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(短編集)
夫の骨
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夫の骨の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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家族だけが知る家庭内のゆがみ、謎。それを短い推理劇にした短編集だ。それぞれの物語は 30-40ページほどの短いものだが、家族の中の怖さや悲しみがうまく表現されており、展開も読めず、 短編推理小説としても面白いものになっている。全般的に「薄味」になっている物足りなさはあるが、 ひねりの利かせ方などは巧みだと思う。 | ||||
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こうなるのかなと思っていた事が外れて違う結末だったのがおもしろかったです。 | ||||
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1話完結の短編なので、ひとつひとつがあっという間に読めますが、どれも終盤にどんでん返しがあり、読者の安直な予想を裏切ってきます。中でも『柔らかな背』にやられました。いずれも単純な勧善懲悪ではないなかなかのイヤミスですが、読後感はそれほど悪くありません。それは各話の主人公の心情や機微が非常に丁寧に描かれてあり、感情移入しやすいからかもしれません。 | ||||
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家族の愛憎をテーマとしたミステリ短編集。ラストで派手さはないもののどんでん返しをくらわせるのが特徴だ。 ベスト5は、夫の遺品の中に嬰児の白骨「夫の骨」、受験生を抱える主婦へ知人からの妊娠を告白する電話「絵馬の赦し」、老いた母親の異様な行為の真相「鼠の家」、父娘二人が抱える秘密「ダムの底」、夫の借金を苦にした主婦の殺人計画「かけがえのないあなた」。「絵馬の赦し」は完全にミスリードされてしまいました。 本作品の殆どがkindle個人出版だったんだね。昨今、才能が発掘されやすくなり喜ばしいかぎり。【推協賞】 | ||||
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その遺品を整理するうち、私は小さな桐箱の中に乳児の骨を見つける。夫の死は本当に事故だったのか、その骨は誰の子のものなのか。猜疑心に囚われた私は……。 | ||||
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最初の表題作は切れ味もよかったけれど、家族をテーマにした面倒くさい関係のストーリーがずっとで、飽きてしまい途中まで脱落 | ||||
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大逆転的なストーリーがすごい | ||||
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全体によくできた短編集だと思いますが、 好みの分かれるところだと思いますが、私としては「柔らかな背」が、ものすごくおもしろかったです。ネタバレになりそうなんであまり書けませんが、こんな風になるんじゃないかという読めそうな展開から始まって、えっ!なにこれという風にそれまでのお話が崩れ去り、おばあちゃんの大暴走もあって、なんじゃこりゃ~的終わり方で、ブラック、ホラー、コメディなんかの要素を詰め込んで最後におばあちゃんも大崩壊するのでした。なんのこっちゃわかりませんが、そんなお話です。 | ||||
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面白い。 正直読んでて怖かったししんどかった。 でも気になって読み進めてしまって、気が付いたら朝を迎えていた。 手が止まらなかった。 予想しながら読んでいたのにことごとく外れたので、後半は予想もしなくなりただただ展開を楽しんだ。 久しぶりにすごい本を読んだな、という印象。 楽しみな作家さんの一人です。 | ||||
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「読者を欺く」事に主体を置いているので現実にはそうそう有り得ない事例ばかり出てきます。 無理矢理にどんでん返しにしてる感じも否めませんが短編集ですし、ミステリー初心者の方が「騙されてみたい!」と軽い気持ちで読むのなら向いてるのではないでしょうか。 いずれにせよ「え?!」と冒頭に戻って読み返してしまうような意表をつく作品は収録されておりません | ||||
