長いお別れ

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評判

長いお別れの評価:

4.36/5点 レビュー 290件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.36pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全446件 161〜180 9/23ページ
No.286
(5pt)

女子供にゃ分かるまい(・・・言っちゃった)

レイモンド・チャンドラーが描くマーロウ・シリーズの代表作です。
意外なことに本書を読めば、これまでのハードボイルドの概念が覆されます。

【感傷的な友情】
マーロウは、生活も人格も破綻したかのようなレノックスと奇妙な友情を結ぶ。
脅迫し揺さぶる者たちによって、逆に感傷的な深みにはまっていく男の一途さ。

【世相に切り込む】
国家権力・マスコミ・大衆世論・・・退廃したこれら諸問題に辛辣な意見を放つ。
ほどよいところで切り上げたところが、能書きとインテリジェンスの違い。

【男らしさの幻】
マーロウは幾つもの窮地をくぐり抜け、探偵としての本分を果たしてみせる。
偏狭な美学に基づく非功利的な(バカげた)行動を通じて結果的には実利を享受。
昨今では評判の悪い「男らしさ」も、不思議と理にかなった行動原理に映る。

乾いた文体にストイックな独自規範、随所に散りばめられた知性と大人の遊び心。
そして読み終えた後にも、すぐに気になった細部を読み返してしまう中毒性。
私のような中年男の心を捉えて離さない傑作、こんなのめったとお目にかかれない。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.285
(4pt)

翻訳がすばらしい

今回久しぶりの再読ですが村上春樹先生のすばらしい翻訳(先生は自作小説よりも翻訳の方に数段才能があるように感じました)も手伝って前回以上にこの名作の真価を少しは理解できたかもしれません。本書はあるふたりの男女殺害の犯人を突き止めるというミステリが骨格となっていてそれ自体はとてもシンプルに見えます。しかし600ページにおよぶ丁寧重厚なストーリー構成とユーモアセンスあふれるしゃれたセリフの応酬が格調を一層高めて読みごたえ抜群の仕上がりとなっていました。本書は作者が晩年といえる65歳で発表したまさにいぶし銀の力作といえるでしょう。
本書の最大の魅力は主人公マーロウの人間味のあふれる個性にあるでしょう。酒と女とチェスをこよなく愛する独身中年で離婚がらみの仕事は引き受けない。美しいアイリーンに思わずキスをしたり彼女の誘惑にくらりとなったり。またリンダの色気に我慢できずにベッドイン。女性読者にとってもマーロウは男気があって魅力的にみえるのでしょうかね?ところで本書にはタバコ好き・酒好き(アル中も)が多く登場します。作品発表は1953年で戦勝気分がまだまだ冷めずアメリカ経済の全盛期をひしひしと感じさせます。 
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)より
4152090103
No.284
(4pt)

翻訳がすばらしい

今回久しぶりの再読ですが村上春樹先生のすばらしい翻訳(先生は自作小説よりも翻訳の方に数段才能があるように感じました)も手伝って前回以上にこの名作の真価を少しは理解できたかもしれません。本書はあるふたりの男女殺害の犯人を突き止めるというミステリが骨格となっていてそれ自体はとてもシンプルに見えます。しかし600ページにおよぶ丁寧重厚なストーリー構成とユーモアセンスあふれるしゃれたセリフの応酬が格調を一層高めて読みごたえ抜群の仕上がりとなっていました。本書は作者が晩年といえる65歳で発表したまさにいぶし銀の力作といえるでしょう。
本書の最大の魅力は主人公マーロウの人間味のあふれる個性にあるでしょう。酒と女とチェスをこよなく愛する独身中年で離婚がらみの仕事は引き受けない。美しいアイリーンに思わずキスをしたり彼女の誘惑にくらりとなったり。またリンダの色気に我慢できずにベッドイン。女性読者にとってもマーロウは男気があって魅力的にみえるのでしょうかね?ところで本書にはタバコ好き・酒好き(アル中も)が多く登場します。作品発表は1953年で戦勝気分がまだまだ冷めずアメリカ経済の全盛期をひしひしと感じさせます。 
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.283
(5pt)

