■スポンサードリンク
(短編集)
田村はまだか
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
田村はまだかの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.19pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 21~40 2/4ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たまたま新神戸駅で40歳代男性店員推薦、と割と?なものが書いていたので購入。 批判もあるようでしたが、すごく面白かったです。微妙に登場人物がリンクしているし、 人生後半に入った頃の気持ちのあり方が赤裸々でいい感じでした。 短編集と思って1話目がいいなぁ、と思っていたら続いていて、しかもそれが 破綻なく面白かったのが良かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
話題になってすこしたってから読むと、 図書館で、帯なしの本で読むと、 なかなか面白い。 どなたかのレビューにもあったが、 最初の一つの文だけにしたら、もっと鮮烈だったと思う。 田村とは、どんな人物なのか。 そんな小学生だった田村が、今はどうしているか。 読者に想像させただけで終わったら、もっとカッコイイ小説になったかな。 でも、こんな40歳なんだと、ひとつの結果を見せてもらったのもいいかも。 感動、すごい結末、とあまり騒がれると逆効果だと出版社に誰か教えて・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
好レビューには、「完成度が高い」等々、美辞麗句が並びますが、私は最初の一ページからこの小説に入っていけませんでした。 日本語がおかしい。そのせいか、どの視点から小説が語られているのか判然とせず、いらいらする。かんたんな日本語ばかりなのに、読むのがしんどかったです。 話に入っていけないと、店のマスターがなぜ自分の店の名前を気に食わないのか、とか、マスターは客のフルネームを全部知っているものか?とか、「かのじょ」がひらがなで書かれる違和感とか、そういう粗ばかりが目についてしまいました。 第一章だけでギブアップです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
厳しい言い方ですが、「賞」というものの「いいかげんさ」 と作者には気の毒ですが、賞が「作者の実力」と無関係な事 がわかる一冊です。それと、どなたかも書いていましたが、 帯の売り言葉にはだまされないように! とにかく、つまんないです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
惹句は正しくないが、しかし正しい。本を読んでいて嬉しいのは、こういった傑作に出会えることだ。が、そう思うのは四十歳以上の、ちょっと人生を間違ってしまった、と感じる世代らしい。まったく面白くなかったという意見が結構多いのが面白い。色々と残念だという上から目線の批評が多いのも、このお話ならではかもしれない。日常の活写である。日常であるが一瞬の非日常もあり、しかし多くが日常なのでグダグダする。この擦り切れたようなグダグダ感を描き出せることは大層な才能なのだが、まあグダグダはグダグダである。スッキリ、ハッキリ、シャッキリとは行くはずもなく、うねうねと答えのない本質の周りを廻り続ける。でもまあ、それが良いのである。それが人生というものなのである。ラストの田村のイメージが(おそらく作者に好意的な読者大方の)予想を裏切った以外は文句を言ってもしょうがないお話だ。まあ、それは大きい残念なのだが…… 傑作は傷があってこそ記憶に残るのである、と判ったようにでも言っておこうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
名前はよく聞く作家さん。 ゴドーを待ちながら、みたいな?と思いつつ読む。 賞を取ったと聞いて、なるほどねとナットク。 同窓会的な集まりで、浮かび上がる20年の葛藤やそれぞれのたどっている人生。 青春の輝きで浮かび上がる残りの人生に影ができるのは当然なのだろう。 輝きがあれば影もより濃くできる。 いや逆か? 青春を輝きだと思えるのは事後の、人生そのものなのかもしれない。 コントラストを濃く作るのは、むしろ自分の歩む人生なのかもしれない。 明るく振る舞う中に、それぞれの人生が差し込まれる構成。 田村の思い出を語りつつ、浮かんでくるのはそこにいた自分だ。 よく出来た小説だとは思う。 多分これから先、何度か読み返すとは思う。 でもなんだかあたしはこの小説がどうも好きになれなくて困る。 なんだろう、作者が小説を書きながらも、高みの見物って気がしてしょーがないのだ。 この作品はよく出来てる。 でも、そこに作者の熱がこもってない。 