■スポンサードリンク
マンゴー・レイン
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
マンゴー・レインの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 21~33 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
先ほど読了しました。本の好みは人によって様々だと思いますが「不夜城」のレベルを期待して読んだ私にとって、久しぶりに読むことに苦痛を覚える1冊で、446p読むのに2週間以上を要してしまいました。内容は、登場人物の名前と、場所がタイに変わっただけで、他の小説とあまり差異を感じません。何の本を読んでいるのか混乱してしまいそうです。同一の作者が書く以上、ある程度のワンパターンを否定するつもりはありませんが、この程度の内容では・・・。ストーリー展開はもちろん、人物・バンコクの描写に、深みが感じられません。本の帯には「新たな代表作」と書いてありますが、この本を代表作というのは作者にも「不夜城」にも失礼です。本当は星1つにしたいところですが「不夜城」の作家に敬意を表し星2つにしておきます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて著者の作品を読ませていただきました。冒頭のバンコクではなくクルンテープというくだりからぐんぐん引き込まれて行き、いかにも自分がただ中にいるかのようでした。レビューの中には安易な地理的表現とか言われてますけどそれ以上の地理的名称が必要でしょうか?充分に街中が脳裏に蘇って来ます。それに天使の都の表の顔と現存する裏のバンコックの顔を少しでも見た者には震えを押さえざる事が出来ませんでした。最高の作品です! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
舞台が新宿からバンコクに移動しただけで、著者の過去の作品群と内容的にはあまり変わりません。また著者が新宿と違ってバンコクのことを知らない分、物語に登場するパッポン、スクムビィット、ヤワラー等の土地がいかにもガイドブックに書いてある通りの一元的イメージのまま描写されています。 内容がどうであれ、タイが好きな人・行った事がある人はタイの街並みを思い出せて楽しめるのかなぁ、と思います。 物語の内容はまるで違うが、辻仁成の「サヨナライツカ」と同じパターンです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「生誕祭」を読んでなんじゃこりゃ、と思った後に読んだため、以外に私はこの作品は面白かったですよ。 「漂流街」「夜光虫」といったような主人公のろくでなしぶりが懐かしく、有る意味新鮮味はまったくない馳星周作品ですが、それゆえに彼のファンには面白く読めるのではないだろうか。この人の作品は舞台が何処かとか、キャラクター達の目的がどうとかではなく、主人公が転落していき追い詰められていく描写が面白いと考えます。 なのであまり一般の人にはお勧め出来ないので、評価的には星3つです。ですが個人的には星4つ。もともとダークノワールの中でも、特に毒々しい世界を描く馳星周さんなので、読者層は限られている思います。このジャンルが好きな人に向いている作品だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
天使の街・クルンテープ(バンコク)を舞台に描かれる裏切りと愛憎の物語。タイで生まれ育った主人公・十河将人は幼少時の歪んだ環境ゆえ、人買いにまで転落した負け犬のような人生。ある時、幼馴染に持ちかけられた金儲けの話~ある売春婦をシンガポールまで連れ出す事~に関わったことからトラブルに巻き込まれ、幾重もの罠にはまっていく。 「不夜城」「漂流街」など、日本に存在するアジアの闇社会を描いてきた筆者が、いよいよ舞台を国際的な犯罪都市・バンコクに移し、これまでの集大成とも言える作品を書き上げたのだろう、と前期待が高まっただけに残念。 プロット、人物造形共にチープである。 筆者はタイをもっと良く知るべきであった。知らない人が読めば気にならない事も、タイを良く知る人からすると赤面モノである。タイ在住の日本人が十人いれば十通りのタイの姿があるだろう。恐らく筆者はたった一人のコーディネーターの情報に頼り過ぎたのではないか?そこが本作品をチープたらしめる要因である。 「不夜城」を書き上げたときは歌舞伎町に足繁く通ったはずで、だからこそあそこまでの名作が書けたのでは? もちろん想像力が現実を凌駕することはあり、それが作家本来の創造力であろうとは思う。だがしかし「マンゴー・レイン」で創造されているバンコクもタイ人も現実離れし過ぎて感情移入は難しい。 とはいえ、物語後半から着地点までの緊迫感溢れるストーリー展開は脱帽モノである。次回作に期待。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品は、ギャンブルに堕ち、人売りの仲介にまで堕落した主人公の半生を描いている。舞台はタイであるが、社会問題となっているHIVに感染したメイを、海外に脱出させる。しかし、待ち受ける追っ手を潜り抜け主人公はミッションを達成できるのか。そして、主人公の幼馴染の協力や、大物の黒幕が行く手を阻み、物語は複雑に入り乱れていく。予期せぬ結末までのカウントダウンは、人とのつながりから生まれる。だが、脱出を切望するヒロインの人生の再生は、この物語に差し込むのか?タイの社会事情を描き、人間の葛藤を描いた悲しい雨の物語りである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公十河は哀れな人買い。タイで出会う女性メイは残酷に だまされ売り飛ばされた娼婦。10年もの間タイの小汚いソイ (小道)で商売をやらされていた。美女。 メイが持ち逃げした仏像の中には宝の地図らしきものがあった。 十河はその宝を得て自らのごみだめから抜け出そうと考える。 メイも自らの人生を切り開こうと考える。メイは絶体絶命の 危機に追い込まれている。それは十河も同じだ。 この物語の特徴は、主人公たちの欲望と護身を根拠とした絶え間ない 探りあいだ。主人公たちは絶えず疑い、人を信じまいとする。 