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エコープラクシア 反響動作
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エコープラクシア 反響動作の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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主人公が異能者からベースライン(通常人)に近くなった。 また舞台やプロットも比較的身近なものになったので 総体として読みやすさがかなり上がっている、SF慣れした人なら特に問題なく入れるはず。 プロットのメインとなるデジタル宇宙論や神のアイデアは魅力的。 良く継ぎ合わされているが、何箇所か前作の設定と齟齬があるのと 作中の設定を考慮しても吸血鬼が反則気味の能力を持っているのがマイナスだろうか。 本シリーズの吸血鬼は作者のオリジナルといってもいい創作なのでその愛着が見える… | ||||
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意識については、もういい加減当たり前だから次の実のある話をしようという点で賛成。 また、前作に続き「参考文献」が素晴らしい。 アイディアありきのSFで、その拠出元を明らかにするという点が科学的です。 | ||||
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本国では8年後、日本では4年の間隔で出版され、個人的には続けて読む『ブラインドサイト』の続編。前作でどんな作風か理解はしていたし、続けて読むことで理解し易いのではないかと考えていたのですが、予想を上回る難物でした。 解説に従って、下巻に収録されている短編『大佐』を先に読みます。『ブラインドサイト』と本作の間をつなぐために書かれた短編だそうです。地球では幾つかの集団が進化のために超人化を目指しており、一方で、ゾンビ・ウイルス等が猛威を振るっているようです。へえ、こういう話なのか?ちょっとわかり易いかな?で、本編。 前作とは違って主人公が普通の人間なので冒頭部分はまだわかり易かったのですが、主人公が逃げ込んだ両球派(集団知性を目指す宗教団体)の修道院が、研究施設から脱走した吸血鬼に率いられたゾンビ集団に襲撃され、巻き込まれた状態で宇宙に脱出するあたりから付いて行くのが大変になります。 主人公以外のほとんどがいわば超人であり、複数の集団がそれぞれの思惑を持って行動しており、旧人類ともいえる主人公がその場にいることにも何らかの理由があるようです。しかし主人公にはごく一部の情報しか与えられません。 ただ、主人公と同様に両球派の客になっている普通人の大佐が『ブラインドサイト』の主人公シリ・キートンの父親であり、吸血鬼と和解した両球派と大佐たちがシリ・キートンと調査船〈テーセウス〉、さらには異星知性体の情報を求めて太陽近傍のエネルギー・ステーション、イカロスに向かっていることがわかります。 イカロスに接近した一行は、施設内で謎の生命体“ポルティア”が増殖していることを発見します。それは、『ブラインドサイト』の異星知性体がエネルギー伝送のためのテレマター流に乗せて侵入させた先遣隊のようです。 構成員の大半を失った両球派の宇宙船は地球を目ざしますが、吸血鬼の行動も相変わらず不穏で、イカロスからのエネルギー供給が断たれた地球も大混乱しているようです。 知性、自由意思、神の存在、コミュニケーション、進化を巡る物語は、予想を超えた結末に至ります。 最初、結末だと思っていたところの先にもう一つ結末があってびっくり。 何度か読み直して、わからないながらも自分なりの理解ができたところで、ネタバレとかいてある解説を読んでまたびっくり。えっ、そんなこと書いてあったかと思って読み直すと、あれま、ちゃんと書いてあるじゃないですか。伏線はきちんと貼ってあったのです。 でも、最後まで明かされてない謎もいくつもあります。結末で示されるビジョンにも賛否両論あるでしょう。しかし、平凡な脳を必死で活性化させて本書と格闘した体験は得難いものと思います。途中もやもや感もありますが、充実した解説がそれを払ってくれます。 続編が書かれたとしても納得します。書かれなくても納得しますけど。 | ||||
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何が起こっているのか理解できないまま読み進めていきましたが、それでもともかく面白いのです。 わからないけれど面白いのがすごい本だと思います。(アホな感想ですみません) 考えてみたら主人公がそもそも訳が分からない状況にいるので、ひたすら分からないままに見えていると思えるもの 分かっていると思えることに振り回されて読むのも悪くないのではと思いました。 しかしまあ、色々思わされて最後の参考文献ですべてが吹き飛びました…。 | ||||
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SFではあるが、SFというだけで終わらない1冊でした。 とにかく、複雑で、なかなかそのその世界に入るまで大変でした。 宗教。 科学、文明の進歩。 自由。 文中で交わされる会話も深く、じっくりと考えながら読まずにはいられませんでした。 本作は、ブラインドサイトという前編に当たる小説があるらしいが、残念ながら私は読んでいません。 その分、理解するのにもかかったのかもしれません。 読み終わるまでにかなりな時間がかかったけれど、その分楽しめました。 壮大な物語。 | ||||
