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クージョ
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クージョの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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新刊本で入手出来なかったので アマゾンさんのお世話に。 言わずと知れた有名ホラー。 ホラーや怪談といえば猫だが、 本書は珍しい犬モチーフ。 じっくり読みたい。 | ||||
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私がS.キングを「発見」した小説です。 この小説の購入時には、 その数年前に映画「キャリー」「シャイニング」は公開されていましたし、 ラジオドラマで「超高層ビルの恐怖」を聞いていたにもかかわらず、 この「クージョ」が、それらの作者によるものだとは全く知りませんでした。 ですので、「モダン・ホラー」ということを全く意識せずに 読みましたが、その筆力のすごさに魅了されました。 一見、本筋とは関係のない、主人公の仕事上のトラブルのエピソードや、 過去にあった殺人事件、 そして「犬」が変化していく描写が積み重ねられて、 最後にカタストロフィがやってきます。 この小説を読んだ後に、 同じ年に刊行された大友克洋の「童夢」を読んで、 なにか類似したものを感じました。 キングの作品の中では、地味な作品かもしれませんが、 私は傑作だと思っています。 | ||||
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たいへん良かったです。キレイな状態でした | ||||
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いまや、エイリアンやジェラシックパークの映像に慣れ親しんだ世代には、 狂犬病の巨大獰猛犬が襲い来る設定では、満足しないであろうし、恐怖も 感じないかもしれないが、、、、、、、。 クージョに絡む二家族の設定、ドラマ構成の上手さは秀逸だと思う。 それぞれ個人、個々の背負っているもの、背景が、ラストのドラマに向かって 仕掛けられており、読者を引き付ける。 現実に近い恐怖であり、その中に、ステイーブンキング的なホラー要素を 織り交ぜてた構成も、荒唐無稽な恐怖でないものに仕上げている。 この恐怖は、現実の恐怖だ!! | ||||
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Format: Kindle版 Publisher: Hodder & Stoughton (March 22, 2010) ASIN: B003BKZW3G のレビュー。 長い作品ばかり書きまくる巨匠キング様としては短い部類である。わたしは、キングの作品はえんえんと続くような超大作がすきなのだが、短かめの作品では、おそらくベスト3にはいるのではなかろうか? 断言できるほど読んでないけれど。 読む前は、この本は狂犬が次々と人を襲う話かとおもっていたが、登場人物の少ない、2つの家族だけに的をしぼった構成である。この単純な構成がすばらしい。大筋は、たいていの読者の予想どおりにすすみ、時々フェイントをかけて、最後まで強引につっ走る。 キングの作品には、親子関係を描いたものが多いが、この小説の2つの家族の描写はみごと。こどもからみた親、母親からみた息子、父親からみた息子、それに夫婦関係が、ホラーの前提として過不足なく描かれる。だから、最初っからジェットコースター的展開ではにけれど、家族関係を読者に納得させたあと、後半の緊張感と恐怖はすばらしい。あと、超自然的な要素がまったくないので、それが苦手な読者も入り込みやすいでしょう。 | ||||
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狂犬病のセントバーナード犬が、車に立てこもった幼い子とその母親をひたすら襲いまくるというお話し。 短編ですら間が持たないシチュエーションを、読み手を飽きさせるどころか、息をもつかせぬ極上のパニック長編に仕立てあげるのが巨匠キング。 車外にはぶちキレたモンスター犬、車中は灼熱の太陽でオーブン状態。脱水症状が始まった息子に錯乱する母親。ねちっこいキング節に酩酊してしまう。 絶対絶命の二人は果たして... 本作品は映画化されているが原作とはラストが全く異なる。母の贖罪が物語の裏側にあるのであれば、原作の方が正解なのだろう。 | ||||
