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横道世之介
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横道世之介の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全141件 21~40 2/8ページ
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読みやすいし、面白いが、最後が尻すぼみ感がある。 でも『続』があるので、そっちに書かれてるのかな | ||||
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目下、読んでいます | ||||
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映画版をテレビで見て興味がありました ストーリーはほぼ映画と同じですが十分に楽しめました | ||||
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18歳の横道世之介の大学生活の1年間と、彼の友人達の今後を描いた物語。 大変な事件が続いても、世之介の愛されるキャラクターと行動に、"のほほん"とまとまってしまう青春小説。 「世之介と出会った人生と出会わなかった人生で何かが変わるだろうかと、ふと思う。たぶん何も変わりはない。ただ青春時代に世之介と出会わなかった人がこの世の中には大勢いるのかと思うと、なぜか自分がとても得をしたような気持ちになってくる。」 | ||||
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あの頃の自分とオーバーラップして街並みやヒトや世之助、切なくて暖かい。 | ||||
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バブル絶頂期に、長崎県の田舎から東京の大学(位置からして法政大学と思われるw)に出てきた横道世之介くんの、青春を描いた小説である。 読み終えて、帯に「人生のダメな時期を温かく照らす青春小説の金字塔」とあることに気づいたが、まさに至言である。 小説では、リーマンショック以後の現代と20年前の世界が往還しつつ描かれているのだが、現代においてカメラマンとなった世之介が代々木駅でホームから転落した人を救おうとして、はねられて死ぬ。 そして小説の最後に、学生時代に世之介の恋人だった女性が、世之介の母から手紙をもらう。 そこに、はこうある。 「祥子さん、最近おばさんはね、世之介が自分の息子でほんとによかったと思うことがあるの。実の母親がこんな風に言うのは少しおかしいかもしれないけれど、世之介に出会えたことが自分にとって一番の幸せではなかったかって」 これを読んで、鮮烈に思い出した言葉があった。 今からもう4年近く前、年若き友人が突然、クルマに追突されて亡くなった。 その葬儀の後の納棺のときに、最後に彼のおかあさんが「しんちゃん、ありがとう。本当にありがとう」と語りかけた言葉を、である。 ぼくは今でも、その言葉はぼくが人生の中で聞いた最も美しい言葉だと思っている。 | ||||
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主人公はごく普通の大学生で、その普通の大学生が、普通に友達に出会い、サークルに入り、バイトをし、恋をするという物語なのですが(時々、ちょっとびっくりすることが起こりますけど)、そういう普通の大学生の普通の生活がどんなに貴重なものなのかということが感じられる小説だと思います。そして、自分もかつては普通の大学生であったわけですが、そうした自分の大学生活(しいては、自分の人生)というものが、普通ではあったけれどもとても貴重な時間であったことを改めてしみじみと実感しましたし、特に、友人(人と人とのつながり)というものの大切さを考えさせられる小説でもありました。 | ||||
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新聞の図書紹介のコーナーで知り、書店で手に取ってみました。 周りに流されながらも人を肯定していける強さを持った主人公の世之介。 共感しながらもこんなツレがいたらいいなーと思います。 | ||||
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自分の学生時代は、かなりいい加減で、卒業発表を見に行ったら自分の番号が無くて・・・留年。就職も決まってなかったから「まっ、いいか」って感じでした。横道君の話を読んでいると何となく、あの頃の香りがするんですよね。今、50代半ばになって何だかもう一度戻りたい気がします、昔に。 | ||||
