長いお別れ

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評判

長いお別れの評価:

4.36/5点 レビュー 290件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.36pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全446件 321〜340 17/23ページ
No.126
(5pt)

古典

まず皮肉の効いた、事象に感情を直に触れさせない文章がなかなかのもの。そのおかげで話が進まないようでも読み応えがある。
 推理で真相をつかんだあとの、余韻漂うけだるさも、古典的だが心地よい。小説の中で一番読んで気持ちいいのはそういう余韻や煮え切らなさかもしれない。
 最後の最後に出てくる別の真実も、今ではありふれてるかもしれないが面白いものだった。余韻に浸らせておいて、また少し目から鱗を落とさせる。巧い。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1)) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))より
4150704511
No.125
(5pt)

これなら読める。

チャンドラーの以前の翻訳(清水俊二訳)では、最後まで読み通せなかった。(清水訳チャンドラーで最後まで読み通せたのは「さらば、愛しき人よ」だけ。しかも「この小説の一体なにが面白いのだろう。」という感想しか湧かなかった。)
しかし、今回のは最後まで読めた。しかも、相当面白かった。

以前の清水訳の方が良かったという意見もあるだろうが、要するにそれは趣味の問題に過ぎないと思う。
清水訳の方が良いのであればそちらを読めばいいし、清水訳では読めなかった私のような読者は、村上訳を楽しめばいいだけのことだろう。

以前、清水訳で挫折した方は、村上訳で、もう一度チャレンジしたらいいと思う。
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)より
4152090103
No.124
(4pt)

完全なるオリジナリティ

もう20年以上前に本書『長いお別れ』の方で読んでいた。それは村上春樹氏経由では無く当時ハマりまくっていた北方謙三氏から入っていった。で、今改めて読み直してみると、チャンドラーの一切の借り物ではない作風に改めて気付かされた。それと同時に村上春樹氏がこの文章の比喩や会話(人物造型)に如何に影響を受けているかがよく解る。巻末の村上氏の解説にも書かれているのだが、本作のユニークな点は-無論色々あるのだが-ミステリーの本筋と関わりのないディテールに光っている。フィリップ・マーロウを通して語られる様々なエピソードは読みながら思わずにやりとさせられる。そしてフィリップ・マーロウの皮肉なユーモアを交えた会話と人物造型は恐らく多くの模倣を生んだのだと思う。しかし彼はやはりチャンドラーの卓越した才能なくしては決して成立しないオリジナルなものだ。
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)より
4152090103
No.123
(4pt)

翻訳は正直下手、でもストーリーに引き込まれました

海外の小説が好きで、いろいろな翻訳ものを読んできたが、村上春樹の翻訳は正直うまくなかった。素人並み。読み始めから違和感と読みにくさを覚えていたが、下手な翻訳も気にならなくなるほどのストーリー展開で、ミステリー好きの私も大びっくりの展開と結末に徹夜で読んでしまいました。それはチャンドラーの力。清水さんの翻訳は省略してあるし。。。清水さんに原文を省略せずに翻訳してもらったら最高だっただろう。

ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.122
(4pt)

あ、そうなの?

清水訳は、実は「超訳」だったって言うの?
私は、「超訳」のおかげで、チャンドラーを好きになっちゃっていたの?

先に村上訳を読んでいたら、どうでしょう?
うーむ。もちろん悪くはないんだけど、いまほど好きにはなっていなかったかもしれないなぁ、と思いました。だって、マーロウが、あまりにも等身大過ぎるのですよ。清水マーロウと比べるとあまりにも「凡庸」過ぎませんか?セリフも、もっさりしていて、くどいし、ガキっぽいし。
でも、マーロウの設定実年齢からすると、こちらのほうが現実味があるんだよなあ。こちらのほうが原作に近いのですよね?

あーあ。なんだかつまんないな。
ならば、清水訳で、より原作に忠実な「新訳・長いお別れ」が読みたい、と痛切に思いました。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.121
(5pt)

すばらしい

あの村上春樹も絶賛なんだからおもしろくないわけがない。私自身、このチャンドラーのロング・グッドバイは今まで読んできた本の中で三本の指に入る。そしてフィリップ・マーロウは一番好きな探偵で間違いない。この長さなのに退屈を感じた瞬間は一度もなかった。森博嗣も言及していたが、本当に凄い作家というのはチャンドラーやサリンジャーのようになんでもないような事をここまでおもしろく魅力的に書き上げることのできる人なんだろう。こういう言い方は良くないかもしれないが、まあ日本の作家ではこれはかけないでしょう。
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)より
4152090103
No.120
(4pt)

面白い。

翻訳者がどうこうではなく、単純にアメリカ小説として楽しむことができました。
訳者あとがきでフィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』との類似が指摘されますが、むしろ私はオチのつけかたが訳者の『羊をめぐる冒険』に似てるなという思いを強く持ちました。

