大いなる眠り

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評判

大いなる眠りの評価:

3.95/5点 レビュー 62件。 C ランク

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平均点3.95pt

Amazonレビュー一覧

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全94件 1〜20 1/5ページ
No.94
(4pt)

記念すべきマーロウ初登場の第一作

私立探偵の主人公が、資産家の将軍からある依頼をうけ・・・というお話。

マーロウのシリーズの記念すべき第一作ということで、以前双葉さんの訳でも読んでおりましたが、今回村上さんの新訳を読むにあたって、前読んだ記憶が殆ど残っていなかったので(双葉さんの訳が悪いという訳ではないですが)、今回初読の感じで読めて楽しかったです。

粗筋は、恐喝ネタで今読んであまり斬新とは言えませんが、過去にはこういう事件が頻発していたという事で、リアリティのある話しに思えました。

ただ、幾つか筋を追いながら、整合しない部分が散見されて、読みが浅いのかと思ったら、訳者あとがきで、

「『大いなる眠り』のプロットは、彼の他の作品のそれと同じように、かなり込み入っている。互いに関連性のないいいくつかの短篇が寄せ集められていることも、その原因のひとつになっている。またチャンドラー自身がもともとプロットについてそれほど深く突き詰めない人であることも、もうひとつの原因になっている。僕もこの本は何度も読み返しているし、このように翻訳までしているわけだが、それでも今ひとつすんなりと納得できないところがいくつもある。筋を要約しろと言われると、けっこう頭を抱え込んでしまうことになる。いかにもあとからとってつけたようなゆるい説明もある。もちろんそれがチャンドラーの小説の持ち味なのだと言われてしまえばそれまでだが、それにしてもややこしい」

と、やはり訳者でも判らない部分があるそうで、なんとなく安心しました(読解力が低いのは自覚しておりますが)。

女性のキャラクターが、全裸で挑発するシーンなどもあり、この時代には刺激的だったかもしれなかったり、訳でも拳銃を”ハジキ”とか時代に即した訳でよかったです。前の双葉さんの訳も良かったですが、せりふで「うふー」という言葉が使われていたり、少し古びていたので、今回の新訳は嬉しかったです。

記念すべきマーロウ初登場の第一作。機会があったら是非。
大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704643
No.93
(5pt)

必読のハードボイルド名作

村上春樹翻訳ということもあり、高校生の時以来、数十年ぶりに読んだ。主人公マーロウが金に潔癖であったり、美女の誘惑にも全くのらないなど、あまりにもかっこよすぎるように思うが、ストーリー自体は想像以上に複雑な構成で大いに楽しめた。イメージではバーボンだったが、意外にもスコッチを飲むのね。村上春樹の翻訳については、特に強烈な個性は感じないが、そのほうが良いかも。次は、「さらば愛しき女よ」を読みたい。
大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704643
No.92
(5pt)

必読のハードボイルド名作

村上春樹翻訳ということもあり、高校生の時以来、数十年ぶりに読んだ。主人公マーロウが金に潔癖であったり、美女の誘惑にも全くのらないなど、あまりにもかっこよすぎるように思うが、ストーリー自体は想像以上に複雑な構成で大いに楽しめた。イメージではバーボンだったが、意外にもスコッチを飲むのね。村上春樹の翻訳については、特に強烈な個性は感じないが、そのほうが良いかも。次は、「さらば愛しき女よ」を読みたい。
大いなる眠り Amazon書評・レビュー: 大いなる眠りより
4152093420
No.91
(4pt)

つぎつぎ人が死んでいく。そして、その死は官能が漂う

東京創元社が1956年(昭和31)に上梓した世界推理小説全集26巻(双葉十三郎訳)を67年後の2023(令和6)年に読んだ。
 出版から二世代が過ぎ、パラフィンも読む端から砕けて剥落していく時の重圧を実感しながら読了したが(もっと凄いのはこの60年でたぶん一度か二度しか読まれなかったと思われる綺麗さ)その後ハードボイルドミステリの歴史に雷名轟かせたこの本、わずか190ページなんですね…。
 初めて読んだチャンドラーだが、処女作にして重たく眠く熱い芸風は完璧で、もっとも驚愕したのが次々とむぞうさに人が死んでいく。ところでこの中で死者となるのは男ばかり。
 その死があっけなく、また死因が殺人大全集のようにそれぞれまったく異なるのにも驚くことしきり。
 こういう事を書くと異様かもしれない。
 とおびえつつ書くのだが、その死が即物的であっさりと虫でも潰すように簡単なことと、生死の際があまりに容易、散歩でもするように生死の境を越えるところは、他のいかなるミステリにもない無機質さで、しかも、それぞれの死が妙に官能的なことに声を失った。
 著者そんなつもりはないのかもしれないが、たとえば毒でこの世を去るとある人物などは男性性なのか潔くなのか従容としてかそれとも気づかないままなのか、妙に男伊達を感じさせ、銃で世を去る人物は銃声だけが説明であっさりと横たわるのだがそれがまた被害者本人の意志を越えて男の死という感じで舞台から消えていく。
 正直、本筋は最後まで説明不足だし、末尾でS・S・ヴァン・ダインのように、しかもそれより簡略、かつなんの証拠もなく2ページたらずで全体像が浮かび上がるのは皆様ご存知あまりにも有名な主人公のセリフだけ、というのはいささかフェアでなくない?とぶつぶつ思うのだが、それを圧倒するなにか、末尾になって出現してあっと叫んだタイトル・ロール

