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肩ごしの恋人
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肩ごしの恋人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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直木賞受賞作品で、ずっと気になってはいましたが、今更ですが読んでみました。読みやすくて一気に読めました。唯川さんにしては、意外な作品だったような…、でも、やっぱり唯川さんらしいな…って感じる作品です。女の友情、腐れ縁も見事に表現されています。ちょっとストーリーが昔ドラマであった「29歳のクリスマス」とも似てる感じがありました。 読んだ後、爽快感もありました。 | ||||
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直木賞作品なので読みましたが 途中でやめてしまいました。 | ||||
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嘘か真か? 女性的には、“あるある”なんでしょうかね? 女性の方がしたたかでめっさ強いのに、弱いふりをするから、おバカな男が強がり君を守るとか、幸せにするとか、できもしない約束をして自爆することに。 騙し愛のはじまり。 自分を信じ、愛して、身近にある幸せに感謝できる人にのみ、幸せな人との出会いがある。 類友だから、幸せな人は幸せな人と付き合えるっていう簡単な話。 | ||||
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物語はるり子の3度目の結婚式から始まる。 るり子は気紛れで、自惚れ屋で浅はかで、話すことといったら男のことかブランド製品か芸能人のことしか話題のない女で、女はきれいでセックスが良くて、一緒にいて楽しいこと以外に何が必要なのと平気でのたまう女である。 自分を省みることのない女ゆえ、進歩と言うものが無く、何度結婚しても学習しない女。 そして3度目の結婚でも式が済めばもう相手に飽きている。 萌は口が悪くて強情で、屈折してて理屈屋で、可愛げがなく、傲慢な女であるが決して嘘をつかない優しい女という設定なのだが、彼女もまた自分を信じられなく、未来をも信じられない女。 人間関係に不器用で自分の居場所をみつけられない。 過去のレイプ事件も単なる事故であるとアタマでは片付けているのだが、体は男を信じられなくなっている。 男を好きになりそうになると必ずイチャモンをつけ距離を置く。本気で向かい合うことを恐れる何かが萌の中にある。 肝心なところで幸せを取り逃がしてしまうタイプの女なのである。なんていうのかな、登場してくる二人の女の子、るり子と萌。 思慮深く、アタマは良いのだがどこか醒めていて、強く激しく生きることから身を引いているような萌。 愚かではあるが積極的にどんどん行動し、何があってもこたえないタフな神経のるり子。 対照的なタイプというほどの違いはなく、誰よりも自分が好きで、セックスに対しても嫌いなタイプの男でなければ気軽に関係を結ぶ気楽さがあり、自分なりの勝手な論理で行動している。 自分の欲望だけに忠実で、自省心のかけらもなく、恐いもの無しであっけらかーんと今までの人生を快調に走ってきたのだろう。 そんな自分中心でいきあたりばったりの二人のそれぞれの人生に、やがて真っ直ぐに向き合い、結論を促される問題が起こる。 それはるり子の離婚と萌の妊娠。 男は女を守り、尽くすために存在している。結婚は専属の騎士を一人雇うためのものだという、一方的に相手から奉仕されることを目的としたるり子の結婚観はもともと結婚の実態からは外れている。 これは破綻して当たり前の結婚である。 そんなるり子にも離婚してみて始めて見えてくる現実がある。 「次の結婚相手を探すには短い期間で会社を転々とする派遣会社がいちばん効率がいい、そして仕事は受付か秘書」と自信満々で派遣会社に赴くのだが、そこで提示された職業は青果市場での在庫調べの仕事のみ。 「何の資格もないのでしょう。それにあなたはもうすぐ28歳になられるのでしょう。受付や秘書の場合、企業側はどうしても若い女性を好むんです。仕事があるだけマシですよ」なんて説得されてしまう。 「年齢が何だ、資格がキャリアが何だ、私はまだ十分若くて魅力的だ」とそれを確認するかのように、昔の男たちに次々と誘いの電話をかけまくるのだが、ことごとく断られてしまう。 自分中心に世界が回っているというるり子ですから、世の中も人の心もどんどん変わっているのに気がつかない。 フワフワした生活を送っているうちに、自分は変化しなくとも周りがどんどん変化していく。 過去にちやほやしていた男達も、いつしかそれなりに年を重ね、仕事でもそれなりの地位にもつき、結婚もしていくだろうし、子を持ち親にもなっていく。 変わらないのは彼女達だけ。自分のことしか考えず生きてきた人間はやがて世の中に取り残され、おいてきぼりを食ってしまうのだ。 そこで初めて自分を、自分の年齢を意識し、生きていくことの意味を知らされる。 