ウェンズ氏の切り札
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原著1932年刊、現代教養文庫1993年刊、原題 Les Atouts de M.Wens/Zero。 ステーマンの最初の作品は1929年の出版なので、エラリー・クイーンと同じ。英米基準でみれば黄金期の作家です。また、それ以前1924年から同僚の新聞記者サンテールと共著したミステリもあるので、さらに古いフィリップ・マクドナルドと同期ですね。フィリップ・マクドナルドが近年邦訳が増えているのに対して、ステーマンはまだまだの感じがあります、残念。 さて、収録された2篇のうち「ウェンズ氏の切り札」は、単純なアイディアひとつを膨らませた物語ではありますが、意表を突く真相で驚きを誘います。ただしミステリを読みなれた読者には容易に見当がつく水準ですが。 もう1篇の「ゼロ」は、偶像強奪で原住民の恨みをかった考古学者が密室で変死する謎を、主人公の新聞記者ミシェルの祖母が、ミシェルが描いた新聞記事のみを手掛かりに真相を見抜き、マレーズ警部を驚嘆させます。ただ、冒頭謎の占い師がミシェルに残したメモ「ゼロ」の意味と、エピローグの女の死は、あまりストーリー上重要ではない気がしますが。それにしても、占い師の正体も解くべき謎にしてほしかったなあ。。 2編ともに脇役でマレーズ警部が登場して笑い者になりますが、「マネキン人形殺害事件」(角川文庫)では彼が主役を務めます。 | ||||
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「ウェンズ氏の切り札」と「ゼロ」、二つの長編(量的には中編かな)が収録されています。 殺人事件の容疑者全員に確かなアリバイがなく、丹念に一人一人調べていくうちにアッと驚く結末をむかえる「ウェンズ氏の切り札」、占い師からの予言を受ける神秘的な場面で幕を開け、警察を悩ませた密室殺人事件の謎を意外な人物が解決する「ゼロ」。 どちらもよく出来た本格ミステリで、探偵作家ステーマンの力量が十分にうかがえる一冊です。 | ||||
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