買った。よかった。面白かった。

村上春樹訳『The Long Good-bye』を味読しました。よかったです。清水俊二訳『長いお別れ』を読んでからでしたが,村上春樹の文体に馴染んでいるからか,昨今の流行のようなちょっとした言葉遊びやスピンオフに惹かれてか,不覚にも村上訳にはまってしまいました。いろいろと世界が広がっていく解放感がありました。
 何より心を打たれたのは,巻末に記された「訳者あとがき-準古典小説としての『ロング・グッドバイ』でした。訳者村上春樹氏がいかにしてこの小説と出会い,魅了されていったのかが生き生きと語られ,引き込まれていきます。著者レイモンド・チャンドラーや,主人公の私立探偵フィリップ・マーロウへの愛情あふれる筆致によって,また何度でも読み返したくなる魅力をこの翻訳に加えてくれます。
 「チャンドラーの登場人物たちは,……戦わない。ボクサーのように正面きって戦いを挑むことはない。……結局は負け戦に終わるであろうことを知りながらも,彼らは背筋をまっすぐに伸ばし,あえて弁明をすることもなく,自らを誇るでもなく,ただ口を閉ざし,いくつかの煉獄を通り過ぎていく。…大事なのは自ら作った規範を可能な限り守り抜くことだ。いったんモラルを失ってしまえば,人生が根本的な意味を失ってしまうことを彼らは知っているからだ。」(p.610〰611)
 最後が近づいていても,悪あがきをせず自らのスタイルを保ち,「崩壊」の予感を受けとめながら,事態に立ち向かっていく覚悟のようなもの。それは,あるいはすぐれて日本的な死生観にも通じる美学か思いたくなる誘惑にかられています。
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)より
4152090103
No.282
(5pt)

買った。よかった。面白かった。

村上春樹訳『The Long Good-bye』を味読しました。よかったです。清水俊二訳『長いお別れ』を読んでからでしたが,村上春樹の文体に馴染んでいるからか,昨今の流行のようなちょっとした言葉遊びやスピンオフに惹かれてか,不覚にも村上訳にはまってしまいました。いろいろと世界が広がっていく解放感がありました。
 何より心を打たれたのは,巻末に記された「訳者あとがき-準古典小説としての『ロング・グッドバイ』でした。訳者村上春樹氏がいかにしてこの小説と出会い,魅了されていったのかが生き生きと語られ,引き込まれていきます。著者レイモンド・チャンドラーや,主人公の私立探偵フィリップ・マーロウへの愛情あふれる筆致によって,また何度でも読み返したくなる魅力をこの翻訳に加えてくれます。
 「チャンドラーの登場人物たちは,……戦わない。ボクサーのように正面きって戦いを挑むことはない。……結局は負け戦に終わるであろうことを知りながらも,彼らは背筋をまっすぐに伸ばし,あえて弁明をすることもなく,自らを誇るでもなく,ただ口を閉ざし,いくつかの煉獄を通り過ぎていく。…大事なのは自ら作った規範を可能な限り守り抜くことだ。いったんモラルを失ってしまえば,人生が根本的な意味を失ってしまうことを彼らは知っているからだ。」(p.610〰611)
 最後が近づいていても,悪あがきをせず自らのスタイルを保ち,「崩壊」の予感を受けとめながら,事態に立ち向かっていく覚悟のようなもの。それは,あるいはすぐれて日本的な死生観にも通じる美学か思いたくなる誘惑にかられています。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.281
(5pt)

春樹訳で別作品!に変わったよう

以前の清水俊二訳の『長いお別れ』は擦り切れるほど何べんも読み、この春樹訳を読んだところ、背景からなにから怪しげな雰囲気の到来とか、別の作品を読むようだった。大満足のチャンドラー作品。
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)より
4152090103
No.280
(5pt)

春樹訳で別作品!に変わったよう

以前の清水俊二訳の『長いお別れ』は擦り切れるほど何べんも読み、この春樹訳を読んだところ、背景からなにから怪しげな雰囲気の到来とか、別の作品を読むようだった。大満足のチャンドラー作品。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.279
(4pt)

個人主義の孤独がテーマか

破滅的な男に親近感を持ったのか、世話をすることに一時の心の休息を求めようとしたのか、結局は我に返る。
おそらく書かれた当時の50年代のカリフォルニアは繁栄と裏腹にそんな孤独が本格的に始まりつつあったのかもしれない。
一方で、次作のプレイバックでは、多幸感がプレイバックするハッピーエンドだ。
そういった意味で、「長いお別れ」は「陰」ゆえに、日本人に好まれる作品なのかもしれない。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1)) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))より
4150704511
No.278
(4pt)

