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落花
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落花の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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直木賞を受賞した著者の作品は過去に2、3読んだことがある。「若冲」は別として「腐れ梅」の読後感は良くなかった。 本書は、平将門を題材としており、舞台も常陸、下野や下総とそれなりに土地勘もあるところなので、期待して読み始めたのだが、やはりどうも面白くない。やっとのことで最後まで読み終えた。 巻末には参考文献のリストが収められており、それを見ると相当な準備が投入されている。著者の経歴を見る限り、おそらく最近の歴史学の成果も反映されているのだろう。そしてテーマの選択も類書には見られないもので、悪くない。仏教と音楽という切っても切れない関係にある2つの存在が本書の基底に置かれている。 ところがだが、出来上がった作品は面白くない。仏教と音楽というテーマが、この時代の文脈ではそうとうにわかり難いもので、この歴史小説の読者を引き付けるためには、それなりの創造的な昇華を必要とするのだが、つまるところわかり易く消化されていないのだ。 将門の描き方も平板だ。周りの係累の抗争に無理やり引き込まれてしまった人物という扱いだ。最近の歴史学会の定説はそうなのかもしれない。ただこれでは本作品の中心人物たりえない。歴史的な人物でもある寛朝もあくまでも傍観者の域を出ないのだ。寛朝が東国に現れた理由もどうも一般読者にはわかり難い。 全編を通して流れる東国と都の対立というストーリーも平板なもの。そこに霞ヶ浦を根城とする自由な存在としての「傀儡女船」という新味を加えてみたのだが、最終的に出来上がったストーリーラインはよくわからない。戦闘シーンに至っては、驚くべきことに、残酷な描写がかなり頻出するのだが、その美的昇華への努力にもかかわらず、とばし読みになってしまう。 この著者の作品、また読むことがあるのかな。 | ||||
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「音楽の追求」が主だと勘違いし、いつ本題に入るんだろう?のまま読了してしまい、肩透かしを食ってしまった感じに ↑の先入観を持たなければ、普通に人間ドラマとして楽しめたと思う 多分、自分の読む姿勢の失敗 | ||||
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