大いなる眠り

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評判

大いなる眠りの評価:

3.95/5点 レビュー 62件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.95pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全94件 21〜40 2/5ページ
No.74
(5pt)

チャンドラーの世界を満喫

新訳でチャンドラーの名作がより良い表現でマーローの人物像が際立ち三作を何度も聴いています。ナレーションも素晴らしい。残念なのは長いお別れだけナレーターがあっておらず聴く気にならない。古屋敷さんの朗読での再版を切望します。
大いなる眠り Amazon書評・レビュー: 大いなる眠りより
4152093420
No.73
(5pt)

チャンドラーの世界を満喫

新訳でチャンドラーの名作がより良い表現でマーローの人物像が際立ち三作を何度も聴いています。ナレーションも素晴らしい。残念なのは長いお別れだけナレーターがあっておらず聴く気にならない。古屋敷さんの朗読での再版を切望します。
大いなる眠り (創元推理文庫 131-1) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (創元推理文庫 131-1)より
4488131018
No.72
(5pt)

金持ち老人の若き娘は狂ってる、病気だ

主人公で語り手の私立探偵マーロウは、元警官。

彼は自分を「私」と呼んで、ちょっと気取った一人称単数で語る探偵小説です。
この「私」という自称には、読者としてのワシは終始、違和感を感じましたでごわす。

かと言って、
<僕>では、育ちのよい坊ちゃんぽくて、大人になりきっていないようで、探偵なんかに似合わないし……
ひらがなの<わたし>では、なんとなくやわでオカマっぽいし……
<おいら>では、教養がなく、頭悪そうだし……
<自分>から<自分は>と呼ぶ人間では、
上役の忖度ばかりしている下級の軍人とか警官みたいであります。失礼、敬礼。
自分で自分の行動を決められない組織人っぽいし……

やっぱり<おれ>くらいってことになるのかな。

本書の書名『大いなる眠り』は、
<ザ・ビッグ・スリープ>と、カタカナのタイトルにしてほしかったでごわす。
『リトル・シスター』のように。

ビッグとかリトルは最早、日本語です。「大いなる」とか「ちっこい」とかの翻訳不要。
「小鳥くん(リトル・バード)」(262頁)は、ちょっと小馬鹿にした感じが出てて、
いい和訳だとは思いますが、
リトルは今や、カタカナが書ける小学生でも訳せそう。
幼稚園生だって、ぼくビッグ・バードちってるよ。

「彼女は君にはでかすぎる」(219頁)
「出ていってくれないか、スモール・サイズくん」(220頁)

こんな日本語の言外の深い意味だって、中学生でも分かるヤツには分かるよな。ですよね。
「スモール」も最早、日本語です。
「スモール・サイズくん」という「くん」付けのカタカナ書きで必要十分です。

「大いなる」という日本語は、「大」という文字が入っている割には、ビッグな感じがしません。
古臭い、黴臭い、加齢臭のする日本語ダッチューノ。やだ、古過ぎ。

ワシみたいな老人だって、『大いなる眠り』って何じゃい? って訊きたくなるもんな。
死のことか?
大便、小便じゃあ、あるまいし。眠りに大小はない。昼食後のチョイ寝は毎日するけどな。

歳をとれば、
「眠りは浅く、起きているとも眠っているとも見分けのつかんような、情けない代物」(13頁)になる。
睡眠時間だけ多くなるけど、眠った気が全然せえへん。多いなる眠り、なんちゃって。

情けないと言えば、昨日までグレート、グレートを頻発してた、どっかの大統領を思い出します。
大国小国をやたら強調する時代はやっと終わりました。
眠りについても、これからは、電気自動車の時代です。電気羊の眠りを考える時代です。

「死者は大いなる眠りの中にいるわけだ」(309頁)
「ほどなく彼もまた、ラスティー・リーガンと同じ、大いなる眠りに包まれるだろう」(310頁)

