■スポンサードリンク
傲慢と善良
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
傲慢と善良の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全441件 21~40 2/23ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めはミステリーと思って読み始めました。 いつまで経っても婚活の解説ばかり延々と登場人物の口を介して聞かされる。それはそれで興味深く、自分の若い頃に照らして考えさせられたけど、ストーリーに抑揚がないなぁ、と少し退屈してました。 でも、ヒロイン失踪の前日の出来事から、俄然面白くなり一気に読み終えました。 読み終えた後、前半部分を読み返すと、伏線があちこちにあって、これまた面白い。何度も読み返したくなる良作でした! 私は60代のジジイですが独身の娘たちに読ませたい小説です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の思考に対して、また、婚活という分野について、作者の解像度が高く、深くのめり込む。 現代の婚活に対して、残酷かつ的確に表現されている言葉がたくさん出てきて、すごく傷つく。胸にグサッとくる。それが美しくて心地よい。知的好奇心と納得感がどんどん満たされる作品。 素敵な作品と、自分の心に問いかけるきっかけを、ありがとうございます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1日で読み終えるくらい引き込まれました。 みんなにオススメです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
きつい。 描写が細かくてキツイ。 そう感じるほど、素敵な文章だった。 ほぼ、小説を読んだことのない私だからこそ、おすすめする。 登場人物が、今まで会った誰かと重なる。嫌なことまでしっかりと思い出してしまう。 それほど、登場人物の描写が細かくて、解像度が高い。鮮明な人物像と共に、心をかき乱される。 許せない人を思い出しながら、許されざる感情を抱いた自分を見つめながら、答えの出ない問いに延々と向かい続ける文章だった。 私は、ろくに恋愛をしたことがないので、傲慢さにばかり目が行ったが、恋愛したことがある人は、相手や自分を認める苦難と幸せの視点から読めると思う。 人を見るとき、自分の価値観に拘り、品定めをするように見てしまう人の性が、あまりに我が事で、大変辛かったが、かつてなく感動した小説だった。 たぶん、出版社にファンレター書きます。たぶん。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この小説は、結婚を題材にしていますが、内容は自分が無自覚に抱いている自分の値段と相手の値踏みを炙り出すようなものです。正直、読んで抉られて辛かったです。謙虚で自信なさげにいても、心の底では自分を高く値段をつけているヤツは多い。おそらく自分も。明石家さんまがよく言っていた言葉を思い出します。「こんなはずじゃなかったと悩むヤツは自分を高く見積もり過ぎている。自分を正しく見れているヤツは失敗や上手くいかない事があってもこんなもんかと納得できると。」まさにそう。 話は変わるが、心理の世界では、相手を「良い人」「悪い人」と一括りに理解している事を部分対象と言う。未熟な内は相手の一部分でしか理解出来ない。自分も学生の時、良いコーチ、悪い先生など区別していた。しかし、大人になると、誰しも良い部分と悪い部分があると統合して見れるようになる。この本で言うと、相手に「傲慢と善良」があると理解できる。昔から「酸いも甘いも」とあるようにどちらも受け入れられるようになるという訳だ。傲慢でないと、自己決定は出来ない。(自分は出来るんだと言う自信も傲慢かは生まれてくる)かといって、自分を見極め謙虚さや我を出さない事も大事。つまり善良さだ。シーソーのように場面場面でバランス取りながら生きているのが我々だろう。 登場人物で、女友達が2人には最初厚かましいヤツだと感情を持った。しかし、あの2人は嫉妬(悪い部分)と主人公を心配する部分(良い部分)からあのようなお節介をしたと理解すれば‥なんて思った。長文失礼しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すごい本でした。 特に結婚相談所の小野里と架のシーンでは、嫌な汗をかきながら一気に読んでしまいました。 普段は取り繕っている内面の汚い部分が言語化されたように感じました。 人に点数をつけて見ている所、マッチングアプリで当たり障りない会話を続け変な人と思われないようにふるまうところ、婚活と就活が似ているところなど、なるほどなと思うところがたくさんありました。 後、真実の昔の自分を知ったら架はきっと付き合わないだろうという言葉もぐっときました。 いつまでも学校でのカーストのようなもので人を見ている自分がいることを改めて感じました。ただ、最後の架と真実のように一人の人として見つめていきたいと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初は、火車なサスペンスかなと思っていましたが、純愛ものでした。超純愛。もっとコメディ色が強いものは読んだことがありますが、この作品は2人が真面目だし、もっと重苦しい空気が漂っています。個人的は初体験の時に、架優しいなと思いました。泣きそうです。 当方は主人公2人の中間な年齢の真実みたいな人(容姿はよくないですが)なので内容的にグサグサと刺さったり刺さらなかったりしました。こういう経験などはとっくにお済みの方には物足りない内容かなと思います。 しかし、女性の作者なだけあって女性の邪悪さの伝わり方が秀逸です。小野里さんの名言とかあるみたいですが、あの人も傲慢ですね。ああいうもので収入を得ているのなら、30後半の方々が腕の見せ所。でも自分でべらべらお話しされるあたりは善良な方ですね… 親は省略いたして、希美は傲慢。教えてやれよ、意地悪じゃん。 そして、今回レビューを書いている1番の目的は、架の女友達たちへの愚痴です。 邪悪ですよね。自分たちは打算的とはいえ最善あったと思い込もうとしている。傲慢を装った善良にみせかけた、邪悪さです。 なんとなく架を優良物件と思っているあたり、狙っていたのでしょうし、自分たちと同族でなければ相手と認めたくなかったのかなと。