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(短編集)

連城三紀彦 レジェンド2



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【この小説が収録されている参考書籍】
連城三紀彦 レジェンド2 傑作ミステリー集 (講談社文庫)

連城三紀彦 レジェンド2の評価: 3.50/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

それらしい言葉で飾りたてればいいというものではない

巻末の選考対談を読むと「菊の塵」「白蘭」が目玉で、あとは添え物とわかる。
そこでまず「菊の塵」を読んだ。
(以下、ネタバレあり。注意)
乃木大将の殉死に想を得た作品。舞台は明治42年の東京。伊藤博文が暗殺された直後の事件である。
忠君の軍人で事故のため寝たきりになっている夫に、明治大帝が死んだといつわり、あなたも後を追えとそそのかし自殺させる。
乃木というのは時代遅れともいえる、かなり特殊な事例である。同じように殉死した人はいないだろう。いれば作者は読者への説得力のため記したはずである。岡田有希子の後を追って若者たちが自殺したようには、明治大帝の死は感染力があったとは思えない。
この妻は妙に殺気のある人として描かれている。その妻から、なすべきことをなせと迫られれば怖いであろうが、しかし自殺までするか。伊藤博文の死を天皇の死と偽ってわからないようにした部分だけ新聞の切り抜きを見せた(識者のコメントとかのことだろうか)というが、それで済むか。
また、血のついた軍服を隠すのに別の軍服の裏に縫い込んだというが、そんなことをすれば、かさが倍になり不自然だ。
総じて絵空事である。忠君とか武士の血とか、言葉を重ねれば説得力が増すというものではない。
連城三紀彦 レジェンド2 傑作ミステリー集 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:連城三紀彦 レジェンド2 傑作ミステリー集 (講談社文庫)より
4062937484

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