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傲慢と善良
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傲慢と善良の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全486件 141~160 8/25ページ
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予備知識なしで読み始めました 最初はストーカーに追われて行方不明になった女性を救う物語かと思ったので物語中盤までは展開の緩慢さにイライラして「何を読まされているのだろう?」と読むのをやめようと思いましたが第1章の終盤あたりから物語が急展開しそこからは一気にスピード感を持って読み進めました 人は皆誰しも「人よりも幸せになりたい」といった優越さを感じたい生き物だと思います そういった口にはしにくい心理が丁寧に描かれて多くの人に思い当たる微かな後ろめたさのようなものを突きつけられます 婚活の苦労や親の束縛は男女問わず主人公と同世代の人なら共感する事も多いかと思います 真実の苦しみと切なさが愛しく感じてしまうのは贔屓目でしょうか 時を経て再び巡り合う架と真実が向き合うラストシーンにハラハラしますが目頭が熱くなると共に爽やかな読了感を味わえました スマホSNS全盛の現代にとって現代病とも言えるテーマですが見栄や自己美化はずっと昔からあったモノでそれをデジタル世代をテーマに描かれた快作だと思います | ||||
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この作品を読んで、人間が誰かと接触する時に感じる、精神世界の全てが的確な表現で言語化されていることに感嘆した。 前半は架パート、後半からは真実パートとして展開していきクライマックスはあぁ、という流れだった。ただどこを切り取っても、共感したり動揺したり唖然としたり… 繊細な人なら特に心に刺さる描写が多くて、どっぷり疲れると同時に、あの時の感情は自分だけじゃなかったんだという安心材料にもなった。とにかく読めば分かるという、生きるための聖書のような役割もあるかもしれない。 しかしラストは感動して涙が出た。 結婚は、そりゃあんだけ親密なら結ばれるでしょうよと、傍からしたら当たり障りない儀式かもしれない。でも、そこに至るまでの経緯として、出会い恋愛決断と色々ある。もどかしい距離にある心を互いに手繰り寄せるにつれて、傲慢さに失望したり、善良さに安堵したり…二人にしか知りえない秘密があってもいいと思った。 特に姉の希実が言った、生きるための悪意や打算的なことはどうしようもなく悟るもの、人から教わると思ってること自体がナンセンスというのは、自分が完璧に自立できない理由だと気付かされた。映画も絶対見よう。 | ||||
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毒親育ちの人に読んで欲しい。 小説って毒親がよく出てくるからまたか…とうんざりしたけど、真実パートになってから世界が変わり始め、最後まで読んで幸せな気持ちになった。 主人公二人が一緒に離れながら成長したからこその結末をたくさんの人に知って欲しい。 | ||||
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小説の内容自体は面白かったのですが 主人公の一人の名前が「真実(まみ)」で、何度出てきても「しんじつ」と読んでしまう。。 マミや真美など他にいくらでもあるでしょうに、なぜ小説に向かない漢字にしたのでしょう? | ||||
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恋愛観に感して、少し見つめ直さないといけない出来事が最近あって手を取った。第一部の"架パート"から既に共感の嵐であった。恋愛初心者では無いながらも、これまでの恋愛では結婚を決断できるほどの強い確信を相手に持つことができず、いざ失ってみてから相手がいかに大事であったかに気づくと共に、現代の形の"婚活"を通じて出会った真実にどこか"ピンとこない"という感情を持つ。自分自身にも思い当たる描写であったように思う。そして、真実の失踪によって架自身も考えを整理していく過程は自分自身の今の感情の整理の過程とすごく類似したものに感じた。またこの"まみの実態"に迫る過程においては、"しんじつ"に迫る手に汗を握る展開に、自分自身に鋭利なものが刺さる感覚を覚えつつも、頁を捲る手を止めることができなかった。 そして、"真実"について核心に迫った後の第二部。"真実"にスポットが当てられたパートは尚更、苦しくも自分自身にも深く響くでもものであった。果たして自分は、"傲慢"に相手を値踏みしてなかっただろうか?無自覚な"善良"が相手を不快にさせることはなかったと言えるだろうか?自分自身も「自己評価は低いくせに、自己愛が半端ない」うちの1人の人間ではなかっただろうか、と改めて問いかけられた気がした。真実の言葉を借りるのであれば、それでも自分は「一人で生きられるほど、強くない」、きっとこれから、真実と架のように大変な思いをしながら、「一緒に生きていける大切な人」を探していくのだろう。この本は、現代の恋愛と結婚における教科書になりうると感じた。 解説の朝井リョウさんも言及されていたが、この作品の登場人物は普遍的な人間心理が微細に描かれており、どの登場人物にも共感してしまう場面が多かった。自分自身の考えをも"因数分解"される感覚になりながら読み進めていた。この本を通じて認識した自分自身の"傲慢"と"善良"は、今後の自分の人生においてまた見つめる日が来るだろう。そして自分もまた、真実と架のようにその自分自身を見つめ直し、その先の次の場所へ一歩を踏み出せる日が来ることを願う。 | ||||
