■スポンサードリンク


クージョ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
クージョ (新潮文庫)

クージョの評価: 4.35/5点 レビュー 17件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.35pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

楽しめた

単純に言ってしまえば狂犬病で凶暴化した犬に襲われるっていう恐怖体験を描いただけの話で、その単純な話に色々な出来事を絡めてよくもここまで膨らませられるよなぁと(良い意味で)思いました。

正体不明のモンスターが出てくるだとか、不気味で怪談じみた話ではありません。凶暴な犬に襲われるという恐怖体験です。
単純な(実際には本1冊ぶんの内容があるわけですから、勿論そこまで単純なストーリーではないですが)ストーリーであるがゆえに作家の凄みというのが分かりましたが、私としては、これは短編むきのプロットだよなぁと冗長に思える部分もあり、楽しめたのですが再読する気にはなりません。
クージョ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:クージョ (新潮文庫)より
4102193030
No.3:
(3pt)

早く抜け出したい窮状

悪い出来事は、悪い偶然がいくつも積み重なって起こる。
この場合、炎天下の故障車内の母子を襲う狂犬病の大型犬、
という最悪の出来事が起きた。
そして、いったん起こったこの事態は、次の偶然要因次第で
改善するかもしれないし悪化するかもしれない。
出張中の夫、電話、修理工場の家族、パトロール…。
今起こった偶然は、救助か死どちらに作用するのか。
「助かるのか助からないのか」。
それだけをこんな長編で最後まで引っ張っている。
結論を知るまで読まざるを得ない。
その衝撃の結末もさることながら、
都会と田舎、裕福と貧困の対比が巧いし、
読者が漠然と感じている事を登場人物の心情として
日常の口語に変換してみせるキング描写が小気味いい。
途中放棄せず読み切れたのはこれがキング小説だから。
クージョ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:クージョ (新潮文庫)より
4102193030
No.2:
(3pt)

救いの無さ

 クージョという犬が狂犬病に罹り 飼い主の母と子供を車に閉じ込め ついには 子供を死に至らしめるという厳しい作品。 読み方によっては 狂犬病を 「人間の原罪」と見ることも出来るかもしれないし 人間社会に潜む底知れない悪意と読むことも出来るかもしれない。ホラーの帝王キングの作品にしては 超自然現象は最後まで語られないわけだが 十分怖い作品である。  キングの作品には 「人間への視線の暖かさ」を見せて感動的なものも少なくない。実際 いくつかの作品は 読んでいて涙を禁じえないわけだが 一方本作の救いのなさは 際立っているのかもしれない。本作は比較的初期の作品であり まだキング自身のささくれだった部分が出ているのかもしれない。 但し 救いのなさとは実生活においても散見される事ではあり それが本作の実験的な部分を構成しているのかもしれない。 
クージョ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:クージョ (新潮文庫)より
4102193030
No.1:
(3pt)

個人的にはすごく好き、だけど・・。いかにもキングらしい。

スティーブン・キングの初期作品の一つ。炎天下で故障した車に閉じ込められた母と子が、狂犬病の巨大なセント・バーナードに襲われる事が中核のアイディアです。キングの初期の特徴ですが、中核のアイディアの周縁で起こる様々な人間像がこれでもかという程もりこまれ残念ながら、前述の中核のアイディアに縫合されきっておらず、作品の完成度はイマイチ。というのが実態です。しかし、初期キングの力はその破綻をものともせず、圧倒的なパワーでぐいぐい引っ張ってゆくところにあります。僕はその頃のキングが純文学とエンターテイメントの間で壮烈な表現衝動に憑かれていた時期がとても好きです。
クージョ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:クージョ (新潮文庫)より
4102193030

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!