読書の好きな読者のワシも既に、一日24時間の半分(12時間)は、多いなる眠りに包まれ、
多いなる眠りの中にいる。じいちゃん、寝過ぎ、の孫の声が聞こえてくるけど。

「シカゴのオーバーコート(棺桶のこと)」(234頁)の中に片足、突っこんでいるわけだ。
ワシはもう半分、死んでいるのか。

本書に登場する老人ガイ・スターンウッド将軍なんて、「三分の二は死んでいる」(18頁)
「ただ時が来るのを待っている」(310頁)
「大いなる眠りに包まれる」日も近いだろう。

「それこそ時間に競争するみたいに」(308頁)
「まず妹をどこかの施設に入れることだ。二十四時間監視のついたところにね」(308頁)

「大いなる眠りに包まれる」までは、二十四時間毎に、無意識の浅い眠りがくり返される。
浅い眠りの中では、無意識の悪行も繰り返される。

恐いことです。
だけれども、「酒は助けにはならなかった」(310頁)

巻末の「訳者あとがき」は、力作です。
題して「警察にできなくて、フィリップ・マーロウにできること」

この「訳者あとがき」を読んで、読者のワシは、思い出しました。
行方不明になった子どもを、大勢の警察や消防団は何日かけても見つけられなかったのに、
スーパーヴォランティアのおじちゃんは、瞬く間に発見した話を。
「…くーん、どこだ?」
「ぼく、ここだよ」
大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704643
No.71
(5pt)

金持ち老人の若き娘は狂ってる、病気だ

主人公で語り手の私立探偵マーロウは、元警官。

彼は自分を「私」と呼んで、ちょっと気取った一人称単数で語る探偵小説です。
この「私」という自称には、読者としてのワシは終始、違和感を感じましたでごわす。

かと言って、
<僕>では、育ちのよい坊ちゃんぽくて、大人になりきっていないようで、探偵なんかに似合わないし……
ひらがなの<わたし>では、なんとなくやわでオカマっぽいし……
<おいら>では、教養がなく、頭悪そうだし……
<自分>から<自分は>と呼ぶ人間では、
上役の忖度ばかりしている下級の軍人とか警官みたいであります。失礼、敬礼。
自分で自分の行動を決められない組織人っぽいし……

やっぱり<おれ>くらいってことになるのかな。

本書の書名『大いなる眠り』は、
<ザ・ビッグ・スリープ>と、カタカナのタイトルにしてほしかったでごわす。
『リトル・シスター』のように。

ビッグとかリトルは最早、日本語です。「大いなる」とか「ちっこい」とかの翻訳不要。
「小鳥くん(リトル・バード)」(262頁)は、ちょっと小馬鹿にした感じが出てて、
いい和訳だとは思いますが、
リトルは今や、カタカナが書ける小学生でも訳せそう。
幼稚園生だって、ぼくビッグ・バードちってるよ。

「彼女は君にはでかすぎる」(219頁)
「出ていってくれないか、スモール・サイズくん」(220頁)

こんな日本語の言外の深い意味だって、中学生でも分かるヤツには分かるよな。ですよね。
「スモール」も最早、日本語です。
「スモール・サイズくん」という「くん」付けのカタカナ書きで必要十分です。

「大いなる」という日本語は、「大」という文字が入っている割には、ビッグな感じがしません。
古臭い、黴臭い、加齢臭のする日本語ダッチューノ。やだ、古過ぎ。

ワシみたいな老人だって、『大いなる眠り』って何じゃい? って訊きたくなるもんな。
死のことか?
大便、小便じゃあ、あるまいし。眠りに大小はない。昼食後のチョイ寝は毎日するけどな。

歳をとれば、
「眠りは浅く、起きているとも眠っているとも見分けのつかんような、情けない代物」(13頁)になる。
睡眠時間だけ多くなるけど、眠った気が全然せえへん。多いなる眠り、なんちゃって。

情けないと言えば、昨日までグレート、グレートを頻発してた、どっかの大統領を思い出します。
大国小国をやたら強調する時代はやっと終わりました。
眠りについても、これからは、電気自動車の時代です。電気羊の眠りを考える時代です。

「死者は大いなる眠りの中にいるわけだ」(309頁)
「ほどなく彼もまた、ラスティー・リーガンと同じ、大いなる眠りに包まれるだろう」(310頁)

