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線は、僕を描く
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線は、僕を描くの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 21~40 2/6ページ
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全く馴染みのない世界のことが知れてすごく新鮮でした。 深い喪失感の中にあった主人公が、新しい世界に飛び込んで生き生きとし始めるのが清々しくて、とても楽しい作品です。 | ||||
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久しぶりに読書に熱中して3日間で読み終わって、途中でこの作者は一体どんな人だろうとネットで検索。納得の1冊でした。新聞で映画の記事を見ての購入でしたが、そちらも楽しみです。 | ||||
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水墨画の物語である。絵師の技術をどう継承するのか?という意味では興味ふかい。 著者は、水墨画家であるので、自らの成長過程を物語化したと推察できる。 主人公、青山霜介は、17歳の時に両親を交通事故でなくす。大学生の時に、アルバイト先の展覧会会場で、水墨画の巨匠、篠田湖山と出会う。篠田湖山は、どういうわけか青山霜介の才能を見つけ出し、青山霜介を水墨画を描く、内弟子とする。セレンビリティなんだな。 湖山の孫の千瑛は、それに反発し競い合い、翌年の「湖山賞」に勝負するという話になる。 青山霜介の水墨画への挑戦が始まる。水墨画の描画の上達をどう文字表現するか?というところが、極めて難しいと思うが、その成長過程での湖山や先輩たち、そして千瑛から教えてもらうことで、成長していく。 湖山はいう「真面目とは悪くない。少なくとも、自然ではない」という、真面目に努力するのもいいが、自然体で立ち向かえと諭す。千瑛は、「勇気がなければ、線を引けない」という。 「線」というのが、重要な意味を持ち、メタファーとなる。本の題名も、「僕は、線を描く」ではなく「線は、僕を描く」のだ。線とは、点と点をつなげる。つまり関係性を持たせる意味となっている。 先輩の西濱は、水墨画は、線を描いても塗ることをしないと教える。塗るという行為をしない、筆によって作られる線によって描かれる。まずは、東洋蘭を描くことから始まる。 そして、水墨画の巨匠、湖山ともう一人の水墨画の藤堂翠山に会うことで、湖山とは違った東洋蘭の絵を見ることで、大きく変化する。東洋蘭といっても、人によって描き方が違う、まして、本物を見たら、そんなにすごい蘭でもない。そこに、青山霜介は気がつく。そして、繰り返し東洋蘭を描くことで習得する。翠山からもらった水墨画をコピーして真似る。学ぶとは真似ることだ。ある一定の段階に達した青山霜介に、湖山は竹と梅の書き方を教える。蘭、竹、梅を習得したら、その上で菊を次のテーマにする。青山霜介は、「墨で描くことが、水墨画ではない」ということを知る。 湖山は、菊の花を見ることではない。菊の命を見なさい。菊に教えてもらいなさいという。 霜介はその意味が、よくわからず、行き詰まるが、両親に菊を手向けることで、菊の心を理解する。 湖山は、筆によって、「心をすくいとれ」という。日本の水墨画の教え方が、いかにも日本的なのが面白い。菊を描くには、菊にきく。なるほど、絵を描く姿勢が、明らかになってくる。水墨画家の成長物語。 | ||||
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水墨画がこれほど奥が深いものだとは知りませんでした。 両親を事故で亡くし、心を閉ざしてしまった主人公。 水墨画の巨匠に出会い、水墨画を通して人と出会い心をひらいていくストーリーは感銘を受けます。 水墨画は、命を描くこと。 筆者が水墨画家ということですが、描いている時の描写の細かさには驚きました。 すぐ側で見ているような感銘を受けます。。 機会があったら、水墨画の展示を見に行きたいです。 今までと違った見方ができそうです。 | ||||
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最初から物語に引き込まれ、夢中で読みました。 | ||||
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6冊購入して水墨画同行者にプレゼント | ||||
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ありがとうございました | ||||
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良い作品でした。ナレーションもたいへんよかった。 | ||||
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水墨画の小説を読むのは初めてだった。難しそうだけどもっと流行ってほしいと思う | ||||
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名言の宝庫 | ||||