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世之介のように、 本人はどこかふわりとしているのに、 ふと心の中で思い出されたり、あのときあの人がいてくれたからありがたかったな、と思える人の存在は、 自分にはいるのかな…と思ったりしました。 善良な人は、そこに「いる」ということがすでに「出来事」として奇跡なのかもしれないですが、 そういう人(世之介はカメラマンですが)が世に残す作品は、一体どんなものなのか、 実際に見てみたい気もしました。 | ||||
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大学時代を思い出しながら、懐かしい気持ちで読みました。 主人公、世之介君の素朴な感性がとてもイイです。 現代版三四郎と評価されいるそうです。納得です。 | ||||
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発売当初読んだ時より面白かったです。自分がアラフォーになったからかもしれません。 横道世之介という名前以外は平々凡々とした男の子が、九州から上京して、バイトに学業にたまにサークルや恋愛にと忙しく一年間を過ごすというストーリーです。 大きな事件や深みのある描写はほぼなく、軽快なコメディタッチで物語は進みます。でも文章がきれいで描写もユーモラスなので「ふふっ」と笑いながらアッという間に読めます。 この物語が面白いのは、ところどころに二十年後の登場人物が現れて、横道世之介を回想する部分です。 バブル期の浮ついた大学時代と、大人になった登場人物達が暮らすのバブル崩壊後の現在のコントラストが絶妙です。 大人達が「青春時代の象徴」のように世之介を振り返る距離感。仕事や子供、パートナーなど自分の人生を賭して守りたいものを得た大人たちが、「あんな奴いたなあ」と青春時代を振り返る距離感がとてもリアルで共感できました。(主人公は私より十歳以上年上ですし性別も違うので完全に共感できるわけではありませんが) あと終盤、主人公がカメラで数々の写真を撮るシーンもいいですね。何を撮影するかという感性に人柄が出ます。 吉田修一の長編には主に田舎を舞台としたウェットで泥臭い作品と、主に東京を舞台としたドライでスタイリッシュな作品があると思うのですが、田舎で生活したことがないせいか東京を舞台にした作品のほうが共感できて好きです。 キャラクターはカタログ的で物語は平坦ですが、状況や感覚がとてもリアル。例えば祥子ちゃん自身は漫画の登場人物のようですが、大学時代だからこそ勢いだけでチグハグな相手と付き合っちゃうあの感じ。加藤の家に図々しく入りびたる学生特有の距離感。大学デビューした小沢の描写。有り余る時間と退屈な日常に、突然起こる非現実のような歴史的事件。(でも自分は傍観者)人や変化が多すぎて感情がマヒして、バイトの合間にエレベーターから夜明けを見る時の孤独にホッと息をつくような感覚。 物語は軽快なのに読んでいると忘れていた学生時代の感覚を思い出し、没頭しているうちに学生時代を追体験できるので、読後感はとても爽やかでした。 ただ、私が田舎の閉塞感を知らないから泥臭い作風の方の良さが分かりにくいように、大学に進学しなかったり、東京で生活したことが一度もない人には、この物語の面白さはわかりにくいのでは? とも感じました。 「悪人」のように大きな事件が起こるわけでも、普遍的で深淵なテーマがあるわけでもないので、単に軽快でユーモラスなだけの話になりそう……。だから私にとってこの小説はとても面白かったですが、アマゾンでも評価なのは少し意外でした。 | ||||
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同世代だけど、違う世界の話。 のようで、自分の話でもあるような不思議な感覚になりました。 忘れていた何かがふっとよみがえってくるような。 これが映画どのように映像化されているのか、見るのが楽しみです。 | ||||
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私も法政出身ですが、なかなかよく大学界隈が描写されていると思います。ストーリーもハッピーエンドじゃなくて社会派的な書き方が印象的です。今後も期待します。 | ||||
