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極大射程



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極大射程の評価: 4.60/5点 レビュー 120件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全120件 81~100 5/6ページ
No.40:
(5pt)

面白い

ベトナム戦争の英雄である元海兵隊員のスナイパーであるボブ・リー・スワッガーが政治的な陰謀に巻き込まれる話です。作者のスティーブン・ハンターの名前は前から知っていたが、本作がスワッガーシリーズの第一作目と聞いて本作をまず手にとって見ました。予想通り英語は読みやすく、物語の展開は非常に速くとにかく面白いです。特に銃撃シーンは圧巻で、銃や射撃についての知識が充実しています。主人公スワッガーは、無敵と思えるくらい強く、その射撃能力はゴルゴ13のようです。読んで損はない作品です。
極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)より
4102286055
No.39:
(5pt)

面白い

ベトナム戦争の英雄である元海兵隊員のスナイパーであるボブ・リー・スワッガーが政治的な陰謀に巻き込まれる話です。作者のスティーブン・ハンターの名前は前から知っていたが、本作がスワッガーシリーズの第一作目と聞いて本作をまず手にとって見ました。予想通り英語は読みやすく、物語の展開は非常に速くとにかく面白いです。特に銃撃シーンは圧巻で、銃や射撃についての知識が充実しています。主人公スワッガーは、無敵と思えるくらい強く、その射撃能力はゴルゴ13のようです。読んで損はない作品です。
極大射程〈下巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈下巻〉 (新潮文庫)より
4102286063
No.38:
(5pt)

アメリカ人が好きそうなポイントをつかんでいます

久しぶりに海外小説を読もうと思い、Amazonのベストセラーで検索するとこの本が1位となっていたので購入した。かなり古い本だなと思っていると映画化されていたのですね(海外暮らしで全く分かりませんでした)。
それはともかく、痛快な本です。アメリカ人が好みそうなポイントを抑えており、これは日本人以上にアメリカ人には堪らないだろうなと読み進みながら思いました。
まずベトナム戦争の英雄です。それが本国に帰り、反戦の波に会い、世間が嫌になり隠遁生活をする。ここら辺はランボーを思わせます(実際本文中にも主人公のことをランボーか何かと言わせている一節があり、さすがに筆者も意識していたと思わせます。)。
ライフルを持てば超一流のスナイパー。これは日本人にはゴルゴ13を彷彿させます。銃は早撃ちの達人、タフで拳銃で撃たれても死なず、ジャングルに行き動物を自分で仕留めそれを食べて生き延びます。
したたかで頭が良く、相手の先を常に行く。クールでリーダーシップもある。アメリカ政府が国民に悪いことをする訳がないと信じる。
・・・この本がアメリカで売れない訳がないといった感じです。
法廷での争いが最後というこういった本では珍しい(普通は相手を倒して終わり?)終わり方です。法廷での争いの布石は本書の前半に書いてあったので恐らくそれを利用するのかなといった推測はできましたが、それはそれで痛快です。
極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)より
4102286055
No.37:
(5pt)

これぞ冒険小説

「興味があるのは精密なライフルだけだ」
く〜!始まりからして渋過ぎやしないか!? 男をくすぐる冒険小説はこうでなくては!と思える作品。
場面描写、登場人物設定、どれを取ってもとにかくかく渋い。
隠遁生活を送っていた伝説的スナイパーであるボブ・リー・スワガーと、世渡り下手なFBI捜査官ニック・メンフィスの二人をパラレルに展開していくストーリーテリング技法には渋さのみならず上手さを感じる。
読んで絶対は損は無い。
極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)より
4102286055
No.36:
(3pt)

スカッとさせてもらいましょう

本書が、ボブ・リー・スワガーが登場する4部作の初編だとは知らず読み始めました。
上巻のみの感想は、終盤までほぼ男のみのストーリー展開で一本調子な印象を受け、
正直、読み進めるのに苦労しました。
FBI捜査官のニック・メンフィスとスワガーがライフル射撃では共通しつつも、
対照的な結果がその後の人生を規定させている状況下での両者の遭遇は、下巻へ向けての
物語の飛躍を予感させます。
終盤、スワガーの戦友の未亡人と対面し、主人公自身を語らせることにより登場人物と物語
に幅や余裕が生まれ、それまでの謀略・暗殺・追跡・逃走に耐えて読み進めていた甲斐があ
りました。
下巻を読みたくなるラストです。謀略に対して、復讐あるのみです。スカッとさせてもらいましょう。
下巻の山場は法廷場面ですが、「常に準備せよ」のクライマックスです。
作品とは関係ありませんが、カバーのイラストは安直すぎませんか。
極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)より
4102286055
No.35:
(5pt)

