■スポンサードリンク
シブミ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
シブミの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品を映像化してくれるのは誰なのだろう?あとがきの原田真人はロバートアルトマンを挙げている。私は違うと思う。ブレードランナーを撮った頃のリドリーかそれともサミェルフラー、ハックフォード?それとも長谷川和彦か?そんなことに思いをはせるのも楽しい。しかしいつかは実現して欲しい。素晴らしいの一言 そんな小説である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
第二次世界大戦前の魔都上海でドイツ人の父とロシア人の母の元に生まれ、日本の軍人に育てられ日本人の魂を宿した男ニコライ・ヘル。洞窟探検家、一部の人々には腕利きの暗殺者として有名な彼のもとへ、殺された同志の仇を討ってほしいと現れた旧友の姪。相手が巨大な組織の上、もう暗殺業を引退していることを理由に、何とか穏やかに事を進めようとするものの上手くいかず、再び戦いの場に立つニコライ・ヘル・・・。文庫で上下二冊組みのサスペンスアクション小説の大作です。上巻では、大戦前の上海から戦中戦後の日本を舞台にニコライ・ヘルの成長がメインに描かれています。外国の作家が日本を描くと、ちょっとヘンなところが見られることも多いのですが、本作にはそういうこともなく、よくぞここまで調べて書けたものだと感心してしまいます。大事なもの、大切な人たちを戦争で失いながら、占領軍が支配する東京で生きていくニコライ・ヘル。読み応えたっぷりです。下巻では、洞窟探検と巨大組織との戦いが描かれていて、戦いのほうも十分に楽しめるのですが、なんといっても洞窟探検の様が緊張感にあふれ圧巻。信頼するパートナーと真っ暗な縦穴にザイル一本で降りていく恐怖。その先に待っているであろう未知の世界への期待感などなど、とても興奮し手に汗握りながら読めました。とてもおもしろい小説なのですが不満が一つ。ニコライ・ヘルがあまりに凄すぎ。六ヶ国語を話し、囲碁の名手。その囲碁で学んだ論理的思考法と常に冷静でいられる心の持ち主。日本で身近にあるものを武器にして人を殺す格闘技を身につけて、とこれだけでも十分に超人なのですが、まぁ、ここまでは許しましょう。ここにさらに、普通の人には無いある種の感覚・超能力を持っていて、となったらもう・・・。ニコライ・ヘルの物凄さを強調したかったのでしょうが、これではあまりに超人すぎでしょう。超能力までは必要なかったような気がします。とはいえ、寡作ながら質の高い小説を発表してきたトレヴェニアンの代表作と呼ぶにふさわしい一作。まだ未読の方はぜひ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たまたま書店で「シブミ」というタイトルに惹かれて手にした作品。作者は米国の大学教授という肩書きを持つ覆面作家らしいが、とにかく日本文化に関する知識の深さには脱帽!(ちょっと日本を褒めすぎ?と思わなくもないが・・)ストーリー自体も一級のエンターテイメントに仕上っている。二十数年前の作品らしいが、こんな小説があったなんて! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たまたま書店で「シブミ」というタイトルに惹かれて手にした作品。 作者は米国の大学教授という肩書きを持つ覆面作家らしいが、 とにかく日本文化に関する知識の深さには脱帽! (ちょっと日本を褒めすぎ?と思わなくもないが・・) ストーリー自体も一級のエンターテイメントに仕上っている。 二十数年前の作品らしいが、こんな小説があったなんて! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「渋み」を名詞として使っているのか、形容詞として使っているのか、その辺の判断に苦しんでしまうが、違和感はそこだけ。内容に関して言えば、日本人が書いたと言っても通るくらい。「日本の心を持つ孤高の暗殺者」が巨大な組織と闘う、という粗筋を聞かされて、何となくスティーブン・セガールの映画を連想していたのだが、読んで反省。もっと深いところで日本文化を理解して書かれている。「今の日本文化は西欧に毒されている」なんて、外国人に言われちゃあな。アクションはそれほど派手ではなく、むしろ伝記小説を読んでいるかのような印象。ユーモアのセンスもあって、すいすい読める。「夢果つる街」も悪くは無いが、個人的にはこちらを推薦。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「二十世紀に書かれたものは殆ど読んだことがない」と語る覆面作家TrevanianによるTrevanianファンの為の大傑作。多種多様な形容詞を駆使し、登場人物が日常会話に用いる<日常語>が少しも日常語ではないという彼独自の世界が洋の東西を問わない大いなる(しかも、繊細な)展開を見せる本書は、英語圏では日本の場面描写の素晴らしさで評判になったのですが、この人が書くものの常として本書も決して万人向けの文学ではありません。例えば、パリの空港の描写を「モントリオールのよう」だという箇所があるのですが、彼の別の作品を読んでいない人にはなぜ「モントリオールのよう」なのかさっぱり分からないように(恐らく、意図的に)書いてあるのです。何はともあれ、本書は日本を好意的に(しかも誤解せずに!)描いた数少ない英語文学なので、その意味では一人でも多くの方に読んでいただきたいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
癖になりそうな本です。シブミの上下を読んでトラベニアンが天才なのではと思いました。映画を見てるような読める一冊です。読み終わったら、寂しくなるからゆっくり読んだほうがいいと思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!