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展望塔のラプンツェル
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展望塔のラプンツェルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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貧困、暴力、育児放棄や児童虐待、子宝に恵まれない夫婦。 何もかもに耐え、受け入れ、心を殺して生きていくものたち。 児童相談所の行動を映し出していく。 ”毎日違う夕陽が落ちてくる”と。 アグレッシブに明日に向かって希望を持てと。 ”明るい笑顔と美味しいご飯”を。 | ||||
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多摩川市という貧しさゆえに、暴力と虐待が蔓延る街を舞台に児童虐待やネグレクトをめぐって 3つの話が展開していく。児童相談所に勤める松本悠一と支援センターの前園志穂は日々児童 虐待の現実に向かいながら奮闘している。恵まれない家庭に育ち、言葉に出すのも悍ましい 待遇に耐えてきている那希沙とフィリピンのハーフである海の少女と少年。そして、不妊に悩む夫婦 郁美と圭吾。この物語に流れる大きなテーマは家族とは何か、ということ。児童虐待が止まない 中でも子供たちが求めるのは家族。だが、この作品は単なる社会派小説ではない。あっと 驚くミステリーなのだ。作者は、大きな仕掛けを用意して、この作品を一流のエンターテインメントに 仕上げている。この多摩川市にラーメン成金の男が建てたという展望台。この展望台からいつか 長い髪が下りてきて自分たちを救い上げてくれるという思いを救いに頑張る少女。この展望台が この作品のあたかも狂言回しのようにすべての登場人物を見守っている。激しい暴力描写と 悍ましいほどの虐待シーンで読むのも辛い作品ではあるが、この大きな仕掛けで、読んで良かった と思わせてくれる作品でもある。 | ||||
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途中まではえらくしんどい話で、心の中で何度も、「ギャー!」とか「うわあ!」とか声をあげながら頁をめくってたんだけど、最後のほうに来て、素晴らしいサプライズが待っていました。 それまで寝転んで読んでいたところが、ラスト近くになって「えっ!」となった瞬間、パズルのピースがするするっと寄り集まり、ひとつの思いがけない絵が眼前に立ち上がったみたいな‥‥。 全く、実に驚くべき、鮮やかなサプライズでしたね。脳裏に正しい絵柄がすっくと、晴れやかに立ち現れた後、もういっぺん最初の頁に戻って読み返したくなりましたもん。 児童虐待をめぐっての話やら描写やらは、ほんと、読み進めるのがキツかったですけど、途中で投げ出さなくて良かったです。でなければ、ラスト近くの驚きと快感を味わうことは出来なかったわけですから。 | ||||
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きれいな状態で届きました。 | ||||
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その社会的問題提起に、今更ながら自分も何か貢献したいと読後に考えさせられている。ひとつひとつのplotが一気に動き出す後半に圧倒された。脱帽。初めての作家だが、他の作品も読ませて頂こうと思っている。 | ||||
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格差、いじめ、人種問題、家庭内暴力など今日的テーマが盛りだくさんで、上手にまとめれている 重松清風で文章が短く、登場人物の心の繊細な動きを捉える筆の裁きは見事の一言 章ごとのエピソードもうならせる これだけでも一読の価値は十分にあるのに、作者はもう一つの大がかりな仕掛けを用意していた 多分、好き嫌いはあるが、レストランでおいしい食事をして満足したあとに,そのレストランのカーテンを開けたら、絶景がみえたというサプライズ そこまでしないとプロにはなれないのかと読書後、嘆息した | ||||
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