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(短編集)
田村はまだか
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田村はまだかの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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身近に居そうな人々の、ありがちな泣き笑いなんだけど、それだけにグッとくるものがあるお話。 小学校のクラス会に集まった人々が、様々な想いや想い出を抱えながら、「田村はまだか」と、なかなか来ない田村を待つ、という趣向がなかなか良い。 | ||||
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期待したほどの内容ではありませんでした。 | ||||
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風邪で寝込んだ日に、一気に読みました。 こんな同窓会は正直嫌ですね。嫌な話ばっかです。 田村が来る来ないよりも、やっぱり歳はとりたくない。 と思いました。 | ||||
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おっさんの私にとっては、自分が青かった時代を思い出しながら楽しめた。 でも、受賞作の原稿をそのまま書籍化? 編集者や校閲者の手が入っているようには思えませんでした。 変な日本語(方言?)やタイポが、すげー気になる。 気にしないで物語だけを楽しむコツ(速読術?)をつかむまでは、つらかった。 | ||||
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名前はよく聞く作家さん。 ゴドーを待ちながら、みたいな?と思いつつ読む。 賞を取ったと聞いて、なるほどねとナットク。 同窓会的な集まりで、浮かび上がる20年の葛藤やそれぞれのたどっている人生。 青春の輝きで浮かび上がる残りの人生に影ができるのは当然なのだろう。 輝きがあれば影もより濃くできる。 いや逆か? 青春を輝きだと思えるのは事後の、人生そのものなのかもしれない。 コントラストを濃く作るのは、むしろ自分の歩む人生なのかもしれない。 明るく振る舞う中に、それぞれの人生が差し込まれる構成。 田村の思い出を語りつつ、浮かんでくるのはそこにいた自分だ。 よく出来た小説だとは思う。 多分これから先、何度か読み返すとは思う。 でもなんだかあたしはこの小説がどうも好きになれなくて困る。 なんだろう、作者が小説を書きながらも、高みの見物って気がしてしょーがないのだ。 この作品はよく出来てる。 でも、そこに作者の熱がこもってない。 あたしはどうも、そこが気に喰わない。 生意気だけど。 | ||||
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この雰囲気が一番の醍醐味なのだろう。 たしかに、「田村はまだか」のセリフは心に残るし、ちょっとしたサスペンス的な感じがする。 そして、間に挟まれるそれぞれのエピソードは、鋭い刃物のような切れ味を感じる。 ただ、唯一いただけなかったのは、あまり感動できなかったということ。紹介文を読んだときは「ラスト大泣き」かと思っていたのだが、まったくそれがなかった。 紹介文に肩すかしをくらってしまった感じ? | ||||
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ワタクシ 偉そーに女性作家の作品はあまり読むことがないのですが、以前読んだ新聞での紹介が心に残っており、また 田村はまだか・・このグッと魅かれる題名に心奪われ 読ませていただきました。 どれどれと読み始め、おお!いいぞーとてもいい感じ・・頭の中にスナックチャオ!での大人になった同級生五人とマスターの映像が鮮明に浮かぶし フムフムうんうんそれでそれでとページを進む・・けど不遇だった幼少期の田村少年がクラスの問題児、だけど理由ありげの中村理香に 好きだよ とクラス全員の前で呟く・・あぁいかんっ!あかんっ!これがダメですわー!そんなん言うわけないよー!それまでせっかく積み上げてきた全てが一瞬にしてマンガになってしまいました・・そこは言わなくても理花に伝わる場面だし言ったら田村君じゃないんだなー・・個人的には最後の締めくくりも文脈も上質だと感じるだけに そこがほんとうに残念でした。 | ||||