読書の好きな読者のワシも既に、一日24時間の半分(12時間)は、多いなる眠りに包まれ、
多いなる眠りの中にいる。じいちゃん、寝過ぎ、の孫の声が聞こえてくるけど。

「シカゴのオーバーコート(棺桶のこと)」(234頁)の中に片足、突っこんでいるわけだ。
ワシはもう半分、死んでいるのか。

本書に登場する老人ガイ・スターンウッド将軍なんて、「三分の二は死んでいる」(18頁)
「ただ時が来るのを待っている」(310頁)
「大いなる眠りに包まれる」日も近いだろう。

「それこそ時間に競争するみたいに」(308頁)
「まず妹をどこかの施設に入れることだ。二十四時間監視のついたところにね」(308頁)

「大いなる眠りに包まれる」までは、二十四時間毎に、無意識の浅い眠りがくり返される。
浅い眠りの中では、無意識の悪行も繰り返される。

恐いことです。
だけれども、「酒は助けにはならなかった」(310頁)

巻末の「訳者あとがき」は、力作です。
題して「警察にできなくて、フィリップ・マーロウにできること」

この「訳者あとがき」を読んで、読者のワシは、思い出しました。
行方不明になった子どもを、大勢の警察や消防団は何日かけても見つけられなかったのに、
スーパーヴォランティアのおじちゃんは、瞬く間に発見した話を。
「…くーん、どこだ?」
「ぼく、ここだよ」
大いなる眠り Amazon書評・レビュー: 大いなる眠りより
4152093420
No.70
(5pt)

金持ち老人の若き娘は狂ってる、病気だ

主人公で語り手の私立探偵マーロウは、元警官。

彼は自分を「私」と呼んで、ちょっと気取った一人称単数で語る探偵小説です。
この「私」という自称には、読者としてのワシは終始、違和感を感じましたでごわす。

かと言って、
<僕>では、育ちのよい坊ちゃんぽくて、大人になりきっていないようで、探偵なんかに似合わないし……
ひらがなの<わたし>では、なんとなくやわでオカマっぽいし……
<おいら>では、教養がなく、頭悪そうだし……
<自分>から<自分は>と呼ぶ人間では、
上役の忖度ばかりしている下級の軍人とか警官みたいであります。失礼、敬礼。
自分で自分の行動を決められない組織人っぽいし……

やっぱり<おれ>くらいってことになるのかな。

本書の書名『大いなる眠り』は、
<ザ・ビッグ・スリープ>と、カタカナのタイトルにしてほしかったでごわす。
『リトル・シスター』のように。

ビッグとかリトルは最早、日本語です。「大いなる」とか「ちっこい」とかの翻訳不要。
「小鳥くん(リトル・バード)」(262頁)は、ちょっと小馬鹿にした感じが出てて、
いい和訳だとは思いますが、
リトルは今や、カタカナが書ける小学生でも訳せそう。
幼稚園生だって、ぼくビッグ・バードちってるよ。

「彼女は君にはでかすぎる」(219頁)
「出ていってくれないか、スモール・サイズくん」(220頁)

こんな日本語の言外の深い意味だって、中学生でも分かるヤツには分かるよな。ですよね。
「スモール」も最早、日本語です。
「スモール・サイズくん」という「くん」付けのカタカナ書きで必要十分です。

「大いなる」という日本語は、「大」という文字が入っている割には、ビッグな感じがしません。
古臭い、黴臭い、加齢臭のする日本語ダッチューノ。やだ、古過ぎ。

ワシみたいな老人だって、『大いなる眠り』って何じゃい? って訊きたくなるもんな。
死のことか?
大便、小便じゃあ、あるまいし。眠りに大小はない。昼食後のチョイ寝は毎日するけどな。

歳をとれば、
「眠りは浅く、起きているとも眠っているとも見分けのつかんような、情けない代物」(13頁)になる。
睡眠時間だけ多くなるけど、眠った気が全然せえへん。多いなる眠り、なんちゃって。

