■スポンサードリンク
クジラアタマの王様
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
クジラアタマの王様の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 1~20 1/4ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本作は伊坂さんの新たな切り口が見られる作品だと思う。私がいつも読んでいる伊坂作品は殺人事件をベースにした作品が多かったが今作はサラリーマンの日常的な場面から始まり共感できることがあり応援したくなるが夢の中で自分はオートで動かされ、それが現実世界と結びつくというファンタジーな世界戦だが違和感なく読むことができ、コミックパート果たす役割が垣間見える作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
若干わからないままのとこもあったけど、テクニックでどんどん読める! 最後夢と現実が逆転というかミックスになるとこは新しいと感じた。 またこれをコロナ前に書いてたってすごい。 伊坂さん相変わらずマスコミは嫌いね笑 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作中のパンデミックの話が、本作品の刊行(2019年7月に単行本が出てます)後に起きた〝コロナ禍〟の騒動とダブるところがあり、臨場感を抱きながら読んでいくことができました。 川口澄子さんが描いた【コミックパート】が差し挟まれているのですが、本文との相乗効果という点で、これが絶妙なハーモニーを奏でている気がしました。 最初しばらくは意味分からなくて「なんじゃ、こりゃ?」て首をひねって眺めてたんだけど、この絵の意味が分かり出す辺りから、「ほうほう。そういうことになっとるのか」てな感じで、興味深く頁をめくってました。 〝伊坂ワールド〟ならではの他作品との繋がりてことでは、『シーソーモンスター』に出てくる絵本(カタツムリが活躍するやつ)に触れているくだりで、ちょっと嬉しくなりましたね。 それと、『クジラアタマの王様』てタイトルがまた、味がありますねぇ。この意味が分かった時、「お! 言われてみれば、うーむ、なるほどなあ」と。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
よくある夢と現実が交差する話だが、作者の落ち着いた作風と組み合わさることで新鮮な感じがした。 夢の中のアクションシーンは漫画で描かれる。描いてあることがぼんやり分かる程度のシンプルな漫画だが、説明しすぎない感じが良かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現実はゲームじゃないから、矢面に立つ人達にだって人生も感情も当たり前にある。隣に座るあの人だって、見えないところで戦っているかもしれない。 手にするチャンスも一度きりとは限らない。 夢の中の戦い?スローイングアロー……? 突飛に思えるお話に、すぐ隣にある当たり前と改めて向き合う機会を貰った。 この小説と『サブマリン』は道徳の授業に向いてそう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂幸太郎の新趣向 ~ 物語の合間に漫画が挿入される。物語の合間に挿入される漫画によって同時に展開されるリアルとバーチャルの世界で読者の想像力と期待を刺激する著者の新し挑戦。息もつかせぬ物語の展開の中で、最後まで明かされないタイトルとの脈絡の判明によって物語の全体像が把握される。著者が続ける更なる挑戦に期待が膨らむ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白い。 てっきり コロナが発生した後に 執筆を始めた作品なのかと勘違いしてしまうほど。預言者ですか?と言いたくなる。作者自身が1番お手上げだったんじゃないだろうか。 名無しネット民の正義感とワイドショーの報道過熱が人を追い込む構図を何回も説明してくれて一番怖いのは人間の感情だなぁとよくわかる。 主人公がちょっと気が弱いけど正義感あるどこにでもいるような男性というところが大好きで、著者の本はだいぶ読んでいる。 困難と戦わなきゃいけない時に結局自分で行動を起こすしかなくて。 でも怯えて行動できないけれど。 行動してみると 少なくとも 好転する可能性があるということ。 たまたま自分が今、行動して失敗して停滞中なので、重ねて色々考えてしまった。 会社員と政治家とアイドル。全く別の宇宙から3人が集まるところが面白い。 クレーム対応のプロたちの会話について。被害者意識は捨てて、というのは勉強になったけど、正当な反撃も忘れないというところが 私には難しそうだなと思った。 挿絵の漫画は、絵のタッチがふんわりしていて好き。ロールプレイングゲームをやらない私は、想像を助けられた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とてもキレイな状態でした。