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羊と鋼の森
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羊と鋼の森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全382件 261~280 14/20ページ
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珍しい感覚で読書を楽しめた。 本を読むというのは、当然ながらページの字面を追っていく作業で、つまり視覚のみから情報を得て、読者は自分なりに作品世界のイメージを広げていく。 この作品はしかし、通常の読書体験を超え、字面から音が立ちのぼり、森の湿度や匂いまでが感じられ、五感で読書するといった観があった。 この独特の読書体験は貴重で素晴らしく、私はとても楽しめた。 ストーリーそのものより、この五感に訴える読書を楽しみたい人にはお薦めできる魅力的な本なのではないか。 | ||||
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ありがとうございます。 以前購入したものを、紛失していたものでしたので、安く購入出来たので、助かりました。 またお願いします。 | ||||
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この本が届いてから数時間で読み終わってしまいました。とても読みやすく、情景をイメージしやすい本。ただ、終わり方が少しインパクトに欠けるかなと思いました。 | ||||
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(家にあるのは電子ピアノで、生のピアノは娘の発表会程度です) テーマがピアノと調律師ということもあるけれども、やさしい文章ですね。 作為があまり前面に出てこない小説は少ないだけに、表現がやさしい文章は久々の気がします。。 | ||||
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透明な雫のような、文字の表現としての可能性を久々に感じました。 In the beginning was the word... このまだ雫ながらも真に澄んだ志を、僕はこの本から受けとめさせて頂きました。 辛口コメントの皆さんとはおそらくは異にする視点なのでしょう。直木賞系のストーリー有りきの作品を鑑賞しようとする方や日々のカタルシスの対処法としての「読書」をご所望の方々には物足りないかと思います。 作者の可能性に大いに期待して以後待つことにします。どうぞ末永く♪ ありがとう。 | ||||
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音楽を趣味でやっていますが、ピアニストが何を考えて演奏するのか、少しわかった気がしました。それにもまして調律師の方の思いを溢れるほどに伝えてもらいました。映画「シーモアさんと、大人のための人生入門」の中に散りばめられている、珠玉の言葉と共通するものがあると、感じました。 | ||||
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話題の本でしたので購入しました。 忙しいときに本まで届けていただけるのでありがたいです。 | ||||
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ページを閉じれば、静謐な森の音楽が聞こえてくる。そういう小説だ。 目を閉じればあたりの喧騒が消え、しんとした静けさの中で、周囲の風景までも変えてしまうような。 おだやかだけれど、激しさはないけれど、でも沈黙の中に強い力を秘めた小説だ。 どのような話なのか、全く知らずに読み始めた。そのタイトルからも中身が全く見えてこない。 だから予備知識なしに読んだのだが、最初の数ページを手繰っただけで、その独特の小説世界に引き込まれていった。 どうしてだろう。 本当に不思議だ。 力強いキャラクターがいるわけでもない。 圧倒的な躍動感の物語が展開するわけでもない。 あるいはほっこりと、心が温まるわけでさえない。 ただページを繰るたびに、静かな音楽が聞こえてくる。そんな不思議な読書体験。 本当に、周りの気圧を変えてしまうような、ひたひたとした情感。 実際、ここで描かれるドラマ自体は、さほど劇的ではない。クライマックスらしいクライマックスはあるが、それがなくても十分に名作足り得たろうと思う。 こういう小説はどうやって生み出されるのだろう、と思う。 それは作家の持つ、nature(本質)なのだろう、と思う。企(たくら)んで書けるものではない、と思う。 その人の人間性が、このように静謐で真摯であればこそ、このような物語世界は生み出されるのだろう、と思う。 小説、という表現形態の可能性は本当に広いのだな、としみじみ思う。 強い力でなくても、ひとは圧倒されうるのだ、と分かる。 傑作の証し。 | ||||
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面白かったです!読み進めるのに時間はかかりましたが、ほんとうによかったです | ||||
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レビュー。 調律師や演奏者の方々が、「何かを求めている」ことが、よく表れています。 皆、何を求めているのだろう。 真剣すぎる。余裕がない。 | ||||
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非常に良かったです。また機会があれば、よろしくお願い申し上げます。 | ||||
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私は宮下奈都さんのことも知らないし、ピアノのなんたるかも知りませんが、 この小説はすごく気持ちよく読めました。 この本を買ってよかったなと思いました。 小説の中の登場人物のように、世の中には厳しい見方をする人もいれば 優しいあるいは易しい見方をする人もいると思います。 私は何となく宮下さんと主人公が重なるような気がしました。 いろんな反響の影響を受けて、宮下さんがさらに素晴らしい物語を紡ぎだされることを願ってやみません。 | ||||
