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IQの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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作者のジョー・イデ氏が育った街にあった匂い、見たり聞いたりした危険な出来事やその日常などの泥臭く生臭い現実から、善人であろう、道徳心を持ち続けようとする青年がその街にいたら、どうふるまうか、どういう生い立ちになるのか?そんなイメージの世界と、スリリングな展開の犯罪と解決、ラッパーの世界や貧富の差、身も蓋もない生きていくための金が欲しいという人たち。探偵もの、新世代のシャーロックホームズなどと書かれていましたが、なんとなくブコウスキーを読んだ後のザラツキを感じる作品でした。 | ||||
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少し読み難い。 | ||||
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「 I Q 」とはインパクトの強い題目だが、主人公であるアイゼリア・クインターベイのイニシャルからである。各章ごとに「現在」と「過去」が交互に書かれており、現在の章では、兄マーカスを轢き逃げした犯人を捜しだすことで、独自の推察力と観察力を育み、もうすぐ18歳となるフラーコ・ルイスを養いながらの無免許探偵を営んでいる。そんな中、人気ラッパー:カルバン・ライトが大型犬に襲われ殺されそうになり、犯人捜しが始まる。カルバンは離婚した元嫁のノエルを疑うが・・・。 過去の章では、トラブルメーカーで悪友でもあるドットソンと、互いに反発しながらも生活苦から悪行に手を出し始めるが、犯罪どころか窃盗さえもしたことのないアイゼリア、良心との呵責の上での犯罪のスリリングさは、さながら小説版GTA (GRAND THEFT AUTO) のようである。そしていかにしてアイゼリアが探偵となったのか? 何故、血のつながりもないフラーコの面倒を見ているのかが語られる。 著者のジョー・イデ氏は日系アメリカ人で、今作品がデビュー作である。あとがきを読むと著者は裕福な地域の出身とは言えず、生活には苦労していたようで、58歳での遅咲きデビューである。著者本人の転々とした職歴は、職名は異なるものの、終盤に書かれたアイゼリアの職歴の遍歴とどこか重なる。 年月は記載されているものの、「現在」と「過去」が交互にあるのは物語のスムーズな進行を崩している。(その章での出来事、人物名や関係性が頭に入ったとたん、切り替わるのでこの構成には無理がある。) 登場人物は偽名/別名/渾名が使われ、文章の視点もところどころで変わり、誰が発したか不明なセリフもあるため、読みにくさがある。(特に序盤)、しかし物語が進むにつれ作者も書き方に慣れてきたような感があり、評価は悩んだがデビュー作と考えれば及第点だろう。 この本のオビは何種か存在するのを確認したが、「新時代のホームズ登場」のアオリ文だけはいただけない。アイゼリアの観察力と理論じた推察力には魅力を感じるが、本家ほどではないので推理物とは別物と考えたほうがいいだろう。出版社/編集者が無駄にハードルを上げているから、その反動で評価が悪くなっているように思う。 | ||||
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エリートや実は良い出自などではない、叩き上げの探偵がスラング交じりの社会で活躍する様は痛快。 ちゃんと主人公の器用さや心情の背景描写もされていて納得の傑作。 映像化されそうな予感。 | ||||
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貧困層で暮らしている超絶頭脳を持つ主人公が、自分の周りの世界を守るために推理・行動をしていく、という物語。 過去と現代が交錯する物語である事に加え、登場人物がかなり多いこともあり集中して読まないとついていくのが大変ですが、その苦労に値する内容でした。過去の物語が進む中、主人公が何故この生活をしているか、という事がわかった瞬間、非常な切なさに包まれたのも事実。このため過去の章は読むのが割とつらかったです。 ただ主人公と推理力と行動力がずば抜けているため、読んでいて非常に爽快でもありました。一方、推理小説成分が思ったより多くないため、濃厚な推理小説を読みたい人からすると肩透かしを受けるのも事実だと思う。ミステリーというよりは、アクション・ハードボイルドよりの作品というか。 全般的に人間ドラマとして読むと非常に良くできた作品でした。登場人物にダメ人間が多いけど、ラストの小切手のくだりは本当に素敵だし、最後の最後で出てくる車の件も見事。ラストが良い小説って本当に印象に残るよなぁ、と思わせてくれた作品でした。 | ||||
