梟の巨なる黄昏
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| 本作の主人公は売れない作家の布施朋之である。彼は、作家としての成功を夢見ながらも満たされない日々を送っていた。読む限りでは、若い時に文学賞をとったことが、大きな制約になっている。文学を描こうとするが、母親との関係がテーマとなる。テーマが、現代的だと言っても、売れるような人が惹きつけられるような作品は書けない。読んでいても、この布施朋之では無理だし、早く諦めるべきだと思うが、採用されないのは、編集者が悪く、自分の才能を理解していないと思っている。読んでいて、これだけ自意識が強ければ、さらに無理だ。そして、健気な女房に食わせてもらっている。 女房の和子は、パートに出かけ、子供を育て、そして、校正の仕事までやる。収入は妻しかないのだ。たまたま旦那の布施朋之がやった校正が、全くダメだった。こいつは、校正もできない作家である。 そんな彼のもとに、異端の作家・神代豊比古が遺したとされる空前の大作『梟の巨なる黄昏』の原稿が大手出版社の次期社長、美貌の編集者阿久津理恵によって、布施朋之に持ち込まれる。 この原稿は、「呪われた書物」として知られ、手にした者を破滅させると伝えられていた。 布施朋之の同級生の流行作家の宇野明彦は、アメリカ旅行をして、そのことを本にしたら、売れた。 瞬く間に、流行作家になる。昭彦が好きだった和子は、布施朋之と結婚した。しかし、布施と結婚した後に、なぜかふらりと宇野明彦のところにきて、関係を持つに至った。その関係以後、布施夫妻に子どもが産まれて成長する。その子供がひょっとしたら、布施ではなく、俺の子供ではないかと思う。それを出版会社の理恵に調べさせるのだが、理恵は布施の子供のように調査事実を書き換えた。どうしても、次期社長になるには、宇野の原稿が欲しかったのだ。 『梟の巨なる黄昏』を読んだ布施朋之は、妻に殺意を抱き、そして、事件が起きることになる。 読み進んでいくうちに、重層的な物語の進行となり、ここでは小悪魔が、健気な和子なんだよね。いやいや。本当の主人公は、息子だった。 | ||||
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| 笠井潔の小説にしては、展開も平板で予測可能性の範囲を決して逸脱しない。人物造形もありきたり。 笠井潔を読むに際してこの本から始めるのは得策ではない。矢吹駆シリーズの最初の作品にして、笠井潔のデビュー作でもある、「バイバイエンジェル」から入るのが良いでしょう。 | ||||
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