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肩ごしの恋人
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肩ごしの恋人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 21~40 2/5ページ
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直木賞受賞作品ということで購入。二日がかりで読了した。これから購入を考える方は、おやめになった方がよろしい。あくまでも、私見ですが、文学作品として、例えば川端康成の「雪国」や「伊豆の踊子」のようなノーベル賞作家の小説と比べられる段階のものではない。内容について述べるのは唯川氏に申し訳ないので省くが、読後に残るものがなにもない。前出の川端氏の作品はもう50年以上前に3回くらい読んだがまだ映画のシーンのように、頭の中に残っている。ほんわかとして、甘酸っぱい、若い頃の恋のような心に住みついている。そんなものは、唯川氏の作品、他の2冊「とける、とろける」「逢魔」の読後感としても同じ。小生も若い頃、分野は違うが文筆業の端くれにいたことがあるが、賞は別の写真の方で朝日新聞で稼がせてもらった。作品は何にしても心のある訴える力のあるものでなければ価値がない。唯川氏の今後に大いに期待したい。 | ||||
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なんだろう、このいびつな幸福感は! 女であることを最大の武器に生きる「るり子」と、恋にのめりこむことが怖い「萌」 対照的なふたりの生き方を通して模索する女の幸せ探しの物語。 子どもを産める女ならではの幸せを感じた。 恋とセックス。 るり子と萌の視点が交差する物語。 そこに、エロスは感じない。 食欲や睡眠欲と同じように、性欲は日常。 生きている、愛している、愛されている実感を感じたい。 美貌を武器に、恋して、結婚して来たるり子。 やがて、歳を取り、その美貌も武器にならなくなる。 けれど、それでも、好きなことを通し続ける彼女に、 だんだん親近感を覚えてくる。 対照的なふたりの貪欲な生き方に共感を感じる。 そして、家出したきた15歳の崇との3人の同棲生活。 ヤケになったるり子が、15歳の崇へ言う。 「ねえ、抱いてよ」 「抱けないけれど、抱きしめることならできるよ」 人は人の温もりを感じて生きてゆける。 そんな微笑ましさを感じる。 そして、子どもを宿った萌の落ち着いた様子。 最後、腐れ縁の対照的な二人のやりとりに、いびつな幸福感に包まれた。 第126回直木賞受賞作 | ||||
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つい私も女の武器に頼って依存する癖があるが、男なしに自分の足で立って強く前に進んで行きたい!と勇気がでました。女も歳をとると、どんな美人でも恋愛はスムーズに行かない。。そんな時、いつまでもメソメソしてないで自立した精神で行こう! | ||||
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小説は好みのもの。 たまには違う感じ、違う作家のを読んでみようとおもいましたが、数ページで挫折です。 | ||||
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NHKプレミアムよるドラマ「今夜は心だけ抱いて」が非常に面白かったので、唯川 恵 さんという作家に興味が出て読みたいと思ったが、評価の低い「今夜は心だけ抱いて」は2冊目として、1冊目を本作品とした。 主人公2人の心理描写は非常に巧みであるが、大衆娯楽小説としては、何かが欠落しているのではないかと思う。アメリカ映画にあるような結末も???であるし、飛んでいて楽しい思いにまったくならないのである。 例えば、日本推理作家協会賞短編部門 の長岡弘樹 「傍聞き」の方があらゆる面で本作品よりすぐれている。直木三十五が生きていれば、私の意見うぃ賛同してくれるはずだ。 つまらないものは、つまらない。 「今夜は心だけ抱いて」に期待しよう。 | ||||