情けないと言えば、昨日までグレート、グレートを頻発してた、どっかの大統領を思い出します。
大国小国をやたら強調する時代はやっと終わりました。
眠りについても、これからは、電気自動車の時代です。電気羊の眠りを考える時代です。

「死者は大いなる眠りの中にいるわけだ」(309頁)
「ほどなく彼もまた、ラスティー・リーガンと同じ、大いなる眠りに包まれるだろう」(310頁)

読書の好きな読者のワシも既に、一日24時間の半分(12時間)は、多いなる眠りに包まれ、
多いなる眠りの中にいる。じいちゃん、寝過ぎ、の孫の声が聞こえてくるけど。

「シカゴのオーバーコート(棺桶のこと)」(234頁)の中に片足、突っこんでいるわけだ。
ワシはもう半分、死んでいるのか。

本書に登場する老人ガイ・スターンウッド将軍なんて、「三分の二は死んでいる」(18頁)
「ただ時が来るのを待っている」(310頁)
「大いなる眠りに包まれる」日も近いだろう。

「それこそ時間に競争するみたいに」(308頁)
「まず妹をどこかの施設に入れることだ。二十四時間監視のついたところにね」(308頁)

「大いなる眠りに包まれる」までは、二十四時間毎に、無意識の浅い眠りがくり返される。
浅い眠りの中では、無意識の悪行も繰り返される。

恐いことです。
だけれども、「酒は助けにはならなかった」(310頁)

巻末の「訳者あとがき」は、力作です。
題して「警察にできなくて、フィリップ・マーロウにできること」

この「訳者あとがき」を読んで、読者のワシは、思い出しました。
行方不明になった子どもを、大勢の警察や消防団は何日かけても見つけられなかったのに、
スーパーヴォランティアのおじちゃんは、瞬く間に発見した話を。
「…くーん、どこだ?」
「ぼく、ここだよ」
大いなる眠り (創元推理文庫 131-1) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (創元推理文庫 131-1)より
4488131018
No.69
(5pt)

マーロウの男気が素敵すぎて

チャンドラーの作品を読むのは2冊目。おもしろいですね。マーロウの冷静でシュールな姿が素敵です。今回もミステリアスな内容になっていて、どうストーリーが展開されるのか楽しみながら読みました。
大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704643
No.68
(5pt)

マーロウの男気が素敵すぎて

チャンドラーの作品を読むのは2冊目。おもしろいですね。マーロウの冷静でシュールな姿が素敵です。今回もミステリアスな内容になっていて、どうストーリーが展開されるのか楽しみながら読みました。
大いなる眠り Amazon書評・レビュー: 大いなる眠りより
4152093420
No.67
(5pt)

マーロウの男気が素敵すぎて

チャンドラーの作品を読むのは2冊目。おもしろいですね。マーロウの冷静でシュールな姿が素敵です。今回もミステリアスな内容になっていて、どうストーリーが展開されるのか楽しみながら読みました。
大いなる眠り (創元推理文庫 131-1) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (創元推理文庫 131-1)より
4488131018
No.66
(4pt)

ストーリーなんて関係ない

驚くことに、作中でいくつか起こる殺人のうち、未解決のまま本編が終わります。
「誰が犯人なのですか」と聞かれた作者は「知らない」と答えたそうです。
これは読者の想像に任せる、という意味ではなく、本当に何も考えてないのだと思います。
この作品に限らず、マーロウ物はチャンドラーが別で書いた短編をいくつもつなぎ合わせて書かれていることが影響しているそうです。

でもそんなの関係ねえ。

マーロウが抽斗からウイスキーを飲んだり、タフな振る舞いをするこの空気を吸いたくて何度でも読んでしまいます。自分にとって大切な感情を呼び覚ますために想い出の場所に立ち返るように。

ところでマーロウ物にでてくる「オールドフォレスター」はあまり出回ってないようで、私が立ち寄ったいくつかのバーではおいてませんでした。
大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704643
No.65
(4pt)

