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謎物語 (あるいは物語の謎)
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謎物語 (あるいは物語の謎)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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北村薫さんのミステリに関するエッセイで、 北村さんのミステリ・・・特にトリック・・・に関する考え方、 そして、ご自身の創作の秘密を開陳したような内容になっています。 ミステリ限らず、数多くの文学書を読破し、その蓄積を基に、 多くの作品を例に挙げ、明晰な頭脳で分析し、 ミステリ、特にトリックに関する考え方を披露されているわけですから、 面白くないわけがないのです・・・ただし少し上級者向けですけど!!・・。 本書を読めば、北村さんがクイーンが好きなわけが何となく理解できるのです。 そして、このエッセイがやがて謎の部屋、こわい部屋に結実すると思うのです。 | ||||
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ミステリーについてのエッセイである。トリックについて、先例について、解説について、解釈について。避けて通れない話題を通りながらも、北村薫はやはり独特の道を通る。ずいぶんと遠い回り道をしながら、いいたい事は一章につきたいてい一つ。 トリックについて、作家はいつも手品の種明かしを見た子どものように「なあんだ。馬鹿みたい。」といわれる危険を携えている。「しかし、友よ。それは犯す値打ちのある冒険なのだ。」と自らの覚悟を語る。いや、それは作家の「愉しみ」なのである。 「見巧者としての解説者」の文章を見てミステリーを読むほうがよっぽど作品世界を味わえる、場合がある事を北村薫は「解説」してみせる。なるほど「ニコラスクインの静かな世界」を読んでみたい気になった。 ミステリーについて、本格推理について、氏のまがう事無き「愛情溢れた文章」を浴びて、まずはまたミステリーの荒野に赴かん。 | ||||
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