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名もなき星の哀歌
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名もなき星の哀歌の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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久しぶりに夜通し小説を読んだ。 読みながら途中で「おや?」と思ったことを細かく回収していってくれるのでとてもワクワクして読めた。 概してミステリ小説はナルシスティックというか、言葉繰りが独特で読んでいて疲れるものが多いが本作はわかりやすい言葉で描かれていて内容にスッと入っていけた。 作家の次回作も楽しみ。 | ||||
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舞台設定、ストーリー、人物関係、全てが良く作られている 予想外の展開や張り巡らされた伏線。ドンドンとその世界に引き込まれていきます | ||||
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期待はずれ | ||||
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謎解きテクニックに走るミステリの濫造に辟易してしばらくこのジャンルから離れていたのだが、久しぶりに読んでみてまだ物語としてのミステリも生き残っていたかとワクワクしながら最後まで読み切った。 特殊設定物なのでご都合的になるのは致し方ないところ。謎解きの大筋は途中で見当がつくが、この物語の面白さはそういうところではないだろう。読者が想定する「設定」の使い道はちゃんとわかっていますよと押さえつつ、ラストへ向けての畳み掛けはお見事。他の作品も読んでみたいと思った。 | ||||
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絶賛している人がいるので、期待して読みました。 が、これは推理小説ではないです。 恋愛小説として感動なさる方がいるのでしょう。 「店」「記憶屋」にまずリアリティがない。リアリティを持たせるなら、きちんと設定してほしい。 特殊設定そのものは別にいいのですが、設定は矛盾なく作り込んでほしい。 指摘されておりましたが、ご都合主義が多いです。ネタバレ 。 。 。 。 。 。 。 。 。 保科に関する記憶が集まりすぎ。多くを顧客にしているわけでもないだろうに。 郵便は住所さえ合えば届くものではありません。配達員はどこにどんな名前の人が住んでいるか把握しています。なので「○○方」などの表記がない非住人には確認がありますし差出人に戻ります。 新人の男性が銀行窓口になることはまずありません。専用の操作機械のオペレーション研修を受けた人が窓口に座ります。良平が投信を営業で回る社員ならしっくりきます。 あと1円でも違ったら全業務を中止にして探す、なんてことは数十年前の都市伝説です。 殺そうとしたジュンと互いにそのことを知っているのに、そ知らぬ顔して仕事の会話をする。いろいろと理由をつけていますが、違和感しか感じない。 ほか、石塚に窓口で身分をばらして石塚がその場でスムーズに対応したり(普通は突っ込むと思うんです)、細かい部分に違和感を感じるところが多すぎて、集中できませんでした。 記憶を失うこと=死ぬ、これは推理小説としてはありえません。 恋愛小説ならあり(むしろ、大好きな設定)なので、やはりこれは恋愛小説です。 冴えない主人公、ヒロイン(何故か冴えないはずのヒーローを好きになる、お決まり設定) 当て馬の親友、こういうキャラクターで成り立つ小説は、ネットにあふれています。 推理も恋愛もご都合主義的なところはまさしくネット小説です。 美少女と一緒に困ったり解決したり、を読みたい人には楽しめるでしょう。 推理小説としての面白さは感じませんでした。 期待が高くて辛口になってごめんなさい。 | ||||
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時間を忘れて読みました。めちゃくちゃ面白かったです。 久しぶりに好きな作家さんができました。 初期の辻村 深月さんの作品を読んだ時のような、勢いや今後への期待感がありました。 意外と賛否が分かれており、たしかにミステリーと言い切っていいかは思うところがあります。 ライトなSFミステリーとして極上のエンタメ作品であるのは保証します。 伊坂幸太郎や辻村深月さんが好きな方なら、間違いなく楽しめるかと。 今後も応援させて頂きたいと思います。 | ||||
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日に日に生きづらくなってきている、日本に物申したい気持ちで感想を述べる。 一人一人キャラクターの個性がしっかりしており、まるでひと昔前のタランティーノ作品を見ているようで、軽快なリズムで作品を読み進めることが出来る。 ロジックを伴った秀逸なプロットもさることながら、一番感心したのは読者の倫理観と作者の倫理観を擦り合わせていく細かな作業を怠らなかった点である。 「私はこう考える。あなたは違うように考える。でもそれって自然なことですよね。」 といわんばかりの作者の意図が感じられ、読んでいて気持ちが良かった。 みな異なる背景を背負い、苦しみながら生きていく中で突きつけられる現実は、時に残酷である。ただそれがゆえ、面白い。 そういった、当たり前ながら、日々忘れがちな「種々雑多な他人の生活を許容する楽しさ」を再確認させてくれた。 確かに、記憶の売買は一部の批判にある通り、エキセントリックな設定ではあるが、そもそもひと昔前の日本には、今の日本のような不自然な完璧を求める全体感は無かったと思う。 客からのクレームに怯え、非の打ちどころの無いマニュアルで対抗していくよりは、多少ミスをしても、従業員の自由を認めていた日本を懐かしく感じた。 | ||||
