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横道世之介



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【この小説が収録されている参考書籍】
横道世之介
横道世之介 (文春文庫)

横道世之介の評価: 4.14/5点 レビュー 177件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全141件 41~60 3/8ページ
No.101:
(4pt)

おもしろい!

とても読みやすいです!小説に慣れてない人が読むといいかもしれません。都会の大学生っていう内容です。大学生って色々なつながりができたり、びっくりすることが起こったりおもしろいですよね!時間が有り余っているからなのでしょうか。リアルに世之介のような体験をしてる人もいるはず。
横道世之介 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:横道世之介 (文春文庫)より
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No.100:
(5pt)

とても気に入ってます

一度目は知人に借りて読んで、今回はKindleで購入して読みました。
最初は良さが分からないのですが、最後は号泣しました。
途中からものすごく引き込まれて、世之介のことばかり考えるようになります。
なんとなく最近気持ちが晴れないなー、という方に特におすすめです。
横道世之介 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:横道世之介 (文春文庫)より
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No.99:
(4pt)

寧ろ細部に魂が宿る良作

※ネタバレ有り
吉田修一氏については、「悪人」を読んで高い娯楽性と深いメッセージ性を兼ね備えた近年稀な傑作で文句無く5☆、「パレード」は雰囲気だけで実は中身の無い駄作で1☆、「怒り」を読んで、「悪人」程のレベルには無いにしろ、それなりに読ませ、考えさせる3.7☆位の価値は有る作品であると感じた。
知人から勧められ、4冊目に手に取った氏の作品がこの「横道世之助」である。

偶然な要素であるが、吉田氏は当方と同じ長崎の出身、年齢もほんの少し上くらいで、ほぼ同世代と言って差し支えない。
最初に言うと、この本の良さは、実に細部に魂が宿っているところだと思う。
奇をてらった個性的なプロットや斬新なエンターテイメント性等を求める読者は退屈してしまうかも知れないが、地方からバブルも末期に差し掛かる頃の都に上京した、何と言うかトホホな感じの冴えないが憎めない、多くの人が自分の一部を投影出来るが実際にはいそうでいない若者の、これまたトホホな感じだがほのぼのした日常が中心となる、ノスタルジックかつモラトリアムな感じの、言ってみれば他愛も無い話が大部分である。

そうなって来ると、この中でいかにもフィクションで人目を惹きやすい、ステレオタイプなお嬢様がこの大して取り柄も無い若者に恋するラブストーリーの部分や、ありゃまた出て来たよ的な加藤の同性愛ネタ(吉田作品4作目になると、このキャラクターが出て来た段階で何となく想像がつく)等は、他愛無い日常の描写が秀逸なだけに一寸醒める部分にもなってしまった。
(でも、2人が付き合っている事を確認する場面で祥子がカーテンにくるくると自分の体を巻いてしまう場面は、何だか純粋培養のお嬢さんが本当にやりそうで微笑ましかった。)

逆に、かつて能天気だった従兄に東京で再開すると、魅力的な女性に振られたショックで変貌し、(おそらく)村上春樹的な世界観にかぶれ、その後小説家になると言い出して親戚一同を困らせたり、ハイカラで自分を可愛がってくれた祖母が亡くなった時の世之助及び周囲の心の動きを伝えるさり気ない描写の数々、高校のときの元彼女で、今は友達と付き合っているさくらとの故郷長崎での再会のひと時、そして時は元に戻らない事を2人で感じ、独り東京に「帰る」描写、若くして子供を産む事を決心して大学を辞めた友達カップルの出産のエピソード等、一見その辺にありふれている様な出来事の細部の描写は秀逸で、小説の中のキャラクターが経験する「他人事」をまるで自分の事の様に感じさせる事に成功している。
これは優秀なStory Tellerをもってしても、中々難しい事である。

