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肩ごしの恋人
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肩ごしの恋人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 61~80 4/5ページ
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唯川 恵は、女を見るシニカルな視線がなんとも言えない作品が多いが、今作もその点では堪えられない良作に仕上がっている。 同じシニカルな視線でも、林真理子のそれとはかなり違っていて、どちらかというと、唯川 恵の方がより大人路線。特に今作ではその度合いも超恕級である。 幼稚園時代からの親友である女二人は、まるで正反対の性格の持ち主。 お互いを煙たく感じる時もあるけれど、欠点を含めて相手の“女らしさ”に惚れあっている間柄。話は常に幸せを追求する女・るり子の3回目になる結婚披露宴からスタートする。「これでまた離婚したら、お祝い金と新調したスーツの代金を請求してやる」と思いながら列席している親友の萌は、同じテーブルにるり子が唯一落とせなかった男・柿崎がいるのに気付く。 “半年はセックスしてない”、“その時のセックスは悪くなかった。その相手は今、るり子の隣で幸せいっぱい”といった独白の後、 「あなたって、るり子と何回かやったのに、結局上司の娘と結婚した男?」 こんなストレートな問いかけにも「そうだよ」と気軽に答える柿崎に好意を持った萌はそのまま柿崎とホテルへ。 15歳の家出少年や、やはり離婚することになったるり子との共同生活などの中で、不思議だけれど、どこか心地よい日常が続いて…。 女が女に惚れる関係も悪くない、と思わせる作品だ。 | ||||
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読んでいてずっと感じたことは「何か10年くらい前の話みたいだな」ということ。 去年文庫化されて今売れてる本なのに…。 本能のままに自由奔放に生きる「るり子」と、いつも頭で考えて自分を抑え込んでしまう「萌」。 全く対照的でありながら、二人は親友。 こういう設定、昔ドラマで良く見た気がします。 ラストはちょっと「29歳のクリスマス」を思い出しました。 うーん、かれこれ10年。。。 女性なら萌に肩入れするところなんでしょうが、 私はるり子の方が好きです。 「現実を見ろ」と言われたるり子が、 「(幸せも不幸も)所詮両方とも幻想なんだから、だったら幸せの方を考えてた方がいいじゃない」 と応えたのには「ほォー」となりました。 | ||||
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タイプの正反対な萌とるり子。二人に対して100%同感・同調するようなことは無いのだが、ただ多かれ少なかれ萌の部分。るり子の部分を女は持ち合わせているように思えた。萌タイプ・るり子タイプどちらをどのくらい自分の中で占めているのだろうか。または自分の周囲にいる女友達はどうだろう。と。そんなことをふと考えさせられ、また客観的に自分を見つめ直してしまった。淡々としててサラッとよめる小説です。 | ||||
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それにしても、終始どっかのOLとかの女性の会話を隠し取りしたらこんな感じ?という「ありきたり感」は抜けない。読ませるので、ちゃんとスッキリした文章に、構成力も備わっているのだがなぁ。だってサー、るり子と萌って、少女マンガに出てくる典型みたいなキャラクターじゃないですか。欲しいものは欲しいと女の武器使いまくりのるり子と、そうした女の武器を使うのには抵抗感があって、仕事も恋も中途半端でマジメにシゴトしている負け犬風の萌。 その二人の行き着く先も、るり子は、挫折を知り一度自分の甘さを実感してから、自己肯定をする。そして萌は、(職もまともにないくせに)シングルマザーを決意する。そして、女同士の親友として、これからも生きていく。 あまりに典型的過ぎて、僕は、理解できないよ。二度と読まないと思う(苦笑)。だって、この文章ならば、なんかテキトーに少女マンガの雑誌や単行本を買えばそれで問題ないじゃないですか。結論は、秋里和国さんのBBBを思い出したなー。中学生の時に、あの三角関係の最終結論には、腰を抜かしたけどなー。個人的には、少年とヤるときぐらいゴムつけろ!!って叫びたくなるのは、僕だけ?。 | ||||