ストーリーなんて関係ない

驚くことに、作中でいくつか起こる殺人のうち、未解決のまま本編が終わります。
「誰が犯人なのですか」と聞かれた作者は「知らない」と答えたそうです。
これは読者の想像に任せる、という意味ではなく、本当に何も考えてないのだと思います。
この作品に限らず、マーロウ物はチャンドラーが別で書いた短編をいくつもつなぎ合わせて書かれていることが影響しているそうです。

でもそんなの関係ねえ。

マーロウが抽斗からウイスキーを飲んだり、タフな振る舞いをするこの空気を吸いたくて何度でも読んでしまいます。自分にとって大切な感情を呼び覚ますために想い出の場所に立ち返るように。

ところでマーロウ物にでてくる「オールドフォレスター」はあまり出回ってないようで、私が立ち寄ったいくつかのバーではおいてませんでした。
大いなる眠り Amazon書評・レビュー: 大いなる眠りより
4152093420
No.64
(4pt)

ストーリーなんて関係ない

驚くことに、作中でいくつか起こる殺人のうち、未解決のまま本編が終わります。
「誰が犯人なのですか」と聞かれた作者は「知らない」と答えたそうです。
これは読者の想像に任せる、という意味ではなく、本当に何も考えてないのだと思います。
この作品に限らず、マーロウ物はチャンドラーが別で書いた短編をいくつもつなぎ合わせて書かれていることが影響しているそうです。

でもそんなの関係ねえ。

マーロウが抽斗からウイスキーを飲んだり、タフな振る舞いをするこの空気を吸いたくて何度でも読んでしまいます。自分にとって大切な感情を呼び覚ますために想い出の場所に立ち返るように。

ところでマーロウ物にでてくる「オールドフォレスター」はあまり出回ってないようで、私が立ち寄ったいくつかのバーではおいてませんでした。
大いなる眠り (創元推理文庫 131-1) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (創元推理文庫 131-1)より
4488131018
No.63
(5pt)

小説の楽しさを思い出させてくれた翻訳に感謝

推理小説や探偵諸説は好きなのですが、どうも翻訳モノは言い回しが独特なことが多く、読んでいてじれったく感じてしまい、若いころはともかく、年を取ってくるとあまり長続きしません。

そんな中、こちらの作品は有名な村上春樹の新訳版ということで、何気なく手に取ってみました。村上春樹の作品は読んだことがないので、どんなものかと最初はドキドキしておりました。しかし、読んでみるとやっぱり言い回しが気になってしまい、回りくどい喋り方にイライラすることに。やっぱりダメかと思ったのですが、なぜか先の展開が気になり始め、気が付くと二週間、毎日読んでいました。

仕事が終わって寝る前の、少しの時間に読んでいただけなのですが、読んでいない間はフィリップ・マーロウがいる世界を早く読みたくてウズウズしてしまう自分にビックリしました。本の中の世界に引っ張られているというか、不思議な感じでした。

チャンドラーの独特で、かつ、魅力的な世界観が確立しているとして高い評価を受けている本作ですが、それを追体験させてくれた翻訳に感謝しています。久々に小説で楽しい時間を過ごせました。
大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704643
No.62
(5pt)

小説の楽しさを思い出させてくれた翻訳に感謝

推理小説や探偵諸説は好きなのですが、どうも翻訳モノは言い回しが独特なことが多く、読んでいてじれったく感じてしまい、若いころはともかく、年を取ってくるとあまり長続きしません。

そんな中、こちらの作品は有名な村上春樹の新訳版ということで、何気なく手に取ってみました。村上春樹の作品は読んだことがないので、どんなものかと最初はドキドキしておりました。しかし、読んでみるとやっぱり言い回しが気になってしまい、回りくどい喋り方にイライラすることに。やっぱりダメかと思ったのですが、なぜか先の展開が気になり始め、気が付くと二週間、毎日読んでいました。

仕事が終わって寝る前の、少しの時間に読んでいただけなのですが、読んでいない間はフィリップ・マーロウがいる世界を早く読みたくてウズウズしてしまう自分にビックリしました。本の中の世界に引っ張られているというか、不思議な感じでした。

