夢も定かに
- 青春小説 (222)
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| 時は奈良時代の聖武の御世3年目くらいから。平城宮の後宮で働く宿舎が同室の主人公若子、笠女、春世の3人の采女(うねめ:郡司の娘。畿内豪族の娘である氏女(うじめ)からは低位、田舎者と見下されていて対立関係にある)がそれぞれ野望を抱くのだが...という感じの現代の女子社員物語を奈良時代に移した感じの物語ですが、解説によると、この3人とも、なんとモデルがいる!そうで(『続日本紀』の叙位の短い記事、『尊卑分脈』、正倉院文書、『万葉集』に載る安貴王の歌の左注など(若子、笠女、春世は、古代史などでは、「粟若子(あわのわくご)。板野采女、板野命婦とも)」、「飯高笠目(いいたかのかさめ)(Wiki によると「元正天皇の時代に采女として出仕した」らしい)」、「因幡八上采女(いなばのやかみのうねめ)」などとされるようです)。もちろん、この3人がこの物語の頃に同室の3人の采女だったかどうかは多分不明なはずです(3人とも奈良時代に実在してたのは確かなようですが、それぞれの生年は飯高笠目以外不明なようです。ともあれ、著者がこの作品を構想したきっかけは、この3人を結びつけたら、聖武朝初期を面白く描けそう!...だったような))、それに有名な歴史上の人物、藤原房前や藤原麻呂、井上皇女、海上女王などを絡めてストーリーが展開し(ただし、若子と春世の話は学説的には史実の部分もあるようです)、やや無理があるところもあると思うんですが、おおむねよく出来ていて凄く面白い!です(グッとくる場面もいくつかありました)。著者は、ほんの僅かな史料のピースと、当時の政治状況や後宮の知識などをフルに活用しながら、細かく想像して各采女たちやその状況に落とし込んで、物語を紡いでいくのがもの凄く楽しいんでしょうね(例えば、井上皇女の鶯と安宿媛の白猫の話)。 ちなみに、『日輪の賦』に出てくる河内(歴史上の人物で、普通、楽浪河内(さざなみのかわち)とされ、この物語の頃は、高丘河内(たかおかのかわち)。父親は同じく『日輪の賦』に出てくる高詠(古代史では「沙門詠(しゃもんえい)」とされる))が登場した場面は、著者の『日輪の賦』ファンとしては、懐かしく、また嬉しい!限りでした。またさらに言えば、『孤鷹の天』に出てくる高丘比良麻呂は、高丘河内の息子で、(私の把握している限りでは)澤田瞳子の作品群に3世代が登場してます。 | ||||
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| 私の認識が足りないだけかもしれないが、当時、下級の女官が皇室の血を引く人々と気軽に口を利けるとは思えない。また、女官の勤怠管理も随分とルーズに思える。 作者の澤田瞳子さんは当時の時代背景を十分に研究されている方だと思うし、敢えて気軽な読み物にしたのかな? 私にとっては期待外れでした。 | ||||
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| まず表紙が気に入りました。澤田瞳子さんの大ファンです。主人公>宮中の女官3人のそれぞれの生き方に共感したり!楽しく読ませて頂きました。 | ||||
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| 「目覚めが悪い」ではなく、「寝覚めが悪い」です。(262ページ) | ||||
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| もちろん山岸涼子先生のお作で、ひとつよろしく。 『日出処の天子』にハマった人なら、わくわくしながら読めるのでは。 平城京の後宮で働く三人の女の子を描いた宮廷小説というか青春小説。 当時の難しい言葉や名称が多くて読みづらいけど、頑張って読み進めると、男女平等なんて微塵もなかった時代に女の身に生まれた不運、美貌や才覚で宮中を渡って行く苦労などが身に迫って感じられます。 でもやっぱ漫画化を望む。いやアニメ化でもいいな。 | ||||
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