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物語はるり子の3度目の結婚式から始まる。 るり子は気紛れで、自惚れ屋で浅はかで、話すことといったら男のことかブランド製品か芸能人のことしか話題のない女で、女はきれいでセックスが良くて、一緒にいて楽しいこと以外に何が必要なのと平気でのたまう女である。 自分を省みることのない女ゆえ、進歩と言うものが無く、何度結婚しても学習しない女。 そして3度目の結婚でも式が済めばもう相手に飽きている。 萌は口が悪くて強情で、屈折してて理屈屋で、可愛げがなく、傲慢な女であるが決して嘘をつかない優しい女という設定なのだが、彼女もまた自分を信じられなく、未来をも信じられない女。 人間関係に不器用で自分の居場所をみつけられない。 過去のレイプ事件も単なる事故であるとアタマでは片付けているのだが、体は男を信じられなくなっている。 男を好きになりそうになると必ずイチャモンをつけ距離を置く。本気で向かい合うことを恐れる何かが萌の中にある。 肝心なところで幸せを取り逃がしてしまうタイプの女なのである。なんていうのかな、登場してくる二人の女の子、るり子と萌。 思慮深く、アタマは良いのだがどこか醒めていて、強く激しく生きることから身を引いているような萌。 愚かではあるが積極的にどんどん行動し、何があってもこたえないタフな神経のるり子。 対照的なタイプというほどの違いはなく、誰よりも自分が好きで、セックスに対しても嫌いなタイプの男でなければ気軽に関係を結ぶ気楽さがあり、自分なりの勝手な論理で行動している。 自分の欲望だけに忠実で、自省心のかけらもなく、恐いもの無しであっけらかーんと今までの人生を快調に走ってきたのだろう。 そんな自分中心でいきあたりばったりの二人のそれぞれの人生に、やがて真っ直ぐに向き合い、結論を促される問題が起こる。 それはるり子の離婚と萌の妊娠。 男は女を守り、尽くすために存在している。結婚は専属の騎士を一人雇うためのものだという、一方的に相手から奉仕されることを目的としたるり子の結婚観はもともと結婚の実態からは外れている。 これは破綻して当たり前の結婚である。 そんなるり子にも離婚してみて始めて見えてくる現実がある。 「次の結婚相手を探すには短い期間で会社を転々とする派遣会社がいちばん効率がいい、そして仕事は受付か秘書」と自信満々で派遣会社に赴くのだが、そこで提示された職業は青果市場での在庫調べの仕事のみ。 「何の資格もないのでしょう。それにあなたはもうすぐ28歳になられるのでしょう。受付や秘書の場合、企業側はどうしても若い女性を好むんです。仕事があるだけマシですよ」なんて説得されてしまう。 「年齢が何だ、資格がキャリアが何だ、私はまだ十分若くて魅力的だ」とそれを確認するかのように、昔の男たちに次々と誘いの電話をかけまくるのだが、ことごとく断られてしまう。 自分中心に世界が回っているというるり子ですから、世の中も人の心もどんどん変わっているのに気がつかない。 フワフワした生活を送っているうちに、自分は変化しなくとも周りがどんどん変化していく。 過去にちやほやしていた男達も、いつしかそれなりに年を重ね、仕事でもそれなりの地位にもつき、結婚もしていくだろうし、子を持ち親にもなっていく。 変わらないのは彼女達だけ。自分のことしか考えず生きてきた人間はやがて世の中に取り残され、おいてきぼりを食ってしまうのだ。 そこで初めて自分を、自分の年齢を意識し、生きていくことの意味を知らされる。 「世の中そんなに甘くはない。それに自分は自分が思っていた程大した女じゃなかったのだ」 多少のショックを受けたにせよ、だがるり子はとにかくめげない女なのである。 思い込みが強く、いろいろ勘違いの多い女ではあるが、何があっても愚痴を言わず、へこたれず、人生にめげないタフさを身につけている。 萌も妊娠の事実からは逃れられない。戸惑いと不安の中で一つの結論を出す。相手の男はまだ高校生。彼には何も知らせず、お腹の子と二人で生きて行こうと決心する。 萌も自分のやった行為に対してはきっちりと責任をとる清々しさがある。 そんな萌にるり子は「一緒に暮らそうよ。五歳の時から一緒なのよ、別れて暮らしたって、きっと気になっていつも萌んとこ来てるわ。 だったら同じことよ。一緒に暮らそうよ。きっとこういう運命なのよ、私たち」と三人で生きていこうと申し出る。 二人はほんの少し世の中や人生がわかり、これからの人生に仕切り直しをする。 これはそんな甘くて愚かな、るり子と萌の友情物語なのだが、ともかく明るい締めくくりで希望の持てる結末になっている。 