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ただの恋愛小説ではなく、不倫やゲイなど少しドロドロした人間関係の中での、るり子と萌の友情などにとても引き付けられました。 出てくる人々の心情の移り変わりも読んでいておもしろかったです。 私はいつも最初が面白くないとたらたら読んでしまうのですが、この小説は最初から一気に読めました。 一気に読めるちょうどいい厚さもお勧めです。 | ||||
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萌とるりこ。正反対の性格の2人の女性の仕事や恋,人生観を描いている。2人の日常を特別に取り上げているわけでもなく,かざらない優しい言葉で描かれており,どちらの女性にも共感がもてる。 正反対の性格の2人という設定ではあるが,お互いに相手の中に自分を見つけられるからこそ信頼できる関係で有り続けられるのだろう。 決して人がうらやむような恋をしているわけではないけど,恋する女性のごく当たり前の心の動きやなやみを明るく前向きに描いているところが,読み終えたあとのさわやかさにつながるのだと思う。 | ||||
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面白いとか悲しいとか退屈とか、そういう気持ちがはっきりとしないまま、読み終わっちゃった感じ。でも所々にこの感覚わかるっ!!!!というような、ささいなうれしい同感できる言葉がある。 キャリアウーマンの女性が高校生くらいのアルバイトの男の子の子供を妊娠して、シングルマザーとしてこれから生きていくというのが最後にかかれている。でも恋人同士ではなかった。愛し合っていたというのもちょっとちがう。リアルな内容なのに、そこだけが、なんだかしっくりこなかったきがしました。でもなにか読みたいな、というときに手軽に読める本だと思います。 | ||||
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おもしろくて一気に読めました。 萌とるり子の対照的な二人。ベタベタしてないけれど分かり合っている二人の友情がよかったです。 自立して生きている萌に好感を持ちましたが、欲望のままに生きているるり子もなぜか憎めずかわいかったです。 | ||||
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27才の女性という微妙な年齢の対照的な2人の姿がおもしろいなぁと思いました。 「るり子」の女を徹底した潔い姿に脱帽します。 「萌」の冷静な物事をはっきりとする姿を尊敬します。 女だったら「るり子」部分も「萌」部分も両方持っているのだと思う。 ただ、人によってそれぞれの成分構成が異なって2つがうまくバランスをとりながらみんな生活しているのだと思う。 自分の幸せ探しの旅のような気がして、考えさせられてしまいます。 とてもよかったです。 | ||||
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”直木賞受賞作”ということで、(失礼ですが)普段ならタイトルからしても手にすることのない本だったと思うのですが、正直本当に面白かったです。主人公はもちろん2人の女性ですが、脇役の男性陣がいいです。柿崎、信之、崇、文ちゃん、リョウ、この5人が上手く絡んで舞台を観ているようなテンポの良さと爽やかさがうまれているのだと思います。直木賞ってエンタテェイメントだなと感心しました。 | ||||
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旅行のお供にでも、と買ってみて大当たりした作品。 略奪愛、不倫、ゲイ...取り上げられているテーマは暗いものなのに、軽くて明るいノリで物語りは進んでゆく。ラストは予想を裏切られはしたものの明るく、希望をもって描かれている。難点は暇つぶしのために買ったのにも関らず、あっという間に読んでしまったために、暇がつぶれず、途中でもう一冊本を買うことになってしまったこと位か。 ドラマ等でやってみても面白いかもしれない。 | ||||
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るり子は、かわいらしくて、本能のままに生きている ある意味、純粋な女性なのだろうと思いました。 現実の世界では、私はるり子のような女性は苦手ですが、 小説の中では、あどけなく、また、少しかわいそうに思えてきました。 それに対してもう一人の萌は、すごく忍耐強く、 相手を立てる反面、自分の気持ちに正直になることができないんだな と、思う場面がいくつか見受けられました。 この全く対照的な2人の女性の考え方や価値観を感じることが できること。そして、思いもよらない!?ストーリー展開。 ちょっと話が重くなるところもありますが、 面白く、かつ、深みのある小説だと思います。 | ||||