「世の中そんなに甘くはない。それに自分は自分が思っていた程大した女じゃなかったのだ」 多少のショックを受けたにせよ、だがるり子はとにかくめげない女なのである。 思い込みが強く、いろいろ勘違いの多い女ではあるが、何があっても愚痴を言わず、へこたれず、人生にめげないタフさを身につけている。 萌も妊娠の事実からは逃れられない。戸惑いと不安の中で一つの結論を出す。相手の男はまだ高校生。彼には何も知らせず、お腹の子と二人で生きて行こうと決心する。 萌も自分のやった行為に対してはきっちりと責任をとる清々しさがある。 そんな萌にるり子は「一緒に暮らそうよ。五歳の時から一緒なのよ、別れて暮らしたって、きっと気になっていつも萌んとこ来てるわ。 だったら同じことよ。一緒に暮らそうよ。きっとこういう運命なのよ、私たち」と三人で生きていこうと申し出る。 二人はほんの少し世の中や人生がわかり、これからの人生に仕切り直しをする。 これはそんな甘くて愚かな、るり子と萌の友情物語なのだが、ともかく明るい締めくくりで希望の持てる結末になっている。 しかし、自分より大切なものの出現で、果たして萌とルリ子はこれから先どのように成長していくのだろう。 子育てもノリでやっていくのだろうか。 しかし、頼りない二人であっても、自分の行為に責任をとり、愚痴も言わず未来に歩き出す二人に爽やかさを感じないでもない私なのである。 二人の珍道中にはいろいろ山坂あるだろうが、とりあえず顔を上げ、一歩でも前に進み、人生を全うしてもらいたいものである。 思慮深い萌と愚かではあるが行動力があり、決して人生にへこたれないるり子の二人なら、おそらくこの先何があっても大丈夫だろうと思うのだが。 ストーリーはテンポよく展開していき、スラスラと読みやすく、ルリ子と萌の独白や登場人物の間での気の利いた会話もなかなか面白く笑わせ、ふんふんと頷けるのだが、それは熟成した中味のある会話というのではなく、発展途上の二人の所詮は言いっぱなしの放言なのである。 あらすじのみで、これといった内容がないというか、切々と読者に訴えかけてくるものが無いように思える。 ハートにつんとくる、あの言い知れぬ切なさというものがなく、感動しないのである。(まあ、これは私個人の好みなのだが) しかし、この作者は聖子さんや森茉莉の本の愛読者に違いない。独白形式の文体やちょっとしたパクリにそれが見てとれる。 聖子さんの小説にも自信家で、自惚れ屋のいつもルンルン気分な主人公がたびたび登場してくるのだが、主人公の性格に明確な品性の違いがある。 るり子と萌は計算や理屈、思い込みばかりで、その子が本来持っている企みのない単純な可愛らしさというのが無いのである。 しかし、るり子と萌、この二人はタイトルにもあるように親友というよりは恋人ですね。 男との別れに際しても、別れた男たちは未練タラタラなのだが、るり子も萌も「もう男なんていらない!」と自分たちからさっさと男を見限り、別れを突きつけている。 女同士であろうとも、互いがいれば決まった男なんていらないという、男を退けている関係。確かに女同士気楽に暮らすのも悪くないが、これは男性にとっては恐い未来を想像させる。 男とか女とか、結婚とかいう形態に拘らず、気が合って一緒に暮らしたいと思う者同士で暮らし、子供ができてもみんなで育てていけば恐くないというか、ドラマの「ちゅらさん」的新しい家族形態への提唱もチラと仄見える。 しかし、テーマは一体、何なのだろう。最初は歳月なのかなーと思ったのだが。歳月がいろいろ見せてくれるし、教えてくれるというか。 ただ単にるり子と萌を通して、今どきの甘くて愚かで頼りない発展途上の女の子の生態を描写してみせただけなのか。 | ||||
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直木賞受賞作とのことですが、 個人的には特段に目を見張るものはありませんでした。 引き込まれるとか面白い!!ってのと違う感想です。 後読感に特別なものもないですが、 それでも、キャラクターが良かったので、 楽しめました。 軽快な雰囲気がいいのかもしれないですね。 会話がいいですよ。 冒頭からススみました。 特にるり子。 女のダンディズムっていうんですかね。 るり子の本音はホント気持ちがいいです。 ああも持論に強くなれる人がいたら、 是非一緒に飲んでみたい。 そう思わせる魅力的なキャラクターでした。 もし購入を迷っていて、 本書を手に取れる環境にいるなら、 巻末の江國さんの解説がオススメ。 的確です。 | ||||
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今仕事に燃えてる女性、また恋人にのめり込めてる女性にはつまらない物語かも。仕事もなんかイマイチ、恋人もいない(いてもちょっと?)って方は興味をひくと思う。軽いと言っちゃえばそれまでだけど読みやすいことは確かだ。女性の人生における恋愛・結婚・妊娠・そして女特有の友情も嫉妬もすべて詰め込んである。具だくさん過ぎて読み終えた後にお腹いっぱいになっちゃうけど、それが女性だけの悩みだったり欲望の数だからしょうがない。ラストがちょっと早足で過ぎていった感があるのでが残念。 | ||||