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1話は面白かったし、正直感動でした。 でも2話目以降はだらだらしています。 無くても良かった。 ラストも大して。 1話だけなら人にお勧めできるけど。 | ||||
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話の筋そのものはおもしろいと感じたのですが、 読んだあと何かを感じたのか?といわれてみるとあまり共感できたところがありませんでした (特に3話以降)。 ここにあるような経験をしてきた人にとっては、感じるところも多いのかもしれませんが.... 読む人を選ぶのかもしれません。 | ||||
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ちょっと肩透かし。 小学校の同窓会の3次会。最後まで残った5人の中年男女が、遅れて到着する予定の「田村」を待ち続ける話。 連作短編の形を取っています。 第1話は非常によくできていると思います。 これはいける、と思ったのはそこまでで、後はずっと中だるみの印象です。 田村はまだか、と言いながらスナックでだらだら会話を続ける5人。 その5人それぞれについてエピソードが語られるのですが、それがいまいち「田村を待ち続ける」という主題に絡んでいない。 したがって、彼らがそこまで田村を待ち続ける必然性が、読み手に伝わってこない印象です。 ラストも予想の範囲内で、それほど印象に残らない。 読みやすい文章でさくさく読めるし、読後感は悪くないのですが、人に面白いよ、と薦めたい話かというと、微妙なところです。 | ||||
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今最も注目されている、北海道小樽市出身で札幌在住の女性作家、朝倉かすみによる’09年、「第30回吉川英治文学新人賞」を受賞した全6話からなる連作短編集。 3月4週の金曜日深夜、札幌ススキノ、小さなスナック・バー「チャオ!」の店内。小学校のクラス会の3次会。5人の40才になる男女が、遠方から遅れてやってくる田村久志を待っている。「田村はまだか」とつぶやきながら。 マスターの花輪春彦も加えて6人の胸のうちに、それぞれ入れ替わるように呼称が形容詞から固有名詞に変わって、なかなか来ない田村を待つ間に、過ぎ去った“痛いところ”が浮かぶ。それらは仕事であったり、不倫であったり、離婚であったり、ほのかな恋心であったりする。40年生きていれば誰もが経験する(かもしれない)し、胸に抱く(かもしれない)類のエピソードである。人生の機微というにはおおげさだが、40才という年齢に達した彼らの、彼らなりの心象風景が、あくまでさらりと描かれてゆく。そしていよいよ田村である・・・。 本書からは、「こころが波打つような」「怒濤の」感動をすることはできなかったが、私にとっては同世代に当たる著者・朝倉かすみがこの物語に託した、「いろいろあったが、『明日』がある」というような応援歌的メッセージを受け取ったような気がした。 | ||||
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今最も注目されている、北海道小樽市出身で札幌在住の女性作家、朝倉かすみによる’09年、「第30回吉川英治文学新人賞」を受賞した全6話からなる連作短編集。文庫版には連作の番外編とも言うべき「おまえ、井上鏡子だろう」がボーナス・トラックとして特別収録されている。 3月4週の金曜日深夜、札幌ススキノ、小さなスナック・バー「チャオ!」の店内。小学校のクラス会の3次会。5人の40才になる男女が、遠方から遅れてやってくる田村久志を待っている。「田村はまだか」とつぶやきながら。 マスターの花輪春彦も加えて6人の胸のうちに、それぞれ入れ替わるように呼称が形容詞から固有名詞に変わって、なかなか来ない田村を待つ間に、過ぎ去った“痛いところ”が浮かぶ。それらは仕事であったり、不倫であったり、離婚であったり、ほのかな恋心であったりする。40年生きていれば誰もが経験する(かもしれない)し、胸に抱く(かもしれない)類のエピソードである。人生の機微というにはおおげさだが、40才という年齢に達した彼らの、彼らなりの心象風景が、あくまでさらりと描かれてゆく。そしていよいよ田村である・・・。 本書からは、「こころが波打つような」「怒濤の」感動をすることはできなかったが、私にとっては同世代に当たる著者・朝倉かすみがこの物語に託した、「いろいろあったが、『明日』がある」というような応援歌的メッセージを受け取ったような気がした。 | ||||