また読みかえしたい本です。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.119
(5pt)

なかなかよいではないですか

昔、旧訳を読んではまったという経験がないので、村上春樹訳と比べて文句を言う、という楽しみ方が出来ないのが残念であるが、さすがのチャンドラーという名文にすっかり魅了され、上質のミステリーを読むという老後の楽しみが一つ増えて嬉しい。
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)より
4152090103
No.118
(4pt)

「羊」「鼠」「ノルウェイ」村上作品に通底するモチーフが息づく完訳

「羊」「鼠」「ノルウェイ」など、村上作品に通底するモチーフが息づく完訳です。訳文の中においても、「訳者あとがき」においても。

村上さんは「若い読者のための短編小説案内」をはじめとして、自身の小説作法(「システム」)を、いろんなところで読者に見えるようにしてくれています。それをやってしまうと、物語作家をとりまく、ある種のミステリアスなところが薄らいでしまうのではないかと思うところもありますが、基本的には僕は村上さんのその姿勢には賛成です。きっとこの人は「なぜ自分は小説を書いているのか」というところに、いまでも根源的な落ち着きのなさ、問いかけを覚えずにはいられないのだろうと思います。本質的、本格的な小説家である所以ですね。

本書の「訳者あとがき」では、そこのところが、ある種の痛切さを感じさせるくらいに、率直に、(悪くいえば)くどくどと、記されています。村上さんの説明を真に受ければ、ということですが。

村上作品に慣れ親しんだ人が「ロング・グッドバイ」を読んだときに、この会話、ないし流れや運びはどこかで聞いたことがあるよ、と感じるとしたら(きっとあると思います)、村上さんが高校生のころに「ロング・グッドバイ」を読んで受け取ったエッセンスが、「羊」「鼠」「ノルウェイ」などを通じて大人の作家になってから一応は消化、昇華された、でもその跳ね返ったお釣りみたいなものが今度は時を経て翻訳をしたときに「ロング・グッドバイ」のほうに過剰に反映されてしまった。しかも、彼はそのことをわかっていて自分に許している、それくらいこの作品が好きだから。そういうことではないかと僕は想像します。

だって、フィリップ・マーロウは、あのようには村上語でしゃべったりはしないですよね。はんちく、もそう。少なくとも彼らは原著では村上訳とはちょっと違った言葉遣いをしています(と、僕は感じます)。翻訳というのはもうちょっとドライで価値中立な作業であるはず。

したがって、それらを含めて、清水訳のほうがいいかといえば、「抜け」はたしかにあるけれど僕は清水訳のほうが好きな部分も少なくないです。

だから逆に「ムラカミ的」完訳であることを受け入れられるのであれば、本書のほうを推します。村上さんは(当然かもしれませんが)翻訳者としての資質より、小説家としての資質がどうしても上回ってしまうからこうなってしまうのでしょうね。受け入れることに抵抗のある読者にとっても、それはそれとして現時点で最高水準の翻訳だよ、ということは請け負ってかまわないと僕は思います。

以上、中立中性の翻訳などありえないことを踏まえた上で、「読者の贅沢」を込めて減点1、でも気持ちは星5つ。すばらしい本です。

追記:異性愛にはきわめてストイックで、むしろ同性愛的、友情よりである本書が、ムラカミ的回路に受容され、通過するとどうして「ノルウェイ」にたどり着いてしまうのか、そこのところは誰かがきちんと追いかけるに値するテーマであると思います。
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)より
4152090103
No.117
(5pt)

いい!

村上春樹の原点のひとつ

個人的には、
訳の良い作品は、
原書を読みたくなります。
本書も強くそう思いました。

キャラクターがとても良く、情景がリアルに伝わってきます。

疲れた時、
気持ちがもやもやした時読んでください。
ひとは死にますが、
セックスはありません。
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)より
4152090103
No.116
(4pt)

天下の名作、訳もいい! ただ、村上訳と意識しないほうがいいかも。

文庫版としては、すごいボリュームで、この価格は納得である。

チャンドラー作品、また村上作品の入り口としてもいい作品。もちろん、何冊も読んできた方にもお勧め。

ただ、個人的には、今回この作品を読むにあたって、どうも村上春樹の翻訳、ということを意識しすぎてしまったように思う。

チャンドラー(もちろん翻訳した他の作家も)に村上春樹が影響を受けているというのは、周知の事実だと思うが、最後のエピソードや、随所で出てくる表現やセリフに、村上作品、特に「羊をめぐる冒険」とかぶる場面が多くあり、入り込めなかった。

もしかすると、アンチ村上春樹で、村上作品を全く読まない人にこそ、適した作品なのかもしれないと思う。
ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)より
4152090103
No.115
(5pt)