個人主義の孤独がテーマか

破滅的な男に親近感を持ったのか、世話をすることに一時の心の休息を求めようとしたのか、結局は我に返る。
おそらく書かれた当時の50年代のカリフォルニアは繁栄と裏腹にそんな孤独が本格的に始まりつつあったのかもしれない。
一方で、次作のプレイバックでは、多幸感がプレイバックするハッピーエンドだ。
そういった意味で、「長いお別れ」は「陰」ゆえに、日本人に好まれる作品なのかもしれない。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
4150002606
No.277
(4pt)

タイトルの意味が最後に分かる

タイトルの「お別れ」が随所で意味を持つ長編ミステリー。何ということもない始まりから、思いがけない結末に至る、というミステリー要素のみならず、戦争に翻弄された人間たちの、避けられない「お別れ」が哀しい余韻を湛えている。そんな小説だった。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1)) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))より
4150704511
No.276
(4pt)

タイトルの意味が最後に分かる

タイトルの「お別れ」が随所で意味を持つ長編ミステリー。何ということもない始まりから、思いがけない結末に至る、というミステリー要素のみならず、戦争に翻弄された人間たちの、避けられない「お別れ」が哀しい余韻を湛えている。そんな小説だった。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
4150002606
No.275
(5pt)

ハードボイルドの詩学

中学生の時から清水訳の『長いお別れ』を愛読していたが、今回村上訳の『ロング・グッドバイ』を読んでみた。
訳文もこなれていて、清水訳に親しんでいた人もストレスなく読めると感じた。
めくるめくプロットで一気に読んでしまった。
ポーやボードレール、ランボー、マラルメに比すべきレトリックの嵐にすっかり耽溺した。
他の村上訳、チャンドラー作品も読んでみたいと思う。
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)より
4152090103
No.274
(5pt)

ハードボイルドの詩学

中学生の時から清水訳の『長いお別れ』を愛読していたが、今回村上訳の『ロング・グッドバイ』を読んでみた。
訳文もこなれていて、清水訳に親しんでいた人もストレスなく読めると感じた。
めくるめくプロットで一気に読んでしまった。
ポーやボードレール、ランボー、マラルメに比すべきレトリックの嵐にすっかり耽溺した。
他の村上訳、チャンドラー作品も読んでみたいと思う。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.273
(5pt)

未読の方は是非

訳者のあとがきもとても価値があると思う。The Great Gatsby好きには必読の書
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)より
4152090103
No.272
(5pt)

未読の方は是非

訳者のあとがきもとても価値があると思う。The Great Gatsby好きには必読の書
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.271
(5pt)

新訳。

これぞハードボイルド。やせ我慢の美学。村上春樹の文体はチャンドラーの影響も大きいので、村上作品を読んでるような錯覚を抱く場面もあったり。どいつもこいつも飲酒運転バンバンしてて、時代を感じる。あとがきもボリュームたっぷり。
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)より
4152090103
No.270
(5pt)

新訳。

これぞハードボイルド。やせ我慢の美学。村上春樹の文体はチャンドラーの影響も大きいので、村上作品を読んでるような錯覚を抱く場面もあったり。どいつもこいつも飲酒運転バンバンしてて、時代を感じる。あとがきもボリュームたっぷり。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.269
(5pt)

村上氏の訳と比べるために

手放してしまったので、村上氏の訳と比べるために購入しました。
私はこちらの訳のほうが率直な表現で好きです。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1)) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))より
4150704511
No.268
(5pt)

村上氏の訳と比べるために

手放してしまったので、村上氏の訳と比べるために購入しました。
私はこちらの訳のほうが率直な表現で好きです。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
4150002606
No.267
(5pt)

堪能できた一冊!

極上のミステリー小説と村上春樹氏の文体の二つを味合うことが出来たことは、忙しい私にとって貴重な、潤いのある時間であった。
ほとんど、電車の中や仕事の合間の昼休み時間でしか読めなかったが、今度は充分楽しめた。
実は、20年以上前に、古典のミステリー小説を手当たり次第に読もうと思って、最初に「長いお別れ」清水氏訳を読んだ。しかし、今でも細部までは覚えていなかったが、今度はしっかり頭に入ってきた。
その時は、脳がミステリー小説対応にまだ出来ていなかったせいもあるが、村上春樹氏のなせる技だと、私は思う。
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)より
4152090103