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旧友がそれぞれの人生でさまざまに違う重たい心象を蓄えて、今一同に会し長い時を越えて同じ望みを分かち合う・・・こういうお話嫌いじゃないけど、むしろ好きだけど、この本もいい本だけど・・・正直なんか物足りないってのが読後最初の感想。深夜にやってる一話完結のTVドラマ、新人脚本コンテスト受賞作品みたいなのを見た時のような感覚に似ている。それなりに余韻はあるけど、所詮作家の創作って覚めている自分も別にいて、さらっとしたまあいい話になってましたねってなことを思っていたりする。 それぞれのエピソードもそれなりに味わいはあるけどちょっと表層的かな。お話の長さというより深さ、感情的な掘り下げが足りないんじゃないかと思う。マスターがメモするちょっと印象的な言葉、もしかするとその言葉が先にあってお話を後から考えたのかな?書評からは、それぞれの人生があって、それが混じり合った時に、それぞれがどう思って、どういう言葉が出て、というような未知の化学反応にドキドキしつつ胸がつまるというような群像ドラマを期待していたので少し残念でした。 | ||||
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ラストには怒涛の感動が待ち受ける。 どこが? 吉川英治文学新人賞受賞作。 これで? そんな感想です。 設定は面白いんだけど、「田村はまだか」と引っ張りに 引っ張った挙句、このオチですか。 どんな結末が待っているのかと期待した分、 かなりがっかりしました。。。 同級生それぞれのエピソードも、中途半端。 もっと田村の人物像を掘り下げた方が良かったのでは? 田村の魅力が全然伝わってきませんでした。 やりたいことは分かるんだけど。 惜しい感じです。 | ||||
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小学校の同窓会の三次会で、「田村」なる人物を待つ男女五人と、舞台となるバーのマスターが時間と空間をない交ぜにしながら、問わず語りのように紡ぐ物語です。個人的にこういった「ちょっといい話」がとても苦手なので、最後の「いい」場面でもさほどカタルシスが得られませんでした。NHKで最近やっている各回45分の五話くらいで完結するドラマにでもなればまた違った印象をもって接することができたのかもしれませんが、どうも文章で読むと、仕草の描写や台詞には妙に力を入れているのは理解できるものの、全体を眺めてみたときの「緩さ」が鼻をついてしまいます。 | ||||
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話が回想を中心に展開するので、どうしても緊張感に欠ける。 だから章を重ねるごとにだれてくる。 話自体は面白いんだけど、結局、何もなかったんでしょってことが見えてしまっている。 この人にはハードボイルドっぽい作品を期待。 | ||||
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小学校時代の田村は、家庭的に恵まれているとは言えなかった。 だが彼は、小学校の頃から常に前向きに生きていた。5人の語る 田村のエピソードには心温まるものがある。そんな田村だから、 5人が必死に待っている田村だから、いつ田村が現れるのかと、 読みながらワクワクしてしまった。私も彼らと一緒に田村を 待つ気分になる。 小学校時代から20数年。さまざまな人生を送ってきた5人だったが、 彼らは思っていたに違いない。「田村に会えばあの日に戻れる!」と。 「田村はまだか。」彼らは呪文のように言い続ける。そして・・・。 ラストは、本の帯に書かれているような「怒濤の感動」とまでは いかなかったが、ほのぼのとしたものが心に残った。 | ||||
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最初から最後まで、延々と気だるい感じが続きます。特に話が大きく展開することなく、だらだらだらだら、これが新しい小説なのだろうか? | ||||
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多かれ少なかれ、人生に疲れた中年たちが、小さなスナックで田村の登場を待ちわびる時の、大きな期待感と、感じているだろうかすかな不安感が、読者の心を高揚させると同時に切なくさせる。 と、ここまででやめればよかったのに、田村を実際に登場させるのは、お話としていかがなものでしょうか?登場時のエピソードもとってつけたようで、作者の意図がはっきりしません。おそらく作者もこの話の結末をどうするか迷ったのでは? | ||||
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