映画は超えられなかった

本書が映画になったので、友人と見に行った。
ボブリースワガーのイメージとはかなりずれていた。
内容も必殺仕掛人のようになってしまって、もの足りなかった。
映画を見て、こんなものかと思っても本書を読んでほしい。
面白さはかなり違う。
全体の3分の1はテンポのない説明のような部分で苦痛に思える
が、その後の展開の面白さのことを考えるとあきらめて付き合
うしかないのだろう。ハンターの小説はこういう形だから。
極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)より
4102286055
No.34:
(5pt)

最後まで読んだほうがいい

最初の2−30ページはやたらディテイルばかりで、何度か読むのを止めようかと思いましたが、半分あたりから加速度的におもしろくなっていきます。
どうもこの作者の特徴で銃に関してマニアックな記述が多いですが、殆どはストーリーに関係ないので、読み飛ばしてもいいでしょう。また、ストーリーに関係する部分はそうと分かるようになっているので心配なく。
極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)より
4102286055
No.33:
(5pt)

顔から顔へ

映画を映画館で見たのは1年半年ぶり。正月だけは妻と映画を見ることにしていたのだが今年は妻が好きな「きむたく」映画『武士の一分』をなぜか見そびれてしまった。ハンターの映画について語る前に、やはりエルロイ原作の傑作映画『LAコンフィデンシャル』についてひと言言わねばなるまい。私はもちろん銀座(日比谷)のたしかスバル座(ではなく、やはりマリオンのなかのどれかだったか)の封切りに駆けつけた。その後ビデオで3度みて、いつも感嘆の念を覚える。この『極大射程』はだいぶ味わいが違うけれどビデオで見ようと思うだろうか。やはり細部を確認しようという言い訳などで自己説得して見ることになるのだろう。エルロイはジュネを越えたのだということも言っておきたい。一方ハンターの深さはそのニヒリズムにある。私はただのエンターテインメントとして読むことはできない。積み重なるような累々とした死の上に小説的感興を構築するハンターのスタイル。例えば文庫本の裏表紙をなにげなく飾るハンターの髭面。訳者の佐藤氏はあのクック作品(ちなみにロブグリエはこうして越えられていくのかと思った)の訳者でもある。映画館にいったのは冒頭の山岳描写の美しさをこの目で確かめたかったからでもある。ハンターはとてつもなく面白いが、ただそれしか言えないようではファンとして情けがない。
極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)より
4102286055
No.32:
(5pt)

面白かった〜

伝説的スナイパー、陰謀、権力、この3つが絡み合ったら面白くならないはずがない。

ミステリー要素もあるものの、実際これは痛快娯楽大作だ。

スーパーマンが目に見えるヒーローだとしたらボブ・リー・スワガーは誰にも見えないヒーローだ。

それこそ超人的な生命力と執念深さ、射撃能力で誰の目にも明らかな死線をやすやすと越えていく。

わかっちゃいるけど「ええ!?まさか死んじゃうの?」なんて読者をハラハラどきどきさせること多数。

登場人物の個性豊かさもお約束である。ただ描写だけで読者の目を引く際物でなく、主人公の活躍にちゃんと花を添えている脇役もいい。

最初は銃の話が多いのでとっつきにくいかもしれないけど、それは物語を楽しむための予備知識を作者が用意してくれてると思って読んでほしい。

上・下刊あわせて2日もあれば読めてしまう、いや読み進めてしまうほど痛快だった。

久しぶりに楽しめた本だった。
極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)より
4102286055
No.31:
(5pt)

面白かった〜

伝説的スナイパー、陰謀、権力、この3つが絡み合ったら面白くならないはずがない。
ミステリー要素もあるものの、実際これは痛快娯楽大作だ。
スーパーマンが目に見えるヒーローだとしたらボブ・リー・スワガーは誰にも見えないヒーローだ。
それこそ超人的な生命力と執念深さ、射撃能力で誰の目にも明らかな死線をやすやすと越えていく。
わかっちゃいるけど「ええ!?まさか死んじゃうの?」なんて読者をハラハラどきどきさせること多数。
登場人物の個性豊かさもお約束である。ただ描写だけで読者の目を引く際物でなく、主人公の活躍にちゃんと花を添えている脇役もいい。
最初は銃の話が多いのでとっつきにくいかもしれないけど、それは物語を楽しむための予備知識を作者が用意してくれてると思って読んでほしい。
上・下刊あわせて2日もあれば読めてしまう、いや読み進めてしまうほど痛快だった。
久しぶりに楽しめた本だった。
極大射程〈下巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈下巻〉 (新潮文庫)より
4102286063
No.30:
(4pt)