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何だかすごく軽い感じの本で、2日間で読んでしまいました。 仕事に生きる女性と、男のために自分を磨いて結婚に幸せを求める女性。 まるで正反対の考え方で幼馴染の萌とるり子。 そこに高校1年生の崇が入って、3人の共同生活が始まる。 どちらが正しいと言うわけでもなく、自分自身が納得をした生き方をすることが、そしてそれが出来る事が幸せな事なのね・・と自分なりに結論づけたりして。 るり子ほど徹底してわがままに美を追求し、滑稽なほど男に幸せを求められるのなら、それはそれでいいかな?なんて。 その時どんなに美しい女性でも、時がたつと「綺麗な人だったよね」って、過去形になってしまうけど。 自分は、どちらに似ているのかな? ・・・やっぱり萌でしょう。 | ||||
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直木賞受賞作。一気にスラーっと読めました。人物の描写が明瞭で、話もわかりやすい。萌もるり子も形は違えど自分が一番大切で、最期にちょっと今までと違った気持ちで男性と接する(恋する)ようになったんだなぁ、と思った。オチは嫌いでした。江國氏の『きらきらひかる』と似た雰囲気がしました。 | ||||
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キャラがなんていうか・・対照的にしようという意図がみえみえで、不自然。 ステレオタイプ。 女の友情ものとしてそれなりに面白いけれど、だから、なに? って感じ。 話の展開も、そんなわけないだろ〜、と言いたくなる場面が・・。 TVドラマのシナリオと思えば、いいのかな。 | ||||
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本書の中に、「女には二つの種類がある。自分が女であることを武器にする女か、自分が女であることを弱点に思う女か。このふたつの女はまったく違う生き物だ。」 という文章がある。 前者の女は、”るり子”、後者は、”萌”。 きっと、多くの女性読者が、二人の主人公どちらかの目線で作品を読むことになる。 対照的な二人だからこそ、相手の行動に苛立ったりもするし、自分にないものに惹かれずにはいられない。 読者は、”るり子”、または ”萌” を自認しながらも、どちらの女性も肯定的に描かれているところに、最後は、頑張っている二人を応援したくなる。 悩みや迷いもある二人の生活が軽快に描かれていて、気楽に読める一冊。 | ||||
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昔、唯川さんのエッセイを読んだ記憶がありそれが単に読みやすかったのと、確か直木賞を受賞されたはずだと思い、今度は彼女の小説を読んでみようという気になった。登場する人物の会話がポンポンと続き単純に読みやすい。構えなくても気軽に読めた本だった。 るり子が自分の近くにいたら絶対に自分は友達にはならないだろうと思うような女性だし、かといって萌のような女性も辛らつすぎて嫌だな・・と思いつつ読み進んでいくと、最後にはるり子の正直さや萌の強さが妙に羨ましく思ったりした。というよりも、るり子と萌の友情が一番羨ましいのかも知れない。現実的には(男も含めて)あそこまで何でも共有したり言い合えるような関係は、ちょっとあり得ないのでは?と思うのだが。 ラストるり子の選択には拍手を送りたい。いつだって女性は強い。気軽に読めるのがこの筆者の特徴。気軽に読みやすかった直木賞受賞作。 | ||||
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唯川さんのエッセイは共感ができて、着眼点もなるほどとうなずけることが多く、好きな作家の1人です。 今回は小説として初めて読みましたが、主人公の女性2人にはあまり感情移入ができませんでした。 それでもまだ自分の性格とかけ離れているるり子の方が理解できました。 人物設定が単純というか奥深さに欠けているような、そんな印象を受けました。 この小説は恋愛小説というには物足りず、新しい生き方を指南するというのにはちょっと飛びすぎているので、そのあたりを期待しなければ肩のこらない読み物としてちょうどいいです。 | ||||
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夜10時から放送している連続ドラマのようなストーリーはまさに 女性の女性による女性のための小説だ。 "偶然"の遭遇によって浮気を発見する展開なんかはドラマの王道。 もちろんドラマ的な小説が悪いわけではない。 この本は直木賞という文学的お墨付きを受けており、 文章も読みやすく、個性的な登場人物たちの心理もわかりやすい。 手軽に読める文学作品としては実に申し分のない作品だと思う。 それにしても15才の「崇」は一体どういう経緯で、萌の会社でバイト するようになったんだ?履歴書を偽造したのだろうか? あと、それほど広くないであろう社内で、主人公が崇の存在を知らなかったのも なんか不自然のような気がするし、 新宿二丁目で女がバイトしてるってのもあまりにもナンセンス。 ま、だけどそういう詰めの甘さもドラマ的で微笑ましいといえば微笑ましいですけどね。 | ||||