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第5回新潮ミステリー大賞受賞作。記憶を売買できる「店」で働く良平と健太は、「店」を利用し路上シンガーソングライターの星名の過去を追う。 物語の肝の記憶を売買できるという要素をより活かすためか、老夫婦の話が長過ぎたり、また医者一家焼死事件の真相も物足りなく感じました。 各章の合間に記憶のエピソードを差し込む工夫もあり、設定も良く練り込まれていると思いますが、物語の大枠は目新しいとまでは言えず、ミステリー大賞作品として手に取る読者には、違和感があるかもしれません。 | ||||
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客の「記憶」を廃棄・抽出可能な"水晶"を使って「客の『記憶』を転売(取引)出来る『店』」を舞台とした物語。この「店」で働く事になった良平と健太が一応の主人公。「個人のアイデンティティ=『記憶』」という着眼点は悪くはないと思うが、所詮は与太話である。"水晶"はデータベースの如くに<save,retrieve,delete,share>が可能な上に、ある人物の記憶を他人に移植する事も可能だと言うから、どんな話が紡がれても読者は驚かない。 そして、2人が"水晶"の力を使って探偵を始めるという展開が強引かつ不可解。冒頭である客が売った保科という少女の記憶と2人が渋谷で見た星名(題名はここから来ていると思う)という路上シンガーとを結び付ける試みだが、探偵をする動機がサッパリ分らない。読者としては、語られるシーンが誰かの記憶(移植された記憶かも知れない)なのか、実際に起こったものなのか、フェイクなのか区別が付かないので、物語に惹き付けられない。朧げながら分かるのは、星名が"ナイト"(nightとknightを掛けている)を探して全国で路上ライブを行なっている事、保科を(好きで)苛めるツヨシという男の子が誰か(多分"ナイト")に突き落とされて川で溺れるのを保科が見た事、大人になって保科と男とが喫茶店で会い、保科が「人殺し」と罵った上に、「この歳になっても、まだツヨシは私の足を引っ張るの?」と憤る姿、保科の実家近辺の医師一家放火事件の唯一の生き残りの剛史という人物が居る事(ツヨシをカタカナで書いている点が弱い)。 終盤を読んで、良平と健太の2人共「店」で働く前に「記憶移植」されている事が判明し、バカバカしくなった。これではマトモな読者をバカにしている。「店」のルールも「記憶」の扱い方のルールも恣意的で、作者の手前勝手だけが目立つ愚作だと思った。 | ||||
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第5回新潮ミステリー大賞受賞作。一部ネタバレがあるので、未読の人はご注意下さい。 記憶を売買できるというファンタジーめいた内容の青春小説。ミステリー的要素はあるが、それはあ くまでもファンタジーの中での謎であり、論理的な解決を目指す「本格推理」の要素は皆無に近い。 新潮ミステリー大賞の受賞作は、正直言ってこれまで裏切られ続けてきたので、今回も何も期待せず、 いや、「どうせまたダメだろう」という先入観をもって読み始めた。 読み始めてしばらくは、「やっぱりミステリーじゃなかった」、「特に面白い話でもないな」と感じ、 ページをめくる気力があまり沸かなかった。 しかし我慢して読むと、最後のシーンでは思わず涙する程だった。これだけであれば☆5個を与えて も良い。その意味で、お勧めの小説ではある。読んで損はない。が、それまでの部分に瑕疵が多いこと を考えると、手放しでは誉められない。その理由は…… ・星名ひとみと初めて会ったとき、良平は変装していたが、その後変装なしで会うのだから、その良平 こそがナイトだと、(中学生以降会っていないとしても)その時点で確実に分かるのでは? ・星名が襲われて包丁で切りつけられた、つまり殺されかかった。なのに、その相手(ジュン)に会い たいと星名が言い出したとき、すんなりと良平と健太が応じるのはおかしい。 ・実際に星名がジュンに会ったとき、何事もなく仕事(記憶の売買)の話をするだろうか? ・良平は記憶を「売り」、かつ他の記憶を「移植」したから、良平が過去の健太の記憶を持っていない のは分かるが、単に記憶を「移植」されただけの健太が良平のことを覚えていないのはあり得ないの では? ・健太も良平も共に過去の記憶がない、という前提だったとしても、過去に係わっていた二人がまた、 たまたま巡り会って物語が始まるのは偶然が過ぎる。つまりこれらの「ご都合主義」が多すぎる。 ・記憶の売買方法や、移植、改ざん方法などに関する説明がやや複雑で分かりにくい。 ・過去の記憶と現在のシーンとかがめまぐるしく入れ替わるので、頭を整理しないと混乱してしまう。 ・ちょっと詰め込み過ぎ。ミステリーだから推理の要素を入れようとしたのかも知れないが、医者一家 放火殺人事件とか政治家の話とか、いろんな要素が絡んでいて、複雑さを増している。その割に、い かにして確実に死ぬように放火したかの説明がなされていない。 ・そもそもこれが「ミステリー」と呼べるのか? 新潮「ミステリー」大賞の受賞作だと期待している 読者は裏切られることになる。 よって、☆3.5個くらいとしたいが、ないので3個とした。 | ||||