あたしはどうも、そこが気に喰わない。 生意気だけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この雰囲気が一番の醍醐味なのだろう。 たしかに、「田村はまだか」のセリフは心に残るし、ちょっとしたサスペンス的な感じがする。 そして、間に挟まれるそれぞれのエピソードは、鋭い刃物のような切れ味を感じる。 ただ、唯一いただけなかったのは、あまり感動できなかったということ。紹介文を読んだときは「ラスト大泣き」かと思っていたのだが、まったくそれがなかった。 紹介文に肩すかしをくらってしまった感じ? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ん〜。みんながレビューしている通り。帯の文句に過度な期待をして読んでしまった。納得できる人は納得して満足するかもしれませんが、私的には、いささか微妙な結末でした。各メンバーの話も納得できる話もあれば、微妙な話もあり、個人的には、100点満点中38点ってところです。(;_;) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日常のたんたんとした事を描いてる作品です。最後には凄い展開が待ってるのかと期待しながら読み続けたのですが...... 週刊新潮、本の雑誌で話題と帯に書いてますが、理解不可能です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
20数年ぶりに再開する友人が、トラブルがあったとは言え、この本の登場人物達は 延々と、それこそ何時間も待ち続ける。まずこの設定があり得ないと思う。 それと、おそらく第一話の短編を無理に長編にしてしまってるのだろうと容易に 推測出来る少々無理な展開、終わらせ方。特に終わらせ方については、最初から 構想があればこんな変な終わり方にならないはず。 読んでいて腹が立ちました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
吉川英治文学新人賞受賞作とあったから読んでみましたが、つまらなくてびっくりしました。 この内容で? 新鮮さも意外さもあまり感じられない。なんかぐだぐだに伸ばした感じ。 こういう本が評価されるって。。小説ファンとしてはがっかり。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
出版社の人に文句を言いたい。 誰だ「ラストには怒涛の感動が待ち受ける。」というコピーを付けたのは? このコピーを付けた人は本当にこの本を読んだのか? 「田村はまだか」は感動が売りの作品ではないし、感動が無いからつまらない 作品というわけではない。感動なんてしなかったが、ちょっぴり面白い作品だ。 田村は主役でもない。タイトルが「田村はまだか」で皆で待ちわびているから そんな勘違いもしてしまうが、主役は田村を待ちわびている同級生の男女5名 と、バー「チャオ」のマスターである。だから、「田村という人物の魅力が 伝わらない」とか「田村への掘り下げが足りない」という不満もお門違いで ある。40歳の同級生たちと47歳のマスターのこの年代特有の日常的な悩みが いい味わいの連作小説である。 大事件が起きるわけではない(起きることは起きるが本筋ではない)し、 奇跡が起きるわけでもない、なんてことはない他愛も無い小説なので、 この作品に感動を期待してはいけない。 でも40代、50前後の人が読めば、ちょっと「ニヤッ」とするそんな面白い 小説だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ワタクシ 偉そーに女性作家の作品はあまり読むことがないのですが、以前読んだ新聞での紹介が心に残っており、また 田村はまだか・・このグッと魅かれる題名に心奪われ 読ませていただきました。 どれどれと読み始め、おお!いいぞーとてもいい感じ・・頭の中にスナックチャオ!での大人になった同級生五人とマスターの映像が鮮明に浮かぶし フムフムうんうんそれでそれでとページを進む・・けど不遇だった幼少期の田村少年がクラスの問題児、だけど理由ありげの中村理香に 好きだよ とクラス全員の前で呟く・・あぁいかんっ!あかんっ!これがダメですわー!そんなん言うわけないよー!それまでせっかく積み上げてきた全てが一瞬にしてマンガになってしまいました・・そこは言わなくても理花に伝わる場面だし言ったら田村君じゃないんだなー・・個人的には最後の締めくくりも文脈も上質だと感じるだけに そこがほんとうに残念でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1話は面白かったし、正直感動でした。 でも2話目以降はだらだらしています。 無くても良かった。 ラストも大して。 1話だけなら人にお勧めできるけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
