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藻屑蟹



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【この小説が収録されている参考書籍】
藻屑蟹 (徳間文庫)

藻屑蟹の評価: 4.49/5点 レビュー 53件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.49pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全53件 41~53 3/3ページ
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No.13:
(5pt)

面白いです。

福嶋の原発保証金は、そのような意図があったのか。読んでいてとても考えらせられます。
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No.12:
(5pt)

おもしろかった

たまたま作者のインタビューをNHKラジオで聴きすぐに購入しました現場に携わった事がある人間としては
現場のリアルさがすごく伝わってきました。
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No.11:
(5pt)

日本人は全員読んだらいい

はじめから終わりまで一気に読みました。原発行政の実態や、福島の避難区域をめぐる描写は、ほぼ事実に近いのだろう。人間の本性、善と悪といった面が生々しく、良い意味で要注意作家。稀有な書き手だと思いました。
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No.10:
(5pt)

この作品はまちがいなく、ロックの真髄!だった

忌野清志郎をして「サマータイムブルース」をシャウトさせたように、赤松利市をして筆を執らせたなにかがあったのだろう。すばらしい作品だった。忖度も、空気を読むことも、世のタブーも、放送禁止も、、、カンケーねえぜ、そんなこと!これを見ちゃ、叫ばずにはいられないだろ!そんな作品、これはロックそのものだった。
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No.9:
(4pt)

現実に近いような…

東日本大震災に苛まれた福島県。その復興に期待をかけているが、裏側には公には伝えられていない悲しい現実があるというのが現実のところだと思う。将来に希望が持てず、しかし、故郷のために何とかしたいと願う人は少なからずいるはずであり、それを金で操る影の組織というのも必要悪としか言いようがない。何十年かかるかわからないが、もしくは半永久的に手付かずのまま放置されるのかもしれないが、将来に希望をもって生きてほしいと願う。
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No.8:
(5pt)

ビックリした。

ラストまで読んだら、なぜか涙が出てきた。こんなにすごい文章を書ける著者が、最近まで小説家じゃなかったのが信じられない。
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No.7:
(5pt)

異様に面白い。

展開が早くどんでん返しも楽しめる一級エンターテイメント。

単なる娯楽作品ではなく、311の原発被災地に大量の金が流れ込んでいる実態も暴いている。

被災者には毎月毎月言い値プラス数十万円の保証金と億単位の立ち退き料が支払われ、それは増税という形で国民が負担しているのだが、マスコミは「可哀想な被災者」というイメージでしか報道しないので実態が知られることはない。

被災地に群がる建築業者や人権活動家の実態を知るにも丁度良い。
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No.6:
(4pt)

フィクションの形を借りて誰も触れない暗部をさらす

住所不定、話題の作家のデビュー作とのこと。作家インタビューなどで人となりを知り、読んでみた。
原発と除染作業員をめぐる、自伝的とも思えるくだりは迫力があった。
少々差別を助長するような内容であるが、人間の社会というのは結局こういうことであろう。
見なければそれでよいものを、ガバっと鼻先に突きつけられたような気がする。
除染作業員や原発避難民、震災が起こらなければ出現しなかった両者である。
差別と金、さまざまなタブーを気のてらい無く描ききっている本書であるが、
話の展開的にはちょっとクドかったかなと。主人公がもつオヤジさんへの思い入れ。
これが、最後までどうしてもしっくりこなかった。
とはいえ、全体を包むダークな雰囲気しかり、他書も読んでみたいと思った。
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No.5:
(5pt)