 大いなる眠り

 が惑星のような重量感で描写され、あっけにとられるうちに物語は立ち去ってしまう。
 文学的完成度とは不平等なもので、P・D・ジェイムズもその文章の密度で殺人事件の内容以上の迫力を持つのと同じだった。
 人生に研磨された年になって書いたことが、やはり大きいのだろうか。
 これに先立って、1980年代のスティーヴン・グリーンリーフやダン・キャヴァナー、カーター・ブラウンやレス・ロバーツを読んでいたが、どれほど巧みにそれぞれの時代・地域ごとに活写されていても、最終的にはハードボイルドとはレイモンド・チャンドラーの天才によって顕現した個人の例外的傑作であり、それが個人を越えて余りにも巨大な影響を及ぼしたために後世の小説家たちをも洗脳させ、もしかしたらそれら作家の本来の資質を捻じ曲げてでもフィリップ・マーロウの弟子たちがそれらの著書たちの脳に産み落とされ、かくしてジャンルが形成されたような気がしてならない。
 ハードボイルドの読み方としては邪道、異端かもしれない。だが、この作家の本質は死の官能、タナトスと、ミステリの内容としては実は貧弱な展開、そしてそれを覆い隠し、きびきびした描写で全編を支配する重力のような、人を掴んで離さない筆力の三点セットに思われた。
 以上、原著が描かれて84年後の感想でした。
大いなる眠り (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (1959年) (創元推理文庫)より
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No.90
(5pt)

本格派ハードボイルドの出発点

文体は一人称で、主人公は私立探偵の男。タフで金や暴力にさらされても、決して己の信条を曲げない。そういう、いわゆる本格派のハードボイルドの原点ですね。
最初にロンググッドバイから読んだ私としては、本作の探偵フィリップ・マーロウもまだ三十代前半と若く、女性の扱いが荒っぽく感じられるなど、チャンドラーやマーロウの変化も楽しめました。
文章も後期の作品に比べると描写が長く、ぶんぶん腕を振り回しながら書いている印象です。
しかしながら、そんな諸々の若さを考慮しても、本作は名作と呼ばなければならないと思います。
もしまだチャンドラーを読んだことがないという方には、本書から順番通りに読んでいくことをお勧めします。
大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704643
No.89
(5pt)

本格派ハードボイルドの出発点

文体は一人称で、主人公は私立探偵の男。タフで金や暴力にさらされても、決して己の信条を曲げない。そういう、いわゆる本格派のハードボイルドの原点ですね。
最初にロンググッドバイから読んだ私としては、本作の探偵フィリップ・マーロウもまだ三十代前半と若く、女性の扱いが荒っぽく感じられるなど、チャンドラーやマーロウの変化も楽しめました。
文章も後期の作品に比べると描写が長く、ぶんぶん腕を振り回しながら書いている印象です。
しかしながら、そんな諸々の若さを考慮しても、本作は名作と呼ばなければならないと思います。
もしまだチャンドラーを読んだことがないという方には、本書から順番通りに読んでいくことをお勧めします。
大いなる眠り Amazon書評・レビュー: 大いなる眠りより
4152093420
No.88
(5pt)

ハードボイルド私立探偵の代名詞、フィリップ・マーロウの登場作。

1922年にデビューし、アーネスト・ヘミングウェイを祖とするハードボイルド手法を、推理小説に持ち込んで成功させたのはサミュエル・ダシール・ハメットであったが、続いて1933年にハメットと同じく、推理小説パルプ・マガジン『ブラック・マスク』誌でデビューを果たしたレイモンド・チャンドラーは、それまでゴミ扱いをされていた推理小説を文学に引き上げた、ハードボイルド推理小説界の圧倒的存在である。
1939年発表の本作「The Big Sleep」は、そのチャンドラーの処女長編であると同時に、彼の作品に於いての、と言うより、ハードボイルド小説の世界に於ける最も重要な主人公である私立探偵フィリップ・マーロウの初登場作品でもある。
マーロウは出現と同時に一躍有名になった。そして、生涯で7作品しかないチャンドラーの長編小説の主人公は全てマーロウであったのである。
そのスタイルは常に一人称形式。ストーリーはマーロウの視点で描かれ、また、余計な心情の吐露を取っ払った客観的な文体は、ストーリーを分かり難くさせている節もあるが、チャンドラーの長編作品群はハードボイルド小説史上の古典として高く評価されている。