チャンドラーの独特で、かつ、魅力的な世界観が確立しているとして高い評価を受けている本作ですが、それを追体験させてくれた翻訳に感謝しています。久々に小説で楽しい時間を過ごせました。
大いなる眠り Amazon書評・レビュー: 大いなる眠りより
4152093420
No.61
(5pt)

小説の楽しさを思い出させてくれた翻訳に感謝

推理小説や探偵諸説は好きなのですが、どうも翻訳モノは言い回しが独特なことが多く、読んでいてじれったく感じてしまい、若いころはともかく、年を取ってくるとあまり長続きしません。

そんな中、こちらの作品は有名な村上春樹の新訳版ということで、何気なく手に取ってみました。村上春樹の作品は読んだことがないので、どんなものかと最初はドキドキしておりました。しかし、読んでみるとやっぱり言い回しが気になってしまい、回りくどい喋り方にイライラすることに。やっぱりダメかと思ったのですが、なぜか先の展開が気になり始め、気が付くと二週間、毎日読んでいました。

仕事が終わって寝る前の、少しの時間に読んでいただけなのですが、読んでいない間はフィリップ・マーロウがいる世界を早く読みたくてウズウズしてしまう自分にビックリしました。本の中の世界に引っ張られているというか、不思議な感じでした。

チャンドラーの独特で、かつ、魅力的な世界観が確立しているとして高い評価を受けている本作ですが、それを追体験させてくれた翻訳に感謝しています。久々に小説で楽しい時間を過ごせました。
大いなる眠り (創元推理文庫 131-1) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (創元推理文庫 131-1)より
4488131018
No.60
(5pt)

想定どおりの品質。でも良い。

好きなものを期待どおりに味わいながら、でもスリルを楽しめる。
大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704643
No.59
(5pt)

想定どおりの品質。でも良い。

好きなものを期待どおりに味わいながら、でもスリルを楽しめる。
大いなる眠り Amazon書評・レビュー: 大いなる眠りより
4152093420
No.58
(5pt)

想定どおりの品質。でも良い。

好きなものを期待どおりに味わいながら、でもスリルを楽しめる。
大いなる眠り (創元推理文庫 131-1) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (創元推理文庫 131-1)より
4488131018
No.57
(4pt)

人物描写は見事だが謎解きミステリとしては今一つ

双葉氏の旧訳を十代の頃読んだ時はどこがいいのかわからなかった。同じ旧約を今回再読して名作と言われる所以がようやく理解できた。現実性に富んだ人物描写が見事で特に大金持ちのスターンウッド老将軍の二人の娘、姉のヴィヴィアンと妹のカーメンの強烈な個性が鮮やかに描き分けられている。ただ登場人物はチンピラやペテン師が多く人間的魅力のある人物があまりいない。強いて挙げれば終盤に登場する「銀鬘(シルバー・ウイグ)」くらいであろうか。ただ彼女も善良な常識人でしかなく他の偽悪的な人物たちの中ではそれが目立つだけという感もある。

物語は前半が3つの殺人事件の解明、後半はヴィヴィアンの失踪した夫リーガンの行方を追うという展開で生き生きとした会話やスリリングなアクションの中で名探偵マーロウが鮮やかに真相を解明していく。

ただ、前半は事件としては通俗で格調は低く真相が判明しても特に感心するものはなかった。後半は凶悪な殺人鬼との対決となるがこれも事件としては結果的には本筋とは直接関係が無いためやや興ざめであった。

前半の最後で事件の新聞記事をマーロウが読むシーンがあるがこれはマーロウが解明した真相とは若干異なっておりこのへんも皮肉がよくきいている。終盤でマーロウがスターンウッド将軍に語るセリフ「僕はシャーロック・ホームズでもファイロ・ヴァンスでもない」(p253)には驚いたがこれも本格物への皮肉であろうか。またラストにタイトルの「大いなる眠り」という言葉が出て来るが、これも人間の死という尊厳なるものをネタにしてヒーローを気取る従来の名探偵たちへの痛烈な批判となっているのではなかろうか。