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本作はミステリー小説ですが普通の推理ものを期待すると裏切られますよ笑 フィルップ・マーロウ系の現代版ハードボイルド小説ですね。 本作の主人公、アイザィア・クインターベェイ(IQ)は著者が敬愛するシャーロック・ホームズのように知性を武器に様々な事件を解決する探偵です。 IQの依頼者は貧しい人が多い為、わずかな報酬で働いています。 ひどいときは報酬がパンのみということもあります(魔女の宅急便のように)。 確かシャーロックもほとんど無償で活動してましたが、知的好奇心を満たす為です。 IQの場合、過去のある事件が発端となり現在の活動を行なっています。 とても面白い小説ですが、状況が分からない・見慣れない単語・登場人物の多さ、などから個人的には読みづらく感じました。 状況が分からないのは、IQの思考速度で描かれているからです。 シャーロック・ホームズとは逆で、頭がいい方の視点で描かれているため読者はついていけないんですね笑 読者に合わせた描写ではなく、IQの思考の過程を見せていくので初見ではよく分からないまま読み進める箇所もあります。 そのため、もう一度読みたくなる小説です。 あと、相棒のドッドソンのキャラというか真意が最後の方まで明かされないためモヤモヤしますね。序盤での料理描写から大体予想がつきますが、ワトスンのポジションなのに敵か味方か分からないのはただのノイズになってるかなぁ。 多少の難点はあるもののフレッシュな魅力を持った小説なので次作も非常に楽しみです! | ||||
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現代アメリカのブラックコミュニティにおけるシャーロック・ホームズという感じのある探偵物。 過去パートが秀逸で、次作ではそこんとこを詳しくやってくれると嬉しいな。 | ||||
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主人公のイニシャルがI.Qです。登場人物はほぼ黒人です。 便利屋?のような仕事をしている主人公があるラップスターから依頼を受けます。 殺し屋も間抜けなところがあり、全般的にコミカルな雰囲気で話が進みます。 主人公が銃を使わず、機転だけで切り抜けるのがいいですね。 最後に主人公が重大な発見をします。続編の展開が気になります。 | ||||
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理性的で銃を嫌う主人公「IQ」の造形がすばらしく好み。 新たな時代のニューヒーロー登場といった趣さえ感じさせる。 あとヒップホップ業界の筆致になった途端に、異様に書きっぷりが乗ってきて 面白くってしかたなくなる。これは必読です! | ||||
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主人公アイゼイア・クィンターベイの頭文字を取ってIQという渾名を拝命している探偵の話。 腐れ縁の友人からもらった仕事の話。巨大な犬に殺されそうになったラッパーの依頼で、その殺し屋を見つける仕事を受けたIQ。 彼の過去と現在、探偵になったいきさつなどを交えながら話が進むが、犯人捜しの話も秀逸ながら、何といっても本作の魅力は黒人文化をふんだんに取り入れた軽妙な遣り取りだろう。 登場人物もそれぞれ魅力的で最後まで飽きずに読める。 続編が待ちきれない傑作。ここの最近のハヤカワ文庫の中で断トツの出色の出来。読んで損はない。 | ||||
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海外小説翻訳モノは訳者の翻訳によるところも大きく、原文の味を活かしきれていないのか苦手なものが多い。 しかしこの作品は好みのジャンルということもあり大変面白く読めた。 海外の推理小説の大賞も受賞しているらしいが、いわゆるミステリ要素は少なく、ハードボイルドよりの犯罪小説或いはストリートノベルに分類される作品だと思う。 コテコテのハードボイルドかと思えば、日本人作家で言えば初期~中期のころの戸梶啓太的なコミカルなシーンも多く、かっこよすぎるIQのシーンに対する箸休め的な役割も果たし、疲れることなく一気に読める。 ヒップホップスターの小ネタやアメリカンギャングのライフスタイル豆知識も随所に数多く散在し、絶妙なリアリティを作品に与えている。 ブラックカルチャーやチカーノ文化に興味があれば楽しめる作品である一方で、所謂本格推理・ミステリーを好む層には敬遠されるかもしれない。 アフリカン・アメリカン独特のセンスを如何なく発揮しているこの作品の作者が、日系アメリカ人であるという点に大変驚いた。 すでに本国では続編が刊行され、最新作も近々発表されるらしい。 日本での発売を心から待ち望む。 | ||||
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アイゼイア・クィンターベイ(IQ)は深い悲しみと苦しみを抱えています。そんな彼はギャングたちがのさばる街で、なかば奉仕活動のような探偵業をしています。どうしても大金が必要となった彼は意に反して、元ギャング、ドットソンの紹介で大物ラッパーの命を狙う犯人を捜すことになります。彼はなぜ大金が必要なのか?、どうして奉仕活動のような探偵業をしているのか?過去が語られ理由が明かされていきます。登場人物の多さに、目まぐるしい場面展開、また、よく知らないラップミュージック界が描かれていることもあり、正直読みづらくもありましたが、IQがするどい推理と知恵で問題を解決していく様は気持ちよく、ラッパーを狙う犯人に迫っていく過程や彼のトラウマとなった過去の悲しい事件も気になり、どんどん読んでしまいました。ただ、ギャングたちの乱暴な言葉づかいに嫌悪を覚える人もいるかと思うので、星マイナス1です。 | ||||
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