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六死人



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【この小説が収録されている参考書籍】
六死人 (創元推理文庫 (212‐2))
六死人 (1984年) (創元推理文庫)

六死人の評価: 3.50/5点 レビュー 6件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

死んだふりをして皆殺しをたくらむ奴は誰だ?

原著1931年刊、邦訳刊行1984年、原題 Six Hommes Morts。

 五年前、大金持ちになる夢を胸に世界じゅうに飛び立った六人の青年たち。そしいま彼らは再会のため、それぞれが帰国の途に着いていた。だが、そのうちの一人が客船から海に落ちて行方不明になってしまう!やがて、一人、また一人と、何者かに次々と殺されてゆく・・・。(以上、紹介文から抜粋)
 
 主人公サンテール君は犯人ではないとまずは仮定して、姿を消した残り五人の中の誰が実は生きていて皆殺しをたくらんでいるのか?動機は明白、生き残った者が全員の資産を継承できるから。サンテール君が途中で殺される可能性もあるのですが、もし生き残ったら、最後に彼の前に姿を現すもう一人は、間違いなく四人を手にかけた殺人者のはずです。その瞬間を想像すると、この短めの物語の残りページが少なくなっていくにつれ、ハラハラが大きくなっていく。ウェンズ氏が登場しないサスペンスに書き直してもいいくらいです。また、フレンチ・ミステリ特有の’BGMが感じられない’文体も、通常は物足りなさを感じさせますが、本作ではハラハラを増幅させるのに寄与しています。
 一方、「そして誰もいなくなった」に先立つ・・・という紹介には少々同意しかねますな。あちらは離島に一堂に会してからひとりずつ減っていくのに対し、こちらは全員が顔を合わせる前の段階で欠けていくのですよね。違いはそれ以外にも人数とか諸々あるけれど、このシチュエーションの違いはけっこう大きいですよ。やはり本作は、あちらよりも作品として小粒です。まあ、古いフレンチ・ミステリはその小粒さがいいのですが。
六死人 (創元推理文庫 (212‐2))Amazon書評・レビュー:六死人 (創元推理文庫 (212‐2))より
4488212026

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