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戦国自衛隊
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戦国自衛隊の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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It is a good book that makes one think about the concept of time and history, which has its roots in Bushido and the Japanese Buddhist concept of time. | ||||
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ある日、自衛隊の一個小隊は突如として戦国時代にトリップした。日米大規模軍事演習の最中の出来事であった。伊庭義明三尉を中心とした小隊がいたのは、新潟県=越後であった。ここで出会った長尾景虎こそ、後の上杉謙信であった。自衛隊に激しい興味と親近感を表現した長尾景虎に、伊庭たちは運命を預けた。戦車、軍用トラック、ヘリコプター、哨戒艇、レーダー付大砲などを備えた自衛隊軍は、武田信玄をも含む、あらゆる敵を薙ぎ倒す連戦連勝。越後の一部将に過ぎなかった長尾景虎は、その援護によって越後守護職と関東管領を朝廷から任じられる。戦国時代に馴染んだ伊庭たちは天下統一を目指す。 最初から負け戦はわかっていたはずである。この物語は、タイムスリップが、いつの間にか現代に逆戻りするような生優しい話しではない。戦国時代に降りたてば、いずれは燃料のガソリンや弾薬は尽きる。いかに自衛隊員といえども、石油からガソリンや軽油を精製する専門知識まではないからである。弾薬だって工場が無ければ、いつかは無くなってしまう。自衛隊員たちの知っていた歴史と、伊庭たちが存在する戦国時代は微妙に違っていた。織田信長も、豊臣秀吉も、徳川家康も、斎藤道三もいない。しかし遂に訪れたカタストロフィで、伊庭は歴史とは何であるかを知ることになる。荒唐無稽なようでいて、時の真理は永遠である。 | ||||
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忘れた作家になってしまった半村良先生。 何でも書けたマルチ作家。たまたま席が空いていたので、SF伝奇小説になったとご本人もおしゃてました。 今後も全集が出ることもなく、皆んな絶版になって残るのはこの作品集だけか。夢中で読んだのは50年前。妖星伝は超おもしろかった。 同じ頃、次作が待ち遠しかったのは村上春樹でした。 | ||||
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映画とは全然違ってます。勿論大枠はだいたい同じですが。ページ数も少なく、いたってシンプルに描かれていて、映画のようなドラマティックさはあまり感じられません。ただ、筆者の筆力のせいだと思いますが映画とは違った魅力があり、大変面白く読めます。ページ数が少ないとはいえ、廉価なのが大変ありがたく、値上がりする前に購入しました。表紙は個人的には以前の文庫本の表紙が好きです。 | ||||
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映画(79年の角川のやつ)が好きで、今まで何度か見ています。 その状態で、この度この原作を読みましたが、思っていたよりも数段良かったです。 映画の方が、なぜ原作に無いエピソードを放り込んできたのかは不明ですし、部隊が時空を超えた理由の予想を誰かに語らせなかったのかも不明です。 だけど、原作の小説を読んで、映画と小説で『戦国自衛隊』というSFフィクションのプロットが完成を見たような気分になれました。 | ||||
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タイムスリップ物が氾濫している現在からすると、短いし、物足りない。 と感じるかもしれないが、本邦SFの傑作のひとつであることも納得のお話 不思議なのが、原作が傑作なのに、なぜ映像化作品は、妙なアレンジを加えて、 どれもこれも、この作品を、あんな駄作にしてしまうのか? 素直に原作をそのまま映像化しようよ | ||||
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何十年も前に読んだ記憶が蘇ってきて、今更ながら良い。 | ||||
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SFばかり読んでいた高校時代は、今を去ること30年以上前になるかな。 いわゆる(かどうかしらないけど)三巨星なる小松左京、筒井康隆、星新一などもひとなみによく読んでいたけれど、日本の作家で好きなのが半村良だった。SFというと「空想科学小説」という定義からの延長にあった当時において、史実や事実をモザイクのように組み合わせながら、現実世界のリアリティあるものに展開させてゆく「物語」の面白さは、自分の好みにぴったりと合ってたんですね。 今回、初期の作品を中心に編まれたと思われる本書を読んで、あらためて半村良の「語り部」としての巧さ、謎が明らかにされていく爽快感、虚も実も境なくつながる話の妙に、十代の頃の興奮を呼びさまされました。 しかし小松左京もそうだけど、半村良も生活者のたたずまいや人間の機微を細やかに描くのがうまいわあ! 