しかし、自分より大切なものの出現で、果たして萌とルリ子はこれから先どのように成長していくのだろう。 子育てもノリでやっていくのだろうか。 しかし、頼りない二人であっても、自分の行為に責任をとり、愚痴も言わず未来に歩き出す二人に爽やかさを感じないでもない私なのである。 二人の珍道中にはいろいろ山坂あるだろうが、とりあえず顔を上げ、一歩でも前に進み、人生を全うしてもらいたいものである。 思慮深い萌と愚かではあるが行動力があり、決して人生にへこたれないるり子の二人なら、おそらくこの先何があっても大丈夫だろうと思うのだが。 ストーリーはテンポよく展開していき、スラスラと読みやすく、ルリ子と萌の独白や登場人物の間での気の利いた会話もなかなか面白く笑わせ、ふんふんと頷けるのだが、それは熟成した中味のある会話というのではなく、発展途上の二人の所詮は言いっぱなしの放言なのである。 あらすじのみで、これといった内容がないというか、切々と読者に訴えかけてくるものが無いように思える。 ハートにつんとくる、あの言い知れぬ切なさというものがなく、感動しないのである。(まあ、これは私個人の好みなのだが) しかし、この作者は聖子さんや森茉莉の本の愛読者に違いない。独白形式の文体やちょっとしたパクリにそれが見てとれる。 聖子さんの小説にも自信家で、自惚れ屋のいつもルンルン気分な主人公がたびたび登場してくるのだが、主人公の性格に明確な品性の違いがある。 るり子と萌は計算や理屈、思い込みばかりで、その子が本来持っている企みのない単純な可愛らしさというのが無いのである。 しかし、るり子と萌、この二人はタイトルにもあるように親友というよりは恋人ですね。 男との別れに際しても、別れた男たちは未練タラタラなのだが、るり子も萌も「もう男なんていらない!」と自分たちからさっさと男を見限り、別れを突きつけている。 女同士であろうとも、互いがいれば決まった男なんていらないという、男を退けている関係。確かに女同士気楽に暮らすのも悪くないが、これは男性にとっては恐い未来を想像させる。 男とか女とか、結婚とかいう形態に拘らず、気が合って一緒に暮らしたいと思う者同士で暮らし、子供ができてもみんなで育てていけば恐くないというか、ドラマの「ちゅらさん」的新しい家族形態への提唱もチラと仄見える。 しかし、テーマは一体、何なのだろう。最初は歳月なのかなーと思ったのだが。歳月がいろいろ見せてくれるし、教えてくれるというか。 ただ単にるり子と萌を通して、今どきの甘くて愚かで頼りない発展途上の女の子の生態を描写してみせただけなのか。 | ||||
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なんだか嫌な予感が・・・・・・・ この本は、僕は借りた記憶はあるけれども読まなかった確信がある。 奥さんは読んでいたと言う。 こう言う勝負は今のところ僕が勝利の確率が高い。 つまり買ったり借りては見たものの、奥さんだけが読んで ・奥さんの評判がいまいちなのでパスした ・忙しくてパスした パターンが結構あります。 最近この勝負で勝ち続けていたので、負けを認めるのが嫌で最後まで読みました(爆)。 最初の結婚式のところでちょっと気付きましたが、途中で話を追えなくなって 「似たような話が多いからなぁ」 と思いつつ読みましたが、 「るり子がゲイにほれた」 ところで逃げようがなくなりました。 純粋とは何ぞや、我儘とは何ぞや、我慢とは何ぞや。 色々な話を混ぜながら、語っているのはその辺でしょうか。 結局みんな「自分の幸せ」を得るために一番やりやすい方法を選んでいるだけ。 良いも悪いも、貴賎もないし、我儘も我慢強いもない。 遠い将来を考えて生きるのも、今日明日だけを考えて生きるのも、過去にすがって生きるのも皆同じ。 みんな幸せになりたいだけなんです。 二回読んでも面白かったので(見事なくらいディテールは忘れてましたが)、星五つ。 二回読んでしまった強がりではないです(爆)。 | ||||
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第126回直木賞受賞作。 直木賞作家をあまり呼んでいなかったことと、世代が近いことから読み始めました。 女を武器「るり子」 恋が怖い「萌」 対称的なふたりと見せかけて、どちらも著者の分身。 分身といっても、そうなったらどうなるだろうという模擬実験。 女の幸せってなに。 家族ってなに。 解説は江國香織。 ずるいね。解説で本質的なところを作者以外に語らせて、作者は楽している。 | ||||
