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転生の魔 私立探偵飛鳥井の事件簿
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転生の魔 私立探偵飛鳥井の事件簿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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ひたすら安保闘争やら学生闘争やら火炎瓶やら内ゲバやら公民権運動やらセクトやら読まされて、まったくもって左翼的信条などとうてい関心がないとしか言いようがなかった。聞きこみばかりで目立った展開もないし、ひたすら苦痛で退屈である。 さらに文章も凡庸で、こんなのがハードボイルドだとしたらガッカリだ。 あとところどころサルトルだの大女ジンだの、要するに大江健三郎が出てくるのだが、名を伏せる理由はあるのか。 ひさびさに買ったのを後悔した本だった。 | ||||
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何十年も前の闘争とか、そんなのをくどくど語られても・・・。 まったくストーリーに入り込めない。 もっと作者を引き込む展開にしないとダメじゃない? | ||||
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他のレビュアーの方も書かれているが、登場人物たちが40年以上も前の出来事や些細な事柄を逐一詳細に記憶している点で、まったくリアリティがない。社会派のハードボイルドではリアリティこそが命だと思うのに……。文章も何だか薄っぺらい。 矢吹駆シリーズもそうだが、思想や哲学を開陳したいのであれば、評論や思想書を書けば良いのに、と思う。笠井潔の作品は、小説と思想・哲学が融合しているというよりも、小説としても思想・哲学としても中途半端な印象を受ける。 小説としての欠陥は、著者が思想や哲学に詳しいという点で免罪され、思想や哲学上の議論の不備は、娯楽小説なのだからという理由で容認されてしまう。実在の思想家や哲学者をモデルにしながら、その思想や哲学を矮小化している感がどうしても拭えない。著者も主人公も、ある思想家や哲学者の議論の水準を切り下げ、その低く見積もった内容を批判して悦に入っているように見えてしまうのだ。この点で笠井潔は、とてもナルシスティックな書き手なのだと思う。 | ||||
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とにかくウンチクが多い。一方向だけてはなく多方向からのひけらかしなのでくどすぎる。このウンチク無くすと半分のページ数でどうにかなるくらいウンチクが多い。せっかく購入したから、なんとか読むといったレベル。 | ||||
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物語のプロットとしては、戦後の反体制活動家の残党による国内活動再開・復讐譚で、それに密室での偽装自殺騒ぎが絡まるというもの。 物語の前半ではさまざまな謎が提示され、謎が謎を呼ぶ展開で、終盤でそれらの謎が矢継ぎ早に回収されてゆくのは、ミステリ読者としては爽快に感じる。 そういった意味では、ミステリ作品としては良い作品なのだろうが、なぜか読後に「読んでよかったー」という感覚が少ない。 ひとつは、「転生」したかに思われた人物の謎が、物語の最も初めの段階で提示されたのにもかかわらず、それがストーリーの本筋とは関係のない謎で、種明かしされた顛末が肩透かしに終わっているからかも知れない。 つまり、「転生」が本作の骨格に必須のキーワードになっていない。その意味では、「転生の魔」という題名に偽りありである。 恐らくは著者の最大の意図は、戦後の日本の反体制運動の歴史を、現代世界の反政府活動・テロ活動を俯瞰する視野の中で位置付けし直そうということなのではないか。この見方自体には、一つの考え方として興味深いものがあるし、そのために著者はミステリ作品としての完成度を追求するよりも、自らが読者に伝えたい概念・メッセージを作中で訴えることに精力を注いだように感じた。 | ||||
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笠井潔は好きな作家だった・・・が感想です。 店頭で思わず懐かしさで手にしてしまいました。 しかしラスト20ページで読む必要性を感じず本を置く。とても残念。 全編の状況説明に終始し、今(現在)の物語とは思えない。 探偵を含め登場人物が今を生きていない(なんかずれてる)。 そしていまどきミステリーにあえて「密室」なんて必要だろうか? 申し訳ないが、まったくドキドキしない。 あり得ない状況は、そもそもあり得ないのだ。 「密室」!って言ってる時点でそれは密室じゃないってこと(笑)なのだ(だよね)。 それだけでは、なんの魅力的な「謎」でもない。 起伏のないストーリー展開(実際動きのない)。 魅力的な物語を読みたい私には、謎のための物語(これが「新本格」っていうのだろうか?)なんて10代で卒業してしまいました。 これが認められているというのは日本だけだろうね。 もう終わった話を読まされている感じでした。 それを無理やり現在の事件としている。それがつらい。 「現在}と繋げようと、リアリティを持たせようと説明すればするほど、「いま」から遠ざかっていく話。 あらためて残念でした。 | ||||
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