これが噂のハードボイルドか

目先の利益ではなく、ひねくれた信念を貫く私立探偵。一銭の得にもならないどころか、命の危険をさらしてまで事件の真相に近づいていく。中2病的な行動や台詞も、ここまで一環しているとカッコいい。男が惚れる男、男の中の男。村上春樹の『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』に出てくるあいつは、マーロウに比べればハードボイルドでも何でもないな。と思う。バーでギムレットを頼まずにはいられない。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
4150002606
No.114
(5pt)

別れ

コーヒーをつぎ、タバコに火をつけてくれたら、あとはぼくについてすべてを忘れてくれ―妻を殺したと告白して死んだ友人からの手紙にはそう書かれていた。彼の無実を信じ逃亡を手助けして私立探偵である主人公には、心の残る結末だった。だが、別の依頼で失踪の理由を探るうちに真実に辿り着く…。「さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ」
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
4150002606
No.113
(5pt)

本当は外国の小説はあまり好きじゃない。

もう何度も読み返してる…。 この『長いお別れ』でチャンドラーを知った。 他の作品も全部読んだ。でもこの『長いお別れ』にはとても叶わない。 正直、背景描写などが面倒くさいって思う時もある。 でもセリフが圧倒的にかっこいーんだよ。 ストーリーがどうのこうのは言わない。そこにいるマーロウが格好いいんだ。 喧嘩なんか弱くたっていい。 友達ってなんだろう。 約束を守るってなんだろう。全ての子供達に読ませたい。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
4150002606
No.112
(5pt)

It's A Man's Man's Man's World.

「いっしょに寝ることにきめた」 「お金が目当てなのね」と、彼女はいった。 「シャンペンはおごったぜ」 「シャンペンなんか、なにさ」と、彼女はいった。 気の利いた台詞を吐くためには、説得力のある身体と行動力が必要だなと思った。男同士の友情の話。大好きな本です。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
4150002606
No.111
(4pt)

男の友情に惹かれる

推理展開はそれ程、スリリングではないけど、ラストの主人公との友情のシーンは痺れる。マーロウの生き方がいかしてる。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
4150002606
No.110
(4pt)

あの1文を語らせるために

作家には「この1文のために」という作品があるようですが、この小説もまさにそう。終盤に出てくる「ギムレットにはまだ早すぎるね」の1文を語るために、チャンドラーは壮大なミステリーと人間模様を構築したのでした。それ以前のストーリーは、この言葉に重みを持たせるための伏線に過ぎません。マーロウの生き方は非常に男っぽく不器用で、効率優先の現代社会では通用しないでしょう。それだけに、どことなく憧れを抱いてしまうのです。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
4150002606
No.109
(5pt)

マーロウのかっこよさ

チャンドラーは映画の脚本執筆もしていたということなので、セリフが粋な感じで、読んでいるうちにその状況が映画のように頭に浮かびました。とにかくマーロウがかっこよく、描写もオシャレでノスタルジックで話に引き込まれて楽しめました。シャーロック・ホームズのように架空の人物ですが、実在するような妙な気持にさせられました。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
4150002606
No.108
(5pt)

村上春樹訳が出ているが清水俊二訳で十分

村上春樹訳の「ロング・グッドバイ」が話題になったようだが、私は清水俊二訳のハヤカワ文庫版の「長いお別れで十分」である。私にとっての表題は「ロング・グッドバイ」ではなく「長いお別れ」なのだ。確かに今、初めて読む人にとっては、村上の新訳が今風で良いかもしれないが、昔からのチャンドラー・ファンの者にとっては、清水訳を支持するのではなかろうか。両者の訳に多少違いがあるようだが、瑣末な問題に過ぎない。昔の作品であるし、時代背景を考慮すれば、むしろ清水訳の方がノスタルジーがあっていいと思うのだが。つまらいこだわりかもしれないが、ミステリは文庫がいいのだ。「ロング・グッドバイ」の装丁画もマンガ的で気に入らない。ま、しかし、村上春樹の新訳が出たことによって、若い読者にチャンドラーの名作が見直されることになったことは良いことかもしれない。また、いつの日か購入することになっても、私は文庫版の「長いお別れ」を選ぶだろう。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
4150002606
No.107
(4pt)

何重にも重なった結末

この作家の作品は初めてだったが フィリップ・マーロウの名前は 聞いていた。あ〜この作家が生みの親なんだ。やっと巡り合えたと思った。ハードボイルドはあまり読むこともなく、この作品もそのジャンルに入るらしいことから、最後まで読めるかと懸念していた。が・・・取り越し苦労に終わったし、それどころか結構な厚さの文庫はあっという間に最後のページにたどり着いた。単なる殺人事件ではない。男の友情が絡んだ事件。これが結末か・・いや違う。本当に奥が深かった。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
4150002606