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ゲームの王国



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【この小説が収録されている参考書籍】
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ゲームの王国の評価: 3.97/5点 レビュー 61件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.97pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全11件 1~11 1/1ページ
No.11:
(3pt)

笑えるシーンも多かった

上巻丸々が、主要な登場人物たちのエピソード+ポルポト政権下の凄惨なシーン(現実はもっと悲惨だったようですが)だったのですが、下巻はそれを踏まえた上での話にしては、割と駆け足で掘り下げが足らないキャラ、シーンが多かった印象でした。
しかし全編に変なキャラがたくさん出てきたり、このエピソードいる?っていうシーンが面白かったり、読み応えはありました。
カンボジアが舞台という事もあり、躊躇していた部分もありますが、書き始めるとあっという間でした。
ゲームの王国 下Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 下より
4152097019
No.10:
(3pt)

冗長に感じた。

無駄に長いと感じた。
あまりにもたくさんの登場人物が出てきて、それぞれ人生(半生?)の描写があるがその人物必要か?ってのが多かった。
コメディ的な笑いを入れているところは、虐殺の描写の残酷さを際立たせておりうまい。上巻のラストは読むのがつらく、心が震えた。
下巻でムイタックとソリアがもっとバチバチに対決するのかと思ったがそうでもない。終わり方も含めて、下巻は全体的にモヤッと感が残った。著者が何を伝えたいのかもわからなかった。
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4152097019
No.9:
(3pt)

うーん、惜しい!

かなり絶賛されていますが、そこまでではない感じです。
上巻は大河小説的な感じで、物語の構成、人物描写とも秀逸かと思われます。
下巻もそのままの感じでいくかと思いきや、大風呂敷を広げて、とっ散らかった感じになってしまいましたかね。巨悪は残ったままですし、ソリヤはそこまで悪人ではないので、復讐対象とするには弱いというか、無理がある感じですね。読後は、もやもやが残る感じですかね。
ゲームの王国が主題なら、そもそもカンボジアもポルポトも不要だった気がします。
そうそう、泥とか異能者の描写は秀逸で笑えました。これは素晴らしかった!
ゲームの王国 上Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 上より
4152096799
No.8:
(3pt)

オモロイ

まだ、読み途中ですが、あっという間に半分読み終えました。
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4152096799
No.7:
(3pt)

ユーモア

緊張感の中にもクスッと笑える文章があって良かった。殺し屋から逃れる際に、「いまは医師の異常さだけが頼りだった。」のくだりが好き。上巻の歴史小説テイストとうって変わって進行する下巻は、生々しさがなく不満もあるが、最後まで読んで良かった。
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4152097019
No.6:
(3pt)

章単位ではおもしろいです

上下巻通してのレビューになります。

小さな章に分かれており、章ごとに異なる人物の視点で描かかれているので飽きません。著者は文章がうまく、ついつい作品の世界に引き込まれます。クメール・ルージュの残酷な行為など、目を覆いたくなるようなシーンもありますが、怖いもの見たさでけっきょくまたページを開いてしまいます。

上巻ではポル・ポトの半生に多くのページが割かれており、もちろん興味深く読むことができるのですが、ストーリーの本筋とはほとんど関係がありません。他にも、輪ゴムで人の死がわかる者、泥を操る者など、著者が創造した魅力的なキャラクターが多く登場しますが、ストーリーの本筋とはほとんど関係がありません。いや、もしかすると「ストーリーの本筋」など存在しないのかもしれません。

最後まで読んでもけっきょく何が言いたかったのかよくわからなかったのですが、章ごとの読書体験としてはとても楽しむことができました。そんな不思議な一冊です。ソリアとムイタックのからみはもっともっと読みたかったですね。
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4152096799
No.5:
(3pt)

一回読んだだけじゃ分からないかも

カンボジアを舞台にポル・ポトやクメールルージュなど実在した人や団体、史実をベースにした壮大かつ難解な物語。上下巻の上巻は史実をベースにあの時代に翻弄される人々が入れ替わる時系列のもとで語られ、下巻は数十年を経た現代から2025年までを舞台にかつての時代を生き延びて理想のために戦う人々の物語です。
下巻は正直途中で読むのをやめようかと思うほどに難解と言うか「なんでそんな事やってんの?」って思うほど関係ないように感じる事にスポットを当てて進みます。
それでも辞めずに読み切ったのは「この壮大な虚実入り混じった物語の最後がどうなるか知りたい」からでした。
人によるでしょうがハッピーエンドではないのに満足感のある終わり方です。
出来るだけ近いうちにもう一度読み返したいと思っています。
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4152096799
No.4:
(3pt)

