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ゲームの王国



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ゲームの王国の評価: 3.99/5点 レビュー 69件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.99pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全69件 21~40 2/4ページ
No.49:
(3pt)

うーん、惜しい!

かなり絶賛されていますが、そこまでではない感じです。
上巻は大河小説的な感じで、物語の構成、人物描写とも秀逸かと思われます。
下巻もそのままの感じでいくかと思いきや、大風呂敷を広げて、とっ散らかった感じになってしまいましたかね。巨悪は残ったままですし、ソリヤはそこまで悪人ではないので、復讐対象とするには弱いというか、無理がある感じですね。読後は、もやもやが残る感じですかね。
ゲームの王国が主題なら、そもそもカンボジアもポルポトも不要だった気がします。
そうそう、泥とか異能者の描写は秀逸で笑えました。これは素晴らしかった!
ゲームの王国 上Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 上より
4152096799
No.48:
(4pt)

面白い小説

下巻では、時が2003年になっている。渡辺智美というNPOの職員が出てきて、ソリヤと一緒に仕事をする。ソリヤはその頃、「ワンコイン・プロジェクト」を担当していた。カンボジア人に1年に1500円払ってもらって、予防接種やサプリメントを提供し、飲み水を消毒する塩素なども与える。まず「健康」問題を解決することで、「教育」や「収入」の問題も解決しようという考えである。

しかし、住民に説明して予防接種を行っても、当日にはたった1人しか来ない。基本的な医学知識がなく、クルーという医師兼呪術師みたいな人物のほうを信用しているのだ。

それから10年。ソリヤは選挙に出馬する。比例代表制のようで、最初は当選可能な名簿の順位ではなかったが、ソリヤは汚い手を使って順位を上げた。

一方、ムイタックの出身地であるロベーブレソン村で、アルンという少年が脳波測定の器械を使いこなそうとして取り組んでいた。

さらに時は経ち、2023年になっている。ソリヤは出世して次の総選挙で首相になろうとしている。もちろん、ポル・ポトは死んでしまっている。

ポル・ポト時代に家族を殺されたムイタックと兄のティウンは、その殺戮を行ったソリヤとその夫に復讐すると誓った。しかし、ティウンはソリヤを殺せなかった。

ムンタックのほうは、なんと大学教授になっていた。

アルンは、ムイタックの助けを借りて、脳波を使ったゲーム「ブラクション・ゲーム」を開発する。このゲームは後に「チャンドゥク」というゲームに発展する。しかし、このゲームには思った以上の可能性があった……。

カンボジアの歴史、脳科学、農村の風俗などが散りばめられ、虚実がない交ぜになって話が進行する。著者独特の世界観を作り上げている。最初予想していたような話ではなかったが、いい意味で予想を裏切られた。賞を取ったのもうなずける内容である。
ゲームの王国 下Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 下より
4152097019
No.47:
(5pt)

カンボジアが舞台

舞台はカンボジア。プノンペンに住むヒンとヤサ夫婦はサロト・サルの子とされる赤ん坊を預けられる。最初は困惑したヒンだが、だんだん情が移り、ソリヤと名付けて育てる。サロト・サルは共産党で活躍していた。後のポル・ポトである。

だが、夫婦に赤ん坊を預けたクイ・ティヌーという運転手が秘密警察に逮捕され、6つの事件の主犯であると自供した。そして、その共犯の筆頭としてヒンの名が出たのだ。

捕まって拷問を受けたヒンは、ソリヤがサロト・サルの娘だと告白する。

秘密警察のソムは、それを聞いてソリヤを助けに行く。ソムは共産党員で、サルをよく知っていたのだ。

ソムはソリヤを連れてベトナム人街へと逃れる。最初は自殺しようとしたソリヤだが、その後は逃げ出そうともせず、おとなしくなる。だが、ソムはその後秘密警察に殺される。それが1964年。