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作品の主題はとか、そういった何某かももちろんあるのですが。 何よりも、文字を追うたびに、描いたことも見たこともないはずの水墨画がありありと脳裏に浮かび上がることが、非常に楽しい経験でした。 ここまで静かに瑞々しく心をゆれ動かす作品は久しぶりです。 | ||||
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表現の仕方が繊細で美しい | ||||
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一気に読みました。初めて読む作家さんの作品でした。はじめは立直りの作品かな?と思っていましたが、水墨画の画法など専門的な内容が。。。途中、難しいと感じましたが、読み進めていくうちに、引き込まれました。終わりの方は次作がある余韻があります。次を待っています。 | ||||
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事故で両親を亡くし、他者との交渉ができなくなった主人公が水墨画を描くことを通じて快復していく物語。 主人公は、湖山先生と出会い、水墨の世界に身を投じていくことで外側の世界に目を向け始め、時には自分を覆っているガラスの世界が震えるのを感じる。水墨の本質は何なのかを考えることで快復していく主人公の視点を経験することができる。 湖山先生の言葉、主人公が抱く感情の中には心に残るものが多い。「いつも何気なく見ているものが実はとても美しいもので、僕らの意識がただ単にそれを捉えられないだけじゃないかって思って...」という主人公の言葉は、常に意識する必要があるのだろう。 | ||||
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「できることが目的じゃないよ。やってみることが目的なんだ。」という新聞広告欄の言葉にものすごく心が揺れて、珍しく本を購入しました。ストーリーは最後まで穏やかで、師の言葉に自分も心が動かされたり、気がつかされたりと、いろんなところで涙がこぼれる、あまり出会ったことのない本でした。私にはじんわりとあたたかくなる、感動の余韻が残る本でした。 水墨画の描写が細かく、実際に物語の中の絵を見てみたくなりました。 | ||||
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穏やかな文体です。とても静謐な雰囲気を保ちつつ、ストーリーは展開していきました。ほとんどの読者にとってテーマとして描かれている水墨画の世界は未知との遭遇でしょう。筆運びやそこに込められた思いなど、主人公や登場人物の描写や行動を通して、読者は知ることになります。 墨で描かれる水墨画なのですが、そこに鮮やかな色合いが生まれる瞬間の描写に驚きました。筆運び同様、登場人物に息吹を与え、生き生きとした描くことで、読者も知らず知らずの内にその世界へと引き込まれていました。 多くの小説を読んできたはずですが、それらのいずれとも交わらないストーリーと描写ですので、とても新鮮に読み進めました。 作者は水墨画家だそうです。確かにこれだけの描写力はその世界をよく知っている方でないと描き込めないと思いました。線の芸術と言われている水墨画の体験が活きているのは間違いありません。作品に深みと奥行きをもたらしていました。 ある登場人物が、水墨の本質について「挑戦と失敗を繰り返して楽しさを生んでいくのが、絵を描くことだ。」と語っており、心に残りました。生き方そのものですね。それが本書のタイトルに結実しているのを知りました。 既視感のある小説が多い中、本作品は唯一無二の描き方をしていました。それが特に心に残った理由です。当方は美術好き、絵画好きですから、特に印象に残ったのかもしれません。 それでも数多の小説が刊行される中、久しぶりに素敵な作品と出会ったと思いました。 | ||||
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水墨画という普段見慣れない題材の作品。登場人物も少なく、一気読み対象。 静謐な描写が続き、字を追いながら頭の中に水墨画はイメージできる描写力は見事と思う。人物造形がパターン的かなとも思えるが、この長さの小説では許容範囲でしょう。 むしろ、水墨画の何たるか、描写のしかたなど、知らない世界について書かれているところこそがこの本の魅力と言える。墨の匂い、運筆の躍動、文章で十分にビジュアルに表現ができていると思う。実際に美術館で書を見てみたい、と思わせるほどには、書の魅力を一般の(普段関心のない)人に訴えることのできる本です。読後感もよく、軽く時間をつぶすのにおススメです。 | ||||
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静かに強く心に響く小説でした。 優しい余韻あり! | ||||
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自然と引き込まれる内容で、思わず涙が出てきてしまいました。あまり本慣れていないわたしでしたが、すぐに読み終えてしまいたくなる、そんな本です | ||||
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専門的なことを追求するなかで見えてくる真理、それは意外にもシンプルだったことがよかった。 | ||||
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