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狙撃手のゲーム
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狙撃手のゲームの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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映画が気に入って、原作の「極大射程」を読んだら最高に面白かったんです。 そして私は気に入った作者の本をまとめ買いしちゃうんですけど…一作目以降全く読み切ることができなかったんです。 で、今回久し振りに書店で新作を見かけて、帯の文句や表紙の雰囲気が良かったので買ってみたんですけど…… 会話文がだれが話している言葉かわかります? 文中の代名詞が、何をもしくはだれを指しているかわかります? 自分が一体何を読んでいるのかわからなくて、数ページで先に進まなくなりました。 極大射程のプロローグ…鹿撃ちの場面…今でも脳裏に描写できます。 それ以降の翻訳は…翻訳として正しいんでしょうけど、一切脳裏に映像が浮かびません。 このレビューのタイトルの通りです。 どうやって読めば良いのかわかりません。 「彼ら」「彼」ばっかり出てきて、誰のことかわかりません… とある一文 ボブは、アイスティーは好きでもないのにアイスティーを注文した。アイスティーを注文するようにと伝えられていたのだ。 何回アイスティーって書くんですか… | ||||
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面白いか面白くないかで聞かれれば面白いんだけれど、なんかもう終わった作家なんだなという感じがところどころしてしまった。僕が彼の作品を小学生のころから読んでいるから面白いと感じるだけで会って、そうでない人がこの本を読んでも面白いと思うかは正直分からない感じ。 まず今回の敵はあるシリア人のスナイパーなのだけれど、なんかこう設定がチープというか、アメリカ的すぎてちょっと寒さを覚える。イラク戦争、ヘイトクライム、右翼・左翼、イスラム、そんな感じ。 物語のエンジンはボブ・リー・スワガーではなく、この敵のスナイパーに息子を殺された素人の母親で、彼女が超人的な働きで国家の危機もボブ・リー・スワガーの危機も結局は救う。そんな馬鹿なという感じがしたが、作家のあとがきをよむと何か個人的な付き合いからそういう構成にしたらしく、特有の伏線を上手く回収しつつ物語を進める作風は見る影もなかった。 今回の作品はひたすら犯人の居場所を突き止めては急襲し、逃げられというのを繰り返す。とにかく敵のスナイパーに行きついていく過程が、何か脈絡がないというか、天才的な人達が天才的な発想でキーを見つけちゃいましたというのがずっと続く。 途中で敵のスナイパーがスナイピングの練習の際に、使ってる測定機器に少し違和感を覚えるシーンがある。計器できちんと測定してるのだけれど、何でこんなに着弾点がずれるんだ?という感じの。確か魔弾でも使っている計器のちょっとした誤差が結局は命取りになるみたいなのがあったので、今回もそういう風につながると思いきや、結局伏線でもなんでもなかった。他にもこれは伏線かな、というのが何点かあったのだけれど、特にそういうわけでもなく、何かこういう作風の人だったかなと思ってしまった。 また敵のスナイパーと彼の世話をする若者の友情みたいなのも描かれ、ダーティ・ホワイト・ボーイズっぽい感じに行くかと思いきや、良く分からない退場をしてよく分からない再登場をしてよく分からない退場をし、何がしたかったのか分からなかった。最後の退場シーンは良かったけど、何かこう違う方向で話を膨らませられたのではと思う。他にもこのキャラクター出す必要ある?みたいなのが2人ほどいた。 最近聞きかじったであろうダークウェブだとかを出したり、敵のスナイパーの目的があまりにも今風すぎるというか、ネットで政治談議をしている連中と同じような発想で、最近新しいことを覚えたおじいちゃんが一生懸命にそれを披露する感じが透けている所も何か歳を感じた。 一番がっかりしたのが、ボブ・リー・スワガーと敵のスナイパーの最後の戦い。前述の母親がとっさのアイディアで敵の真の目的を暴いて、それをするにはこの辺にいるはずだとヘリコプターで急襲し、ぱぱっとみつけてボブ・リー・スワガーがさくっとスナイピングで射殺。何の緊張感もなかった。超長距離のスナイピング合戦になると思っていただけに、がっかり。 面白いと思ったのが、作者の政治観。なんとなく戦争大好き・自称愛国者っぽい人だと長年思ってたのだけれど、イラク戦争なんて無駄で何の意味も大義もなく、若者が政治家の票稼ぎで殺された、という作者の思想が作品のところどころに顔を出す。意外とリベラルっぽい人なんだなぁと思い、それが意外だった。 | ||||
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