満足です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ハシビコロウが出てくるたびに、頭の中には毎回チョコボールが浮かんでしまい、そのせいか菓子メーカーも森○をイメージしながら読んでました。 後書きにも出てきますが、アクションシーンを文字にして現す大変さを解消するための試みとして漫画が挿入されています。 マリアビートルあたりのことかな?と思うのですが、あれを読んだときには映画のようなスピード感を楽しむことができて感動しました(実際に映画になりましたが)。試みとしては面白いと思いますが、個人的には、文章で表現されている方が好きです。 さらっと読めるので読書初心者にも向いていると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一度読み終えて又最初から読み返してみたくなりました。間に入ってくる絵を1度目より理解して見るのも又楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルがキッカケで読み始めましたが、絡みあう登場人物の設定が非日常的。あとがきにRPGの文字を見つけ、ああそういうことかと、納得。楽しみました。 新しい世代の作家さん。残酷な描写も無く、好きな作家さんになりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂さんの作品の中でTOP3に入るぐらい面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂幸太郎氏にしては個人的に珍しいと思ったファンタジー小説 設定としては昼間は普通の会社員、夜はRPGの戦士というお話。 主人公の岸、池野内議員、小沢ヒジリといったキャラが同じ経験をしたことを基にパーティを組み現実と仮想世界の敵を倒していく 小説を読み進めていく中で、どちらが現実なのか仮想世界なのかということがわからなくなるのが映画の「インセプション」に似たものを感じその曖昧さが没入感に繋がっていった 本書の内容は大人気お菓子の異物混入騒ぎから始まり、最終的には鳥インフルエンザが現実世界を賑わすのだがその描写が現実世界のコロナと似たようなことが多く作者は預言者なのか?と感じた。 しかし、実際にはコロナ前に書かれたものであることから本書内で起こる出来事は偶然なのだが、さも本書内と同様に今自分が生きている現代においてはコロナが猛威を奮っており、仮想世界の中で敵と戦っている人がいるのではと心地良い曖昧さが読後も続いた。この戦いには人々が一つのパーティーとなり勝利を願いたいと思う作品であった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2019年12月に初めて新型コロナウイルスが確認された。 本書は2019年7月に出版されたものだが、予見しているがごとく。 ストーリーは現実と夢の中でのRPGが交錯し、哲学的な韻を踏みつつコミカルに進んでいく。 RPGをコミックで描写している。 危機対応に言える言葉は、「短絡的に非難されても、大局的には、大勢の人を救うことができればそれでいい」を実感。 それは、「恐ろしいのは、国の利益よりも、自分の利益を優先させようとした時」という社会風刺を混ぜて。 まさしく、「人間を動かすのは、理屈や論理よりも、感情だ」と言える。 そして、逃げるな、立ち向かえと。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
マンガを単なる挿絵でなく、ストーリーと一体化させて使う試み。やろうとした意味は分かるが、個人的にはさほど面白みは感じなかった。 ストーリー自体は、RPGゲームの世界が、現実に繋がり影響を与えると言うもので、なかなか面白く読む事が出来た。キャラも魅力的で、かなり長期スパンで語られるため、それぞれの立場が変わり、成長する様子が描かれ、肝心の、夢で見た世界が、現実に影響を与える、と言う考えを、主人公の岸が、次第に信じ始めるようになる様が、よく表現されていた。だからこそ、最後、絶体絶命の危機に陥った岸が、夢を見ようとするが、果たせず、夢に頼らず自力で何とかしようとする姿が、前向きで心に残った。 コロナ騒動の前に書かれたため、新型コロナがまるで恐怖の死病のように描かれてしまい、未だにそんな風に思ってる人はいないだろ、と取られてしまうのは残念。いや、確かにパニックに陥る人もいたけれど。確かに「予言の書」かも知れない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
