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スモールボーン氏は不在
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スモールボーン氏は不在の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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ロンドンの法律事務所で、金庫の中から顧客だったスモールボーンの死体が発見される。わざわざ多くの鍵が必要な金庫に、なぜ、どうやって死体を詰め込んだのか?そして犯人は誰なのか?といった謎を中心に据えた本格ミステリです。うまく張られた伏線、よくできたプロット、ちょっと変わった動機などなど全て及第点、ミステリのおもしろさがギッシリとつまっていて楽しめます。そんな中でも特に目を引くのが、ミステリとはあまり関係のない部分なのですが、法律事務所の弁護士たち、秘書たち、捜査をする警察たちの交わす会話。「アハハハ」と声をあげるようなものではなく、思わず「クスッ」と笑ってしまう会話があちこちにちりばめられています。これがユーモアというものなのでしょう。上質なユーモアに彩られた上質な本格ミステリ。書かれたのは1950年と一昔も二昔も前なのに古臭さも感じられず、今になって翻訳されて読めることはとても幸せなことですね。 | ||||
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日本ではあまり知られていない推理作家マイケル・ギルバートの1950年の作品。法律事務所の書類金庫から死体が発見されたり、超不眠症の探偵役が登場するが、いずれも作品としての本質とは関係ない客引き要素として終わってしまっているのが残念。 推理小説としては良く出来ていて、しっかりとした英国ミステリを読んだ満足感にひたれる。が、本筋以外のトリックの方がはるかに面白い。 こう書くとけなしているとしか見えないかも知れないが、そういうわけではなく、『スモールボーン氏は不在』を薦めようとすると、どうしてもこういう褒め方になってしまうのだ。文章のユーモアの性質からしても、本筋からはずれたところで魅力を発揮するタイプの作家なのかも知れない。 | ||||
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