彼らのような生活者にとって、人を信じるということはすなわち 死を意味する。 しかし、十河はそのごみだめの生活を抜け出したかった。 最後のチャンスに全てを賭けた。その結果は? 繰り返される探りあいに途中で少し飽き飽きしてくるかも知れない。 絶え間なく続くワンパターンな展開。この小説で独特な材料というのは もしかしたら、日系タイ人、幼馴染の裏切り、エイズくらいな ものかもしれない。 タイトルのセンスはいいと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『不夜城』で大ブレークし、一躍人気作家になった著者だが、このところの一連の作品は少々マンネリ気味。長いし、くどいし、結末はワンパターン。ファンでなければ、途中で放りだしてしまう人もいるだろう。長編を根気よく読みきるタイプじゃない人や、せっかちな人にはおそらく向かない作家だろう。 さて、この作品、日系2世の主人公と中国人の元娼婦が、旧日本軍の財宝の秘密を握ったことにより、悪の組織から追いかけられるという、いたってシンプルな内容。極限まで追い詰められた人間心理のどろどろしたかけひきは、著者の持ち味らしく、期待通り“手に汗”握らせてくれる。そろそろ著者のスタイルが出来上がってきたのか、ワンパターンといえども、ファンを裏切ることのないスピード感は健在であ!るといえそうだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「不夜城」のような一歩先が見えない不安やスピード感、 「夜光虫」のような裏切りと欲望が渦巻く疑心感、 そんなものたちがこの作品には、まるで食パンに薄くバターを 塗ったかのように間延びして展開されていきます。 金・女・裏切り・死どれも著者の作品には不可欠で 「マンゴーレイン」にはどれも欠けていないのですけど、 如何してか、活字にスピード感がないような気がして・・ 結末もやっぱり・・でした。 まだ、著者の本を読んだことがない方は 入門に読まれるといいように思いますが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新しい人生を求める娼婦、金で頼まれ彼女を助けることになった、「にっちもさっちも」いかなくなった男。がけっぷちの二人が、悪党ドモと殺し合いながら、謎のお宝を探し出す話。 この作者の他の作品より、暴力、セックスなどショッキングなシーンが、ソフトになっている気がしました。そのためか、逆に、主人公の男性の、怒り、あせり、恐怖などが、直に伝わってきて、読んでる方も、「目がギンギン」になりました。 主人公の運命、お宝の正体などラストは、なんとなく想像がつきますが、場面、場所の切り替えが早い作品に、途中で読むのをやめられなくなりました。日曜日の夜、「目をギンギンにして」ひたすら読んで、月曜日は会社で寝る破目に。どうしてくれるんだ、まったく。 時間がある時に、一気に読むのが、お勧めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ダーク・ムーンからエルロイがかった馳星周。 今回は、ビックノーホェア。 不夜城、漂流街を書いてきた作家だから、より深い闇を期待されていて。 今回それに応えたかどうかは、読んだ人の判断だけれども。 少なくともより深い、ということではなかったと思います。 ただし、初めて馳を読む人だったら、きっと驚愕のラスト、ということになるのかも。 みっともなくも必死に生き延びることを考える、という点では、久しぶりに不夜城の原点に返ってきたな、という気がします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
先ほど読了しました。本の好みは人によって様々だと思いますが「不夜城」のレベルを期待して読んだ私にとって、久しぶりに読むことに苦痛を覚える1冊で、446p読むのに2週間以上を要してしまいました。内容は、登場人物の名前と、場所がタイに変わっただけで、他の小説とあまり差異を感じません。何の本を読んでいるのか混乱してしまいそうです。同一の作者が書く以上、ある程度のワンパターンを否定するつもりはありませんが、この程度の内容では・・・。ストーリー展開はもちろん、人物・バンコクの描写に、深みが感じられません。本の帯には「新たな代表作」と書いてありますが、この本を代表作というのは作者にも「不夜城」にも失礼です。本当は星1つにしたいところですが「不夜城」の作家に敬意を表し星2つにしておきます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
出版社によると「馳星周の新たなる代表作、誕生!」だそうです。 大ベストセラーになった『不夜城』、直木賞候補作にもなった『夜光虫』、初の三人称視点による新境地を開いた『ダーク・ムーン』、それら過去の傑作を越えたとは、ちょっと言えないかと思います。今回も馳星周ファンにはお馴染みの設定――日本人と外人のハーフ(精神的に)の主人公の堕ちっぷり、救いのない結末、裏切り、金、女、セックス、暴力、やくざ――ですので、馳星周ワールドを堪能したい人にはたまらない作品でしょう。ただ、それらの要素がマイルドになっています。最近は、新堂冬樹など過激な作品(ある意味、いっちゃうところまでいってる)を書く作家もでてきているので、どうしても比較し、マイルドに感じてしまうのかもしれません。ラストもヒネリがないというか、ちょっと物足りないです。「もっと徹底的に堕ちてくれ!」とぼそっと呟きたくなりました(笑)。『不夜城』のラストのような圧倒的な驚きや感動は少ないです。まぁ、そうだろうな、っていう程度で。主人公と女の結びつきが共感できないというか、なぜ命を賭けてまで行動を共にするのかという動機が弱く、それがラストを味気ないものにしています。 昨今のノワールブームで、ノワールと宣伝されながらも全然ノワールじゃない作品がやたらと増えてますが、それらとは較べるべくもない堂々たるノワールっぷりです。馳星周はあるインタビューで「日本でノワールを書いているのはおれくらいじゃないか?」と言っていましたが、僕もその言葉に賛成です。馳星周は「腐っても鯛」です。マイルドになったとはいえ、読んで損はない出来です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!