なお、中島河太郎氏の解説が非常に参考になった。
大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704643
No.56
(4pt)

人物描写は見事だが謎解きミステリとしては今一つ

双葉氏の旧訳を十代の頃読んだ時はどこがいいのかわからなかった。同じ旧約を今回再読して名作と言われる所以がようやく理解できた。現実性に富んだ人物描写が見事で特に大金持ちのスターンウッド老将軍の二人の娘、姉のヴィヴィアンと妹のカーメンの強烈な個性が鮮やかに描き分けられている。ただ登場人物はチンピラやペテン師が多く人間的魅力のある人物があまりいない。強いて挙げれば終盤に登場する「銀鬘(シルバー・ウイグ)」くらいであろうか。ただ彼女も善良な常識人でしかなく他の偽悪的な人物たちの中ではそれが目立つだけという感もある。

物語は前半が3つの殺人事件の解明、後半はヴィヴィアンの失踪した夫リーガンの行方を追うという展開で生き生きとした会話やスリリングなアクションの中で名探偵マーロウが鮮やかに真相を解明していく。

ただ、前半は事件としては通俗で格調は低く真相が判明しても特に感心するものはなかった。後半は凶悪な殺人鬼との対決となるがこれも事件としては結果的には本筋とは直接関係が無いためやや興ざめであった。

前半の最後で事件の新聞記事をマーロウが読むシーンがあるがこれはマーロウが解明した真相とは若干異なっておりこのへんも皮肉がよくきいている。終盤でマーロウがスターンウッド将軍に語るセリフ「僕はシャーロック・ホームズでもファイロ・ヴァンスでもない」(p253)には驚いたがこれも本格物への皮肉であろうか。またラストにタイトルの「大いなる眠り」という言葉が出て来るが、これも人間の死という尊厳なるものをネタにしてヒーローを気取る従来の名探偵たちへの痛烈な批判となっているのではなかろうか。

なお、中島河太郎氏の解説が非常に参考になった。
大いなる眠り Amazon書評・レビュー: 大いなる眠りより
4152093420
No.55
(4pt)

人物描写は見事だが謎解きミステリとしては今一つ

双葉氏の旧訳を十代の頃読んだ時はどこがいいのかわからなかった。同じ旧約を今回再読して名作と言われる所以がようやく理解できた。現実性に富んだ人物描写が見事で特に大金持ちのスターンウッド老将軍の二人の娘、姉のヴィヴィアンと妹のカーメンの強烈な個性が鮮やかに描き分けられている。ただ登場人物はチンピラやペテン師が多く人間的魅力のある人物があまりいない。強いて挙げれば終盤に登場する「銀鬘(シルバー・ウイグ)」くらいであろうか。ただ彼女も善良な常識人でしかなく他の偽悪的な人物たちの中ではそれが目立つだけという感もある。

物語は前半が3つの殺人事件の解明、後半はヴィヴィアンの失踪した夫リーガンの行方を追うという展開で生き生きとした会話やスリリングなアクションの中で名探偵マーロウが鮮やかに真相を解明していく。

ただ、前半は事件としては通俗で格調は低く真相が判明しても特に感心するものはなかった。後半は凶悪な殺人鬼との対決となるがこれも事件としては結果的には本筋とは直接関係が無いためやや興ざめであった。

前半の最後で事件の新聞記事をマーロウが読むシーンがあるがこれはマーロウが解明した真相とは若干異なっておりこのへんも皮肉がよくきいている。終盤でマーロウがスターンウッド将軍に語るセリフ「僕はシャーロック・ホームズでもファイロ・ヴァンスでもない」(p253)には驚いたがこれも本格物への皮肉であろうか。またラストにタイトルの「大いなる眠り」という言葉が出て来るが、これも人間の死という尊厳なるものをネタにしてヒーローを気取る従来の名探偵たちへの痛烈な批判となっているのではなかろうか。

なお、中島河太郎氏の解説が非常に参考になった。
大いなる眠り (創元推理文庫 131-1) Amazon書評・レビュー: 大いなる眠り (創元推理文庫 131-1)より
4488131018