タイトル倒れもいいとこだ

やっと読み終わった。じっくり精読するタイプの小説なので時間がかかった。

上巻は1950年から70年代のカンボジアが舞台だ。ロン・ノル軍事政権の陰惨な共産主義者狩りから、
ポル・ポトの人類史上に残る大虐殺までを市井の人々の視点で描く。
中心になるのは天才少年ムイタックと千里眼少女ソリヤだ。
この二人のゲームやクイズは知的センスに富んでいて、なかなか面白い。
他にも土と会話できる「泥」や輪ゴムで未来を占うクワンなど、
超能力者か単なる奇人かわからない(たぶんその両方)が登場して、起伏の激しいストーリーが展開する。
が、終盤は期待外れだ。架空歴史小説として、主人公たちがカンボジアを経済大国に押し上げるような大ボラを読ませてくれるのかと思った。東南アジアの貧困国に成長なんてありえないって?そんなことはない。
シンガポールを見よ。貧乏国から出発して、今や平均GDPは日本より上だぞ。

下巻はいきなり2023年に飛んで、お馴染みの人物が政治家や大学教授として活躍する。
個々のアイデアはユニークで感心する。特に人生ゲームが印象に残る。
が、結局なにも起こらず尻切れトンボに終わる。
ゲームと社会というテーマなら、アメリカSFに映画化された傑作があるし、別に斬新な設定でもない。
おまけに本作は最後まで具体的なアクションは起こらなかった。何のためのタイトルだったのか。

上巻はおまけして星四個、下巻は星二個。平均して星三個で。
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4152097019
No.3:
(3pt)

?  (ネタバレ含む)

仕事でカンボジアに赴任してきたので読んでみた。上巻は読み応えがあった。
自分が生まれる前に悲惨な出来事があった。来る前に勉強した歴史的情報を補完し、博物館で見た犠牲になった方達を浮き彫りにするように感じさせるものがこの小説にはあり、吸い込まれた。
自分が数ヶ月プノンペンで生活して見て感じたこと、交通ルールが存在しないが如くの街中、外から来た我々には分からないナニカにより決定される物事、高等教育を受け流暢に英語を操る人々がいる反面、文字や地図も読めない人たちもいるような状況。プノンペンは大きな不自由をせずに暮らせる都会となっているが、地方に行けば、この登場人物のような不思議な人たちがまだいるかもしれないとも思わせるこの国と小説。非常に面白い。

下巻に入り、現在から未来のカンボジアが描かれる。正直言って、未来も今のカンボジアとそれほど大きく変わっているようには感じられない。そのため、自分の周りで今起こっていることのようにも感じられる。
しかし後半に向けて失われるリアリティと共に、急激に理解が追いつかなくなり、最終的にはすれ違い系恋愛小説? となった。

この国のステレオタイプという感じのルールを守らないわりに上意下達それでいて妙に憎めないカンボジアの人々とそれに抗う人たちの物語。
この国を本気で変えようとした人が、別の方法で正そうと思った人に殺され、悪い人たちがどうなったかよく分からず、国の未来については最後ほったらかされるあたり、この国らしいかもしれないと思ってしまった。

読後は、犠牲になった方々を思い、小説の登場人物ほどではないにしても自分もカンボジアの未来のためにやれることをやろうという気持ちになった。
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4152097019
No.2:
(3pt)

手応えはあるのだが

手応えはあったが何か物足りない。『こびとが打ち上げた小さなボール』や、『死体博覧会』などにあった匂いや手触りのようなものが欠けている。ジャンル違いといってすまされないものがあった。これが日本の限界なのだろうか・・・力作労作、何と言ってもいいが、そういうものだと思ったが、やはり何かが足りない。けれど手応えがあった。この作家に注目していこうと思った。
ゲームの王国 上Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 上より
4152096799
No.1:
(3pt)

上巻は面白いが、下巻は退屈

本書を手に取ったのは、舞台がカンボジアでポル・ポト派による大虐殺の時代という極めて珍しい設定であったからだ。

上巻は期待に違わない出来で、どのようにポル・ポト派が政権を取り、理想の共産国家を設立するために、大虐殺が行われたのかが物語を通じてわかるようになっており、共産国家になる前から腐敗していたこの国が、革命後更に悪化する様を興味深く、そして国をよくしようという試みがすべて悪い結果に繋がるこの国の様子を哀しい気持ちで読んだ。

下巻になると舞台はいきなり2025年という近未来に飛ぶ。そこでは、ゲームを通じてカンボジアを変えようとした二人の主人公の姿が描かれるが、上巻にあった緊迫感はなくなり、物語全体が矮小化したような印象を受け、結末も概ね予測できたため読み進めるのが苦痛になってしまった。
ゲームの王国 上Amazon書評・レビュー:ゲームの王国 上より
4152096799

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