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かなりの重さを感じる内容。 普通の人間と思える、虫を研究調査することに夢中な研究者が巻き込まれていく戦闘。 複雑すぎてむしろ爽快。 何度も何度も前に戻っては確認しながら読む。 なかなか読み進められないほど。 吸血鬼軍団や、ゾンビ軍団や、脳や体をいろいろといじって強化しているロボットではないがほとんどロボットもどきの女性など、なにがなにやらわからなくなる。 でもおもしろいSF。 でもまだ上巻を読んだのみ。後まだ半分。 | ||||
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ラノベしか知らない人は手を出すと玉砕するのでやめたほうがいい ブラインドサイトよりさらにむずかしくなっています しかし2回読んでよく考えるとあまりにもよくできていて驚きました ものすごくハードなSFなのに神学論争が語られてそれが大きな意味があるとはすごい かなりなSF脳がないとついて行けません | ||||
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個々のアイデアはとても面白いです.絶滅した人類の亜種を復活させた超人「吸血鬼」,右脳と左脳のトラフィックを桁違いに引き上げ,さらに集合知性となった「両球派」などの生化学的な描写はSFとして説得力があります.実際の研究に刺激された,様々なアイデアが惜しげもなく投入されていて感心します.しかし,小説としては難解で,のめり込んで読むタイプではありません.前作には自意識のないエイリアンとのコンタクトや,シリ・キートンの内面の描写という軸がありました.本作にもエイリアン(的なモノ)は登場しますが,かなりの脇役です.シリ・キートンは直接登場しません.本作では,前半で登場したキャラクターたちが,物語が進むごとにどんどん死んで行くのが軸と言えば軸です.その過程が最後のむなしい結末に帰結するのですが,上下巻2000円分の満足感はありませんでした.「意識の存在・非存在」というテーマが根底に流れていますが,前作と比べてそれほど深く掘り下げられているようにも見えません.(作者にもそのつもりはなかったようです.) よくあることですが,前作が斬新だっただけに,これを超えるのは難しかったのかもしれません.それでも「尖った作品が好き」という方は一読されてもよいでしょう.人類以外との意思疎通が不可能というテーマでは「ソラリス」で知られたレムの作品群(ちょっと退屈ですが),集合知性テーマではクラークの「幼年期の終わり」,ベアの「ブラッド・ミュージック」という有名な古典があります.未読の方にはこちらをお勧めします.ベートーヴェンの後では弦楽四重奏曲に力を入れる人が少なかった,という話を思い出しました.そういう意味ではワッツ氏は健闘していると思います. | ||||
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SFのアイデア優先の人かと思ったが、結構小説として完成度が高い。訳者の解説がないとちとつらいところもあるが、独特の末世的な雰囲気が味わい深い。次回作はテクノスリラーだと言うことだが、あまりにテイストがはまりすぎなので、やはりSFに戻って欲しい。 | ||||
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前作「ブラインドサイト」で、異星の技術産物との接触で何が起きていたのか地球では知られていいなかった。だが前作の主人公は真実を知らせようと地球へ通信を試みた。上巻で宇宙に発進した宇宙船に乗り込んでいる軍人が、その通信を知って行動を開始した父親だった。 そして異星から来た存在との遭遇、次々と物語から退場させられて行く登場人物たち。その中で、もはやキャラクターと云うより一個のアイテムと化する語り手である学者。先行きは暗い未来しか無さそうだが、それでもこの先が気に成る。果たして最終的に地球に君臨するのは今迄通りに人類なのか、吸血鬼なのか、それとも異星から来た存在なのか。 | ||||
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「ブラインドサイト」の続編。前作が完全に宇宙を舞台にしていたのに対し、本作は地球から始まり一見まるで異なる話の様だが実は完全な続編。 前作で地球がどの様な世界であるのか判らなかったが、まさかのディストピア的世界を頭の悪い(論理的思考より感情が優先、気に入らない状況の度にムダな罵り言葉を発する)学者の視点で描かれている。主人公と云うより狂言回し的なこの学者が遭遇するのはネットで各人格を繋いで結集しいわば機械の力を借りた一種の精神集合体を形成する宗教団体に手を貸す女性の学者、フウトローな吸血鬼(この時代には吸血鬼の存在が亜人類として確認されている)の女性、訳有りの男性軍人、クセ者のインド人女性宇宙船パイロット。フィールドワーク中に勃発した事態に巻き込まれ、流されるままに彼等と共にの宇宙船に避難し宇宙への旅に付き合わされる。 尚、冒頭からとんでもない悲惨な状況が描かれているものの、そんな所へ呑気にフィールドワークにやって来る学者達が居る所から、確かに世界的に問題が起き危険な世界ではあねりだろうが、滅亡の危機に瀕している訳でも無さそうだ。この世界で新たな物語が書かれる事なら、今度は吸血鬼か、機械で繋げられた集合知性の視点で語って貰いたい。 | ||||
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前作の「すごいものを読んだ」感は薄いが、狂言回しの主人公は人間味のあるキャラクタになっている。吸血鬼や修道士たちのエキセントリックさは楽しいが、あまりに隔絶していて、その点は前作の方がよかった。下巻での物語の収束に期待。 | ||||
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