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マンゴー・レイン
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マンゴー・レインの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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この、☆三つは、評価が難しくってとりあえず真ん中にした、と思ってください。 馳星周は大好きで、とにかく著作が手に入るのが楽しみで読んでいる。 物語の舞台も、当初の東京(渋谷、新宿などの繁華街)のチンピラ話しから、中国人、ブラジル人など日本の繁華街などに住む外人社会を扱い、更にバンクーバ等外国のあぶれもんの社会に広がったていく。 どれもこれも、自分の用の普通の勤め人には全く見知らぬ社会で、新鮮で、怖い。 共通するのは、怖さ。それも、いわゆる暴力的な怖さだけではなく、人間というものの持つサガの怖さ。どうしようもなく救いようのない人間のもろさ、危うさ。 それが、馳の持つ小説のキーだと思う。 だから、そう、読後救いようのない気分になることはしょっちゅうだった。 そうなんだなぁ。 だから、この終わりもあり何だろうけど。 なんつうか。やっぱ、どこにも救いようのないのは、どうだかなぁ。 いんやぁ。ちょっと、これは、なんちゅうか。僕的には、なし、やなぁ。 でも、また読んでしまうんよなぁ。馳星周。困ったヒトだなぁ。 | ||||
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タイトルのセンスの良さに惹かれて読破。 東南アジアを舞台にしたハードボイルド作品で、 綿密な取材を行った事を思わせる。 むせ返るような東南アジアの空気が匂ってきそうな、描写の細かさに驚く。 主人公が物語を追う毎に魅力を失っていくのは残念。 そのせいで物語の悲壮感が薄まっているが ヒロインの突き抜けっぷりは笑えるほど素晴らしい。 「プラチャイ・ソーポンパーニット」「プレーク・スワンワッタンクン」などタイ人の登場人物の名前の長さや、タイ独特の名詞で読み辛さを感じた。 | ||||
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歯切れの良い文体なのに、主人公の迷いがひどすぎる気がした。 それにバンコクの町のまるでガイドブックみたいな描写もいただけない。 そもそも最初の設定からして無理がある。若い女がいかに銃を持っているにしろ、銃を奪うことはいつでも可能だったわけだし、ドライな主人公ならさっさとバイバイすることも可能。 死なせてしまったかつての恋人に対する罪滅ぼし的なものを主人公が持っていたのだとしたら、ナイーブすぎるのでは? | ||||
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著者の出世作「不夜城」は新宿に住む華僑の青年を主人公に、中国人女性と出会ったことにより始まるストーリーだったが、本作はさながらタイ版「不夜城」といった趣。舞台をタイに移し、タイで育った日本人を主人公にした。不夜城の設定を裏返したような印象だ。彼が出会うのは美貌の中国人売春婦。彼女をシンガポールに出国させてほしいという依頼に、単なる密出国と引き受けると・・・。 彼女が所持する金の仏像をめぐる暗闘。タイのヤクザ、財閥、軍人上がりの用心棒、腐敗した警察や役人たち、バンコクに巣食う不良日本人たちが血眼になり絡んでいく・・。相手の裏をかき、出し抜き、生死ぎりぎりの線ですり抜ける。親友さえも信じず、愛情はかりそめ・・。二人は無事出国できるのか? 複数のグループが暗躍し、簡単に血が流れる、著者得意の展開。高ぶると行動も考えも視野狭窄に陥る主人公、全編を覆う熱気・・・。一人称で語られるストーリー、展開の早さも著者ならでは・・。一方で、語り口に展開が読めてしまうような部分もなきにしもあらず、多少の設定や舞台装置の違いはあるが、「不夜城」や他の作品と同音異曲に見える部分が少なくなかった。 また今回すっきりしなかったのは、主人公の設定。愛していたタイ人妻は借金のカタに売られた日本でエイズに罹り死んだ、という過去まではよいとしても人身売買のブローカーとして幾多の女性を不幸にしてきたという生い立ちはやや感情移入に難があった。 | ||||
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「生誕祭」を読んでなんじゃこりゃ、と思った後に読んだため、以外に私はこの作品は面白かったですよ。 「漂流街」「夜光虫」といったような主人公のろくでなしぶりが懐かしく、有る意味新鮮味はまったくない馳星周作品ですが、それゆえに彼のファンには面白く読めるのではないだろうか。この人の作品は舞台が何処かとか、キャラクター達の目的がどうとかではなく、主人公が転落していき追い詰められていく描写が面白いと考えます。 なのであまり一般の人にはお勧め出来ないので、評価的には星3つです。ですが個人的には星4つ。もともとダークノワールの中でも、特に毒々しい世界を描く馳星周さんなので、読者層は限られている思います。このジャンルが好きな人に向いている作品だと思います。 | ||||
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『不夜城』で大ブレークし、一躍人気作家になった著者だが、このところの一連の作品は少々マンネリ気味。長いし、くどいし、結末はワンパターン。ファンでなければ、途中で放りだしてしまう人もいるだろう。長編を根気よく読みきるタイプじゃない人や、せっかちな人にはおそらく向かない作家だろう。 さて、この作品、日系2世の主人公と中国人の元娼婦が、旧日本軍の財宝の秘密を握ったことにより、悪の組織から追いかけられるという、いたってシンプルな内容。極限まで追い詰められた人間心理のどろどろしたかけひきは、著者の持ち味らしく、期待通り“手に汗”握らせてくれる。そろそろ著者のスタイルが出来上がってきたのか、ワンパターンといえども、ファンを裏切ることのないスピード感は健在であ!るといえそうだ。 | ||||
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