陽キャというか、なんとなくスクールカーストの中間上位あたりの嫌な空気感を感じました。 また、自分の実際の友人も、架みたいな元旦那さんと元旦那氏の友人夫婦とお話した後に、浮気を疑われ離婚しています。作者先生の巧みな言葉選びによるリアリティにびっくりとともに、その元旦那友人たちと美奈子たちが重なり、イライラしました。文字によってこんなに揺さぶられるとは。 美奈子はアユを100点としていましたが、架は振られていなければ100点などつけていなかったとわかっていたでしょうに。善良にみせた傲慢さですよね。若き皆様、お気をつけを… この物語のゴールである結婚の先にも真の物語は続いていきます。 主人公2人への好感度が非常に高い自分としては、この先も2人に幸多からんことを(自分にも良い出会いが欲しいものです) ここまでお目通しいただき、ありがとうございます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ものすごく売れている本ということで読みました。この物語は読む年代によって、読後感が違うと思いました。どう違うのかは読んだ人同士で話してみれば面白いとおもいます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
婚約者の失踪を追い求める中で人間の持つ 傲慢さや善良さが上手く表現されている 婚活、恋愛小説でとても良い作品だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
10代、20代の頃に読んでもピンとこなかったかもしれませんが、30過ぎればこの作品を存分に堪能できるのではないかと思います。 お勧めの作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「子ども時代に親から過干渉された人は、同年代との共感性が乏しくなる」という感じの物語。なんかメンヘラがどうやって製造されているのかが分かった気がする。そして私はメンヘラが好きなのかもしれないという事も・・・一回目は真実ちゃんは凄くかわいいなぁと思ったけど、2回目読んでみたら確かに架くんの周りの人たちが言っている事も的を得ていて、2度おいしいというか何というか。学生時代は恋愛経験豊富な人の話聞いて「他人に時間使うのに意味あるの?」って思っていたけど、読んでいてすごく面白くて恋愛したいなって思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
を的確に、辛辣に表現していて、とてもなっとく感があった。もし私が婚活中だったら、読んでいたら辛くなる内容だった。でも婚活に限らず、誰かを選ぶ、友達を選ぶ、そんな時無意識の中で、自分にふさわしい相手を、という傲慢さが必ずあるのだなと自覚。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
男には書けない小説。女子のことが少しはわかる。売れている理由がわかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
突然姿を消した婚約者(女性)を探す中で、その女性が生きてきた人生が徐々にみえてくるという、ミステリ的にはよくあるパターン。しかし物語全体で考えるとミステリ要素は少なく、婚活の実態を描く中で、結婚とは何か、人はどのような基準で相手を選ぶのかを考えさせる婚活小説となっている。 前半は婚約者を探す男性視点、後半は姿を消した女性視点で描く2部構成となっていて、それぞれにモノの見え方・感じ方が大きく異なるところが面白い。 ただ読み手の年齢層・世代により、感じ方が大きく変わるように思う。むき出しの感情が描かれているが、還暦を超えた自分としては、なかなか感情移入しにくかったというのが本音。30代あたりの方が読むとかなりささるかもしれない。 他の辻村作品とはかなり色合いが異なるが、他作品でお馴染みの登場人物が出てきた時はやはりうれしくなった。辻村ファンなので。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
オチは読めるのだけれど、ラストに至るまでのさまざまな登場人物の描き方が秀逸 読みながら自分も登場人物のあり、なし を判断していることに気づき、そもそもが自分も傲慢であることに気づく。 人は家庭や学校や習い事や会社などさまざまなものから影響を受けて、十人十色で形作られていくものである。 私はそれでも、何かに自分が形作られたものではなく、自身で選び取った結果だと思いたい。 個人的には親が子に与える影響はやっぱり大きいなぁとっ自身の子供への向き合い方も考えさせられた | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ただただ面白い。あっという間に読み終えて、自省してしまう小説。でも終わり方が良かったので後味が良い。また読み返したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
親が子どもを支配しそれを生き甲斐だと感じる親。 また30にもなって親に従い生きている子ども 現代にも多くい存在しそうな関係だと思った また自分が架なら真実とは結婚しない しかし真実にも選ばれるなにかしら良さがあったのだろう | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
はじめは只淡々と進む話の内容にやや単調な感じを受けたが、読み進めるうちに中に入り込んでいく感覚に。途中、自分と照らし合わせ色々考えさせられる所もあった。最後まで読んで本当に良かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
会社の昼休み、毎日少しずつ読んでいました。もっと続きを読みたいと日々が楽しみになりました。もちろん、楽しいという感情だけじゃない物語ですが、人の心の動きが鮮明で、こちらも感情移入をして読みました。出会えてよかった作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後の20ページで号泣しました。 途中、この話はいるのかとか、 ちょっと気分が悪くなりようなエピソードもありました。 しかし、それらのどれもこれもが 最後に繋がっていると思いました。 いい話だと思いました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!