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「青春小説の金字塔」は大げさだけど、「80年代青春小説の金字塔」ではあると思う。 その時代の空気を伝える青春小説というのは必ずあって、自分にとっては、 1950年代……青春の門 愛と死をみつめて 1960年代……限りなく透明に近いブルー 二十歳の原点 1970年代……風の歌を聞け さようならアルルカン 1980年代……ダンスダンスダンス 本作 1990年代……6番目の小夜子 35 ゼロ年代……蹴りたい背中 ってとこなんです。ダンスダンスダンスは、当時働いていたバブルおじさんの「モラトリアム青春」だけど、これはまさに学生だった人の、青春まっただなか小説。 ・大学の近くに下宿している場合、エアコンがあると、講義の前後はたまり場にされる。(←当時、エアコンのある下宿は貴重だった) ・羽振りのいいバイトといえば、結婚式場かスキー場(←お金がやたら集まるところだった) ・地方から出てきた人と待ち合わせすると必ずスレ違い、会えないこと多数(←携帯がなかった!) ・なんか、クラスに一人くらい、ものすごいお嬢様がいた(←地方のスーパーの娘とかね。地方のほうが潤ってたくらいだったから) ・学食はタバコの煙もうもう(←禁煙も分煙もなかった) いや~、もう、書き切れませんわ。80年代青春の「あるある」てんこ盛り。それが真空パックされて永遠に残るのだと思うと作者に感謝したいくらいです。 最後の世之介の結末は、某事件を思わせてしまい、「そりゃねえよ」とがっかりしたけれど、人はこんなにあっさり終わるんだと言いたかったのかなあ、それにしても、もっとオリジナリティある、時代を象徴したネタがあったはずなのにと、ややモヤモヤ感は残りましたが、映画みよ~っと。 | ||||
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昔から青春小説が好きです。 特に好きで何度も読み返しているのは、 宮本輝「青が散る」 野沢尚「反乱のボヤージュ」 そして、吉田修一「横道世之介」です。 共通しているのは、 どの話も男子大学生が主人公であること。 [舞台設定と刊行年] 青が散る 1960年代後半(1982年刊行) 反乱のボヤージュ 2001年(2001年刊行) 横道世之介 1987年(2009年刊行) 横道世之介の好きなところは、 「世之介いい奴!!!」という点。 真っ直ぐで、正義感が強くて、誠実で。 それでもやっぱり学生らしく時代に流されたり、 初々しい恋愛も経験していきます。 何故、青春小説が好きなのかと考えたときに、 このような経験をしたかったという憧れからかもしれません。 同じように、大学生になり、友達と遊び、大人になりましたが、 世之介みたいにあの時期を謳歌したのかと問われると自身がありません。 学生時代の過ごし方によって、 作品の捉え方は変わってくるかもしれません。 憧れる人、懐かしむ人、共感できない人。 ただ言えるのは、世之介は本当にいい奴!かっこいい奴! おすすめしたくなる一冊です◎ | ||||
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派手さは一切なくて、ただ平凡な男の青春時代を切り取って、合間合間に二十年後に主人公が事故死した後の話が入っているだけの作品のように見えます。恐らく作者もそれを狙ったんでしょう。この作者ならエンタメの技法をつかってもっと壮大に盛り上げて泣かせることが出来るはずですが、それをしなかったことがこの作品の肝なんでしょうね。よーく読むと、作者の凄まじい情熱を感じます。派手に盛り上げることをせず、ただ淡々と人間賛歌をする。ありきたりの日常どれだけ尊いかを描ききるためにはやはり大仰な表現や展開を避ける必要があります。平凡な物語で、人間賛歌をやりきったことがこの作品の素晴らしさです。最後の方もかなり平坦な場面が描かれますが、この間に人間って良いよな、っていうのが凄まじい濃度で詰まっているように感じます。流して読むとすんごく薄っぺらいんですけどね、でも、間が温かいんです。オススメです。 | ||||
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物凄く伝わってくる文章です。 どの場面も鮮明に簡単に情景が浮かびます。 内容も面白いです。 映画も面白いですが、ぜひ文字で体感してもらいたい作品です | ||||
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ここに見える写真はないのに、はっきりとそのカメラがとらえた情景が見える文に、そしてその世界観の背景まで届けてくれる文に、ただただ驚くばかりです。 | ||||
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映画で横道世之介を見てから数年たち、この原作を読みました。 登場人物の誰しもが思っている「世之介と出会った人生と出会わなかった人生だったら、出会った人は少し得している」を、この小説を通して自分も感じました。 亡くなった人は人の思い出の中で生きるとよく言いますが、これを読み終えた時、ふと数年前に亡くなった友人のことを思い出しました。 家族と世之介、恋人と世之介、サンバ同好会と世之介。 いろんな人に様々な一面があり、誰しもが誰かに支えられて生きているのだと思います。 きっともう一度会うことは叶わないが、過ごした日々の事に思いを馳せると、笑顔になり、じんわり心を温めてくれる、そんな一冊です。 | ||||
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