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家族がテーマになっているだけでイヤミスの要素あり、と思う私の心が荒んでいるのだろうか。丁寧に紡がれた描写によって不穏な空気に包まれたまま読み進めていくと、突然オチで意外な結末が提示されて動転し、つい、読み返す。そんなことを繰り返しながら九篇一気に読んでしまった。 イヤミスと称されるだけあって当然ハッピーエンドとはいかないが(救いのあるラストもある)、どんな結末であっても不思議と読後感が悪くないのは、各話の主人公がそれぞれの与えられた境遇を一生懸命生きていて、そこに感情移入してしまうからだろう。共感を呼ぶ主人公、漫画原作者らしいキャラ描写といえるかも知れない。そして「意外な結末」と言われて身構えて読んでいるつもりが作者の見事な手腕にあっさり騙される、それ自体の爽快感も手伝ったかもしれない。 本作のレビューとして正しいかはわからないが、私にとっては「家族を大切にしよう」と思えた一冊だった。色んな意味で。 | ||||
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どの作品も伏線があって最後にそうかと思わせるが、読んでいて疲れる。多分この作者の本はもう読まないと思う。新聞などの書評に惹かれたのと題に興味を覚えて読んでみたが自分には合わないと感じた。 | ||||
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家族にまつわる「罪」や「秘密」を描いた9つの短編ミステリー。 「想像が全て当たりませんでした」という帯の文句の通り、真相を予想したが一つも当たらなかった。いっそ清々しいほど完璧に裏切られた。 前作『がらくた少女と人喰い煙突』とは全く違う雰囲気に戸惑ったが、一話目の表題作「夫の骨」で衝撃を受けた。特に最後の一文の余韻は言葉にできない。 短編集となると普通、全ての収録作の「面白さ」のクオリティを保つのは難しいはずだ。しかし、この作品に関してはそれに成功していると感じた。 端整な文章から伝わってくる不穏な雰囲気と緊張感。不安を煽られながら読み進め、最後に鮮やかに予想の上を行く結末が提示される。 その結末は残酷なものもあれば救われるものもあるが、どの物語にも不思議な温かさがあった。 怖くて悲しい。けれど温かい。芯の通った見事なミステリー短編集だった。 | ||||
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読んでいてこれは松本清張とはりあうくらい面白かった。しかし最後の土壇場で余命わずかで仕事に息詰まったとはいえたまたま会って意気投合した人(Aさん)に自分が焼身自殺して生命保険を全額譲ることやそのあと自分は行方不明として毎月多額のお金をAさんから送金させたこと、自殺する前に子供の成長に合わせたなん十通もの手紙を用意しこれを Aさんに死後送ってもらっていたことなど自分の家族をない殺しにした非常に後味の悪い作品だと思う。 | ||||
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表題作の「夫の骨」が最初に収録されていますが、この並びは大正解だと思いました。しょっぱなから「あっ…!」と…最後の一行が未だに頭から離れません。続きを読むしかなくなります。 全てのお話で、一言で、一行で、それまでの「自然な流れ」が「全く違う流れ」に豹変するのは騙される快感とでも言いましょうか。 一気読みしましたが、短編集ですので、少しずつ読んでじっくり味わうのも良いと思います。 久しぶりにドキドキしながら本を読みました。 | ||||
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本屋さんでパラパラと拾い読みし、初挑戦した矢樹純の『夫の骨』は素晴らしかった。 9つの短編が収録されているが、いずれの作品も行間から得も言われぬ不穏な空気が漂っており、ハラハラしっ放し。 そして、ポンと置かれた1文で見事に意表を突かれ、う、やられたなと思う。 表現の妙にも感心しきり。 ああ、今も胸騒ぎが治まらない。 と、べた褒めしつつ、実は6話目の「虚ろの檻」を上手く理解出来なかった。 2度3度読み返してみたが、やっぱりしっくりこなかった。 どうにも落ち着かず、ネットで調べてみた。 しかし、「虚ろの檻」について解説してくれているウェブサイトには巡り合えなかった。 そこで諦めればいいものを、作者ご本人のツイッターを発見し、だったらいっそのこと、と思ってしまった愚か者。 勇気を出して直接質問したところ、程なくしてとても丁寧な説明を返して頂き、嬉しいやら吃驚するやら申し訳ないやら・・・。 30数年前、思い余って三浦哲郎さんにファンレターを書き送ったことを思い出しつつ。 | ||||
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