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直木賞受賞作とのことですが、 個人的には特段に目を見張るものはありませんでした。 引き込まれるとか面白い!!ってのと違う感想です。 後読感に特別なものもないですが、 それでも、キャラクターが良かったので、 楽しめました。 軽快な雰囲気がいいのかもしれないですね。 会話がいいですよ。 冒頭からススみました。 特にるり子。 女のダンディズムっていうんですかね。 るり子の本音はホント気持ちがいいです。 ああも持論に強くなれる人がいたら、 是非一緒に飲んでみたい。 そう思わせる魅力的なキャラクターでした。 もし購入を迷っていて、 本書を手に取れる環境にいるなら、 巻末の江國さんの解説がオススメ。 的確です。 | ||||
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ムカムカしながら読み始めた本。 しかし、終盤には、二人の女に好感を抱いている。 清々しささえ漂うのだ。 女の本音が語られる。欲望に忠実なるり子とそれに 巻き込まれる幼なじみの萌。萌もかなり変わり者 であるが。 馬鹿な女ばかりじゃないか、そして、表現が ちょっと露骨すぎないか、とうんざりしながら 読み始めたが、何といってもアフォリズムが 利いており、次々にページをめくってしまう。 「女はいつだって、女であることですでに共犯者だ。」 「人がいいっていうのは、人をイライラさせるってことだ。」 「大人の男は、いつもハンドルの遊びと同じものを胸の内 に持っている」 要所に決まるアフォリズムが、直木賞受賞作であるこに 納得感を与える。 ただ、男が読むには、ちょっとドギツイかも…。 | ||||
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読みはじめ、自己中なるり子の発言に、超〜腹が立って仕方がなかったが、 読み進めていくうち、自分に正直・真っ直ぐに幸せを求める姿に共感。 次のセリフが妙に小気味よかった。 「幸せを想像するのが理想で、不幸は現実なの?」 そうだよなぁ。 確かにあまりにも楽観的に幸せを想像すると、 人からは「非現実的」「理想論」と言われかねない。 だからと言って、不幸を思い描けばそれが「現実」? こんな価値観が一般的なんてさびしすぎるじゃないか。 女であることを最大の武器に生きる 欲しいものは欲しい、結婚3回目、自称鮫科の女「るり子」。 仕事も恋にものめりこめないクールな理屈屋「萌」。 性格も考え方も正反対だけど二人は親友同士、幼なじみの27歳。 この対照的な二人が恋と友情を通してそれぞれに模索する“幸せ”のかたちとは―。 | ||||
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竹を割ったようなさっぱりした性格の萌と、美しくなければ女性でないとお高くとまるルリ子。そんな二人と世間知らずな美男子の3人が、共同生活をはじめる。― ストーリー自体は女性同士の僻みや妬みなど生生しいが、萌とルリ子のやりとりがテンポ良く爽やかで飽きない。ほのぼのとした恋愛小説だが、同性愛だったり、際どい性の表現が良いアクセントとなっている。所々に教訓や格言が入り、これがまた面白い。直木賞受賞の傑作恋愛小説。 | ||||
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第126回直木賞受賞作であり、2007年には米倉涼子主演でドラマ化も された作品です。 恋愛にのめりこむことができない27歳OLの萌。女性の幸せは男性に 愛され大切にされることと信じて疑わない萌の幼馴染のるり子。 るり子が3回目の結婚式を迎えたところから話は始まります。 対照的にえがかれながらも、実はよく似た2人を中心に、家出少年の 崇、非常に美青年でゲイのリョウ等や複雑な関係にある不倫相手も 絡みあいながら、読みやすい文調とテンポで進んでいきます。 結婚、離婚、不倫、就職、退職、妊娠といった、この年代の女性の 大きなテーマを含めて書かれています。 27歳にしてはやや子供っぽい印象を受ける主人公たちで、重ねづらい 部分があるかもしれませんが、最後急進的に進みながらも、さらっと 終わるまとめ方は著者の力量を感じてしまいます。 なるほど、自分らしく生きて行く過程で正面ではなく横から見つかる、 「肩ごしの恋人」ということですね。 | ||||
