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秋萩の散る
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秋萩の散るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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5編の短編がありますが、印象に残ったのは、「秋萩の散る」です。主人公の道鏡は危うく行信の口車に乗って、自分の心の闇に深く引きずり下ろされるところでした。人間は善にも悪にもなり得る存在である。この小説を読んで、人ごとではないな、と自分自身の問題として読めました。残念なのは、短編なので少ししか楽しめません。同じテーマで長編にして欲しかった。この作家の力量からして、可能だと思います。 | ||||
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とにかく読みにくい。 地名や人名などの固有名詞に当時(奈良時代)の漢字と読みを使用するのは作者の拘りなのでしょうが、あまりにも馴染みのない漢字と読みが使用されているので内容が頭に入ってこない。 申し訳ないが第2話の途中で読むのを断念しました。 この作者の著作は二度と買わないでしょう。 | ||||
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各短編の内容を、上記の商品の説明の内容などとは別の角度から、なるべくネタバレしないように少しだけ補足しておきます。 「凱風の島」鑑真の日本への渡海時の有名なエピソードを巧みに利用して描く、歴史上の人物たちの運命の分かれ道(結果は一応史実) 「南海の桃李」『続日本紀』の記事を巧みに活用して、吉備真備が遣唐使仲間の亡き親友の真意をたどることになる旅(なお、真備は大宰府に赴任してますが、旅についてはフィクションか?) 「夏芒の庭」『続日本紀』に出てくる医師達の親族を含む、大学寮の若者たちの友情に ... 「梅一枝」石上宅嗣大ピンチ!(ご落胤もの) 「秋萩の散る」行信と道鏡を結び付けた秀逸なアイデア!道鏡の心の真実に迫る!(なお、行信と道鏡が交渉があったかどうかは、調べた限り不明なようです。) | ||||
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鑑真和上が登場し驚きと親しみを感じ、奈良の話は非常に興味深く、前に東大寺の大仏造営の話も面白く読み、登場人物がこの時代に焦点を当てれれていて、今後の作品も楽しみで期待したい。 | ||||
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著者の作品を読むのは、、に続いて三作目です。どれも問題含みとしか言いようのない作品ばかりです。著者の視点はどれも興味深いのですが、結構ひとりよがりのpedantismで特異な言葉の用法が作品の中で昇華されていないのです。本書収録の作品はその大半が雑誌に掲載されたものですが、本書での収録の順序は、雑誌掲載の順番とは微妙にずれています。 さて本書の時代は奈良時代です。もっとも本書では奈良は「寧楽」として全編表示されているのですが。登場する人物は歴史上の主人公を中心としているのですが、どれもそれほど著名な人物ではなく、かつそれぞれの作品の背景となるこの時代の基調となる説明が不十分なため、虚と実の交錯が読者にはどうも楽しめないのです。おそらく著者は通説とは異なるメッセージを本作品の中で提示しようとしているのは何となく理解できるのですが、もともとあまり有名な人物が素材とされているわけでもなく、メッセージの呈示が断片的でその呈示を支える時代背景の展開が弱いため(これは短編というスペースの限界のせいでしょうか?)、メッセージの魅力が強く訴えかけてこないのです。そして凝りに凝った風景描写がどうも浮き上がってしまうのです。 | ||||
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「若冲」で、澤田瞳子という作家に出会うことができ、「日輪の賦」、そして、本作で、3冊目。 本作は、短編5編。 凱風の島 南海の桃季 夏芒の庭 梅一枝 秋萩の散る どれも良かったが、なかでも、「梅一枝」が、心に残った。 石上朝臣宅嗣は、我が身を守らんと、久世王との関わりを拒む。厄病神だとさえ思う。 しかし、それを後悔し、会心の作が出来たら、久世王に見せたい。また、梅の枝を眺めながら、詩賦を詠み合いたいと思う。 そう思わせた久世王の器の大きさに、魅かれた。 | ||||
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時代はあまり取り上げられない時代なのですが、 私は好きだし知ってるので、それがどうこうとは思いません。 むしろ、イメージが自分なりにあるために、 「言葉づかいとか、考えてる言葉が軽い」と思ってしまいました。 感情は今と変わらないにしても、 その時代を感じさせてくれる言葉づかいとか 考え方の変遷とか。ちょっと弱く感じました。 そう思うと、そういう部分でも満足させてもらえた、 先ごろ亡くなられた杉本苑子先生は偉大だったな、と 思います。 もう少し、時代ごとの特徴とか、醸し出すものが欲しいです。 | ||||
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