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たゆたえども沈まず
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たゆたえども沈まずの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全151件 81~100 5/8ページ
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ゴッホの生きていた頃の様子がフィクションではありますが解ってとても面白い作品でした。ゴッホの作品に興味がある方にはお勧めです。 | ||||
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ゴッホに関する映画、ドキュメンタリー、本など、色々と観てますが、この本はフィクションではあるものの、あの時代(世紀末のパリ)を想像させてくれますし、何より、改めてゴッホの作品を観たいと思わせてくれました。お勧めです。 | ||||
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ゴッホの作品は、荒々しいタッチで画面が今にも動きだすよう。明るいけどどこか寂寥感が漂う。この独特の魅力を中心に据えて、弟のテオや実在の画商林忠正など個性的な登場人物が、天才芸術家ひしめく19世紀後半のパリで交錯する。 フィクションとはいえ、まるで隠された真実を垣間見ているようなマハさんの筆力に脱帽。当時のパリの様子も魅力的。パリ好きな人ならすぐにでも再訪したくなると思います! | ||||
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一瞬史実がどこにあるのかわからなくなるほど、物語の展開に引き込まれました。 | ||||
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久々に素晴らしい作品に出会った。印象派とはかくも画期的な絵だったのか。 | ||||
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万博を機にパリへ渡り、日本美術の紹介と販売を手掛けて来た林忠正。日本に恋い焦がれた孤高のオランダ人画家、ゴッホ。本書は、忠正の直弟子である重吉とゴッホの弟テオドルスの出会いと友情を縦軸に、ゴッホ兄弟の愛憎、日本人二人の絆を盛り込みつつ、1880年代後半のパリ後期印象派の躍動が、まるでセーヌ川の流れのように描かれる。 オランダ人のフィンセントとテオドルス、日本人の忠正と重吉。この二組のパリでの幸運な出会いは、浮世絵と印象派を新たなステージへと押し上げる。 広重・歌麿・北斎の浮世絵が、ゴッホ兄弟とその作品が、身近に感じられるようになる一冊。 ・フランス芸術アカデミーの巨匠、ジャン=レオン・ジェローム、筋金入りのジャポニザンである小説家、エドモン・ド・ゴンクール、若き画家の"パトロン"にして画材商のタンギー爺さん、ガシェ医師、そして、ポール・ゴーギャン。まるで彼らがそこに存在するかのような活き活きとした会話も、本書の愉しみのひとつだ。 ・オペラ・ガルニエ宮、カフェ・ド・ラ・ペ、コメディ・フランセーズ劇場、オテル・デュ・ルーブル、建築中のエッフェル塔。現在のパリでもお目にかかれる建物の登場も嬉しい。 ・世紀末パリのジャポニスム旋風に乗り、日本美術工芸品を広く紹介した仕掛け人、林忠正。彼もまた孤高の人生を歩む人だ。だから、ゴッホ兄弟を理解できたんだろう。 ・「イギリスには、パリがない」 凛として横顔に風を受け、未来を見据えて輝く瞳。忠正と重吉の出会いはすがすがしく、パリへの想いは熱く語られる。向上心に溢れた日本青年の姿は素晴らしい。 ・『タンギー爺さん』制作の現場。背景に据えられた六点の浮世絵。それらを貸し出しながら、決してアトリエに足を踏み入れず、ショーウィンドウ越しに見護る忠正と重吉。良いなぁ。 ・まったく新しい絵画。「絵の具が叫び、涙し、歌っている」のがゴッホの表現であり、観るものに、どっと押し寄せる「色彩の奔流」を感じさせずにはいられない。このあたり、著者の表現は見事だ。 ・天空の下、滔々とセーヌは流れる。FLUCTUAT NEC MERGITUR―― たゆたいはしても、流されることなく、沈まない。フィンセント・ファン・ゴッホが本当に描きたかったものがテオと重吉に明かされるのは、アルルでの「耳切り事件」の翌日のことだ。 そして「とうとう……成し遂げたんだな」と忠正に言わせた『星月夜』を前に、フィンセントとテオドルス、日本人の忠正と重吉がたたずむシーンは感動的だ。 たったひとつ、弟のためにしてやれること……。それが答えだったとしたら、あまりにも、あまりにも哀しい。 | ||||
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今までゴッホの絵を何度か観たことがありますが、もっと早くこの本に出会っていたらよかと思いました。絵の向こうに込められた想いを感じられる物語でした。ゴッホについても、また登場する林忠正についてももっと深く知りたくなりました。 | ||||
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原田さんに引き込まれる文章 | ||||
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内容は、ゴッホの弟、テオと日本人画商との交流を描いたものである。いわば、傍からゴッホを見つめる、というもので、巻末には「この作品は史実をもとにしたフィクションです。架空の人物に特定のモデルは存在しません。」と書かれていた。とはいうものの、著者の作家としての力量と美術に関する知識から、現実的でいかにも事実のように描かれている。面白く読めた。 舞台は1886年から1891年、日本では明治時代の頃のパリである。その頃はかくやと思われる情景が鮮やかに描かれている。後年になって浮世絵の希少価値は日本人にも認識されるようになったが、その頃の日本では茶碗を包む紙くらいにしか使われていなかったのだというが、既にフランスでは画期的な美術品として重宝され、多くのヌーベルバーグの画家たちが浮世絵から影響を受けていた頃である。その辺の話も興味深かった。 若い時にマリへ行く途中で何回か立ち寄り、時には一週間くらい滞在したこともあるパリである、歩いたことのある通りや建物が描写されると懐かしい思いがした。 | ||||
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一気に読んでしまうほど、物語に引き込まれました。 最後の方は涙が出ました… 知っているようで知らなかったゴッホとテオの物語が また新たに加わって豊かな気持ちになりました。 | ||||
