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まほり
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まほりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21~32 2/2ページ
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汚れや傷が少なく良かったです | ||||
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図書館の魔女 は素晴らしい作品でしたが、こちらはファンタジー要素は少ないものの民俗学的、言語学的な謎解きがスリリングで良いです。柳田國男が好きな方には特にいいと思います。 | ||||
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排他的で不気味な因習のある集落! のどかで暖かみのある田舎とは正反対の怖くて恐ろしい田舎が描かれている。 まるでドキュメンタリーのようなリアリティがあり、後半はサスペンスが加速する! ラストも余韻があった。 | ||||
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段々と筋が見えてきて恐ろしい実態が垣間見てくる。少年の淡い恋心と義侠心が新鮮で爽やかだ。神社のいわれ書きとかについて考えたこともなかったので、大変勉強に成りましたし。その中に潜む残忍さや伝統の中にある残酷さに驚いてしまった。 | ||||
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届いた本の分厚さに一瞬購入を後悔したが、宮部みゆきが書評で絶賛していたので読み始めるともう止まらない。 主人公の青年と幼なじみの彼女のバディ物で、ちょっとホームズとワトソンの雰囲気もあり。 偶然知り合った少年の囚われの美少女への淡い思いも何か懐かしく、少年の活躍はラピュタのパズーを思わせる。 怒涛の古文書,文献の嵐、それを紐解く個性的な文系学者達がまた魅力的。 言語学の女性研究者がいい味出してるよね-、理系の学者も凄いが、文系も凄い!! グンマーの秘境はトリックに出てくるような描写だが、かつての半村良の伝奇物にも通じる不気味な雰囲気。 2日で一気読みしました、このバディによる続編を望みます!! | ||||
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「民俗学ミステリー」というキャッチコピーには収まらない作品です。ミステリー部分のコアだけを取り出せば、似たような作品はほかにもあると思います。本書が斬新なのは、古文書のテキスト・クリティックが「謎解き」の手法に設定されている点です。作者は印欧語の比較文法・対照言語学の専門家なので、この辺りの手法はなじみがあるのでしょう。なかなか微に入り、細に入りで、これが500ページという長さにつながっているわけですが、古文書の写真資料を挿入するといった工夫もあり、ページをめくる手が止まりません。ラストも秀逸。次作が楽しみな作家です。 | ||||
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ありがとうございます。面白かった! 最後の1ページにはやられた。 子殺しや食人や少女の贄など、禍々しい風俗がたくさん出てくるので、エッセンスだけ聞けば「わお、読んでみたい!」という知人はたくさんいる。 けれど、人には勧めるのはやはり考えなおしてしまう。 細部を考えるとどうしても……。しかも、面白いのはそこなんだ。 どうせわかってくれんだろうと独り決めして書棚にしまい込みました。ごめんなさい。 私の交友関係がお粗末なだけなんだけど。残念無念。 高田先生がいつまでも元気で、できるだけたくさん書き残してくれることを切に願っています。 編集者のみなさんにもありがとう。 しかし、装丁はよくないと思う。 装丁だけで完結しすぎ。中身を読んでない人がしたデザインみたい……。 あんなに凝った装丁じゃなくて、あえて安価な一色刷り、箔押しも型押しもない方がいいと思う。 円のデザインも、刷毛跡があると、その筆の速さに人の感情を読んでしまう。 筆跡っぽさに意味があるなら、もっとちゃんとやるべきだし。 よく見ると半端な感じ。 それなら無機質な二重丸の方が得体の知れなさ、人外の不気味さがあると思う。 この装丁、デザインしたい。 | ||||
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これだけ書ける作家さんがいらっしゃったことが何より驚天動地。 | ||||
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この本は実に面白い そして手ごわい。 PCゲームで言えば地獄級とか壊滅級(笑)というランクだ。 驚天動地の民俗学ミステリ、と売り文句にあるが、これに釣られて諸星大二郎センセ ファンなんです*とか、アタシ都市伝説怪談興味あります*みたいなビギナーが手に 取ると古文書原文読み下しのあたりで歯が立たずに涙目になるはずだ。 にわかラグビーファンになったヘタレ男性アナがスタジオでいきなり稲垣(笑わない男) に本気半分のタックルでふっ飛ばされる様子をイメージしてくださればよい。 そして、それでもくじけずに400頁あたりまで読み進めると、俄然、読者の方にも耐性が できてきたり、マゾ性が目覚めてきたりして、この物語の世界が面白くなってゆく。 ぜひ私の独断を信じて読むことを躊躇されている方は試してみてほしい。 なぜ、あの前作「図書館の魔女」のファンタジイ作家高田大介がこんな関門障壁を築いた かというと、これは一つには巷に溢れる”なんちゃって民俗学ミステリ”や”実話怪談モノ ライトノベル”に出てくる博識者や研究者の人物造形の浅さ、学問の本質の不勉強さ、に 義憤を抱き、自分が警鐘をならさねば、という責任感に駆られたからだと思う。 