ハスコックとかぶらなければ、星5つ。

映画「ザ・シューター」の原作本ということで購入しました。映画はこれから観に行く予定です。
「山猫は眠らない」という映画で、トム・ベレンジャーが演じたトーマス・ベケット曹長は、米国海兵隊に実在した伝説のスナイパーであるカルロス・ハスコック軍曹をモデルにしたといわれています。ハスコックのベトナムにおける公式狙撃記録は93人でした。
この小説を読んで、名前の類似性や記録の同一性、インターネットで見うけられる迷彩服にレミントンM700を持ったハスコックの写真(本小説中にもポスターとして出てきますね)から、伝説の英雄として名前の登場するカール・ヒッチコック軍曹は、カルロス・ハスコック軍曹と想像されます。
しかし、この小説における最大の印象は、ボブ・リー・スワガーがハスコックに非常に酷似して描かれていることでした。スワガーの外見などは、本文の描写をみるとほとんど写真のハスコックそのものといって良いほどです。またベトナムにおける功績、北ベトナム正規軍の中隊をスポッターと2人で釘付けにし、相手方に大損害を出したエピソード等々ハスコックの伝記を読んでいるようでした。それほどまでに筆者にとってハスコックの影響が大きかったということなのでしょう。
さて、主人公には実在のスナイパーではなく、ヒッチコックに次ぐ公式狙撃記録87人をもつ架空の人物ボブ・リー・スワガーを登場させることで、ストーリーは史実に関係なく自在に展開します。スワガーの超人的狙撃能力と戦術が陰謀を打ち砕いていくプロセス、そして最後には老弁護士とともに裁判でどんでん返しを見せる展開は実に爽快でした。文中、銃や装弾に関する薀蓄が若干鼻につきますが、それを割り引いても十分楽しむことの出来る冒険小説の傑作であるといえましょう。
極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)より
4102286055
No.29:
(3pt)

男性的なプロットでぐいぐい押しまくる、4部作の第1作

本書を読もうと思ったきっかけは次の通りである。
本書がマーク・ウォールバーグ主演で今回『ザ・シューター−極大射程−』というタイトルで映画化されたこと。
そして、本書があの『ボーン・コレクター』をしのいで’99年、「このミステリーがすごい!」海外編第1位に輝いたからである。『ボーン・コレクター』より面白い本があるなら、映画化をきっかけに読んでみてやれというわけである。
名スナイパー、ボブ・リー・スワガーは、ベトナム戦争で歴戦の勇士としての伝説を残したが、戦争中に受けた傷がもとで海兵隊を除隊。現在はアーカンソー州の山地で、愛犬と共に世を拗ねて暮らしている。そんな彼のところに、新開発の精密加工弾丸を試射してほしいという依頼が来た。興味をそそられたボブはそれを引き受け、長距離の射撃を見事に成功させる。さらに、彼らは米大統領のニューオリンズでの遊説時、旧ソ連のスナイパーが暗殺を計画しており、ボブにそれを阻止する方策の検討も依頼する。しかし、それらは謎の組織が仕組んだ巧妙な罠で、ボブは窮地に立たされる。着せられた汚名を晴らすために、彼はかつての戦友の未亡人や、FBIのはみ出し捜査官の助けを借りながら、反撃に出る。
やたら詳細な銃器についての紹介や、男性的なプロットの展開は、女性の読者には受け入れがたいところがあるだろうが、私は興味深く、意外に面白く読むことができた。
また、解説を読んで驚いたのは、本書は実は4部作の第1作で、このシリーズは“ボブ・リー・スワガー・サーガ”といった性格を持っているということだった。4部作全部を順番にいつか読破してみたいという新たな目標ができた。
極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)より
4102286055
No.28:
(3pt)