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るり子はいつも男によってのみ自分の存在価値を見出せない女だけど、それが全くいやみではなく、むしろ可愛らしいと思いました。いつも冷静な萌も最後の結末には大変驚きました。多少、内容が重いところもありましたが最後まで楽しむことができました。 | ||||
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直木賞受賞というので購入しました。唯川さんの作品は初めて読みました。 ルリ子と萌の心理描写はとても上手で、この年代のOLの方の共感を得るのではと思います。 対照的な二人の女性の恋愛ものですが、意外とさらりとした感じに仕上がっていました。セックスやゲイバーのシーンもこれまたさらり。 ただ、読み終わった後、もう一度読み返したいかというとノーです。 そのため、星3つ。 | ||||
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初めて唯川恵さんの小説を読みました。 現在の20代後半~30代くらいの女性が体感している生活の中に 出会いと別れが違和感なく紛れ込んでいて、ひょっとしたら 自分の毎日の生活の中にも起きうる出来事かもしれないと オーバーラップさせながら読むことが出来ました。 軽く読めてちょっと恋愛小説読んでみたいという人にはお薦め。 ただこれが直木賞をとったというのはちょっと意外な感じです。 | ||||
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他にもこの著者の作品を読んだことがありますが、 この作品は他の作品に比べてずっと内容が濃い上、湿度が低いと思います。 物語の終盤の収束とスピード感も最高です。 恋愛小説というよりは、萌とるり子の人生ドラマ。 あまりにるり子のセリフがかっこよくて、小説では初めて私はドッグイヤー(気に入ったページの端を折る)をいくつもつくりました。 | ||||
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第126回直木賞を受賞した作品。 女であることを最大の武器として、自分がいつも一番ということを 信じている「るり子」と、男っぽい性格でどこか愛を信じきれずに いる「萌」と、対照的な2人について両視点から描かれた物語です。 性格は反対でも、幼馴染ということもあり、お互いを批判しつつも 仲が良い、2人の友情には羨ましさを感じます。 生き方については、2人とも偏りすぎているところがあって、同調 できる部分は少ないですが…。 氏の初期のだらだらした恋愛小説には物足りなさを感じ、最近の暗 く重い毒の入った作品にはどこか寒いものを感じていましたが、 今回のは両方がうまく取り入れられていて、もう少しと感じてしま う部分もありますが、さっぱりとしたいい感じに仕上がっていると 思います。 ここでまた作風が変化するのか、これからの作品にも期待したいです。 | ||||
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とてもサッパリとしていて爽快!という読後感でした。 この本では、全く違う二人の友情が描かれています。 素晴らしいですね。この二人をとりまく恋愛がとてもうまく描かれている。 脇役キャラもいい味出してます。 最後が本当にスカ!っとしていて気分爽快になりました。 | ||||
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「女の子らしくなりなさい」といわれて育ったがために 女らしく育たなかった、と自分で思っていた。 しかし、この本を読みながら、「女性」としての呪縛から ちっとも抜け出せていない自分に気づかされた。 読んでいて「自分は女なのだ」と当たり前のことに気が付いた。 私は女性のずるさ、弱さを嫌になるぐらい知っている。 「女性らしさ」を追求し、女性特有のずるさを武器にするるり子。 そんな彼女にあきれながらもついつい彼女を許し、振り回される萌。 彼女たちは私の中にもまちがいなく存在する。 きっと唯川さんも自分の中にいるるり子と萌に 日々、嫌になりながら、それでも彼女たちと向かい合って 生きているのだろう。 だからこそ、彼女たちの言動はリアルで、こんなにも歯がゆく こんなにもいとしいのだろう。 女性には女性特有のずるさ、弱さがある。 けれども、だからこそ女性は強いし、愛しい。 素直にそう思える作品。 | ||||
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この本を枕元において眠るのは、最高の贅沢。 苛立ちながらも、るり子を憎めない。 萌の不器用さまで愛しい。 一生、読み返すことでしょう。 | ||||
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