「平家伝説」も最近読みなおしたけど、これなんか青春小説だと思うもんね(小松左京の「継ぐのは誰か」も、そんな評価をうけてたような)。 このなかでは、一般的にも知られている「戦国自衛隊」が面白いなあやっぱり。これを映像化したいと思うのはよくわかるよね。おそらく作者本人ももっと長編にする構想があったと思うので、その時の戦国パラレルワールドの遠景を続き見れなかったのが残念です。 「赤い酒場を訪れたまえ」「誕生」とかは、当時もそうだったけど自分の好みのツボだし、「夢の底から来た男」なんて読むのを途中でやめられないくらいスリリング!(ああボキャブラリのなさよ・・) これだけ情報が氾濫し、いろんなものがあられもなく日のもとに引き出されてしまう現代にあって、未来以上に「謎」だった過去や科学以上に創造的だったあの時を思い出したい人、ものを読むこのと楽しさに浸りたい人、おススメです!ぜひ読んでみてください。 | ||||
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高校生の時に読んで、娘に読ませるために再度購入しました。自分自身読み返しましたが、なかなかですね。 | ||||
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テンポ最高です。 類似テーマは数あれどこれと豊田有垣氏のタイムスリップ大戦争は別格と思います。 | ||||
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BGMが大きすぎて、セリフがかなり聞き辛いです('・ω・`;) 思わず3.1chスピーカー買おうか考えちゃうレベル… | ||||
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内容は、あまりにも有名で、ここには記さない。 時間を扱ったSFというより、「もし戦国時代に自衛隊が現代の武器と知識を持って出現したら」という発想が 今なお、知的好奇心を刺激する。 S-Fマガジン、1971年の9月号・10月号に掲載されたので、かれこれ45年近くが執筆後たったことになる。 私個人としては、今回、1980年の劇場公開前に永井豪の挿絵が入った文庫で読んで以来、35年ぶり読み返してみたが、 古さを全く感じさせず、スキのない作品であることを再発見した。 「時間は俺に何をさせようというのだろう」という問いはすべての人間が一度は自分に問いかける質問だと思う。 個人的には、35年前より、この時代の歴史について詳しくなっているので、歴史改変ものとしては、 史実と何がどう違いながら進行しているのかということに興味を持ちながら読了した。 時代物を描かせると非常にうまい作家なので、 SF好きの人より、歴史好きの人の方が、そのdetailも含めてより楽しく読めるのではないかと思う。 一時、絶版だった半村良の作品がkindleで数多く読めるようになっている現状を素直に喜びたい。 | ||||
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きっとこの本を読んで驚かれたことでしょう。 映画化ではあんなに扱っていたのに いざ本を読んでみるとこのページの少なさ。 でも、それでがっかりしては大損をしますよ。 ページ数が少ないながらも 実に骨のある、濃い作品となっています。 SFだからこそできる無茶のある設定。 だけれどもタイムスリップをして 戦国の世の中に最新鋭の兵器が使われても 全然文章に違和感がないのです。 さすが、と思わせてくれます。 だけれども、きちんと現実を 最後は見させてくれる作品です。 そう、どんなにものすごい文明が未来から来ても 結局は時代を変えることは…と言う事。 そういった批判もよく読めば わかってくるのです。 そこがまた深い。 短いからといって油断禁物ですよ。 | ||||
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今から30年ほど前に公開された劇場版は大好きな映画の1つ。しかし、原作があることを最近知り、興味があったので購入。感想として、劇場版と小説では方向性が異なっており意外でした。 小説版:戦記ものといったかんじ。派手な展開はないけど謎解きの要素も含み、淡々と物語がすすんでゆく 劇場版:青春&アクション。魅力豊かなキャラクターが多く登場。見ていて飽きないけれど、小説版のような奥 深さが足りないような。 どちらが良い悪いということはないが、小説では活字で戦闘シーンを再現するのは難しいと思うし、映画では見ている人が飽きないように視覚に訴える必要がある・・と思うと、両者が違う方向で物語を展開していったのは自然な成り行きと感じました。 ただ、小説では劇場版のコピーにもあった「歴史は俺たちに何をさせようとしているのか?」という疑問についてのはっきりとした回答が用意されており、自分としては長年の謎が解けてすっきりすることができました。 | ||||
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現代の軍隊と、戦国時代の侍たちが戦ったらどうなるかという興味深い シュミレーションを行っています。 当然ながら圧倒的な武力を持つ自衛隊ですが、神のような振る舞いを することもなく、あくまで謙虚なところに好感が持てます。 同作者の「産霊山秘録」や「妖星伝」が好きで手にとってみましたが、 全く違うテイストで芸の広さにも驚きました。 歴史とSFがうまくミックスされた娯楽小説ですが、どちらも好きでなく とも全く問題ありません。かわぐちかいじの「ジパング」のようなもの ですが、そこまで深刻な話ではなく、軽い気持ちで楽しめる作品です。 読み手を選ばない優れたエンターテイメント小説です。 | ||||
