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(短編集)
千年図書館
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千年図書館の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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ホラー,ファンタジ,SF,さらには寓話のようなものまで,強く引き込んでおきながら, ガラリと姿を変える結末と読後感が何とも言えず,時に息を呑んでしまうほどのそれらは, 全五編,どれも『全てはラストで覆る!』と『強烈な余韻』の謳い文句に偽りはありません. 特に外国が舞台となる二編は,日本の学生を扱ったほかと比べるとなじみが薄いせいか, 未知への不気味さが息苦しさを漂わせており,まとわりつく重みの中でたどり着く結末は, 目の前が開けていくようでありながら,閉ざされてもいくような,強く,鈍い光を感じます. その一方でミステリ的な手法が,物語やひっくり返る終盤の流れにうまく作用をしており, 驚きや畏怖もあれば,切なさや優しも映し出し,粒の揃った幻想奇譚となっている印象です. また,片山若子さんの装画も素敵で,独特な雰囲気の本作によく合っているのではと思います. | ||||
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