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久々に本を読んだのですが、面白かった。るり子のキャラが、まるであの「白鳥麗子」のようで楽しく、萌の魅力も読み進むにつれだんだんわかってくる。 るり子と萌は正反対のようだが実は似たところをもっていて、またお互いにないところに強くひかれあっているようにもみえる。 脇キャラも魅力的で、みんないきいきと動いている。読み終える頃には自分の中ですっかり親しみがわいてしまって、続きがぜひ読みたくなってしまっている。続編書いてくれないかなぁ~~ 映像化してもなかなか面白いのではないかと思います。今キャストを考え中。これも私のヒソカな楽しみです。(笑) | ||||
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読んでいてずっと感じたことは「何か10年くらい前の話みたいだな」ということ。 去年文庫化されて今売れてる本なのに…。 本能のままに自由奔放に生きる「るり子」と、いつも頭で考えて自分を抑え込んでしまう「萌」。 全く対照的でありながら、二人は親友。 こういう設定、昔ドラマで良く見た気がします。 ラストはちょっと「29歳のクリスマス」を思い出しました。 うーん、かれこれ10年。。。 女性なら萌に肩入れするところなんでしょうが、 私はるり子の方が好きです。 「現実を見ろ」と言われたるり子が、 「(幸せも不幸も)所詮両方とも幻想なんだから、だったら幸せの方を考えてた方がいいじゃない」 と応えたのには「ほォー」となりました。 | ||||
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面白いとか悲しいとか退屈とか、そういう気持ちがはっきりとしないまま、読み終わっちゃった感じ。でも所々にこの感覚わかるっ!!!!というような、ささいなうれしい同感できる言葉がある。 キャリアウーマンの女性が高校生くらいのアルバイトの男の子の子供を妊娠して、シングルマザーとしてこれから生きていくというのが最後にかかれている。でも恋人同士ではなかった。愛し合っていたというのもちょっとちがう。リアルな内容なのに、そこだけが、なんだかしっくりこなかったきがしました。でもなにか読みたいな、というときに手軽に読める本だと思います。 | ||||
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直木賞受賞というので購入しました。唯川さんの作品は初めて読みました。 ルリ子と萌の心理描写はとても上手で、この年代のOLの方の共感を得るのではと思います。 対照的な二人の女性の恋愛ものですが、意外とさらりとした感じに仕上がっていました。セックスやゲイバーのシーンもこれまたさらり。 ただ、読み終わった後、もう一度読み返したいかというとノーです。 そのため、星3つ。 | ||||
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初めて唯川恵さんの小説を読みました。 現在の20代後半~30代くらいの女性が体感している生活の中に 出会いと別れが違和感なく紛れ込んでいて、ひょっとしたら 自分の毎日の生活の中にも起きうる出来事かもしれないと オーバーラップさせながら読むことが出来ました。 軽く読めてちょっと恋愛小説読んでみたいという人にはお薦め。 ただこれが直木賞をとったというのはちょっと意外な感じです。 | ||||
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「女の子らしくなりなさい」といわれて育ったがために 女らしく育たなかった、と自分で思っていた。 しかし、この本を読みながら、「女性」としての呪縛から ちっとも抜け出せていない自分に気づかされた。 読んでいて「自分は女なのだ」と当たり前のことに気が付いた。 私は女性のずるさ、弱さを嫌になるぐらい知っている。 「女性らしさ」を追求し、女性特有のずるさを武器にするるり子。 そんな彼女にあきれながらもついつい彼女を許し、振り回される萌。 彼女たちは私の中にもまちがいなく存在する。 きっと唯川さんも自分の中にいるるり子と萌に 日々、嫌になりながら、それでも彼女たちと向かい合って 生きているのだろう。 だからこそ、彼女たちの言動はリアルで、こんなにも歯がゆく こんなにもいとしいのだろう。 女性には女性特有のずるさ、弱さがある。 けれども、だからこそ女性は強いし、愛しい。 素直にそう思える作品。 | ||||
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仕事に自分らしさと将来への希望を求める萌。三度の結婚、恋に生きる女るり子。親の再婚で揺れ動く15歳の崇。それぞれが一喜一憂を繰り返す。一見接点のない三人が萌のマンションで共同生活を始め、多くの発見をしたり現実逃避しながらやがて自分なりの新しい行き先を見出してまた歩き出す。 | ||||
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