同じ年、バタンバンでムイタックという男の子が生まれる。家は農家で父は村長。村の中では裕福なほうだった。

ムイタックが言葉を覚えるのは早かったが、奇行も目立った。農家なのに虫や土を恐れ、ばい菌を徹底して避けようとした。

しかし、頭は本当に良かった。8歳にして天才的な記憶力を備えており、5人前の料理を作るときには、以前3人前の料理を作ったときの3分の5倍の調味料を使い、住民が近道だと思っている農道(実際は遠道)を使わなかった。

そして、共産党員の叔父、スン・フオンを探しに来た秘密警察の警官に嘘をつき、フオンを助けたのだ。

ムイタックは算数が特に好きだった。家の畑が何ヘクタールなのか計算することができ、適切な肥料の量が分かると父を説得したが、父は聞こうとしなかった。

そして、輪ゴムと会話するクワン、土と会話する泥(プク)、13年間一言も話さない鉄板(リラ)など、個性的な登場人物たちの中でムイタックは日々を過ごしていく。

その後、ムイタックの叔母の結婚式でムイタックはソリヤと出会う。そこでソリヤはムイタックとトランプをし、ムイタックは生まれて初めて負けた。

天才児ムイタックと、人の嘘が分かるソリヤをカンボジアで待ち受ける運命とは……。

この先の展開が非常に楽しみな上巻である。
ゲームの王国 上Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 上より
4152096799
No.46:
(3pt)

オモロイ

まだ、読み途中ですが、あっという間に半分読み終えました。
ゲームの王国 上 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 上 (ハヤカワ文庫JA)より
4150314055
No.45:
(4pt)

一気に読める

分量、内容共にちょうど良い。
3時間程度で読めました。
ゲームの王国 下Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 下より
4152097019
No.44:
(5pt)

上巻と下巻の違い、または上下巻に通ずるもの

上巻は1960年〜1970年代の革命の混乱の最中にあるカンボジアが描かれる。
小説はゲームのルールを世界に照応させながら展開されていく。ルールを理解できないものはあえなく脱落、命を落としてしまう。
しかし、現実はゲームと似て非なるものであるから、ゲームのルールとして捉える方法ではやはり、現実は収まりきらず、どこか遊離してしまう。その遊離を埋めるのは上巻ではガルシア・マルケスの『百年の孤独』のような幻想小説ふうなエピソードである。

現実をゲームのルールに当てはめた場合そのルール内に収まりきらない理由は人間各々に記憶、物語、つまりはひとりひとりの持つ小説、そしてそれにともなう感情があるからだ。

下巻では時代も進み現実との遊離を埋めるのはSF的なガジェットとなる。ひとりひとりの記憶、感情をP120という脳波に代替してゲームのルールと現実との遊離を小説に落とし込んでいる。
上巻のガルシア・マルケス風の幻想小説的な物語を楽しめた読者にとって下巻はつまらない、よくわからない可能性がある。
逆に下巻のSF要素を楽しめるのなら上巻も楽しんで読めているだろうと思う。

ソリヤは現実とルールとの遊離を破壊して、現実をしかと包含するルールを作り、それでもさらに遊離していく現実とゲームのルールとの関係を破壊してゲームの王国を創ろうとし…、と闇の連鎖に堕ちていく。

一方でムイタックは現実とルールとの遊離を破壊することなく遊離は遊離のままで、楽しむことそのものがゲームのルールに組み込まれているようなものを作ろうとする。勝者に権力が与えられるという報酬のない純粋なゲームをと。

ムイタックにとってソリヤは闇の中で光り輝く太陽だ。
ソリヤVSムイタックは権謀術数の応酬ではなく、子ども時代に純粋にゲームを楽しんだあの頃に戻りたいという、互いに救いを求めたラブコールの応酬なのである。
ゲームの王国 上Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 上より
4152096799
No.43:
(5pt)