話の筋そのものはおもしろいと感じたのですが、 読んだあと何かを感じたのか?といわれてみるとあまり共感できたところがありませんでした (特に3話以降)。 ここにあるような経験をしてきた人にとっては、感じるところも多いのかもしれませんが.... 読む人を選ぶのかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一気に読めました。 なかなか感じの良い作品だと思います。 連作短編という作りが、うまい構成に感じました。 第一話、田村久志の中村理香との発言シーンが 大きな盛り上がりで引き込まれます。 それ以降は、その勢いで最後まであっという間でした。 ただ、あまり顔を合せていない40歳の人たちが 小学校の同窓会であそこまで意気投合できるものか ちょっと現実的ではないかな・・・と少し疑問。 まぁ、あまり重要ではないですが。 登場人物たちは、なんとなく「自分好き」っぽいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
同窓会の二次会に参加した数名が流れ込んだスナックの一場面からこの物語は始まります。その中の一人であるはずの「田村」が、なかなか姿を現さない。そこから各人各様の話に繋がっていくのですが、転校を繰り返した私のような人間にとって同窓会など何の関心も持てないし、仮に興味を持てたとしても、この作品に展開される様なストーリー様を書こうとも思わないでしょう。女性特有の感性なのかも知れませんが私には何ら共鳴するものが無い作品。賞を受賞した作品という事で期待はしてましたがこの作品の何処をどう評価したのか全く理解できません。まあ、同窓会大好きという人なら良いのかも知れませんがそうでない人にはお勧め出来ません。敢えて小説を書き上げたという作者の努力に星一つあげたいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルは「ゴトーを待ちながら」を意識しているんでしょうね。 他の皆さんの評価はいま一つ的なものが多いけど、私はこの小説がもつ 雰囲気は嫌いじゃないです。 最後の括り方も悪くないと思う。 あえていうなら田村につながる二瓶さんのエピソードはちょっと付け足し的で いらなかったかな・・? 「桐島部活やめるってよ」も本人をめぐる人々のエピソード話ですが 「田村・・」の方が大人の円熟味があっていいです。 だれか上手くアレンジして、舞台劇としてみたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ちょっと肩透かし。 小学校の同窓会の3次会。最後まで残った5人の中年男女が、遅れて到着する予定の「田村」を待ち続ける話。 連作短編の形を取っています。 第1話は非常によくできていると思います。 これはいける、と思ったのはそこまでで、後はずっと中だるみの印象です。 田村はまだか、と言いながらスナックでだらだら会話を続ける5人。 その5人それぞれについてエピソードが語られるのですが、それがいまいち「田村を待ち続ける」という主題に絡んでいない。 したがって、彼らがそこまで田村を待ち続ける必然性が、読み手に伝わってこない印象です。 ラストも予想の範囲内で、それほど印象に残らない。 読みやすい文章でさくさく読めるし、読後感は悪くないのですが、人に面白いよ、と薦めたい話かというと、微妙なところです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今最も注目されている、北海道小樽市出身で札幌在住の女性作家、朝倉かすみによる’09年、「第30回吉川英治文学新人賞」を受賞した全6話からなる連作短編集。 3月4週の金曜日深夜、札幌ススキノ、小さなスナック・バー「チャオ!」の店内。小学校のクラス会の3次会。5人の40才になる男女が、遠方から遅れてやってくる田村久志を待っている。「田村はまだか」とつぶやきながら。 マスターの花輪春彦も加えて6人の胸のうちに、それぞれ入れ替わるように呼称が形容詞から固有名詞に変わって、なかなか来ない田村を待つ間に、過ぎ去った“痛いところ”が浮かぶ。それらは仕事であったり、不倫であったり、離婚であったり、ほのかな恋心であったりする。40年生きていれば誰もが経験する(かもしれない)し、胸に抱く(かもしれない)類のエピソードである。人生の機微というにはおおげさだが、40才という年齢に達した彼らの、彼らなりの心象風景が、あくまでさらりと描かれてゆく。そしていよいよ田村である・・・。 本書からは、「こころが波打つような」「怒濤の」感動をすることはできなかったが、私にとっては同世代に当たる著者・朝倉かすみがこの物語に託した、「いろいろあったが、『明日』がある」というような応援歌的メッセージを受け取ったような気がした。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!