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強烈キャラに振り回され、途中で読むのをやめたくなりました。 でも、読み終わったら、その人たちを愛せる(?)かも。 みんな一生懸命生きてるよねって肩を叩きたくなる。 そんな、人間らしさを引き出す著者の力はすごいです。 | ||||
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今仕事に燃えてる女性、また恋人にのめり込めてる女性にはつまらない物語かも。仕事もなんかイマイチ、恋人もいない(いてもちょっと?)って方は興味をひくと思う。軽いと言っちゃえばそれまでだけど読みやすいことは確かだ。女性の人生における恋愛・結婚・妊娠・そして女特有の友情も嫉妬もすべて詰め込んである。具だくさん過ぎて読み終えた後にお腹いっぱいになっちゃうけど、それが女性だけの悩みだったり欲望の数だからしょうがない。ラストがちょっと早足で過ぎていった感があるのでが残念。 | ||||
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何だかすごく軽い感じの本で、2日間で読んでしまいました。 仕事に生きる女性と、男のために自分を磨いて結婚に幸せを求める女性。 まるで正反対の考え方で幼馴染の萌とるり子。 そこに高校1年生の崇が入って、3人の共同生活が始まる。 どちらが正しいと言うわけでもなく、自分自身が納得をした生き方をすることが、そしてそれが出来る事が幸せな事なのね・・と自分なりに結論づけたりして。 るり子ほど徹底してわがままに美を追求し、滑稽なほど男に幸せを求められるのなら、それはそれでいいかな?なんて。 その時どんなに美しい女性でも、時がたつと「綺麗な人だったよね」って、過去形になってしまうけど。 自分は、どちらに似ているのかな? ・・・やっぱり萌でしょう。 | ||||
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直木賞受賞作。一気にスラーっと読めました。人物の描写が明瞭で、話もわかりやすい。萌もるり子も形は違えど自分が一番大切で、最期にちょっと今までと違った気持ちで男性と接する(恋する)ようになったんだなぁ、と思った。オチは嫌いでした。江國氏の『きらきらひかる』と似た雰囲気がしました。 | ||||
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キャラがなんていうか・・対照的にしようという意図がみえみえで、不自然。 ステレオタイプ。 女の友情ものとしてそれなりに面白いけれど、だから、なに? って感じ。 話の展開も、そんなわけないだろ〜、と言いたくなる場面が・・。 TVドラマのシナリオと思えば、いいのかな。 | ||||
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女性なら誰でも持つ本音や嫌な部分を、萌とるり子が体現してくれてる感じがしました。 途中、るり子のまったく筋の通ってないわがままや上手いこと自分のペースに持っていく姿勢にイライラしつつも、通して読みきりました。 常にクールで完全には心を開かない萌が、柿崎、崇くんと接するうちに少し丸く、優しくなってゆく… 仕事も男もいつまでも思い通りにならない事を肌で感じつつも、自分のスタイルをあっけらかんと貫くるり子… 二人のしたたかな女っぷりが気持ち良かったです。 個人的に萌の「後悔?考えたこともないわ」という台詞が好きです。 | ||||
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女性作家らしい二人の対照的な女性の心理描写が見事です。それだけに、リアルな状況として迫ってくるものがあります。もっとも、男性から見ると、どちらもちょっと勘弁して欲しいという女性ではあります。実際には、この中間的な女性が多いのしょうが・・・。 特に、るり子の自己中心的で、何でも自分の思い通りにしなければ気がすまない性格には、外見の美貌だけで擦り寄ってゆく男性がいるのだろうかと思えてしまいます。 でも、ラストは見事な描きっぷりで、一気に二人の大人への成長物語にしています。 流石に直木賞受賞作です。 | ||||
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