主人公、勝山裕や研究者の先輩、古賀や朝倉(この二人のキャラクターが実に本物らし くてヨい!)が社会や歴史への学問的探求の範を示すように取り組んでいる姿こそ、 この本で作者が読者に開陳したかったパートなのだ。 まほり、というおどろおどろしいミステリ的冒険の部分はあくまでも本を読者の手に 取ってもらい、読ませるための商業的必要要素に過ぎない。 であるから、読者でありファンは、心して高田大介に叱ってもらおう。自分の興味半分的な スタンスはなんて浅はかであったのか・・・と、 結構それが気持ち良かったりするのでご安心あれ。 で、本筋の方の、ストーリー:まほり、を巡る秘境グンマーで巻き起こる、ひと夏の 都会から来た少年といきなり山奥の清流にあらわれた和服の美少女との出会い、や 辺鄙な村内に出現する意味不明な二重丸の蛇の目紋が書かれた貼り紙の謎、 土地の伝説と自分の出自を求める主人公の社会学専攻の大学生、裕、と三年ぶりに再会 した地元の図書館司書、香織とのもどかしい恋愛進展状況、などなど、 496頁を読み終えてみれば、意外にも道中の陰惨なホラーじみた暗雲はすっかりと晴れ、 爽快な読後感に満たされる。 滅滅と袋小路に行き止まってバッドエンド、よりはこのように次のターンに登場人物たちが 歩を進めるような方がよいに決まっているし、作者も登場人物たちと別れがたく愛してしま っているのだろう、と思った。 | ||||
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非常に好みが別れると思います。 もちろん話としては抜群に面白いですが、民俗学や古文学などを学術書かと見紛うほどに引用して描写するんだシーンが占めるので、人によっては途中で投げ出すレベルかもしれません。 ここまで徹底的に考証、説明を経たうえでなければ真相を書くことができないという筆者の信念を感じます。 ただ物凄く取っつきづらいですが、文系の人間でない私でもそれなりに本筋は理解し(全てを理解しようとするとかなり玄人な知識を必要と思われる)クライマックスの怒濤の展開には手に汗握りました。 凄くお薦めしたいけど、人を選ぶそんな感じの小説です。 ちなみに筆者の代表作、図書館の魔女を楽しめた方なら筆者独特のくどいくらいの説明や言い回しを十分理解されてると思うので間違いなくお薦め出来ます。 最後の方にマツリカテイストの女史が颯爽と核心部分を解き明かす場面は思わずニヤリとするはずです。性格は全然違うキャラですが…… | ||||
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この本の読者は大きく「民俗学ミステリーという話に興味を持った人」と「図書館の魔女の作者の新刊に興味を持った人」の二種類に分けられると思います。 私はどちらかといえば後者寄りですが、民俗学・社会学・人類学についても多少の知識があり、その観点からいうと前者の人はまず満足できるのではないかと思います。 インターネットで物事を簡単に「調べた気に」なれる昨今、資料を用いて物事を調べ考察し精査するのはこういう事なのだと考えさせられ、一つ一つ判明した事柄を手掛かりに真相に辿り着いていく道程は、同じ様な経験をしたことのある人ならば主人公に感情移入し、大いにカタルシスが感じられる内容になっています。 反面、後者の方、特に図書館の魔女をキリヒトとマツリカのボーイミーツガール的な話として楽しんだ方や所謂「キャラ読み」をして楽しんだ方が、今作にもそれを期待して読むと、期待と違ったと思われるかもしれません。 そういう要素が全くないわけでなく、登場人物の感情の描かれ方はとても丁寧で、小さな会話の中にも心に残る台詞やシーンがあります。ただその割合は決して多くなく、特に前半部分は話のゴールどころかコースすら見えてこず、高田さん特有なやたら丁寧な、しかし言葉遣いが難しく決して分かりやすくない情景描写にウンザリとしてしまう人も中にはいるかと。 私自身、物語の舞台である田舎の山々や集落を実際に目にした事がほとんど無いため、渓谷、尾根、石積み、土塁といった単語それぞれは理解できるものの、それらが組み合わさってどんな風景を描いているのかが上手く想像できず苦労しました。自分の知識量・想像力の無さを棚上げにしてあえて言わせてもらえれば、全ての読者に理解しやすく説明する気が最初から無いのだと思ってしまいます。 それでも辛いのは精々全体の最初の30%程で、そこから先は進展していく展開に目が離せなくなり、「まほり」の意味がわかる終盤からの怒涛の展開、そして後味の程良いエピローグに差し掛かる頃には、読み終えてしまうのが勿体無いような気分になっていることでしょう。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります なぜそれは残され,伝えられてきたのか.そこから疑う発想にまず目からウロコで, 取り上げられる民俗学ややり取り,それらの全てを理解できたわけではないのですが, 調べて,考えて,伝えてと,史料,ひいては言葉や文字への向き合い方が興味深いです. また,おぞましい因習を巡る事件も,誰が仕掛けたわけでもないトリックに陥る中, それを打破したのは,やはり読んで,考えることで,見えていた世界がひっくり返り, 緊張と興奮とともになだれ込んでいく終盤の流れには,最後まで強く引きつけられます. 軽いラブコメには評価が分かれそうですが,重くなりがちな雰囲気を和らげてもおり, 糞真面目な彼が彼女の影響で変わっていく姿は,ちょっとした成長の物語にも映ります. そして,本来は無関係の事件になぜ青年が固執し,真相にも確信を持っていたのか, その理由がさりげなく明かされる後日談は,ロマティックで爽やかな余韻を残す一方, 彼が長く抱えてきた疑問,そしてわだかまりまで解かれる印象的なものとなっています. | ||||
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