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1ページ目から緊迫感のある描写に引き込まれ,久々に寝不足になりながら一気に読んでしまいました。 恋愛小説となっていますが,サスペンスやミステリーものに近いと思います。 登場人物の描写や情景がそこまで書いてなくてもありありと浮かぶ表現がすごい。 今の自分の幸せをかみしめつつ,長く付き合っていてもわからない他人の頭の中というものが空恐ろしく感じられました。 | ||||
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登場人物全てに感情移入出来る、素晴らしい解像度の高い作品。個人的には普通の人達として描かれている架の女友達が、嘘つきとして描かれているシーンが秀逸でした。世の中、社会に生かされてるのか、個人の意思で生きているのか分からない人生を送っている方々が大半、と思うと、ちょっとゾッとしました。 | ||||
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かつて若い頃…誰にでも経験のある恋愛の駆け引きや微妙な心の動きが 物語で綴られていて妙に納得してしまいました。面白かった! | ||||
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評判が良いので読んでみた。 展開もいいし、なんかハッとすることが多い。自分の胸に手を当てて考える人も多いのではないか。 | ||||
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私は好きでしたよ | ||||
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映画になったので購入。表紙はあまり好かない。奈緒さんは好き。 | ||||
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心にグサグサくる言葉ばかり。 ピンとくるこないって言うのは相手に対する評価(自分に対して相手は何点か?)が低いってこと。 なんとなく感覚で決めていたけど、言葉にされると確かに納得させられた。 自己肯定感は低いのに自己愛は強いって、本当にグサグサくる言葉でした。 自分のこれからの人生相手を見つけるときに傲慢にならないよう定期的に読むべき本だと思った。 | ||||
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真実(マミ)なのですが、たまにしんじつと読んでしまう〜。 | ||||
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現代の婚活事情をベースにした恋愛ストーリーを、ミステリー仕立てにした小説です。 男性側の主人公である架(かける)は、イケメンで恋愛経験も豊富ないわゆる勝ち組の男性ですが、根は素直で元カノが他の男性と結婚し幸せに過ごしていることを知り、過去の恋愛をいつまでも引きずり後悔している40歳手前の(無意識も含めた)「傲慢」な男性です。 女性側の主人公である真実(まみ)は、ちょっと控えめで母親の庇護の下に地方都市で素朴に育ちましたが、地方での婚活がうまく行かず東京に出てきた30代半ばの(自立できない)「善良」な女性です。 このふたりの主人公が婚活市場で出会い、傷つき、再生するというお話ではあるのですが、私が一番印象に残っているのは、ひとが他人を「値踏む」という行為の傲慢さに関しての著者の観察眼です。 婚活というのは、つまるところお互いの値踏み合戦と言い代えることもできるのでしょうが、この作品で著者はその値踏み合戦を超えた先にある「大恋愛」( by 石母田おばあちゃん)をラストで鮮やかに描いて見せてくれます。 ところで、題名からもわかるように辻村深月はオースチンが好きで、作風も意識しているのですね。 | ||||
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人と向き合う、全ての人に、 これが正しいではなく一つの考え方として。 読み応えがありました。 | ||||
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電子書籍最高 | ||||
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愛する人から情を受けるのは、喜び? それに応えるのは、負担? 自分らしく生ようと、愛する自分と愛される自分の心はしっかりと、自身と相手を見つめているのか?認め合っているのか? 愛とは情とは、自己欲による抑圧ではなとと思い知らされました | ||||
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読めば読むほどに引き込まれていきます! 映画化も楽しみ | ||||
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すごいの一言。誰しも抱えているだろう感情などをこれでもかと言語化しているのがすごい。日本の少子化問題など的外れな政策が多いが、この本読んで現状把握してほしい。結婚したくてもできないんですよ。 | ||||
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娘との向き合い方にも、考えさせられるものがあった。恋愛小説の枠を超え、深かった。 | ||||
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