緊張感がよい

拷問の描写がキツかったが、いずれも手短に終わってくれて良かった。
ゲームの王国 上Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 上より
4152096799
No.42:
(3pt)

ユーモア

緊張感の中にもクスッと笑える文章があって良かった。殺し屋から逃れる際に、「いまは医師の異常さだけが頼りだった。」のくだりが好き。上巻の歴史小説テイストとうって変わって進行する下巻は、生々しさがなく不満もあるが、最後まで読んで良かった。
ゲームの王国 下Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 下より
4152097019
No.41:
(4pt)

ソリヤに悔い改めさせることができなかったムイタックと著者の負け

カンボジアの土着の呪術と農民の村、都市の革命運動の各々の下、二人の主人公・ムイタックとソリヤの成長と邂逅が興味深く語られる。クメールルージュの革命による恐怖の暮らしと虐殺の悪夢がリアルに描かれた後、崩壊後の新たな民主主義の元で政治家として頂点を目指すソリヤと脳波の研究から脳波を用いたゲームの開発に取り組むムイタックの再びの邂逅が語られる。

革命政権下でムイタックの村での虐殺を指揮せざるをえなかったソリヤの責任の問題と、ムイタックの脳波を通じて潜在意識を探り操るゲームの話が、後半(下巻)でどう関係し、どう決着するのかが焦点だと思った。ま、それを煽るような小説の展開なのだが。民主主義下でも、大義のためには陰謀や無垢の民の命の犠牲はやむを得ないとする、手前勝手なルールでゲームを行うソリヤを、如何に裁き、悔い改めさせるのか。ポルポトに通じるソリヤの「政治主義」の暴走をきちんと裁かないと、本小説の意味がないし、カンボジア人に失礼な気がした。しかし、本作では、この点で、ムイタックも著者も成功しておらず、最後はあいまいな決着で、ちょっと失望した。ゲームの対決で「さらに好きになって」どうするよ。大事な問題が放置されたままだ。それはないものねだりなのか?ま、期待は失望の母なのだが。
ゲームの王国 上Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 上より
4152096799
No.40:
(3pt)

章単位ではおもしろいです

上下巻通してのレビューになります。

小さな章に分かれており、章ごとに異なる人物の視点で描かかれているので飽きません。著者は文章がうまく、ついつい作品の世界に引き込まれます。クメール・ルージュの残酷な行為など、目を覆いたくなるようなシーンもありますが、怖いもの見たさでけっきょくまたページを開いてしまいます。

上巻ではポル・ポトの半生に多くのページが割かれており、もちろん興味深く読むことができるのですが、ストーリーの本筋とはほとんど関係がありません。他にも、輪ゴムで人の死がわかる者、泥を操る者など、著者が創造した魅力的なキャラクターが多く登場しますが、ストーリーの本筋とはほとんど関係がありません。いや、もしかすると「ストーリーの本筋」など存在しないのかもしれません。

最後まで読んでもけっきょく何が言いたかったのかよくわからなかったのですが、章ごとの読書体験としてはとても楽しむことができました。そんな不思議な一冊です。ソリアとムイタックのからみはもっともっと読みたかったですね。
ゲームの王国 上Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 上より
4152096799
No.39:
(5pt)

小川哲にハマった

ゲームの王国上下巻を読み終わって、完全に作者のファンになりました。
もともと全く知らない作者でしたが、SFマガジンに載っていた短編が面白かったので興味を持ち本書を取りました。

上巻で盛り上がったところを下巻でバッサリ切り替えたので、最初はちょっと納得いかなかったけど、読み進めていくうちに「あっこれはこれで面白い」となり、一気に読み終わりました。
ただ最後の展開は急に終わった感があったかも。
にしても、全体で見た感じすごく面白かったです。作者の後書きも柔らかい文体で好感度たかい。
この本に興味があって悩んでる人は、とりあえずKindle版の試し読みをおすすめします。自分はそれで続きが気になって結局買いました。
まだ読んでない作者の本がたくさんあるのでしばらく楽しめそうです。
ゲームの王国 下 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 下 (ハヤカワ文庫JA)より
4150314063
No.38:
(5pt)