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上野のゴッホ展に行く予定の方で、ゴッホを実はよく分かっていない方は、読んでから行くと楽しさ3倍。フィクションなので事実とは違うところも多いし、作家の解釈も多々ありますが、小説になっているので初心者でも読みやすく、面白く、あっという間に読める。心がじんわりし、ゴッホやテオ、彼らを支えた人々の生き様が感じられる良本です。これをきっかけに、ゴッホの映画を見たり、もう少し美術史寄りの本を読んでいったら、学びが深められると思います。フランスやオランダ、ニューヨークにも行きたくなりますよ。 | ||||
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19世紀後半のパリには、様々な芸術家や画商、パトロンとなるべき貴族をはじめとする上流階級が集まっていた。そこにはフィンセント・ファン・ゴッホやポール・セザンヌ、クロード・モネもいた。あるいはエドガー・ドガやオーギュスト・ルノワールも。 彼ら芸術家たちは、自らの作品を売ることによって生計を立てていた。しかし、皆が十分にお金を稼げるわけではない。売れるまで面倒をみていたのは、彼らの才能を見込んだ画商や画材店主だった。それが「タンギー爺さん」であり林忠正であり、テオだったのだ。フィンセントの弟・テオは、兄の生活を支えたできた弟というふうに中学校で、あるいは高校の美術で習ったが、テオ自身にも生活があったのだから、当然、兄との確執や葛藤もあっただろう。それを描いたのが本書である。冒頭で、フィンセント最期の地であるオーヴェールを訪れるのはテオの息子。彼は、伯父のフィンセントと父・テオに思いをはせるところから物語りが始まる。 芸術家たちを引きつけてやまない、華の都パリ。パリを去った芸術家たちも、思いはやはりパリにあったに違いない。もちろんフィンセントも。いつかパリに戻ることを夢見て。 そうした優れた芸術家たちを支えた人間に林忠正のような日本人がいたことは、同じ民族として誇らしい。そして、20世紀なっても、彼らの価値を誰よりも認めた松方幸次郎のようなコレクターがいたことも。日本人とパリは、かなり深いところでつながっているのかもしれない。「ジャポニズム」は必然だったのだ。21世紀になった現在、新たな「ジャポニズム」の担い手は、アニメとボーカロイドになっているけれども。それと北野武か。 「華の都パリ」の魅力に魅入られた人々がパリに何を求めていたのか。これはやはり行ってみないとわからないのかもしれない。そのときは「ブラタモリ」が参考になるのかなあ。 | ||||
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アムステルダムに向かう飛行機の中で読了。アムステルダムではゴッホ美術館に行く予定があり、ゴッホとその弟のテオが主人公のこの本を12時間の機中に。予習した甲斐があり、ゴッホ美術館のこと、ゴッホのことがよくわかった。ゴッホ美術館は、本書にも登場する弟のテオの子供が創設者で、日本人が売らないで取っておけ、と言ったことで、たくさんのゴッホが見られる美術館ができたことがこの小説でよくわかる。生きている間に絵が売れなかったゴッホが、末代まで不自由のない生活を与えることができるようになったとは。ゴッホ美術館に行く予定のある人には必読かな。 | ||||
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芸術に造詣が深くなくても、楽しめる本。 感動のあまり、諸処で鳥肌がぞわっと立つ。 | ||||
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是非中・高生に読んで欲しい本。自分も中・高生時代に読んでいれば、もっと美術に明るい大人になっていたと思う。こういう本が人の人生を変える一冊なのだろう。さて、美術館に行かなきゃ! | ||||
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ゴッホに関する一般的な情報は持っていましたが、彼に関わる日本人の事や、弟の心境が手に取るように分かり、感慨深く読み終えました。 | ||||
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自身の作品が認められず苦悩するゴッホとその弟、パリで日本美術を広めようとする日本人画商を主人公とした小説。 大変良かった。 新進気鋭の画家として苦悩するゴッホ。二等国と舐められぬよう海外で奮闘する日本人。それぞれの主人公の気概と悩みを描きつつ、当時のパリの様子、ゴッホの絵など実物が想像できるような描写が多い。 小説だが、史実を折り混ぜており大変臨場感がある。 これを読むとパリに行きたくなるし、ゴッホの絵が見たくなる。 大変おすすめ。 | ||||
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200年もにわたる浮世絵の日本版画芸術のすべてを守った林忠正と言う稀有な人物にスポットを当てながら、ゴッホ兄弟の確執・葛藤・兄弟愛を見事に描いた作品。読み終わったあとゴッホ好きなわたしには、やりきれない切なさが残りましたが、いつもながらの原田マハの優しさに救われます。 | ||||
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孤高の画家ゴッホの人生を支えた、弟テオの視点と日本人画商、林の元で働く重吉の視点が交差する。セーヌ川の芥として涙は流されても、歴史としてやがて浮上する二人の姿は芸術の真価とは何かを問いかけてくる。 | ||||
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時代は19世紀末、舞台はパリ、日本画商の林忠正と加納重吉、パリの画商、テオドロス・ファン・ゴッホ、そしてその兄、フィンセント・ファン・ゴッホの物語。 モネら印象派の画家たちに浮世絵が従来の絵画の手法からかけ離れた表現を生み出すヒントを与えた。 そしてフィンセントも浮世絵に狂った画家の一人。 書けども書けども時代が付いてこず一枚も売れない。林忠正はその才能にいち早く気付く。 そして星月夜を見たときに忠正もかすかに瞳をうるわす。 著者の本は、楽園のカンヴァス、暗幕のゲルニカに続き3冊目だがどれも面白い。絵画を見る目に新しい視点を与えてくれた筆者に感謝しています。 | ||||
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