人間とはまったく厄介な生き物である

人間とはまったく厄介な生き物だ。本書を読んでつくづくそう思った。
「一号機が爆発した。セシウムを大量に含んだ白煙が、巨象に似た塊になって、ゆっくりと地を這った」
 本書の書き出しであるが、読み終えた後、あらためてここを読んでみると、著者の物語を紡ぐ巧みさにあらためて気づかされる。
 2011年、起こるべくして起こった原発の爆発は、原爆のときのような即死者こそ出さなかったものの、人々の日常を大きく変えていった。本書は、爆発によって産み出されたもやもやとしたものによって、いつしか人生を変えられていく人々の様子を、高いところで浮いている権力者でなく、地面の上で生きている普通の人々に焦点を当てて描いた小説である。故郷を奪われた人、降って湧いた補償金で高額な買い物をする人、それを嫉妬する人、身近な人の死と引き換えに金を受け取ったという罪悪感に苛まれる人、不幸な人災を商売の好機としか見ない人、そして、自分の信ずるものを変えまいとする者は、どのような道を選んだか。かろうじて平穏に保たれていた日常が破壊された結果、見えないところに仕舞われていた人の様々な本性が露わになっていく様子を、著者は淡々と描いている。
 釣りをする場面がある。釣ったヤマメを捌き、はらわたを川に投げると、藻屑蟹がそれをハサミで掴む。その蟹も人にとっては、旬が来れば食されるべき存在である、或いは、あった。再び、印象的な文を引用する。
 「釣り場の近くに、夥しい量の、蕗の薹や土筆が、生えていた。汚染され、誰にも見向きもされず、生えていた」
 本書執筆当時、作者の住所は「路上」であり、書く場所は漫画喫茶だったと、あとがきにある。本書は(私の嫌いな)「感涙必至」という言葉で形容されるような物語では全くない。文学部は要らないなど公然と言い放つ者には、本書は向かないだろうが、私は本書を強く薦める。
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No.4:
(5pt)

筆力すごい。

とってもどろどろとしていて、生々しい。
欲のかたまりがうごめいている。
原発避難民と除染作業に関わること。
その裏側から見た世界が広がっていく。
まさしく現場の現実を直に見てきたことを描いているようだ。
なぜタイトルが「藻屑蟹」なのかを実感。
えげつない。
そして、ここにはお金に代わるかけがえのないものがある。
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No.3:
(5pt)

重たい、だけど読まずにはいられない

最新刊の紹介から作家のことを知り、この作品を読みました。原発事故、除染作業、避難民補償、という重たい題材であるが、そこに渦巻く人間の欲望、どうしようもない悲しみ、背景にある社会悪を粗削りな筆致でありながら、最後まで息もつかせず読ませる構成と展開は素晴らしいと思います。特にラストシーンには拍手を送りたい。静かな描写でハードボイルドの余韻たっぷりです。
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No.2:
(3pt)

エンタメという印象は薄い

第1章から4章まであります。
このうちの第1章が、短編小説として、大藪春彦賞を受賞しているようです。
第1章だけを読んだ限りでは、キレのよいエンタメの短編という感じです。
しかし、2章~4章をつなげて、1本の長編小説として読むと、どうにもエンタメという印象は薄くなります。
原発の除染作業の実態を描いたルポという感じが強いのです。
筆力があって、ルポはルポなりに読ませてくれますが、エンタメ小説として、楽しませてくれる要素は少ないと感じました。
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No.1:
(5pt)

最近の日本の小説に失望している読者に強く勧めたい大傑作!

unlimitedで無料で「藻屑蟹1」を読み、あまりの面白さにこの完全版を購入しました(藻屑蟹 1とその続きが収録されています)。
「藻屑蟹1」のテンションが失われずに最後まで物語が疾走していくことには感嘆するしかありません。ラストまで読むのを止められない小説に久し振りに出会うことができ、60歳を超えて厳しい生活を送りながらこの作品を書いたという著者に、そして選考委員としてこの作品を世に送り出した今野敏氏、馳星周氏に御礼を言いたい気持ちです。
単なる純文学や社会派小説でなく、単なるサスペンスでも暗黒小説でもない。しかしその全ての要素を色濃く持った傑作。最近の日本の小説に失望している読者に強く勧めたい一冊です!
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