モンハンと、半沢直樹と、 インセプションを合わせたような。 貴志祐介さんが描く、 現実が幻想に侵食される、 あんな感じのやつに、 伊坂さんの会話劇が、 いい感じで交ざったような。 おもしろいので、 ずっと飽きずに読めました。 たぶん、 全部を文字表現にしたら、 3〜5倍の厚さになり、 上中下巻とかになったのでは? ゲーム的なアクション場面を、 フキダシも擬音もないマンガで、 数ページで表現するので、 400ページちょいという、 さらっと読める厚みに、 スッキリおさまっています。 これは、考えましたね。 マンガ部分も、 いかにもなマンガではなく、 絵本っぽいのもいいです。 迫力とか、駆け引きとか、 怖さとか、暴力とか、 残酷とか、悲劇とか、 そーゆーのはほぼ捨てて、 人間ドラマに振り切ったという、 おみごとな決断力。 すばらしい。 そのぶん、 そんなにハラハラしたり、 興奮したりとかは少ないですが、 会話劇が伊坂さんの魅力なので、 これで正解だと思います。 クジラアタマの王様って、 どーゆー意味? という謎は、 スッキリしました。 これは物語のオチというより、 知識の問題なので、 ぼくが知らなかっただけですが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
めっっっちゃくちゃ面白かった! 会社員である主人公の話の合間にある、なぜだかRPGのような装備を身につけた人物が描かれているコミックパート。そしてそのコミックパートと小説の内容がどんどん繋がっていって読者のどきどきを煽り、最後まで一気読み間違いなし。 コロナ禍という、私たちの世界のままならない現状も含めてひとつの作品のように感じた。 エンターテイメント小説を追求しすぎて、ついに未来予知までできるようになった伊坂さんに脱帽。序盤で思わず単行本発売日を確認して、震えた。単行本が出てすぐこの作品を読んでいたら、驚きと、本と現実がリンクしていく恐怖で立っていられなかったかも(笑) もしかして、伊坂さんも夢で……? なんてね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
おお、これは新しい!! 伊坂幸太郎の新しい試みに、さすがだ、とワクワクしながら読み進めることになった本作。 伊坂幸太郎作品においては、これまでも小説としての文章そのものを読む楽しさだけでなく、作品全体を見て愉しむ工夫がなされたものが少なくありませんが(例えば、『マリアビートル』では各章表題に殺し屋の印章を使い、ある章の印章だけが、斜めに押されて表示することで、この章では、この殺し屋に何かが生じるのではないか、と読者に想像させる等)、本作の試みには、まだ、こんな手があったのかと驚かされました。 本作第一章の前に置かれた独特な味わいのある川口澄子による挿画。 挿画にはあえて何ら言葉や説明が記載されず、人物の表情や動きで読者に状況を想像させる手法をとっていますが、この絵がアクション場面であっても、なんともホンワカとした優しさを感じさせ、小説との親密性が高い好感度ある絵なのです。 そんな挿画が、実は単なる挿画としての役割だけではないことが、本書を読み進めていくうちに分かってくるワクワク感。 文章を読み、再び数ページ前の挿画を見直し、なるほどそういうことか、と感心する納得感。 そして本書が単行本で発表されたのは、現在の新型コロナが世界で流行する前の2019年であったにも関わらず、2022年の今読むと、ここに書かれていることの一部は現実社会でも現実となっており(マスコミが感染症の恐怖感を煽り、地域で第一号となった陽性者は犯罪者扱いされ、ネット上で住所や氏名を特定され非難を浴びたり、地方では、自宅に嫌がらせの張り紙を貼られ、村八分のような状況に追い込まれる、といった現実がありました)、とてもタイムリーな作品に思えたこと。 そして伊坂幸太郎が伝えたいメッセージもしっかり伝わること。 以上のような点から、本作はとても面白く読める作品となっています。 なるほどそのとおり、と興味を惹かれた部分を本書から少し引用します。 「あの新型インフルエンザは大流行したものの、規模やウィルスの強さは従来のインフルエンザとさほど変わらない結果となった。亡くなる人は少なくないため軽視してはいけないのは事実だが、それにしても今から思えば、あれは必要以上の狂騒とも取れた」 「周囲に気を遣わず横暴な態度を取っている方が、人から大事にされ、少し笑えば、みながほっとしたように喜んでくれる」 「もしかすると、人が進化するためには、優越感や嫉妬心の牽引力が必要だったのでは?」 「問題や課題があったら、まずはそれが収束する状況を洗い出す。それから、その状況にたどり着くための道筋をあげていく」 「人間を動かすのは、理屈や論理よりも、感情だ」 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
夢の話に傾きすぎないところに、ちょっとホッとした。 荒唐無稽とリアリティのバランスが 好みのギリギリでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
夢中になって、時間を忘れてあっというまに読んでしまいました! | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!