大富豪スターンウッド将軍家に招かれたマーロウ。依頼の内容は将軍の次女カーメンが受けている強請りの解決についてであった。脅迫状の差出人の家の前に張り込んだマーロウは、稲妻の様な閃光と金属的で痴呆じみた叫び声を耳にする。続いて聞こえたのは三発の銃声だった。部屋に飛び込んでみると、そこには男の死体と裸身のカーメンの姿があった。
精神が薄弱な上に、色情の気のあるカーメンはトラブルの種を撒き散らかす。
次々に現れる不審な人物達、複雑化していく事件、更には先んじて起きていた将軍の長女ヴィヴィアンの夫の失踪も関わってくるのであった。

本作は、二度映画化されている。
1946年のアメリカ映画「三つ数えろ」ではハンフリー・ボガートが、1978年にはイギリス・アメリカ映画「大いなる眠り」でロバート・ミッチャムが主演をしているが、二人共役よりも年齢がいっている様に思う。特にロバート・ミッチャムは貫禄が有り過ぎだろう。チャンドラー自身は、一番イメージに近いのはケーリー・グラントであると明言している。
個人の感想をついでに述べれば、本書の冒頭に於ける将軍とマーロウの遣り取りがなかなか個性的で面白い。年老い、人生に飽いた将軍は老い先が短いらしく、普通の人間ならば耐えられられない様な高温の蘭栽培の温室の中で一日を過ごしており、マーロウもその温室に招じ入れられる。
将軍はブランデーを薦め、自分の好みはシャンパンで割ったものだと言うが、ただマーロウが飲むのを見るのみで舌で唇を湿らす。そして、匂いは好きだと言い、タバコを吸うマーロウをじっと見つめる。それから依頼を打ち明け、二人は会話を交わす。そんなシーンだ。

本書は、双葉十三郎の翻訳版である。原書自体が古いのであるから、日本語版の発刊は1956年で本書の出版も1959年。戦争を挟んでいる為にタイムラグは有るがそれでも随分昔だ。当然古くさい表現も有りはするが、時代がそうさせているのだからしょうがない。却って当時を想うに丁度良いと言うものだ。
最近では村上春樹もチャンドラー作品を新たに翻訳しており、試しに少し立ち読みしてみたことはあるが、わざわざ改めるまでの意味が見いだせなかったのが正直なところだ。
大いなる眠り (創元推理文庫 131-1) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (創元推理文庫 131-1)より
4488131018
No.87
(5pt)

静かな沼

私立探偵フィリップ・マーロウの初登場作品とのこと。次々と芋づる式に事件は続いていくが、関係者みんなが触れようとしない靄の中に一人の消えた男がいる? 影を潜めて。静かな沼のように。空気など読まないフィリップ・マーロウはただ一人靄の中に踏み込んでいく。
大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704643
No.86
(5pt)

静かな沼

私立探偵フィリップ・マーロウの初登場作品とのこと。次々と芋づる式に事件は続いていくが、関係者みんなが触れようとしない靄の中に一人の消えた男がいる? 影を潜めて。静かな沼のように。空気など読まないフィリップ・マーロウはただ一人靄の中に踏み込んでいく。
大いなる眠り Amazon書評・レビュー: 大いなる眠りより
4152093420
No.85
(5pt)

静かな沼

私立探偵フィリップ・マーロウの初登場作品とのこと。次々と芋づる式に事件は続いていくが、関係者みんなが触れようとしない靄の中に一人の消えた男がいる? 影を潜めて。静かな沼のように。空気など読まないフィリップ・マーロウはただ一人靄の中に踏み込んでいく。
大いなる眠り (創元推理文庫 131-1) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (創元推理文庫 131-1)より
4488131018
No.84
(5pt)

ハードボイルド好きの方は必読です。

初めて村上春樹訳のチャンドラー作品を読みましたが、非常に読みやすいと感じました。
そして、若き日のフィリップマーロウという男に改めて惚れ込んでしまいました。
チャンドラーの他の作品と同様に、これからも何度も何度も読み返していこうと思っています。
大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704643
No.83
(5pt)

