ、 破綻の少なさが、やや物足りなかった。 力のある作家だと思うので、今度はあっと驚くような主人公の作品を読みた。い | ||||
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私にはあみ子と同じような弟がおり、読んでいて過去の様々な思い出が鮮明に蘇り、悲しくなってしまいました。あみ子の家族の心情がよくわかるし、まるで自分の家族を俯瞰してみているようで‥。家族の言葉にできない絶望感、クラスメイトの素直で残酷なあみ子への接し方、すべて自分が今迄みてきた情景です。最後にあみ子が根底から救われる何かが欲しかった。 | ||||
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表題作よりピクニックの方が印象に残った。 こういう描き方をするのが作者の才能、個性なのかなと。 | ||||
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これが現実を描いたものだったなら、心をえぐる問いかけとして申し分ない。だが不確かさを支配して書かれた小説としては、その先を求めたくなる。そうでなければ類似の苦悩を知る人にとって、窮状を浮き彫りにしたに過ぎないから。ノンフィクションなら問題を提起し共感を呼べばいい。しかしフィクションで繊細な問題を扱ったからには、投げかけ以上のものを含ませてほしかった。非常に難しいとは思うものの。自分が読み取れていなかっただけであったら、申し訳ありません。ただ、もし著者がこの小説を手放しに称賛する姿勢をルミたちと重ねる、いわば鏡として意図していたなら、天晴としか言いようがない。 | ||||
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TVで良い小説と紹介されていました。いつも自分が小説を読む前には、ここのレビューを読んでからにします。星5つでコレはと思い読みました。私の感性が乏しいせいでしょうか?それとも我が子とだぶってしまったせいでしょうか?ちょっと悲しく、暗い気持ちになってしまいました。ノンフィクションとフィクション(私にとっては、ある意味フィクションなので...)では、感じ方がこんなに違うのだと実感しました。家族の悲しみや、あきらめみたいな感覚は手に取る様にわかります。 | ||||
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