男性的なプロットでぐいぐい押しまくる、4部作の第1作

本書を読もうと思ったきっかけは次の通りである。

本書がマーク・ウォールバーグ主演で今回『ザ・シューター−極大射程−』というタイトルで映画化されたこと。

そして、本書があの『ボーン・コレクター』をしのいで’99年、「このミステリーがすごい!」海外編第1位に輝いたからである。『ボーン・コレクター』より面白い本があるなら、映画化をきっかけに読んでみてやれというわけである。

名スナイパー、ボブ・リー・スワガーは、ベトナム戦争で歴戦の勇士としての伝説を残したが、戦争中に受けた傷がもとで海兵隊を除隊。現在はアーカンソー州の山地で、愛犬と共に世を拗ねて暮らしている。そんな彼のところに、新開発の精密加工弾丸を試射してほしいという依頼が来た。興味をそそられたボブはそれを引き受け、長距離の射撃を見事に成功させる。さらに、彼らは米大統領のニューオリンズでの遊説時、旧ソ連のスナイパーが暗殺を計画しており、ボブにそれを阻止する方策の検討も依頼する。しかし、それらは謎の組織が仕組んだ巧妙な罠で、ボブは窮地に立たされる。着せられた汚名を晴らすために、彼はかつての戦友の未亡人や、FBIのはみ出し捜査官の助けを借りながら、反撃に出る。

やたら詳細な銃器についての紹介や、男性的なプロットの展開は、女性の読者には受け入れがたいところがあるだろうが、私は興味深く、意外に面白く読むことができた。

また、解説を読んで驚いたのは、本書は実は4部作の第1作で、このシリーズは“ボブ・リー・スワガー・サーガ”といった性格を持っているということだった。4部作全部を順番にいつか読破してみたいという新たな目標ができた。
極大射程〈下巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈下巻〉 (新潮文庫)より
4102286063
No.27:
(5pt)

痛快!

原作者のスティーブン・ハンターは銃についての見識が深く
当然、銃を題材にした男臭い作品が多いのですが、その作品群の中でも
この「極大射程」はトップにくる傑作だと思います。
凝ったストーリー展開、魅力的な人物描写、銃に対する真摯な姿勢を
感じさせる数々の描写、それらが確かな筆力によって第一級の娯楽作品に
仕上げられています。
読み終わった後の痛快な爽快感は最高ですよ。
この作品を初めて読んだ時から、「これが映画化されたらいいだろうな〜」と
思っていたので、映画化される話しを聞いた時はうれしかったです。
ただ、映画は原作とはかなり趣が違うみたいなので、映画を観て
「こんなもんか」と思った方にこそ原作を読んでいただきたいです。
極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)より
4102286055
No.26:
(5pt)

小説を読んで映画を見たけど

映画が公開される前にこの小説を読みましたが、やはりと言うべきか断然この小説の方が面白かった。いや、その逆で映画が内容・物量ともに物足らなかったと感じたかな。
この小説の主人公であるボブ・リー・スワガーは、かつてベトナム戦争を伝説のスナイパーとして生き抜き、隠遁してなお山中で残りの余生を銃と共に過ごしてきた。その胸の内に秘めてきた自身の過去。亡き戦友への思い。そして外部の何かが動き出した時、無くした物と自分自身を取り戻すべくスワガーが動き、陰謀と一緒に全てが回り出していく。
途中でボブとコンビを組む羽目になるFBIのニックも、この陰謀に挑みFBIの立場的に悩みながらも、ボブを信頼していくが筋金入りのボブに比べればやや軟弱。だからこそ、その成長も読み取れる。
後半には圧巻と思えるほどの銃撃戦にも展開し、ボブの迫力ある歴戦のスナイパーぶりにも読み応えがありました。
途中からはぐいぐいと引き込まれ、最後の締めくくりに色んな意味で清々しさを覚えた、この小説は僕は大好きです。
極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)より
4102286055
No.25:
(5pt)

小説を読んで映画を見たけど

映画が公開される前にこの小説を読みましたが、やはりと言うべきか断然この小説の方が面白かった。いや、その逆で映画が内容・物量ともに物足らなかったと感じたかな。

この小説の主人公であるボブ・リー・スワガーは、かつてベトナム戦争を伝説のスナイパーとして生き抜き、隠遁してなお山中で残りの余生を銃と共に過ごしてきた。その胸の内に秘めてきた自身の過去。亡き戦友への思い。そして外部の何かが動き出した時、無くした物と自分自身を取り戻すべくスワガーが動き、陰謀と一緒に全てが回り出していく。

