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(短編集)
ミステリークロック/コロッサスの鉤爪
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ミステリークロック/コロッサスの鉤爪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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劇団の話がなかったのは残念です。 でもそのかわりに青砥弁護士に笑わせてもらったので±0かな。 あと天使の荊冠美術館 がでてきたのは天使の囀り好きとしては嬉しかったです。 こういうおまけみたいに他作品との繋がりがちょいちょいあるのは嬉しいです。 | ||||
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榎本が活躍する本格推理を四篇収録している。 『ゆるやかな自殺』暴力団事務所の密室殺人を解き明かす。青砥は登場しない。 単純だが意表を突かれるトリックだ。ミステリとしての完成度は、本作が最高か。 他の三篇はそれぞれに魅力的な題材だが、トリックが複雑すぎる。 一般人はまず知らないような専門知識や特殊な機械が解決のカギになるので、古典推理にこだわる人はアンフェアに感じるかもしれない。 しかし、現代はノックスやドイルの時代ではないのだ。衛星からの情報を日常的に使っている時代には、相応のミステリと言えるかも。 『鏡の国の殺人』現代アートを展示中の美術館で殺人が起こる。アリスおたくの奇矯なキャラが楽しい。 表題作は時計だらけの屋敷で女主人が殺される。心理トリックが絡んでいるところがポイント高し。 忘れられた老推理作家ヒキジイが痛い。当てはまる作家はいっぱいいそうだな。 というか、このキャラは古手の口うるさいマニアの分身なのか。 「動機が重要だ。教師が担当のクラスを皆殺しにするなんて、読むに堪えん」 ぎゃははは、読むに堪えませんか。 『コロッサスの鉤爪』海の真ん中でダイバーが殺された。サメに食いちぎられた上に、両腕に鋸歯状の傷跡が残っていた。 陸地からは何キロも離れた自然の密室である。 不可能興味は最も強いが、解決が拍子抜けである。 青砥のドジっ子ぶりがひどすぎて、ストーリー全体の味わいを損なっているような。 不満はあるが、やはり貴志ミステリは面白いね。 | ||||
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みなさんが書いていらっしゃる通り、トリックが難しすぎます。 よく理解できない所があります。(それはお前がアホだからだと作者にしかられそうですが) しかし、部分的な理解であっても十分に驚き、たのしめます。 榎本径と青砥純子の駆け合いは安定のおもしろさですし、 随所にちりばめられた皮肉には笑わされます。 私自身は「黒い家」「天使の囀り」「新世界より」にある深い恐怖を感じさせる 貴志作品にひかれて、そのような作品を待ち望んでいる読者です。 その感覚からするとこのシリーズは物足りなさがあります。 ですが、読んでしまう。結局おもしろいのです。 「深さ」より「軽さ」が提示された作品としてとらえています。 個人的には「鏡の国の殺人」が好みです。 | ||||
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出版されたら待ち切れずに買ってしまいます。 一気に読んでしまいます。 短編集って感じですが、また映像化されたら良いなと思います。 楽しみに待ってます。 | ||||
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最初の二話はドラマであったものです。暴力団事務所の話は、こちらの方が榎本の動きや独白が面白かったです。 三話目は時刻トリック物ですが、ほぼ時刻は理解できないままに終わりました。おそらく、時刻は正しいのでしょうが。 四話目は、なかなかよかったです。心に染み入る物がありました。海の密室物ですが、おそらく大野智をイメージして書いたものでしょう。また、ドラマを見たいですね。 | ||||
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ドラマを見てからシリーズに興味を持って買いました。今回のトリックは「鍵のかかった部屋」の密室だけではなく、鏡の密室、時計の密室、海下の密室などの形で書かれました。一番好きなトリックはやはり最後の『コロッサスの鉤爪』です。最後を読んで胸が苦しくなりました。 自分がこのシリーズが好きな理由はようやくわかりました。人はみんないろんな形の密室に閉じ込められやすいです。ドラマの中で榎本さんのセリフをふと思い出しました。「僕はガラスの箱に閉じ込められるのはごめんです。たとえ向こう側に行けないとしても、自由でいたいんです。」人間社会での自由は本当に難しいと思いますが、この本を読んで改めて考えます。そもそも密室に閉じ込めることを選んだのは人間自身です。 またこのシリーズをこれからも続いて欲しいです。榎本径は本当に魅力的でお奥深いキャラクターだと思います。 | ||||
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防犯コンサルタント(兼泥棒)・榎本径と弁護士・青砥純子のコンビでお馴染み、密室ミステリーの新作。「ゆるやかな自殺」、「鏡の国の殺人」、「ミステリークロック」、「コロッサスの鉤爪」の4編が収められたものだが、本書では単純な密室でなく、事実上の密室というべき不可能犯罪を描いているのが新機軸だ。貴志祐介氏の作品はどれを読んでも面白いのだが、今作のトリックには感心してしまった。謎解きをされれば「なるほどね」と納得するものの、こういうのを考えるのが凄い。その筋の専門家に取材して、きっちりリアリティの確認も取っているのだろう。 50頁足らずの軽い短編である「ゆるやかな自殺」を除く他の3編はどれもアイデアが秀逸だが、敢えてベストを選ぶなら「コロッサスの鉤爪」か。エピローグでの犯人の述懐がぐっと胸に迫る感じだ。 青砥純子のずっこけ推理の連発は最早伝統芸だし、かたや榎本の博識振りや問題解決力はいよいよ超人の域である。シリーズファンの期待を裏切らない面白さ。迷わず読もう!! | ||||
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