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狂犬病になったセントバーナードに母子が襲われる、というだけの話なのに、こんなに厚みのある物語に仕上げるとは、さすがキングです。もう、さすがの一言に尽きます。読む前はそれほど期待していなかったのですが、やはり人物描写が絶妙なのでぐいぐい引き込まれます。ドナが良いですね。場違いな空想もリアリティがありますが、我が子のために戦いを決意する様が胸を打ちます。それにしても詩人のスティーブの変態ぶりはちょっと応援したくなります。名前と職業からしてキングの分身なのでしょう。どうしようもない奴ですがどこか憎めないです。 | ||||
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itも読みましたが、個人的に読みづらいです。映像の方が面白かったです。 | ||||
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読書をする時って人其々なんでしょうが、私は寝る前に読むのが何よりの 楽しみです。1日の疲れも吹っ飛ぶ感じで、眠くなるまでの時間を読書に 費やしております。 そんな私でも、長編小説ならではの読み応えも大好きで、此の小説も 大好きなキングが書いているので読み始めた次第だったのです。 基本、ハッピーエンドより後味の悪い方が好みです。世の中、そんなに 甘いもんじゃ無い! 此の小説は母と子供が主人公だし、此の危機から如何にして脱出するのか と軽い気持ちで読み始めたら、まあ何と云う事! 「アルプスの少女ハイジ」に出て来る同じ犬種とはまるで別。地獄の 番犬ケルベロス並の狂暴さ。狂犬病に罹っているから仕方無い訳ですけど。 でも此のリアリティーが有るから、心に残る作品になるのだと思います。 一気に読んで、どっと疲れましたが大変面白い小説でした。 | ||||
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ニューヨークから、メイン州キャッスルロックに引っ越してきたトレントン一家は、 父親のヴィック、母親のドナ、4歳になる息子のタッドで構成されていて、 ヴィックは仕事柄、家を空けることが多い。 ドナには、スティーブという浮気相手がいて、別れ話に応じようとしない。 優しい夫に対する、罪の意識が、常にドナの心を蝕んでいる。 ニューヨークとは違い、キャッスルロックで暮らすには、何をするにも車は生活必需品だ。 その車の調子が最近悪いので、 ドナは、自動車修理工のジョーに車の修理を依頼し、代車を借りて帰宅する。 ジョーはクージョという名のセントバーナード犬を家族の一員として愛している。 ところが、ある日、クージョは蝙蝠(コウモリ)に噛まれて、狂犬病に蝕まれてゆく。 次第に正気を失ってゆくクージョは次々と人を襲い、その命を奪ってゆく。 一方、待てど暮らせどジョーからの連絡がなく、 電話をかけても誰も出ない状況に痺れを切らしたドナは、息子タッドと共に、代車でジョーの元へ向かう。 しかし、いくら呼んでも誰も出てこない。 いや、出てきた。正気を失ったセントバーナード犬が。 慌てて代車の中に戻ったドナとタッドであったが、 約90キロの体重を持ったセントバーナード犬の激しい体当たりで、代車は故障してしまう。 代車の中に閉じ込められた形となった、ドナとタッドの長い長い真夏の1日が始まろうとしていた。 ドナは、これが「姦通」の罪を犯した自分への「天罰」なのではないのかと、怯えはじめるのであった…。 相変わらず無敵の面白さを誇るスティーヴン・キングの傑作小説です。 漫画家の高橋留美子氏が、本作品の大ファンで、 漫画「めぞん一刻」に、愛犬家のお嬢様「九条明日菜(くじょうあすな)」を創作、登場させる程です。 本作品は「クジョー」というタイトルで映画化されています。 例によって、原作者大激怒の出来で、高橋留美子氏は映画を見て、 「原作小説には確かにあった、犬に対する愛がない。犬が可哀想なだけの映画。」 と斬って捨てました。 どうしてこう、スティーヴン・キングの小説は映画化が難しいんでしょうか…。 | ||||
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単純に言ってしまえば狂犬病で凶暴化した犬に襲われるっていう恐怖体験を描いただけの話で、その単純な話に色々な出来事を絡めてよくもここまで膨らませられるよなぁと(良い意味で)思いました。 正体不明のモンスターが出てくるだとか、不気味で怪談じみた話ではありません。凶暴な犬に襲われるという恐怖体験です。 単純な(実際には本1冊ぶんの内容があるわけですから、勿論そこまで単純なストーリーではないですが)ストーリーであるがゆえに作家の凄みというのが分かりましたが、私としては、これは短編むきのプロットだよなぁと冗長に思える部分もあり、楽しめたのですが再読する気にはなりません。 | ||||