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オリジナルの本作『戦国自衛隊』を読む前に、 福井晴敏著『戦国自衛隊1549』を読んでいました。 読み始めは、 「まぁ、同じ様なストーリーだよなぁ…」 と思いながら読んでいたのですが、 本作の方がシンプルでストレートな内容でした。 一番の違いは主人公の視点です。 オリジナル版は、 タイムスリップ(?)した部隊を中心に描かれています。 リメイク版の『戦国自衛隊1549』は、 タイムスリップした部隊を救出に行く部隊を中心に描かれています。 内容の好みでいうと『戦国自衛隊1549』の方が好きです。 (本の形は最低でしたが・・・) とはいえ、 本作は、今読んでもそれなりに楽しめましたし、 1971年に書かれたことを考えると驚くべき発想力だと思い、 感心しました。 私個人の評価としては、 星4つです。 | ||||
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二度の映画化で有名な作品だ。 自衛隊が戦国時代に送り込まれて、その知識と兵器を活かして活躍したら歴史はどうなるか、を描いた伝奇SF小説である。この大規模なタイムスリップという着想だけで一本取られた感じだ。読む前はもっと長い作品なのかと思っていたので、意外な短かさに驚いた。 あとがきによると著者は「このアイデアはスピードが命」と思っていたようだ。実際に時間をかければそういう展開にすることも可能だったと思えるが、このサイズで素早く上梓されたことが、結果的に本作をタイムスリップネタの伝奇SFとしては先駆けで、代表的な作品にしたのだろう。タイムスリップした隊員から造反者がでてもおかしくないところを、最後まで統制のとれた状態でコンパクトに仕上げたことが、この作品をよりタイトに見せている。 主人公たちは徐々に戦国時代に順応していくが、決して自分たちが歴史の表に出ようとしない点が非常に好感が持てる。そして史実と微妙に異なる設定が最後に収斂して吸収されていく様は、心地よいぐらい見事だ。映画も見てみようかという気になった。 | ||||
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戦国時代に現代の重火器、兵力をもった戦闘集団である自衛隊の一部隊をタイムスリップさせるという、ハリウッドなら超大作もののネタを扱ったにしては、あっという間に終わってしまう短編小説。 なぜ、原作者、半村良氏は皆が期待するであろう、自衛隊員たちの大活躍を描かず、こんなにも短い物語に誂えたのか。原作に込められた、その視点に気づかない限り、どんな映像化も単なるアイデアをパクっただけのものしかなりません。 戦国時代という中で彼らの持つ火力は一見圧倒的な力に見えながらも、歴史の大きなうねりの中では、そんなものは、実はほんの小さな抵抗力にしか過ぎない。 しかし、それでも、元居た世界では単なる日陰者、厄介者だった彼らにささやかな光をあてて、納得の行く生涯を全うさせてやる。自分達の存在が世の中の理というものの中で重要な位置を占めていた、ということを最後に悟って、この物語の世界から退場していく登場人物たちの切ないまでの充足感。 ああ、それなのに・・・映画化作品は角川版では自衛隊員がまるでムショ帰りの下っ端ヤクザの群れか、不良高校生みたいな、粗野で下品な集団にされているし、福井某が改ざんした新作では、俗物官僚と超エリート風の典型的な没個性集団にされてしまい、どっちもやってる事は単なるどんちゃん騒ぎで原作のエッセンスすら伝えられていません。コミックスは作画者のアクが強すぎて馴染めないし、他人の書いた続編は眼も当てられないし。 これじゃあ、せっかくの本家本元のオリジナルの原作を読んでみようという人も居らんのではないかととても心配です。原作は最近の凡百のIF戦記やタイムスリップ物と異なり、原作が書かれた当時はまだまだ日陰者の存在だった自衛隊、自衛官の存在意義に光を当てた物語なのです・・・。 | ||||
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角川映画全盛の頃、また、千葉真一全盛の頃私は小学生でした。 小学生の私にとってこの映画はとても衝撃的で、タイムスリップ後からの漂い 続ける悲壮感。そしてその予測に違わず、悲惨な結末を見せられたことでとて も記憶に残った映画です。 しかしその原作は至ってシンプル。 難解な点はなくテンポ良く話が運びます。映画とはテーマとなる部分が違うよ うですね。「歴史は俺たちに何をさせようとしてるんだ。」と投げかけられる 疑問への答えがあります。 そう言った意味において小説の方が話のまとまり感はあります。 | ||||
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私が高校生時代に、映画化された小説。 昭和の時代。自衛隊の憲法解釈問題が、国会などでも追及されていた頃です。 最新兵器を持つ自衛隊が、戦国時代にタイムスリップして、戦国時代の武将と対決していく発想が、大変面白く、大好評でした。 70年代に映画化され、最近も「戦国自衛隊1549」が上映ましたが、タイムスリップという「時震」の発想は、興味深かったものです。 現在では、テレビゲームで、自分が戦国武将になり、国を治めていくことに悦に入ることはできるのですが、その延長でこの小説を改めて読んでいくと、たいへん面白い。 「歴史はわれわれに何をさせようとしているのか?」という疑問に、「歴史は変えられない!」という答えを対置させた、ユニークな物語です。 | ||||
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