あの頃のカンボジアのことが少しわかる

とっても面白かったです。
あの頃のカンボジアのことが少しわかったような気がします。
ゲームの王国 上Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 上より
4152096799
No.37:
(5pt)

理屈がとおる日本に生まれた幸せを感じます。

通り魔に刺されたり、隣を走る車のドライバと喧嘩になっても、一般的には理屈が通る日本の幸せを感じます。この本の中のカンボジアでは、教師だと拷問。英語を喋る人を募集するアナウンスに名乗り出ると射殺。病院で入院していても、退去命令が出て、移動中に死亡。医学は勿論、常識レベルの知識もない子供の指示で開腹手術をされて失血死。
理屈はありません。
その中で主人公たちが求めるのは、規則があって、運営される社会。すなわちゲームのようにルールがある社会。ルールが支配権を持つ王国。
カンボジアのような社会に落ち込まないためには何をすればいいのだろう?今落ち込む途上じゃないかと思うととても心配になります。
ちなみにナチスに支配されたドイツも同じ感じです。社会の不安要因をナチスは、自演で強調していきます。その不安原因をナチスに反対または、少数グールプの責任と勝手に決めつける。ナチスは、不安要因と戦う正義の集団であると位置づけます。
ゲームの王国 上Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 上より
4152096799
No.36:
(4pt)

下巻はSFしてた。

上巻はカンボジアの近現代史の成分が大多数で すこしふしぎ が輪ゴム、泥食いなどだったので、
下巻はどうなるかと思ったら、ちゃんとSFになっていた。
脳波を使うゲームの設定で勝敗より満足度を重視する点が面白いな。
章によって時系列が前後したりするので、未来の章が出てくると伏線とか考えてしまった。
しかし、なぜカンボジアなのだろう。
ゲームの王国 下 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 下 (ハヤカワ文庫JA)より
4150314063
No.35:
(2pt)

登場人物に魅力がない

あまり人物描写がうまくない。
作者としては魅力的に描きたかったのだろうと思われる人物に、全く魅力を感じなかった。
ゲームの王国 上Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 上より
4152096799
No.34:
(4pt)

カンボジアの近代史をなぞっているような。

クメール・ルージュの支配にいたる経過と実態が怖い。
中ほどから読むのがつらくなってきた。
下巻読むのはしばらく後にしよう。
ゲームの王国 上Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 上より
4152096799
No.33:
(2pt)

読書そのものがゲームのよう/”私の”好みには合わなかった

個人的なことを言えば、物語としては少々枝葉はあるが大きな幹に沿って伸びて行き、次第に一点に収束
して行く「杉の木」タイプを好む。熱帯雨林のジャングルの様に四方八方に手を広げたり、本筋に無関係な
寄生木が取り巻いたりで何の木なのか何を言いたいのか不明なものはどうも好かない。

 ようやく最近になって気付いたことがあり、その本が面白いのか否かの判断に奥付の重版数を参考にする
というもの。いくらレビューの評価が高くても或いは帯の惹句が扇情的であっても、発行年が古いわりに
「初版第1刷発行」のままだったらハズレである。但しネット通販では確認できないのが欠点。

 玉石混交の中から時々これは!と思う玉を発見する。それこそが読書の醍醐味であり、またゲーム(とい
うか賭け)でもある。常に負けてばかりは勿論のこと、勝ってばかりでも面白くないかもしれない。
ゲームの王国 下Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 下より
4152097019
No.32:
(4pt)

ゲームも革命もルールの中か外かの違い?