途中でボブとコンビを組む羽目になるFBIのニックも、この陰謀に挑みFBIの立場的に悩みながらも、ボブを信頼していくが筋金入りのボブに比べればやや軟弱。だからこそ、その成長も読み取れる。

後半には圧巻と思えるほどの銃撃戦にも展開し、ボブの迫力ある歴戦のスナイパーぶりにも読み応えがありました。

途中からはぐいぐいと引き込まれ、最後の締めくくりに色んな意味で清々しさを覚えた、この小説は僕は大好きです。
極大射程〈下巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈下巻〉 (新潮文庫)より
4102286063
No.24:
(4pt)

肉を切らせて骨を絶つ

上巻は、射撃の名手ボブ・リー・スワガーがある組織に嵌められ、大統領暗殺未遂の容疑者として追われるくだりが、下巻は、自分を嵌めた組織に報復をはたすボブの超人的な活躍が描かれている。上巻を星3つとすれば、下巻は星5つの面白さ、そして平均すれば星4つというシューティング・アクション小説である。
主人公のボブをゴルゴ13になぞる日本の読者も多いとは思うが、射撃に関するプロ意識の高さは半端ではない。完璧主義者のゴルゴに比べると、FBIに追われている身にもかかわらず、愛犬の亡骸をわざわざ引き取りに来たり、敵の指定場所にのこのこ姿をあらわしたり、自分を守る証拠を廃棄したりするスキを随所にみせる。
その相手にわざと見せるスキこそが、シューティングに対する圧倒的な自信に裏づけされたボブのしかけた罠であり、読者が喜ぶどんでん返しともなっている点に本作品の魅力を感じる。また、ゴルゴ13が決して仲間を作らない孤高のスナイパーであるのに対し、ニックというおちこぼれFBI捜査官を本書で味方につけるボブは、人間的な魅力を併せ持つ凄腕の元海兵隊員だ。
映画でボブ・リー・スワガーを演じるマーク・ウォルバーグを頭の中に浮かべながら本書を読み通したが、スラッとした長身以外はボブのイメージと大体あっているような気がする。是非それを確かめに映画館へ足を運ぼうと思う。
極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)より
4102286055
No.23:
(5pt)

最高に楽しめるミステリー

大司教の暗殺事件とスパイの男の殺人事件。
凄腕スナイパーとFBI捜査官。
二つの事件、二人の人物が、交差する時、事件の核心に迫って行きます。
CIAの裏の仕事をするための闇の組織ラムダイン対ボブ・リー・スワガーの頭を使った罠の掛け合いが、ワクワクさせてくれ楽しいです。ギリギリのところで、相手の裏をかいて行くボブに爽快感を感じます。
ダイイング・メッセージもあり、二つのラブ・ストーリーもあります。
極め付きは、ラストの法廷での大逆転で、想像もつかないトリックにはあっと言わされました。
久々に楽しいミステリーでした。
極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)より
4102286055
No.22:
(4pt)

面白いです。

分厚い文庫本上下ですが、面白さの展開が早く中だるみなくすぐ読めます。
この手のヒーローものにつき物の好都合主義的な場面もありますが、
まあわざとらしくないので許せます。
ベテランのかつての歴戦の英雄と彼を尊敬する若手のコンビ
この形の物語はいわゆるバディー物のアメリカの冒険活劇の一つのパターンですが
すべてがハリウッド映画的展開で映画になるのかなと思っていたらなりましたね。
ベトナム帰りの海兵隊の英雄としてマーク・ウォールバーグは少し若すぎる
気がしますがどうなんでしょうか。
私のボブ・スワガーのイメージは48時間の時のニック・ノルティーかな。
極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)より
4102286055
No.21:
(4pt)

面白いです。

分厚い文庫本上下ですが、面白さの展開が早く中だるみなくすぐ読めます。

この手のヒーローものにつき物の好都合主義的な場面もありますが、

まあわざとらしくないので許せます。

ベテランのかつての歴戦の英雄と彼を尊敬する若手のコンビ

この形の物語はいわゆるバディー物のアメリカの冒険活劇の一つのパターンですが

すべてがハリウッド映画的展開で映画になるのかなと思っていたらなりましたね。

ベトナム帰りの海兵隊の英雄としてマーク・ウォールバーグは少し若すぎる

気がしますがどうなんでしょうか。

私のボブ・スワガーのイメージは48時間の時のニック・ノルティーかな。
極大射程〈下巻〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:極大射程〈下巻〉 (新潮文庫)より
4102286063

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