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本書を初めて読んだ日のことは鮮明に覚えてます。 徹夜明けで家に戻る道中に購入。 電車内で読み始め、家に帰ってベッドに寝っころがりながら延々と読みふけって一気に読了。 そのまま疲労困憊で一昼夜眠り込んでしまいました。 本作は「狂犬病に冒された巨大なセントバーナード犬に母親と幼い息子が襲われる」といういたってシンプルな物語です。 これだけなら物語というよりは只のシチュエーションに過ぎないと思うのだが、キングは徹底したディテールによって物語を補強しており、 結果として「ある悲劇」の顛末を根こそぎ描写することに成功しています。 この設定自体からは「ホラー」というより「サスペンス/パニック」の印象が強く感じられるのだが、ここがキングたる所以だと思うのだが やはり「人智を超えた運命に翻弄される弱き人間」の物語になっていて、その点では完全にホラーと言えます。 幼い少年が怯えてきた「押入れに潜む怪物」が発狂した巨大なセントバーナードとして実体化して襲いかかる展開からは、 降りかかる災厄を前にして試される人間の強さ(あるいは弱さ)が圧倒的な筆致で描かれております。 そこで戦うのか、逃げるのか。 たとえ立ち向かったとしても勝利するとは限らない。 その苦しみをも見事に描き切った正に「力作」だと思います。 | ||||
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キング作品の中核にある救いのないペジミズムを強く感じます。こういう世界観を饒舌に、一気に読ませる力量がこの作家の本領というべきか。またこの作家の別の作品を読みたくさせるのはさすが・・・ 動物パニックモノとしても秀逸。 崩壊する世界・・・何処へ行くのだろう? しかもエンターテイメント! | ||||
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悪い出来事は、悪い偶然がいくつも積み重なって起こる。 この場合、炎天下の故障車内の母子を襲う狂犬病の大型犬、 という最悪の出来事が起きた。 そして、いったん起こったこの事態は、次の偶然要因次第で 改善するかもしれないし悪化するかもしれない。 出張中の夫、電話、修理工場の家族、パトロール…。 今起こった偶然は、救助か死どちらに作用するのか。 「助かるのか助からないのか」。 それだけをこんな長編で最後まで引っ張っている。 結論を知るまで読まざるを得ない。 その衝撃の結末もさることながら、 都会と田舎、裕福と貧困の対比が巧いし、 読者が漠然と感じている事を登場人物の心情として 日常の口語に変換してみせるキング描写が小気味いい。 途中放棄せず読み切れたのはこれがキング小説だから。 | ||||
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舞台はアメリカの片田舎。狂犬病にかかった大型犬が引き起こす惨劇の物語です。偶然に偶然が重なり、徐々に逃げ道が立たれ、じわじわと恐怖感が高まり惨劇へと向かう描写はさすがキングです。キングの他の作品同様に登場人物の心理描写もよく書き込まれています。ネタバレになるので、詳しくは書けませんが、読んで鬱になる話です。最後まで読むには覚悟がいるかも。小さい子供のいる方は特に・・。 | ||||
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クージョという犬が狂犬病に罹り 飼い主の母と子供を車に閉じ込め ついには 子供を死に至らしめるという厳しい作品。 読み方によっては 狂犬病を 「人間の原罪」と見ることも出来るかもしれないし 人間社会に潜む底知れない悪意と読むことも出来るかもしれない。ホラーの帝王キングの作品にしては 超自然現象は最後まで語られないわけだが 十分怖い作品である。 キングの作品には 「人間への視線の暖かさ」を見せて感動的なものも少なくない。実際 いくつかの作品は 読んでいて涙を禁じえないわけだが 一方本作の救いのなさは 際立っているのかもしれない。本作は比較的初期の作品であり まだキング自身のささくれだった部分が出ているのかもしれない。 但し 救いのなさとは実生活においても散見される事ではあり それが本作の実験的な部分を構成しているのかもしれない。 | ||||
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スティーブン・キングの初期作品の一つ。炎天下で故障した車に閉じ込められた母と子が、狂犬病の巨大なセント・バーナードに襲われる事が中核のアイディアです。キングの初期の特徴ですが、中核のアイディアの周縁で起こる様々な人間像がこれでもかという程もりこまれ残念ながら、前述の中核のアイディアに縫合されきっておらず、作品の完成度はイマイチ。というのが実態です。しかし、初期キングの力はその破綻をものともせず、圧倒的なパワーでぐいぐい引っ張ってゆくところにあります。僕はその頃のキングが純文学とエンターテイメントの間で壮烈な表現衝動に憑かれていた時期がとても好きです。 | ||||
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