ハードボイルド好きの方は必読です。

初めて村上春樹訳のチャンドラー作品を読みましたが、非常に読みやすいと感じました。
そして、若き日のフィリップマーロウという男に改めて惚れ込んでしまいました。
チャンドラーの他の作品と同様に、これからも何度も何度も読み返していこうと思っています。
大いなる眠り Amazon書評・レビュー: 大いなる眠りより
4152093420
No.82
(5pt)

ハードボイルド好きの方は必読です。

初めて村上春樹訳のチャンドラー作品を読みましたが、非常に読みやすいと感じました。
そして、若き日のフィリップマーロウという男に改めて惚れ込んでしまいました。
チャンドラーの他の作品と同様に、これからも何度も何度も読み返していこうと思っています。
大いなる眠り (創元推理文庫 131-1) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (創元推理文庫 131-1)より
4488131018
No.81
(5pt)

オーディブル版は違う作品になってしまってます。

著者・訳者ともに素晴らしく、名作です。

本に対しては星をいくつも追加したい気持ちですが、問題はオーディブル版。何故ハードボイルドをあんな風に読むのか、制作したのは他の作品とは違う人なのか、それで良しと販売に進めたのか不思議でした。マーロウがまるで好青年みたいな話し方で別人になってしまって
聞くことができませんでした。
オーディブルではタイトルを聞かないと評価することができないみたいですが、聞くに堪えないもの。
大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704643
No.80
(5pt)

オーディブル版は違う作品になってしまってます。

著者・訳者ともに素晴らしく、名作です。

本に対しては星をいくつも追加したい気持ちですが、問題はオーディブル版。何故ハードボイルドをあんな風に読むのか、制作したのは他の作品とは違う人なのか、それで良しと販売に進めたのか不思議でした。マーロウがまるで好青年みたいな話し方で別人になってしまって
聞くことができませんでした。
オーディブルではタイトルを聞かないと評価することができないみたいですが、聞くに堪えないもの。
大いなる眠り Amazon書評・レビュー: 大いなる眠りより
4152093420
No.79
(5pt)

オーディブル版は違う作品になってしまってます。

著者・訳者ともに素晴らしく、名作です。

本に対しては星をいくつも追加したい気持ちですが、問題はオーディブル版。何故ハードボイルドをあんな風に読むのか、制作したのは他の作品とは違う人なのか、それで良しと販売に進めたのか不思議でした。マーロウがまるで好青年みたいな話し方で別人になってしまって
聞くことができませんでした。
オーディブルではタイトルを聞かないと評価することができないみたいですが、聞くに堪えないもの。
大いなる眠り (創元推理文庫 131-1) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (創元推理文庫 131-1)より
4488131018
No.78
(4pt)

隠蔽の悲劇へのハードボイルド

財力と名声が故の隠蔽事件の複雑な絡み合いを、薄皮を剥ぐようにして暴いていく私立探偵フィリップ・マーロウの手並みは見事という他はありません。
一癖も二癖もある登場人物達と交わす、人生についての含蓄のある台詞の数々は、ハードボイルドの真骨頂でしょうか。
個人的には、事件に関わる女性達への粋な優しさが印象的でした。主人公、犯人、そして読者の「大いなる眠り」の為に。
大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704643
No.77
(4pt)

隠蔽の悲劇へのハードボイルド

財力と名声が故の隠蔽事件の複雑な絡み合いを、薄皮を剥ぐようにして暴いていく私立探偵フィリップ・マーロウの手並みは見事という他はありません。
一癖も二癖もある登場人物達と交わす、人生についての含蓄のある台詞の数々は、ハードボイルドの真骨頂でしょうか。
個人的には、事件に関わる女性達への粋な優しさが印象的でした。主人公、犯人、そして読者の「大いなる眠り」の為に。
大いなる眠り Amazon書評・レビュー: 大いなる眠りより
4152093420
No.76
(4pt)

隠蔽の悲劇へのハードボイルド

財力と名声が故の隠蔽事件の複雑な絡み合いを、薄皮を剥ぐようにして暴いていく私立探偵フィリップ・マーロウの手並みは見事という他はありません。
一癖も二癖もある登場人物達と交わす、人生についての含蓄のある台詞の数々は、ハードボイルドの真骨頂でしょうか。
個人的には、事件に関わる女性達への粋な優しさが印象的でした。主人公、犯人、そして読者の「大いなる眠り」の為に。
大いなる眠り (創元推理文庫 131-1) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (創元推理文庫 131-1)より
4488131018
No.75
(5pt)

チャンドラーの世界を満喫

新訳でチャンドラーの名作がより良い表現でマーローの人物像が際立ち三作を何度も聴いています。ナレーションも素晴らしい。残念なのは長いお別れだけナレーターがあっておらず聴く気にならない。古屋敷さんの朗読での再版を切望します。
大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704643