そして、20年後に世之助と関わった人々が回想するシーンは、他愛もなくトホホだけど人を和ませる青春日記に切ない深みを与えている。
そこは、それぞれの青春時代からのそれぞれの距離を否応無く感じさせる描写である。
世之助が40歳で亡くなっている事に付いては読者それぞれ思う所はあると思うが、私は、多くの人に心に残る青春時代と言うものが有って、それは大抵の場合、他愛も無いありふれたもので、それでも一人一人にとっては愛しいもので、でももうその時の自分と大人になった今の自分との間には断層が出来ていて、決して戻る事は出来ないと言う事の暗喩なのかもしれないと思った。
その、「他愛も無くありふれていた、でも愛しい戻らない青春の日々」の象徴が世之助ではないかと。

回りに「高級娼婦」と言われながらも世之助が一時恋焦がれていた千春が、世之助が亡くなったニュースを聞いて何かを思い出そうとするが思い出せない場面はとてもリアルに感じる(同じ様に、誰かにとって自分が忘れられない存在である事も知らないで、その人の事を思い出す事も無く日々を送っているのかも知れない)。
でも、20年後の祥子は世之助を思い出して不覚の涙をこぼす。必ず誰かには誰かがいるものだと言う事もリアルであって欲しい(これは「悪人」にも共通したテーマの一つなのではないかと個人的に思う)。

随分長いレビューになってしまったが、アマゾンは1~5☆のレビュー単位なので4☆としたが、実際4.3☆位の価値は有ると思う。
お金を払って買って、手元に置いておく価値は充分あると思います。

今度映画も観てみようと思った。
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No.98:
(4pt)

吉田修一が描く青年群像

限りなく埼玉な東京に住む上京したての18歳。嫌みのない図々しさが人を呼び、呼ばれた人の頼みは断れないお人好し。とりたててなんにもないけれど、なんだかいろいろあったような気がしている「ザ・大学生」。どこにでもいそうで、でもサンバを踊るから、なかなかいないかもしれない。なんだか、いい奴。吉田修一が放つ、究極の青春小説!
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No.97:
(5pt)

忘れられない物語

長崎から上京し、大学生活を送る横道世之介の一年間を描いた青春小説。

チャランポランで、真直ぐで、間が抜けていて、図々しくて、憎めない、世之介は、愛されるとはいかないまでも、いつまでたっても懐かしい存在だ。

本作品は、平々凡々で、大きな事件など起こりはしないけれど、忘れられない物語となっている。世之介と彼をを取り巻く人々のその二十年後が、所々で挿入されるという構成のなせるワザだろうか。

(金言)「大切に育てるということは「大切なもの」を与えてやるのではなく、その「大切なもの」を失ったときにどうやって乗り越えるか、その強さを教えてやることではないかと思う。」

珍しい明るくポップな語り口だけど、そこは吉田修一さんだけに、きっちりホロ苦さは残してある。ラストはぐっとくる。
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No.96:
(5pt)

やさしい人

読み始めはなんだか頼りないお調子者の主人公だなと思っていたが、読み進めるうちに世之介がすごくいい男だと思えてきて、どんどん好きになった。人間としてやさしい。普段はぐうたらでも、いぜ友人が困っていたら打算もなく、力を貸して応援する。祥子は世之介の魅力をちゃんと理解していた人だ。20年後のシーンが時々はさまれているのが、キラキラした青春時代と対比されていて、とてもせつなく感じた。すごく好きな小説。
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No.95:
(5pt)

大切なものが多すぎる人へ

本当に大切なものに気づけるような感覚は、反面要らないものに気づくことだと思います。
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No.94:
(5pt)

タイトルにビビらず!!

吉田先生の話はいつもソワソワして読みますが、こちらは最高!!
情景も思い浮かびやすいし、なにより皆が世之介という男を好きになります!老若男女問いません!