偶然にも巡り会った天才少年・少女。ゲームという決められたルールの中で、いかにして勝つかを模索す
る。一方クメール・ルージュはルールの外からルールを破壊する「革命」に命をかける。ルールの内と外と
という両極端の対比を大きな柱とし、混沌としたカンボジアの情勢やファンタジー色の濃い超能力児の挿話
を織り交ぜている。
 大量虐殺を伴うクーデターや革命を「ゲーム」というブラック・ジョークとも言うべき視点でとらえ、
ゲームの王国の不条理な世界を描き切っている。その技巧は広大な熱帯雨林のごとく繁茂で、かつ鮮やかで
さえある。
ゲームの王国 上 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 上 (ハヤカワ文庫JA)より
4150314055
No.31:
(5pt)

"If We Hold on Together”と歌う一方で、"We're All Alone"と呟く

Amazonで購入させていただきました。

 上下巻合わせてのレビューです。それぞれの粗筋は本書カバーの説明が簡にして要を得ているので引用します。

「サロト・サルーー後にポル・ポトと呼ばれたクメール・ルージュ首魁の隠し子、ソリヤ。貧村ロベーブレンソンに生まれた、天賦の「識」を持つ神童のムイタック。運命と偶然に導かれたふたりは、軍靴と砲声に震える1975年のカンボジア、バタンバンで邂逅した。秘密警察、恐怖政治、テロ、強制労働、虐殺ーー百万人以上の生命を奪い去ったあらゆる不条理の物語は、少女と少年を見つめながら粛々と進行する……まるで、ゲームのように」(本書上巻カバーより)
「「君を殺す」ーー復讐の誓いと決別から、半世紀。政治家となったソリヤは、理想とする<ゲームの王国>を実現すべく最高権力を目指す。一方のムイタックは渇望を遂げるため、脳波を用いたゲーム《チャンドゥク》の開発を進めていた。過去の物語に呪縛されながら、光ある未来を乞い願って彷徨うソリヤとムイタックが、ゲームの終わりに手にしたものとは……(後略)」(本書下巻カバーより)

 本書のタイトルは『ゲームの王国』です。
 上巻はクメール・ルージュによる国家の制度設計の失敗=「失敗したゲームの王国」を描いています。
 下巻は主人公=ムイタックとヒロイン=ソリヤがクメール・ルージュの失敗を踏まえた上で、正当なルールで治められた国家=「ゲームの王国」の設計に挑む話を描いていると思われます。

 ぼくはよく"if we hold on together"(=もし私たちが手を取り合えたなら)と考えるのですが、なかなかそうはいかないのが人生で、結局のところ"we're all alone”(=私たちはみな、ひとりぼっち)ではあるまいか、というのがいまの時点での暫定的結論です。
 
 とても考えさせられる良質なエンターテイメント作品です(その意味で、笠井潔さんの作品に通じるものを感じました)。
 思想性がありつつ一気読みも出来る懐の深さ(ハヤカワ文庫は硬派なSFをたくさん出しているので躊躇される方がいらっしゃるかもしれませんが、ガチガチのSFではなくとてもリーダブルです)。
 
 オススメです。
 
ゲームの王国 上 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 上 (ハヤカワ文庫JA)より
4150314055
No.30:
(3pt)

一回読んだだけじゃ分からないかも

カンボジアを舞台にポル・ポトやクメールルージュなど実在した人や団体、史実をベースにした壮大かつ難解な物語。上下巻の上巻は史実をベースにあの時代に翻弄される人々が入れ替わる時系列のもとで語られ、下巻は数十年を経た現代から2025年までを舞台にかつての時代を生き延びて理想のために戦う人々の物語です。
下巻は正直途中で読むのをやめようかと思うほどに難解と言うか「なんでそんな事やってんの?」って思うほど関係ないように感じる事にスポットを当てて進みます。
それでも辞めずに読み切ったのは「この壮大な虚実入り混じった物語の最後がどうなるか知りたい」からでした。
人によるでしょうがハッピーエンドではないのに満足感のある終わり方です。
出来るだけ近いうちにもう一度読み返したいと思っています。
ゲームの王国 上Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 上より
4152096799

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