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(短編集)
ふがいない僕は空を見た
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ふがいない僕は空を見たの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全131件 121~131 7/7ページ
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誰一人とっても特別な存在ではなく,特別な言葉もなく,ありふれた,小さく,哀しく,そして暖かい人たち.その世界に引き込まれます.構成も素晴らしい.読後感はとてもいい小説です.短い言葉で語ることの出来ない世界があります. | ||||
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出だしだけを読むとただのエロ小説かと思いますが、連作を読み進むうちに エロが人間の性に変わり、性が生に変わる。 人間の命の誕生が最後に書かれていて気がつくと感動してました。 本屋大賞の大穴候補だ。 | ||||
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2か月前に1度、第1章だけ読んで、止めました。 第1章がスゲーエグいし、ただのエロ小説かそっち系の同人かみたいな感じだったので。 でも、「やっぱ読んでみよう」と思わせる何かがありました。 筆力とかうまいとかいうより、決して激しくなく、しかし強い情熱のようなものが。 そしてもう1度最初から読んでみました。駄作覚悟で。 そしたら!!! 「2035年のオーガズム」あたりから、グイグイ引き込まれて、最後の章は泣いた。 本当に良かった。 ただ、1つだけ疑問。 R-18って、「ミクマリ」だけで取ったんでしょ? それはちょっと(^^ゞ | ||||
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一般文芸からライトノベルまでジャンルを問わず読んでいこうと思っている中、 「R−18」作品は初チャレンジ! ホント面白かったです! セイダカに出てくる田岡さん(?)のキャラクター・生き方が最高。 5つの短編からなる1冊だけど、こういう構成も自分的には好み。 音楽配信全盛の中、アルバム作りって言葉が空洞化しているって聞いたことあるけど、 やっぱり昔から好きなアルバムってあるもんね。 この「アルバム」はオススメです!!! | ||||
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久々に「あたり」の小説に出会いました。 やはり、R-18文学賞は、レベルが高いですね〜。 この作者にも、才能を感じました。 ある地方都市の高校生やそれを取り巻く人々を描く連作小説でしたが、どの章も 切り口が違った形で活きていて、すばらしかったです。 最後のお話もよかったし、終わり方もすべてよしでした。 | ||||
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豊島ミホを思い浮かべながら新人の文学賞受賞作品として読み進めていたら、途中からこれほどの筆力の持ち主とはいったい何者なのだとある種の畏れを抱きながら貪るように一気に読了してしまった。「R−18」大賞は何作か読んでいるが、出し入れの恍惚感を生じたのは本作が初めてでした。事前知識がないままに読んだので、冒頭の掌編に近い受賞作のあと、話者を変えて連作短篇という形で物語が発展していったことに驚いた。そういえば、この物語に対する私ののめり込み様は天童荒太の「永遠の仔」を彷彿とさせた。現代日本ってなんて暗澹たる世界なんだろうと途方に暮れた。村上龍の「ラブ&ポップ」でも途方に暮れたなあ。そうするとかなり特異なかたちで日本はさらに十数年も深化し続けているのだなと空を見上げた。雨が降っていて眼鏡が濡れた。タイトルも装丁も秀逸で二作目が非常に楽しみです。リウ先生の言葉を噛み締めて私はアブノーマルだけれど、とりあえず前に進まなくてはならない。 | ||||
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一気に読みました。 おもしろかったというか、すごくパワーを持った小説です。 湊かなえの「告白」よりも衝撃的でした。あちらも衝撃的だったのですが、なんともいえない後味の悪さの凄まじさに衝撃を受けたのに対し この作品は闇の中の光のようなものの描き方に救いを得ました。 性行為の描写はエロ小説以上、そして次から次へと登場するどうしようもない世界。 そんな世の中へでも、生まれてこようとする新しい命の手伝いをすると言い切った強さ。 すごい小説です。 復讐に燃える不倫妻の夫を最後の章の主人公にしなかったのが、良かった。 | ||||
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最近の新人作家のデビュー作では、『桐嶋、部活やめるってよ』に並んでよかった。 R-18でデビューした人なので受賞作はエロスたっぷりだけれど、全編に妊娠・出産という大きなテーマが通底していて、なんともいえない感動がある。 河瀬監督の映画「沙羅双樹」と西川美和さんの「きのうの神さま」を彷彿とさせるタッチでした。 読み終わって、「女は強し・・・!」と思う。 | ||||
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宮木あや子さんといい、この作者さんといい、女による女のための R−18文学賞のレベルは大変高いなと思いました。 決して幸せな出来事を書いてはいないです。なのに読後いやな気持ち になることはなく、ハッピーエンドかどうかわからないのに前向きな 気持ちになれる本。 主人公(?)の斉藤くんの、今風の男の子でありながらもさりげなく ものすごく優しいところが好きです。彼を好きになり、何があっても 好きなままでいる七菜ちゃんもかわいい。男を見る目があると思います。 「本当に伝えたいことはいつだってほんの少しで、しかも、大声でなく ても、言葉でなくても伝わるのだ」という言葉が印象に残りました。 名作です。素敵なお話をありがとうございました。 | ||||
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このろくでもなく夢も希望もない、だけど、それと同じだけ素晴らしい世界に、生まれ落ち生きる意味。 その一欠片が、この本の中で優しく強く語られている。そう感じます。 名著。ずっとずっと本棚においておきたい。 | ||||
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五つの短編集と見えて,実は5章から成る物語と思う.始めのミクマリの章は,16歳の男の子がおれで,一回り上の既婚の女にナンパされた揚句のセックスが荒々しく描かれる.青春小説にしてはラフだな,と思って次の章に移ると,結婚5年で子供が出来ない妻の悲しさが延々と綴られる.そうしてこの妻 (私) が,おれの相手だった,と判る.次の章のあたしは,斉藤くん (おれ) の忠実な恋人で,胸が小さいのを気にしている.恋人とセックスに励めば大きくなるかしら,と思うがまだ機会がない.斉藤くんの不倫はマゾな夫がモニターしていて,写真とヴィデオがネットに流され,スキャンダルになる.第4章ではぼくが登場する.斉藤くんと同学年.アルバイト先で優秀な元予備校の先生の目にとまり,特訓されて成績優秀になるが,子供のころからの万引きのくせが治まらない.そうして特訓してくれた先生は強制わいせつのかどで検挙されてしまう.最後の章は斉藤くんの家.シングルマザーの母親が助産院を営んでいて,スキャンダルに巻き込まれた一人息子も心配だが,殺到する産婦を相手にして手抜きは許されず,若い助産師一人の助けを頼りに無理を重ねている.こういう次第で,男にはまともな人物がなく,産みの苦しみにあえぎながらも,子供を生もうとする女たちとそれを助けるお産婆さんたちだけが栄光に包まれて見える.つまりは女性が作り上げる一種のユートピア物語で,それにしては文体の使い分けも見事で,良く書けている.これは著者のデビュー作.強く推薦. | ||||
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