是非ご覧あれ〜
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No.93:
(5pt)

面白い

素直に面白いと思います。
急激なドラマチックな展開みたいな話ではありませんが、こんな生き方が出来たらいいなぁと思いました。
似たような書籍を探そうと思います。
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No.92:
(5pt)

ここ数年で読んだ中で一番良かった

登場人物がどれも魅力的で引き込まれる。情景が目の前に浮かぶような鮮やかな描写はさすが。筆者の作品は多く読んできたが、この作品は珍しく影が無いというか爽やかさに満ちている。約10年前に私も大学から上京したが共感できるところが本当に多く、切ないような、でも嬉しいような、甘酸っぱい気持ちを呼び起こされた。
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No.91:
(5pt)

記憶の中のあのひと

ちょっと最後のほうはやや衝撃的で、なんとも言えない感じだったが読後感は良い。
へんてこな名前ながらそこまで変な人でもない、いやむしろいい人である世之介が大学進学のため上京してくるところからはじまり、
友情をはぐくみ、青春をそれなりに生きていく。
関わった友人たちのその後の人生の節々で、それぞれ何とも言えない印象を与えていく世之介。
それでも、決定的な影響を与えるでもなくなんとなく、後年あんなやついたな…と思い出される。
人々は世之介とかかわった日々の中で、自分の無垢だった若かりし日々を振り返る。

加齢すると、似たような人種の世界で生きることになることが多い。
しかし、若い時代はそれこそ、いろいろな人のごった煮の中で生きていく。
あの人どうしてるかな?と思い出すのは確かにこのくらいの年代が多いかも。
何とも言えない思い出とともに、たくさんの今はかかわりのない、それでも自分にすこしづつ影響をあたえた人々を思い出す。
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No.90:
(5pt)

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No.89:
(4pt)

淡く深い味わい

平凡で何にでもYESと行ってしまう人の良さと。普通の範囲のズルさを兼ね備えた大学生を主人公としたお話。

物語に大きなアップダウンや劇的なイベントはありませんが
登場人物たちと自然に出会い、愛すべき主人公の人間性に触れ、そしていつの間にか別の道に分かれていく
そんなエピソードを重ねるうちに、物語の味わいが染み込むように深まってきます。

また。リアルに描かれる主人公の東京での大学生活が
自分の大学時代の自由、不安、怠惰、希望、期待などが入り混じった生活を思い出せてくれるのもいいです。
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No.88:
(4pt)

ただ善良であること

主人公世之介は、特に賢くもないがバカでもなく、至極働き者でもないが適当に働き、適当にスケベだか大した欲もなく、小賢しく悪いことも考えず、流れにまかせてのんびりと生きている。愛されて育った子供のように素直で善良。とくにどうという特徴もないけれど、こういう人はやっぱりいいもんです。
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No.87:
(5pt)

最高の小説

4〜5時間掛けて一気に読みましたが、終盤は涙が止まりませんでした。
良い意味で純粋に感動させてくれます。

地方から上京してきた主人公が、都内の大学(おそらく法政大学)に入学してそれからの1年を綴っています。
何気無い人との関わりの大事さ、またそのことによって影響を受けた人たちのその後などが語られます。

私自身が10年と少し前に同じように法政大学の近くの大学に入学した頃の思い出なども重なり、あーわかるわかると共感できる部分や主人公ならではの人柄の良さ・純粋さに「そうきたかぁ」と関心したり…と内容にぐいぐい引き込まれました。

私のように30代の男性にはもちろんおすすめですが、万人に勧められる最高の作品だと思います。
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No.86:
(5pt)

何度も読みたくなる青春

これは一度読むだけじゃなく、何度も読むことでもっと面白くなります。

正直一度目は話の流れがうまく掴めなかったのですが、
読む度に物語の"風景"や"匂い"だったり、世之助の"感情"がじんわりと伝わってきて、心が暖かくなりました。

買って損しない作品だと思います。
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No.85:
(5pt)

