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(短編集)
古惑仔(ちんぴら)
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古惑仔(ちんぴら)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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在留外国人らにスポットを当て、暗黒の世界を垣間見せる短編集。 出稼ぎ労働者が憧れているきらびやかな日本が描かれているが、隔世の感が否めない。とは言え、出口なしの窮乏に喘ぐ人々の日々は、息苦しさを覚えるほどに真に迫っている。 売春婦に入れ上げ元締めに牙を剥く男の顛末『鼬』、 香港で日本のヤクザの娘をアテンドする現地組織の男の悲劇『古惑仔』、 深刻な病気の不法滞在者を放っておけない日本人女性『長い夜』、 幸せを夢みて働く恋人たちが陥った苦悩の日々『聖誕節的童話』、 違法カジノに嵌められて転落していく日本人男性『笑窪』、 次々に仲間を失っていく不法滞在労働者の決断『死神』。 後半三作品が良い。 『聖誕節的童話』は、愛し合っていた二人が壊れていく軌跡に戦慄してしまう。ラストのトドメを刺されることになる。 『笑窪』の転落する様はありがちだが、酒とギャンブルに溺れていく様は鬼気迫るものがある。 『死神』会った友が偶然死を迎えることから「死神」と渾名をつけられてた男が主役。ラストにそれを払拭する行動に出るのだが、絶望感を強く印象付けられる。 | ||||
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一気に読もうとすると、それぞれの小編ごとに馴染みにくいシナ名と人間関係を把握するのに手間取り(作者は少なからぬ配慮はしているだろうが)、その割には展開も結末も 粗野な違法滞在シナ人群 → トラブル → 破滅 と定型していて徒労感しかないだろう しかし寅さんやダーティーハリーのように定型を受け入れれば、それぞれの構成の違いや配色の違いを味わえる 私は再読のため本棚に残すことにした | ||||
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小編はあまり楽しくない | ||||
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だれもその存在を気にもしない そのあり方さえ・・・ 陽のあたらない者たちの陽のあたらない人生 | ||||
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中国語の名前は読みづらく大変だった。面白くない。作者の気が抜けているのが良く分かる一冊。 | ||||
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「鮮烈なノワール!」というより、本物のノワール。 ノワール、ハードボイルドとは何か。 私にとってそれはチャンドラーやハメットではなく、もちろん原寮なんかでも大沢在昌なんかでもないのだ。それらの作家は何冊も読んだが、どれも私の求めている本当のノワールからは、かけ離れている。 一方、大藪春彦や北方謙三、ローレンス・ブロックはかなりいい線まで来ているが、まだ微妙に何かが違う。 新堂冬樹も限りなく近い。 しかし、この馳星周という作家の作品世界こそ、私の考えるノワール、ハードボイルドと見事に一致していた。「不夜城」や「雪月夜」も好きだが、この「古惑仔」には馳星周の、そしてノワール、ハードボイルドの真髄がある。 | ||||
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不夜城・外伝とも言うべきか、主に繁華街にうごめく不良外人やその周辺の日本人を主役に据えた短編集。 しかしこの作品の主役達は劉健一や元成貴、崔虎といった権謀術数や暴力に長けた人間ではなく、不夜城の主役クラスからみれば「カモ」「クズ」「ウジ虫」と一刀両断されるタイプの卑小な人間ばかり。 役者の卑小さ加減は不夜城シリーズの主役クラスの強面は会話の端にしか登場しないことからも判る(不夜城ではせこいケータイ転がしの点心売りだった阿明がそこそこ大きな面をしている)。 目先の欲望を手っ取り早く充足させたり、安易な解決策しか選ぶことができない主人公たちなので、問題が起これば当然のごとくどんどんドツボにはまっていくのだが、その堕ちっぷりは見ていて清々しいほどだ。 クソ壷でのたうつウジ虫達の悪戦苦闘をじっくり堪能しよう。 | ||||
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いつもの馳ワールド全開の短編集。 ほんとの世界なのかわからないけど、痛い痛い、こころに大きな黒い穴があきます。 馳ワールドを読んで、自分の平和をありがたがるもよし、中国人に興味深々になるもよし。 心あたたまる。。。なんて言葉からかけ離れた世界。 | ||||
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この本ではじめて馳星周さんの短編を読みました。いつものドロドロも薄めでさっぱり。でもそこはかとない悲しみとやるせなさはやっぱり馳星周さんならではですねぇ・・・。どうしようもないヤツばっかりでてきて、ほんとうにやるせないですが、アジア系の在日外国人の方のでてくる短編は特にやるせないです。本当にこういう方がいるんだろうな・・・。 | ||||
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