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本屋大賞ぽい作品だなというのが最初の感想でした。 美しい作品で、淡々と進むストーリーですが、飽きさせません。 ただ、良い雰囲気を醸し出してるけど、 何かが違う。淡々と進むストーリーに美しい言葉をたくさん重ねてるけれど、 何かが足りない。 受賞する直前に読んだ「神さまたちの遊ぶ庭」のエッセーが秀逸で、作者の筆力に魅せられた後だったので、 期待が高まりすぎたのもあったし、そのエッセーで「本屋大賞がとりたい」的なことが書いてあったので、 良かったね、と思った反面、なんとく、物足りなさを感じました。 作者なら、もっとちがう作品で本屋大賞とってほしかったな。 とはいえ、本屋大賞でなかったら、なかなか良い一つの作品かもしれません。 | ||||
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静かに澄んだ端正な文体で、等身大の人間を描く。そこに作り込まれた絶妙なトリックや派手な事件は入り込みません。描かれるのは、当たり前の人間で、いわば平凡で、普通で、時には退屈とさえ感じられるかもしれません。 しかし、それこそが宮下奈津さんの持ち味だと思います。面白く書けないのではなく、狙ってそのような内容を描いている。複数の作品を拝読して、そう感じます。作者はヒーローを描こうとしていない。 映画で言えば、流行のエンタメ作品を『ハリウッド映画』だとすれば、宮下奈津さんの作品は、『小津安二郎』作品です。料理で言えば、『一流のフランス料理店』ではなく、『家庭料理』です。現実離れした天才を描くのではなくて、描かれるのは等身大の人間です。 小津安二郎監督は、どんどん派手に、過激になっていくハリウッド作品を見て、『俺は豆腐を作る』と言ったそうです。宮下さんの多くの作風にも感じられることですが、作者はヒーローを描こうとしていない。どんどんと過激で刺激の強い小説が増えていく流れの中で、『豆腐を作ろう』としているのではないでしょうか。 ともあれ、スコーレNo.4の方に比べると、本作はやや劣るように感じます。序盤、中盤の引き込みは相変わらず見事。しかし、後半で飽きが来ます。職業小説の魅力は、知らない職業の世界を覗き見ることだと思いますが、後半に入る頃にはほぼ職業世界は書き終えており、新しいものが出てこないせいか、推進力が失われているように感じました。ラストにもうワンアクセントが欲しかった。 それでも、充分な読み応えのある良作。特に感動したのは、孤独に暮らす青年の調律シーン。良かったです。また、要所要所に挟まれる圧倒的な『音』と『感情』の描写は震えが来るほど。 誰もが漠然とした不安を抱える世相に、猟奇的、暴力的、安易なコメディ的なテーマではなく、こうした温かみのある小説を求める層はこれから増えていくことと思います。宮下さんもまた、羊と鋼の森(亜鉛とパルプの森?)を歩き続け、素敵な小説を描き続けてください。僕はずっと、読み続けていきます。 | ||||
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若者が、職業を選び、 プロの中でもまれ、 自身がぷろになっていく… そういうステップを拝読させて頂きました。 「頑張れ若造」という感じがありました。 しかし、もう一つの部分も感じました… 先輩たち、いまいちなのかも…などと思うなど… ”普通の世界”を見せていると感じました。 そして、調律師さんたちに不評みたいですね… 著者ご自身の今後の成長とご活躍を祈念させて頂きます。 | ||||
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たしかに、刺激を求める方には物足りない作品かもしれませんが、私は穏やかな時間を過ごせてとても満足しました。誰かが亡くなる的な作品ばかりで、うんざりしていたので、、、とても、ほっこりする本で私はお勧めします! | ||||
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冒頭の4,5行で話に引き込まれました。思春期に読んでいたらきっと調律師を目指したんじゃないかと思います。 | ||||
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勉強しないでテストの点数を取ることと、勉強して点数を取ること。結果は同じだとしても、僕は前者のほうに価値を見出していた。つまり、たどり着いたところが同じであったとしても才能を行使した者より努力を駆使した者のほうが劣っていると考えていた。それは違うかもしれない。確かか不確かかという観点でみたとき努力は才能を超える。僕が抱き続けてきた思想なのでそうそう簡単に変わることはないが、読む前と読んだ後、僕の中に何か差が生まれたこの本が好きだ。 | ||||
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宮下さんの「よろこびの歌」「終わらない歌」を読んだ後、本書を手に取りました。厳しいレビューを見て、あまり期待せずに読みましたが、いい意味で予想を裏切られました。調律に誠実に向き合う主人公の青年、彼を取り囲む同僚たち、双子のピアニストの卵――それぞれの想い、感情の機微、葛藤、そして成長が、この著者特有の丁寧な文章でじーんと伝わってきました。大きな感動はないけれど、じわりと涙が出てくる。そんな小説です。前記した二作にも通ずるところがありますが、宮下さんは、何でもない出来事の中にある美しいもの、そのきらめきを見出し、読者に提示するのが巧い。自分と重ねてはっとさせられる。たぶん、今後、私は他の作品も手に取ります。そう思わせてくれるものが、本作にはありました。 | ||||
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清々してく,とても優しい気持ちになれる小説です。 体育館の端に置かれていたピアノの調律に立ち会い,美しい音色に魅入られた高校生。その感動をもとに調律師の道に進み,様々なピアノや人と出会い・・・というお話。 北海道の山間部の自然豊かな風景。そして,音階では言い表せない豊穣なピアノの音色。それらを瑞々しく描写した記述に心洗われます。ひたむきに自分の進むべき道を探す主人公のまっすぐなキャラクターに魅かれます。脇を固める調律師仲間のキャラクターも個性的。ピアノを通して描かれる様々な人間模様もとても優しくてほっこりとさせられます。 タイトルの「羊と鋼の森」の意味は,調律師の仕事ならでは,なのですが,それは読んでのお楽しみということで。 これはお薦めです。 | ||||
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