愛すべき凡人

本作は吉田修一氏による青春ドラマ。
2013年に映画も公開されている。

描かれている時代はまだバブルがはじけていない1980年代が中心となる。
舞台は東京、ときどき長崎。

大学に進学すると同時に長崎から上京した世之介。
成り行き上入ることになってしまったサンバサークルや地元の同級生を通じて様々な人に出会い、普通に過ごす。
そう、世之介は特に目立つイケメンでもなく、飛び抜けた才能の持ち主でもなく、普通の大学生なのである。
どちらかというと気が小さく、ちょっとセコく、ズルもする世之介。
小説のタイトルともなる主人公としてはなんとも物足りないキャラクターと思いきや、これがなんともジワジワとくる。
愛すべき凡人というか、なんとも表現がむずかしい。
これは読んだ人にしかわからないと思う。

物語はちょいちょい時を超え、大学時代に世之介と関わった人たちのその後(20年後くらい?)を垣間見せてくれる。
その誰もが世之介をボンヤリと思い出す。「そんなヤツがいたなぁ」と。
かつて世之介と時を共にした彼らの未来の姿も、実に様々で面白かった。

終盤は意外な結末だった。
映画も是非観たい。
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No.84:
(5pt)

新宿の青天井

初めて吉田作品を読んだのですが、非常に心地よい作品で一生大切にしたい作品の一つになりました。
その理由の一つに手厚い心理描写なのではないかと考えています。特に印象深い場面を挙げるならば、祥子が世之介に対して「世之介さん」から「世之介」に呼称を変えた以降に用いられる羞恥やぎこちなさを表した「世之介・・・」の「・・・」や、その後に世之介がホテルに誘い出した時に動揺で思わず祥子が「世之介・・・」ではなく、「世之介さん」と慣れ親しんだ関係の呼称に変わる場面。そこからより一層伝わる二人の初々しさ、微妙な距離感。他にも、夏休みや祖母の急逝に伴う世之介の帰省時に於けるさくらと世之介の二人だけでの会話や所作。などと、著者の手厚い人物描写によって虚構と現実が程よい塩梅を帯びている点が非常に気に入ったのだと思います。
世之介の様に、僕はこれからも、そして死後でさえも誰かにとって大切な存在であり、そっと僕を思い出してもらえるような人間になれるのだろうか。ふと、自問しています。過去を顧み、生き方を見直し、襟を正す。そういうきっかけにもなった本でした。
横道世之介 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:横道世之介 (文春文庫)より
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No.83:
(5pt)

世之介くん大好き

面白かった。
世之介くんと同じ時代に大学生だった私にはまさにツボ(≧∇≦)

電車の中でなんどか吹き出してしまいました(^^)
横道世之介 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:横道世之介 (文春文庫)より
4167665050
No.82:
(4pt)

“普通”がミソ!

著者はどこにでもいる地方から上京した平凡な大学生、横道世之介。
…という題目すら世に溢れているが、本書はほんとうに“どこにでもいそう”な大学生で、母校でも石を投げれば必ず当たりそうな少年である。

しかし、本書はその“普通”がミソなのだ。どんな“普通”の人生でも人は誰かの影響で色んな方向へ変化し、それが「大学生の時のあいつ…名前なんだっけなぁ」と言うレベルのやつでさえ、何かしらの影響を与え、人々は人生の色々な帰路へ進んでいくのである。
72億人には程度の差はあれ72億通りの“ドラマチック”が人生に転がっており、その“ドラマチック”にも色んな人が絡み合ってできている。

本書は上京したての大学生が主人公であるが、境遇が今の自分と重なる部分が多く(西武新宿線だし!)、徐々に東京に慣れてきた行動や気持ちの変化が手に取るように分かって嬉しいような切ないような…。
文章も平易で読みやすく、高校生でも楽しくさらっと読めると思います。
特に、大学生にはお勧めの一冊です。電車の中で是非読んでみては(あわよくば西武新宿線で)。

著者:吉田修一(法政大学経営学部卒、本書で柴田錬三郎賞を受賞)
発行:2012.11.10 第1刷
読了:2015/04(044/08)★4.4
横道世之介 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:横道世之介 (文春文庫)より
4167665050

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