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新潮ミステリー大賞受賞作。 伊坂先生の帯コメントに惹かれて購入しました。 端的にいうと、面白いです。 ファンタジーな設定を違和感なく理解できるような展開の巧みさや、伏線回収の爽快感といった、ミステリーとしての出来はもちろん秀逸だと思います。 加えて、「現在の私にとって記憶とは、どのような意味を持つものか」といった形で、テーマそれ自体を自分に引きつけずにはいられないような、考えさせられる作品でした。 さらには、ディテールが好きです。 主題の深さに潜り込みそうになる私を引き上げてくれるような、特有のコミカルさが心地よいです。 例えば何度も出てくる居酒屋のシーン。主人公たちの掛け合いを始め、細かな描写に何度クスリとさせられたことか。 きっと、細かい部分にも筆者のこだわりが詰まっているのでしょう。 そのこだわりがとても好きです。 これが処女作とは信じられません。 好きな作家がまた一人増えました。 これからも応援しています。 | ||||
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ファンタジーノベル、マンガの原作としてなら、そこそこ良作。話の展開はなめらかだし、いろいろな要素の絡め方もうまい。 幼馴染の純愛もので、ノスタルジックな味わいだし、悪人が出て来ない後味の良さもある。そういう話が好きな人ならおススメ。 だが新潮「ミステリー」大賞でしょ? これは貴志先生が「釈然としない」と怒られるのも無理はない。 ミステリとしては欠陥品です。そもそも「記憶を売買できる」という設定は、全然「大胆な発想」じゃないし。 それこそ「世にも奇妙な物語」にありそうなレベル。それでも物語世界がそれを包み込んで構成されているならまだいいけれど、舞台はリアリズムで書かれているので、違和感が強くてシラけてしまう。 しかもご都合主義的なアイテムてんこ盛り。人間の脳内を監視してコントロールできる「錠剤」とか、もう呆れてしまう。これだけご都合主義だと、どんなに意表を突く展開でも、「どうせなんでもありなんだもんな」と全然驚かない。 | ||||
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売れる少年漫画の鉄則と文中に出てきたように第1話に散りばめられた謎、そしてその謎解きに読者が成功した時物語の謎解きが加速して答え合わせをする快感、その場限りのエンディングでなく未来を感じさせる終わり方等、とても楽しい本でした。売れる少年漫画の鉄則は僕の考え過ぎなのかもしれませんが、それ以外にも散りばめられた伏線を回収し、とても密度の濃い、とても練られた文章で非常に濃密な読書の時間でした! | ||||
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後半、疾走感とともに物語にどんどん吸い込まれて本を閉じることができなくなりました。そして心温まるラストと最後の最後にちょっとしたユーモア。読み終えたときの虚無感が、いかに良作であったかをあらわしていました。 哀しいのに悲しくない、何度も読みたくなる作品です。 | ||||
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拝読させてもらいました。読みやすく惹き込まれる内容でした。 | ||||
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新潮ミステリー大賞の最終選考会で伊坂幸太郎氏が絶賛、貴志祐介氏がそれに真っ向から反論、残る道尾秀介氏が最終的には伊坂氏側について受賞決定といういきさつだったらしい。貴志氏はエライ! 卓見である。いやしくも歴史ある文芸出版社の名を冠した賞でこのような駄作をよいしょするなんて考えられない。もう金輪際この賞の受賞作品を読もうという気にはならない。以上。 | ||||
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新潮ミステリー大賞を受賞した大作ということで思わず購入。記憶の売買が出来るという設定から既に引き込まれつつ、その後もテンポ良く展開していくストーリーや散りばめられた伏線の見事な回収っぷりに、「本当にこれが処女作なのか」と疑う程の完成度でした(最近の新人作家の作品「屍人荘の殺人」との比較で言えば、ストーリー展開は本作、トリックは屍人荘、という個人的印象です)。是非、映画化などで見てみたい作品でもあります。そして何より次回作が待ち遠しいです。 | ||||
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購入して直ぐに読み終えてしまいました。それくらいストーリーやキャラクターに入り込めましたし、続きが気になる展開・構成でした。記憶取引というフィクションの下、様々なテーマ・メッセージが描かれており、新潮ミステリー大賞に選ばれるのも納得の、完成度の高い作品だと思います。 | ||||
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